安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

長野市の水野美術館特別企画展「THE 新版画 版元・渡邊昭三郎の挑戦」を観に行き、伊東深水や川瀬巴水の絵に魅了されました。

2024-04-19 19:30:00 | 美術展

長野市の水野美術館で、「THE 新版画 版元・渡邊昭三郎の挑戦」展が開催され、久しぶりに面白そうだったので、出かけてきました。

   

チラシの表

(展覧会の説明)

「新版画」は、伝統的な浮世絵版画の技術を用い、高い芸術性を意識した新時代の木版画です。これを牽引し世に広めたのが、版元・渡邊庄三郎(わたなべ しょうざぶろう)(1885-1962)です。近代の画家たちのモダンな精神と、それまでにない複雑かつ繊細な摺(す)りの表現は、現代でも国内外の多くの人々を魅了しつづけています。 本展は伊東深水、川瀬巴水(かわせ はすい)らの特に希少な初摺(しょずり)の作品を通して、新版画の魅力を伝えるとともに、庄三郎の挑戦の軌跡を辿ります。

(感想など)

久しぶりに水野美術館のヒット展でした。木版画でここまで繊細に表現できるとは、技術的にもすごくて驚きました。また、元になった構図や絵柄が、日本の情緒が溢れているものが多く、川端康成ではありませんが、「美しい日本」という言葉が自然と浮かびました。

(チラシの裏や購入した絵はがきに掲載された作品)

本物の作品は、全て渡邊木版美術画舗蔵のものです。今回は、この企画展で水野美術館で観ることができます。

   

   

   

   

以下、絵葉書です。

    

伊東深水〈対鏡〉 大正5年(1916年)

   

川瀬巴水 〈旅みやげ第三集 出雲松江(三日月)〉 大正13年(1924)

   

川瀬巴水 〈東海道風景選集 日本橋(夜明)〉 昭和15年(1940)

【水野美術館】

住所:長野県長野市若里6丁目2−20
電話:026-229-6333
ホームページ:水野美術館|MIZUNO MUSEUM OF ART |長野県 (mizuno-museum.jp)

ポスター

門。広い駐車場が横にあり、ここから入場します。

日本庭園

桜をアップで撮影


水野美術館(長野市)「美を競う肉筆浮世絵の世界(光ミュージアム所蔵)」展に行きました。

2023-08-18 19:30:00 | 美術展

先日、長野市の水野美術館で開催中の「美を競う肉筆浮世絵の世界」展に行ってきました。「肉筆浮世絵」は浮世絵師が直接筆をとり丹念に描いた1点物の作品だそうです。本展は、9月24日まで開催中。

光ミュージアム(岐阜県高山市)の所蔵作品から、111点を公開するもので、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳とその門下たちの作品を展示し、江戸中期から明治期までの肉筆浮世絵の流れを紹介するものだそうです。

   

チラシ表。上の絵は、宮川長春《立ち美人》部分(1711~36年)、下の絵は、渓斎英泉《立ち美人》部分(1818~30年)

   

チラシ裏

(チラシ裏の拡大)

   

   

   

   

以上は光ミュージアム所蔵の作品。掛け軸になっているものが多く、構図は先生のものを受け継ぐためか、似たものも見受けられました。どの作品も精緻に描かれていて、素晴らしかった。

水野美術館所蔵の伊東深水の作品。本物は飾ってあり鑑賞しましたが、買い求めた絵葉書です。顔が写実的になってきていて、構図といい魅力的な作品です。しばし、外の暑さを忘れて、絵の世界に没入できました。

【水野美術館】

住所:長野県長野市若里6丁目2−20
電話:026-229-6333
ホームページ:水野美術館|MIZUNO MUSEUM OF ART |長野県 (mizuno-museum.jp)


2022年10月にオープンした藤田嗣治だけの美術館「軽井沢安東美術館」へ出かけました。

2023-01-10 19:00:00 | 美術展

藤田嗣治の作品だけを展示する「軽井沢安東美術館」が2022年10月にオープンしたので、行ってきました。宗教画や風景画、人物像などもありますが、猫と少女の絵が多数展示されていました。当日は、数組のお客様が入場していて、既に軽井沢の人気スポットになっているようでした。

   

オープン時のチラシ

   

オープン時のチラシ

美術館の外観

玄関。お正月なので門松が飾ってありました。

入口を入ってすぐ左には、「ハリオカフェ」があります。右手が、美術館入口です。「ハリオカフェ」は、美術館に入館しなくても入れます。

この部屋のみ展示の風景として、3作以上の絵をいれた場合は、撮影が許可されています。猫と少女の絵を展示してある部屋です。

猫の絵

少女の絵

二階のロビーから、大賀ホールを撮影

二階ロビーから、左に離山、右に浅間山が見えます。

グッズも販売しています。2023年のイヤープレートがありました。

こちらは、カップです。陶器は、たち吉製です。

   

