CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-147「THE CROSSING ザ・クロッシング PartⅡ」(中国)

2019年06月20日 01時25分45秒 | 中国映画
現代の女は転々として家を守るもの
 1949年。1000人近い乗員乗客を乗せ、台湾へ向け上海を出港した大型客船“太平輪”。そこに、それぞれ別の目的で乗り合わせたユイ・チェン、イェン・ザークン、トン・ターチンの3人。
 しかし深夜、太平輪は貨物船と衝突、船内はパニックに陥った乗客で大混乱となっていくのだったが。(「allcinema」より)


 「THE CROSSING ザ・クロッシング PartⅠ」に続く2部作の後編。

 1947年1月27日に起こった太平輪沈没事故。
 中国の「タイタニック」沈没事故とも言われているらしい。

 そんな実際にあった海難事故をクライマックスにもってきている。


 序盤は前作のダイジェストのような感じで物語は展開されるが、随所に前作で描かれなかった部分も取り入れている。

 出征した夫、イーファンの戻りを待つユンフェン。
 出征した恋人を捜すユイ・チェン。

 そして、若き頃に出逢い、恋に落ちた日本人の雅子を想うザークン。

 それぞれが想いを抱きつつ、内戦の激化によって混沌とする国内によって運命が翻弄される。

 彼ら、彼女らの運命が交錯しながら、果たしてそれぞれの想いはどのような場所へと行き着くのだろうと気になる展開。

 戦争によって翻弄される3組の男女の運命を描いた大河ドラマで、国内外問わぬ戦争の歴史でもあったな。

 そして、ユイ・チェン、ザークン、イーファンの部下であったトン・ターチンが上海から台湾へと向かう太平輪に乗船する。

 それにしても、真実かどうかは判らないが、事故を引き起こしたとも言える要因があり得ないものであったし、沈没した後、海面に浮かんでいた人々が取る行動も酷いものだったな。

 果たして、ユイ・チェンたちは生き残れるのか。
 それぞれが想う相手に巡り合うことは出来るのか。

 不穏な時代に愛を貫こうとする者たちのドラマであり、実際の事故によってたどり着く運命にも惹き込まれる展開の作品であった。

 ハッピーでもアン・ハッピーでもある結末で、未来への希望を見せるラストであったな。

 長澤まさみはほとんど回想シーンでの出番ばかりだったな。

/5

監督:ジョン・ウー
出演:チャン・ツィー、金城武、ソン・ヘギョ、ホアン・シャオミン、トン・ダーウェイ
   長澤まさみ、アマンダ・チン、ヤン・クイメイ、アンジェルス・ウー、ツォン・シャン
於:シネマート新宿

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