CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

25-009「妖星ゴラス」(日本)

2025年01月15日 06時48分45秒 | 日本映画

今地球は動いている

 一九八〇年。富士山麓宇宙港から、園田艇長の第一回土星探検宇宙船隼号が離陸した。

 ロケットが火星軌道を通過した時、地球からの通信が新しい星の出現を報じてきた。これは地球の六千倍という怪星で宇宙学会はこの新星をゴラスと名づけた。突如、ロケットは何ものかの引力に引かれた。地球では「土星探検の隼号遭難」の新聞記事が人々の目をうばった。

 隼号のゴラス調査報告はゴラスが、今の状態で進んでくると地球に衝突する恐れがあると警告した。(「作品資料」より)

 

 1962年製作、公開のSFスペクタクル。

 さすがに初公開時は観られるわけもなく、今回〝午前十時の映画祭14〟の1本としてリバイバル公開され、初鑑賞。

 質量地球の6,000倍というゴラスと名付けられた黒色矮星が近づいてくる。

 世界の科学者たちの調査によってゴラスが地球に衝突する確率が高いことが判る。

 科学者たちは何とか衝突を回避しようと地球を移動させる計画を立てる。

 昨年「流転の地球 太陽系脱出計画」という作品を観て、地球を動かそうという話に少し荒唐無稽さを感じたが、それより60年以上前に地球を動かすという話が作られていたんだな。

 1962年の作品で時代設定は1980年代。

 近未来という設定だが、宇宙へ出ることが簡単だという感じで描かれていた。

 もちろんCGの技術があるわけでもないので、特撮である。

 特撮は円谷プロが担っていたよう。

 世界のエネルギーと技術を集結し、南極に原子力ジェットパイプを作成していく。

 そんな中、巨大な生物が出現し、設備を破壊する。

 まさか怪獣が出てくるとは思わなかったな。

 いよいよゴラスが地球に最接近する。

 果たして地球は衝突を回避することが出来るのか。

 特撮を駆使して展開される話で、今観れば、突っ込み所も多いのだが、楽しめる作品だったな。

/5

監督:本多猪四郎

出演:池部良、白川由美、久保明、水野久美、平田昭彦、佐原健二、太刀川寛、志村喬

於:グランドシネマサンシャイン池袋


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