軽井沢安東美術館のパンフレット表紙

   

パンフレットの中には、宗教画の紹介もありました。

【軽井沢安東美術館】

住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢東43番地10
電話:0267-42-1230
ホームページ:軽井沢安東美術館 Musée Ando à Karuizawa - (musee-ando.com)

【併設されているハリオカフェの案内】

HARIO Lampwork Factory 軽井沢店 (hario-lwf.com)


水野美術館(長野市)の「花鳥を愉しむー池上秀畝、松林桂月、花鳥画の名手たち」展へ出かけました。

2023-01-06 19:00:00 | 美術展

長野市の自宅に近い、日本画専門の美術館「水野美術館」の新春の展示「花鳥を愉しむ」に行ってきました。1月3日午後、天気の良さに誘われてプラプラと出かけました。

 

   

チラシの表。左下は、宮田司山「爛春」(1933年)、右上は松林桂月「早春」(制作年不詳)。部分です。

(感 想)

花や鳥の絵ですが、伝統的な日本画だと素材が限られ、鳥にしても空想上のものであったり、花も写実的ではなかったりします。お正月だと、華やいだ雰囲気もあり、そういう花鳥画も良いものでした。展示の中では、伊東深水の「五月空」や「春秋屏風」が、色や線が鮮やかで、とても気に入りました。

(以下チラシ裏面掲載の展示品など)

池上秀畝「鳳凰」(1937年)

   

宮田司山「爛春」(1933年)

   

児玉希望「秋晴」(1940年頃)

池上秀畝「聖夏」(1933年)

池上秀畝「歳寒三友」。これは、水野美術館で新春の籤引きがあって、グリーティングカードが当たり、もらったものです。そのカードの絵柄です。

(今年の特別企画展の予定)

【水野美術館の当日の光景】

住所:長野県長野市若里6-2-20 
電話:026-229-6333 
ホームページ:水野美術館 (mizuno-museum.jp)

駐車場から全体

しめ縄が飾ってあります。

雪は全くなく、よい天気です。

美術館内から庭園

池。松の樹が水面に写り込み、錦鯉とのコラボレーションが見られました。


水野美術館「しぐさとまなざし」展、併設の「四季彩 MIZUNO」のもみじ御膳でランチ。

2022-10-21 19:30:00 | 美術展

長野市の日本画専門の「水野美術館」で「しぐさとまなざし」展が開かれているので行ってきました。上村松園や菊池華秋、菱田春草などの絵を楽しみましたが、伊東深水のものが特に良かった。

館内の和食レストラン「四季彩 MIZUNO」でランチにこの時期だけの「もみじ御膳」をいただきました。窓からは庭園を観ることができ、紅葉もあって色彩豊かでした。ゆったりとした時間が過ごせました。

   

チラシ表。右の絵は、上村松園「志久礼」(昭和初期)。左は、菱田春草「栗鼠之図」(1909年頃)。

菊池契月「流鏑馬図」(1902年頃)。屏風に描かれている大きな絵で迫力ありました。

左は上村松園「志ぐれ」(1936年)。右は上村松園「夕べ」(1935年頃)。特に「夕べ」が、構図といい、色彩といい、うっとりものでした。

菊池華秋「夕涼み」(1944年)。菊池華秋の絵も、なかなかよかった。

【水野美術館】

ホームページ:水野美術館 | 近代日本画を形成した巨匠たちの作品約400点を蒐集、展示。


【四季彩 MIZUNO】

住所:長野県長野市若里6丁目2−20  ラ・リトラット 四季彩 MIZUNO
電話:026-219-3522
ホームページ:四季彩 MIZUNO |長野市| 株式会社黒船 (kurofune-nagano.jp)

水野美術館の門

美術館へのアプローチ

庭園の樹木は、紅葉しているようでした。

レストランから池と庭。逆光になっています。

池には鯉。

庭の一部。紅葉もしていて、池や岩とのコントラストが観れました。

(もみじ御膳)

前菜四種盛り。冷製茶碗蒸し、サラダなど。

もみじ御膳

太刀魚の南蛮漬け、秋鮭の白子生姜煮、さつまいも寄せ、信州豚ハム。デザートとして、薄く切った葡萄の「クイーンニーナ」。

お造りは、鮪とカワハギ。

天ぷら。海老、マコモダケ、果実(林檎のようでした)。

信州牛の朴葉味噌焼き。これは味噌を含めて、とても美味しかった。

アサリの五目御飯。

お吸物。

紅葉の季節限定「もみじ御膳」は、信州牛の朴葉味噌焼、お造り、天ぷら、など美味しくいただきました。水野美術館の次回企画展をまた見に来るつもりです。