CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-091「サクラダリセット 前篇」(日本)

2017年04月04日 19時43分31秒 | 日本映画
哀しみから遠ざけるために能力を使いたい
 特殊な能力を持つ人々が半数を占める街、咲良田。高校生の浅井ケイには“記憶保持”という能力が備わっていて、彼とコンビを組む春埼美空は世界を最大3日分巻き戻すことができる“リセット”の能力を持っていた。美空がリセットをすると、彼女自身を含め全ての人間がその間の記憶を失うが、ただ一人ケイだけはリセットされることなく記憶を保持し続けることができた。
 そんなケイたちを含め、街の能力者たちは“管理局”という公的機関によって管理されていた。
 ケイと美空は自分たちの能力を使って様々な問題を解決してきたが、一つだけどうしても取り戻せない過去があった。2年前、リセットの影響で同級生の相麻菫を死なせてしまったのだ。
 そのため、咲良田にいる能力者たちの力で相麻菫を何としてでも甦らせねばと考え続けていたケイだったが。(「allcinema」より)


 人気ライトノベル・シリーズを実写映画化した青春ミステリー。
 前後篇の2部作となっており、本作は前篇。

 これから前篇を観ようという前に「後篇」の予告を流すのはやめて欲しかったな。
 結局本編の後にも予告は流れるのだし。


 特殊な能力を持つ者たちが多数住む咲良田という街。
 その街の高校に通う、記憶保持能力のある浅井ケイが、世界の時間を最大3日巻き戻すことのできる能力を持つ春埼美空と共に問題を解決していく様を描いている。


 能力には、時間を巻き戻せるとか、未来を見ることができるものなどがあり、こういう能力があれば、都合のいい展開になるような感じがするのだが、本作はそれをうまく使って物語を展開させていたな。


 こういう特殊能力を持つ者たちを管理する管理局というものがあり、浅井ケイは奉仕活動で、この管理局からの依頼で問題を解決していく。
 それを一緒に行うのが、美空。

 その依頼の一つと管理局の中にある不穏な動きによって、浅井ケイと美空はピンチに陥るが、それを打開するため浅井ケイは計画を練る。

 そして、事件とは別に、浅井ケイが後悔していることが、2年前に死んでしまった相麻菫のこと。
 そしてそれはケイと美空が行ったリセットの影響であること。

 ケイは常に菫を生き返らせたいと考えており、クライマックスは仲間たちと共にそれを実行する展開となる。
 その論理は聞いていてもよく判らなかったな。

 
 果たして起きたことは、全て未来視されたことなのか、それともその未来を変えることができたのか。

 ラストは全て予想されていたようなことが語られるが、結局その真実は後篇に明かされることになる。


 基本はミステリーであるが、高校生たちが主人公ということで、多少恋愛模様も交じっており、その感情が不幸をもたらすことになる。

 ケイを事件へと引き込んだ本当の理由や、恋の行方がどうなるのかなど、全ては後篇で明かされるので、本作だけでは判断し辛いが、面白い展開の作品ではあった。

/5

監督:深川栄洋
出演:野村周平、黒島結奈、平祐奈、健太郎、玉城ティナ、恒松祐里、岡本玲
   岩井拳士朗、矢野優花、奥仲麻琴、吉沢悠、丸山智己、中島亜梨沙、大石吾朗、加賀まりこ
於:シネ・リーブル池袋

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