CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-172「糸」(日本)

2020年10月18日 23時40分03秒 | 日本映画
泣いている人がいたら、抱きしめてあげて
 平成元年生まれの高橋漣と園田葵は、13歳の時に運命の出会いを果たす。互いに愛し合い、駆け落ちまで決行する2人だったが、すぐに大人たちによって引き離され、そのまま離ればなれに。
 8年後、友人の結婚式で再会した漣と葵だったが、既に別々の人生を歩み始めていることを確認しただけで終わる。
 もう決して交わることはないと思われた2人だったが。(「allcinema」より)


 平成元年生まれの高橋漣と園田葵。二人の13歳の出逢いから、別れ、運命的な再会など、平成に亘る波乱万丈の恋の行方を描いたラブ・ストーリー。

 カラオケでも人気の中島みゆきのヒット曲をモチーフとした作品。

 漣と葵は13歳の時に出逢い、お互い惹かれ合うのだが、葵がなかなかそれをハッキリと受け入れようとしない。

 葵の家庭環境にその理由があることを知った漣は、葵と駆け落ちを実行するが、すぐに大人たちに捕まり、引き離されてしまう。

 そこから十数年に亘る、二人のすれ違いと再会が描かれる。

 何とももどかしい展開のラブ・ストーリーである。

 北海道に生まれた二人であったが、漣はそのまま北海道に残り、葵は逃げるように母親と共に北海道を去り、その後東京、沖縄、果てはシンガポールへと移り住むことになる。

 もちろん、その間、二人にはそれぞれの恋愛事情が存在する。

 そして、それぞれの問題。

 離れている際は、お互いのことを忘れてしまっているように見える二人。
 途中、再会を果たすものの、お互いの事情が二人を結びつけることを許さない。

 果たして、この十数年に亘る恋はどのような結末を迎えるのか。
 もどかしさと共に、二人が再びめぐり逢い、結ばれることを期待してしまう。

 二人の十数年に亘る姿を、平成に起こった出来事をまぶしながら、進めていく物語。

 こういう何年にも亘る運命を描いた物語は、人の歴史も感じさせて興味深い。

 平成元年に生まれた二人の恋の結末を、令和になるその時に描くのも、面白かったな。

/5

監督:瀬々敬久
出演:菅田将暉、小松菜奈、山本美月、高杉真宙、馬場ふみか、倍賞美津子、永島敏行
   竹原ピストル、二階堂ふみ、松重豊、田中美佐子、山口紗弥加、成田凌、斎藤工、榮倉奈々
於:ユナイテッドシネマ豊洲

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