CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-123「新宿スワンⅡ」(日本)

2017年04月28日 00時58分34秒 | 日本映画
信じていても、飛べるわけではないから
 歌舞伎町で2つのスカウト会社、バーストとハーレムが激しい抗争を繰り広げ、南秀吉が命を落として1年後。
 ある日、バーストのスカウトマン、白鳥龍彦にマユミという女が近づいてくる。さっそく龍彦は、闇金に追われているという彼女に、涼子ママの店“ムーランルージュ”を紹介してあげるのだった。
 そんな中、バーストではハーレムを吸収したことでスカウトマンが倍増し、社内でのモメ事が多発していた。シマ拡大の必要に迫られた社長の山城は、滝マサキ率いる武闘派スカウト会社ウィザードが仕切る横浜への進出を決断する。
 こうして横浜出身の関とともに同地へと送り込まれる龍彦だったが。(「allcinema」より)


 人気コミックを実写映画化した「新宿スワン」の続編。
 監督は前作に引き続き、「リアル鬼ごっこ」「ひそひそ星」等の園子温。


 歌舞伎町のスカウト会社バーストで徐々にスカウトとしての実績を上げていく白鳥龍彦。
 前作でライバル会社であるハーレムを吸収合併したバーストの社長、山城はシマを広げるため、横浜へと勢力を伸ばそうとする。

 しかし、それは横浜を仕切るスカウト会社、ウィザードとその社長、滝との全面戦争となるものであった。


 歌舞伎町から横浜へ足を伸ばすことになるバーストと龍彦。
 今回、ほとんどの展開が横浜で繰り広げられており、ちょっとタイトルとは離れていたかな。

 バーストが横浜に手を出すことにより、ウィザードと抗争となっていく展開。

 更に、バーストの幹部で、ウィザードの社長、滝とはかつての仲間であった関との因縁。
 それぞれのバックに付くヤクザ組織との関係、そして全酒連会長を含めた、裏に隠された陰謀など、物語がどう転んでいくのか判らず、ストーリーとしては興味深いものがあった。

 そんな中で、真っ直ぐな気持ちを持つ龍彦は、傷だらけになりながらもバーストと仲間のために突き進んでいく。


 前作の沢尻エリカに続いて、本作でもヒロインとして広瀬アリス演じる小沢マユミという女性が登場する。
 自ら龍彦に近づいていくマユミであるが、何かウィザードとの抗争、あるいは他の理由で近づいたのかなと思わされる。
 正直、ちょっと今回のマユミの存在は意味があったのかなという気がするな。


 バーストとウィザードとの抗争は一応決着を見るのだが、勝った負けたで終わるような感じではなく、ちょっと余韻を残すものだったな。


 激しいバトル・シーンもあり、バイオレンス性も十分。
 様々な思惑が絡まっての展開で、面白かった。

 まだまだ隠されたものがありそうで、更なる続編もありそうだな。

/5

監督:園子温
出演:綾野剛、浅野忠信、伊勢谷友介、深水元基、金子ノブアキ、村上淳
    久保田悠来、上地雄輔、広瀬アリス、高橋メアリージュン、桐山漣、中野裕太
    中野英雄、笹野高史、要潤、神尾佑、山田優、豊原功補、吉田鋼太郎、椎名桔平
於:池袋HUMAX CINEMAS

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