CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-215「イソップの思うツボ」(日本)

2019年09月04日 00時31分48秒 | 日本映画
もしかして、私のこと好きなの
 カメだけが友達の内気な女子大生・亀田美羽。大人気“タレント家族”の娘で、恋愛体質の女子大生・兎草早織。復讐代行屋父娘として、その日暮らしの生活を送る戌井小柚。そんな3人の少女が出会う時、最高の奇跡が起こる。
 が、そこから予測不能の騙し合いバトルロワイヤルが幕を開ける。(「KINENOTE」より)


 「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督を含めた3人の監督で製作された作品。

 オムニバスではなかったな。

 
 内気な大学生、亀田美羽の日常を映し出す冒頭。
 そんな彼女に対比するように華やかに大学生活を楽しむ、兎草早織。

 そんな中、代行講師として八木圭祐がやって来て、早織が彼に恋をするが、美羽も圭祐を好きになった様子。

 美羽は早織が圭祐を好きであることにいい気持ちではなかったが、思いも寄らず早織に話しかけられたことで美羽の心は動揺してしまう。


 恋の絡んだ青春ストーリーかと思うところであるが、早織と話した日に美羽が家に帰ってきた様子から徐々に話は違う方向に進んでいく。

 更に、代行屋を行っている戌井小柚と父親、連太郎が登場し、早織を誘拐することを指示されたことにより、物語はちょっとサスペンス性も孕んでくる。


 単なる青春ストーリーから、裏切りや思わぬ人間関係、そして過去に起こった事件の真実を露にしていく復讐バイオレンスとなっていく。

 伏線というより、この復讐のために仕掛けられたものが明らかになり、面白さが出てくるという感じだったな。

 どんでん返しや、最後にアッと驚く真相が明らかにされるという展開ではなかったが、予想だにしなかった話であることは確か。

 「カメラを止めるな!」のクリエイター集結という謳い文句によって、ちょっとハードルが高くなってしまう作品かもしれず、そうすると、やや物足りなさを感じるかもしれないな。


 タイトルにある〝イソップ〟は何に繋がるのかと思ったが、出てきた3人の少女が、亀田美羽=亀、兎草早織=兎、戌井小柚=犬、という名前からに絡めたことのようである。

/5

監督:浅沼直也、上田慎一郎、中泉裕矢
出演:石川瑠華、井桁弘恵、紅甘、斉藤陽一郎、藤田健彦
   髙橋雄祐、桐生コウジ、川瀬陽太、渡辺真起子、佐伯日菜子
於:TOHOシネマズ新宿

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