眼から血が出てるわよ
深夜の地下鉄で、1人の青年がホームから線路に転落した。運転士レオは車両を急停車させ最悪の事態は免れたように見えたが、青年は銃で撃たれており間もなく息絶えてしまう。驚くべきことに、その青年は疎遠になっていたレオの息子ユーゴだった。
警察はユーゴが強盗事件に関与していたとして捜査に乗り出すが、父レオについて調べるとその経歴は謎に包まれていた。
一方、息子を失い悲しみと怒りに燃えるレオは、警察の目を欺きながら事件の真相に迫るが。(「作品資料」より)
死んだ息子の復讐に立ち上がる謎の男の行動を描いたノワール・アクション。
ブリュッセルで地下鉄の運転士をしているレオ。
ある夜、彼が運転している電車に青年が飛び込み自殺を図る。
青年は亡くなるが、その青年がレオの息子、ユーゴであり、彼が強盗事件に関わり、銃槍を負っていたことも判り、警察はレオをマークするようになる。
レオは独自にことの真相を調べ、ユーゴの復讐を果たそうとする。
冒頭、レオと思しき人物が拳銃自殺を図るシーンがあり、これが物語のラストかと思わされる。
レオはスペインから移住してきたようだが、その経歴は秘密となっている。
謎の男が復讐に立ち上がるという王道的な話である。
レオは時折、血の涙を流すが、これが冒頭のシーンに繋がっている。
事件を捜査するヴィルジーヌは、潜入捜査をしていた仲間であり、恋人でもあった警官の安否を気遣いながら、捜査にあたっている。
もうちょっと話の中で、レオとヴィルジーヌが事件解決に絡むかと思ったのだが。
警察と対峙しながら復讐を果たそうとするレオ。
果たしてレオはユーゴの復讐を果たすことが出来るのか。
警察に抵抗し、捜査官の遺体を勝手に動かしたり、強盗犯と対峙したりとレオは勝手にやっていたが、それでお咎め無しなのか。
若干復讐譚としては、アッサリした感じがあったが、先行き気になる話ではあったな。
/5
監督:ジョルダーノ・ジェデルリーニ
出演:アントニオ・デ・ラ・トレ、マリーヌ・ヴァクト、オリヴィエ・グルメ
於:新宿バルト9
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