CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-332「一礼して、キス」(日本)

2017年11月20日 00時21分03秒 | 日本映画
傷つけているのは、歪んだ愛情だ
 弓道部で部長を務める高校3年生の岸本杏。
 中学から6年間続けてきた弓道だったが、結果が伴わず自信を持てないまま。後輩で次期部長の三神曜太が、ロクに練習もせずあっさり優勝してしまう現実を受け止めきれず、ついに引退を決意する。
 もともと杏のことが好きで弓道を始めた三神は、そのことを知り激しく動揺するが。(「allcinema」より)


 こちらも人気コミックを実写映画化した青春ラブストーリー。

 高校弓道部に所属する3年生の岸本杏と2年生の三神曜太の恋模様を描いた作品だが、その恋愛がかなりの偏愛。

 年下、後輩である曜太が年上、杏に告白してから物語が展開していくのだが、この曜太がかなり強引。

 そして、好きと言うわりには、それが本当なのかハッキリしないぐらいの態度。

 それでも、彼の想いを受け止め始める杏。

 付き合い始める二人であるが、そこから紆余曲折を迎える。


 曜太の愛情表現が何ともまどろっこしいと言うか、偏っていると言うか。
 更に求めるものも、わざとかもしれないが、危うい感じのするもの。

 人前でキスを求めたり、高校の部室内で押し倒したり。

 それでも、そんな曜太の想いを受け止めようとする杏。
 健気なのか、M気質なのか。


 曜太は、幼い頃から両親と別れて暮らしており、愛情というものを受けていない。
 それが愛情表現の下手さに表れているというような設定。

 その両親との間の問題と将来のこと。
 更に、友人であり入院中の由木との関係。

 このあたりのことが、それほど掘り下げられていなかったのも、何かスッキリしないものを感じたな。

 
 結局、曜太の方から一方的に別れを切り出し、杏はそのまま卒業し、大学へ。

 曜太への想いを断ち切れぬまま、新たな彼氏ができたりするのかな、という感じ。


 すれ違いというより、曜太のひとり上手のような感じで壁ができてしまった二人。

 どのような終着点を見せるのか気になる展開ではあったが、スッキリした気分にはなり辛かったかな。

 振り回されながらも一途に想いを受け止め、それを返そうとする杏を演じた池田エライザが可愛かった。

/5

監督:古澤健
出演:池田エライザ、中尾暢樹、松尾太陽、鈴木勝大、前山剛久、萩原みのり、結木滉星、佐藤友祐
    眞島秀和、金森啓斗、奥仲麻琴、押田岳、牧田哲也、吉岡睦雄、三谷輝也、向井拓海、斎藤夕夏
於:新宿バルト9

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