安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

仙台・山形・米沢の旅(3、上杉神社・米沢ブルーノート)

2016-06-30 21:04:56 | お出かけ・その他

山形のジャズ喫茶オクテットで1時間以上過ごした後、同店のマスターのおすすめもあって、天童市のジャズ喫茶「ラグタイム」へ向かいました。ラグタイムのことは別に書くので、ここでは天童駅を降りて、「いも煮定食」を食べたので、まずそのことを記します。

   

天童駅。階段を上がると改札口です。

   

駅前で見つけた食堂「國丼」。他に飲食店が見あたらなかったので、入ってみました。

   

いも煮定食。いも煮は、山形県の郷土料理なので、頼んでみました。

   

いも煮定食の中身です。店主に訊いたところ、里いも、こんにゃく、ネギ、牛肉が入っているのが、特徴とのことでした。

   

お皿にとったところです。仙台でも「いも煮会」というのをやったことがありますが、元は山形で、山形らしい食べ物でした。

   

ジャズ喫茶「ラグタイム」に向かって歩いているところ。橋にも将棋の駒の模型が飾ってありました。正面奥に見えるのは、天童市役所です。

 

(上杉神社)

ラグタイムから天童駅に戻り、もう一つの目的だった上杉神社に行くために米沢に向かいました。長野市で名前のあがる戦国武将は、上杉謙信と武田信玄で、同市の川中島で両者の合戦が行われています。また、地理的に上杉氏の本拠だった上越市春日山が近いので、上杉氏に親近感を抱く人もいると思います。そんなわけで、僕も一度、上杉謙信が祀られている米沢の上杉神社を訪れてみたいと思っていました。

   

松岬神社。上杉鷹山や直江兼続など、謙信以外の人を祀ってあります。

   

上杉神社の手前にあります。僕も手を合わせてきました。

   

上杉神社(米沢城本丸跡)にわたるための橋です。舞鶴橋。

   

お堀が往時の米沢城を偲ばせます。

   

表参道。一の鳥居です。奥に二ノ鳥居が見えます。

   

神門。左右に狛犬が配置されています。

   

拝殿。僕も拝んできました。

 

(喫茶ブルーノート)

次に向かったのは、これも前から行ってみたかった米沢のジャズ喫茶「ブルーノート」です。上杉神社から歩いて15分ほどのところにあります。  

   

外観。お店は二階になります。

   

看板。これはかっこいいです。

   

広い空間で、大きなスピーカーは壁に備え付けられていました。音量は低めで、BGM的にピアノトリオが流れていました。

   

アルテック製のスピーカーです。

   

カウンター。お店を入ると手前の方にあります。

   

CDのコレクションは結構あります。

   

注文したアイスコーヒーとアップルパイ。結構歩いただけに甘いものが美味しかった。メニューは、食事類を含めて豊富です。

ジャズ関連の雑誌も置いてあり、ジャズを聴きながら休憩するのにはいいお店です。女性の数人連れが、楽しそうにおしゃべりをしながら、パスタなどを食べていました。そこから歩いて、南米沢という駅までいって、米沢駅に電車でいき、そこから新幹線で大宮、長野と戻ってきました。

   

JR東日本米坂線の南米沢駅。周辺には、山形大学工学部をはじめ、高校もあるため、通学のための駅になっているようです。無人ですが、2013年(平成23年)に建て替えられたため。内部もきれいでした。


ドリス・デイ DAY BY DAY

2016-06-29 20:33:26 | ヴォーカル(A~D)

長野駅前の二線路通りに立地しているスターバックス・コーヒーに入ったら、開店13周年を記念して、コーヒーにクッキーを付けてくれました。小さく小分けにしたクッキーですが、柔らかめで美味しいものです。スターバックス(スタバ)コーヒーも日本にすっかり定着しましたが、このお店も夕方を中心として繁盛しています。歌手兼女優として、スターだったドリス・デイの歌声を。

DORIS DAY (ドリス・デイ)
DAY BY DAY (Columbia 1956年録音)

   

ドリス・デイは、歌手で出発し、映画界にデビューし、瞬く間にスターの仲間入りを果たしました。彼女のアルバムは多く、スタンダードや映画、ミュージカルの曲を歌い、基本的にはビート感の少ないポピュラーヴォーカルとして聴かれていると思います。ラブ・ソングを集めたこのアルバムには、有名ジャズミュージシャンが伴奏に入っていて、若干ジャジーなところも聴けるものになっています。

編曲と指揮は、ポール・ウェストンが担当していて、ストリングスも用いて豪華な伴奏になっています。メンバーの中には、テッド・ナッシュ(as, ts)、バーニー・ケッセル(g)がいて彼らのソロも入ります。ウェストンの編曲は、とにかく彼女の歌を引き立てることに徹しているようで、ドリスの声に寄りそうような伴奏です。

曲は、「The Song is You」(歌こそは君)、「Hello, My Love, Goodbye」、「But Not For Me」、「I Remember You」、「I Hadn't Anyone Till You」、「But Beautiful」、「Autumn Leaves」(枯葉)、「Don't Take Your Love From Me」、「There Will Never be Another You」(あなた無しでは)、「Gone With The Wind」、「The Gypsy In My Soul」、「Day by Day」の全12曲。1930~40年代に作られた愛の歌を選曲していますが、遅いテンポが主なので、スタンダード曲のメロディを覚えるにもよいです。

ドリス・デイの安定したスムーズな歌唱が心地よく、しっとりと歌ってくれています。編曲も素晴らしく、ムーディーにまとめられています。「The Song Is You」や「There Will Never be Another You」はインストの急速調の演奏に慣れているので、ここでのスロー・テンポにはびっくりしますが、素晴らしいドリスの歌が聴けます。「Autumn Leaves」は、バックのストリングスと相まって、上品にロマンチックに歌われます。唯一、「The Gypsy In My Soul」では、ビッグバンドに乗ってスイングしています。暖かくてちょっとセンチメンタルなドリスの歌に惹かれるアルバム。

【スターバックス・コーヒー 長野駅前店】

住所:長野県 長野市 南千歳町826 C-one
電話:026-229-5864
営業:7:00~22:00

   

長野駅前店外観。

   

店内。

   

カップに入れてもらった本日の珈琲。左は、お店からいただいたクッキー。

   

道路を挟んで向かい側にはセブンイレブンが比較的最近できました。セブンイレブンも珈琲販売に力を入れているので、その点ではライバルかもしれません。


仙台・山形・米沢の旅(2、山寺)

2016-06-28 21:02:57 | お出かけ・その他

今回の小旅行の最大の目的は、山寺(立石寺)を訪れることです。学生時代は、仙山線に乗って仙台から蔵王にスキーに行くこともあったのですが、山寺を訪れてみたい気持ちはあったものの、山寺は素通りでした。仙台駅東口改札からJR仙山線の電車に乗って約1時間で山寺駅に到着しました。

   

   

   

標識にそって、山寺登山口に向かいます。まずは、麓の国指定重要文化財の根本中堂へ。次に、僕の最大の目的の芭蕉句碑を見ることができました。門人たちが嘉永6年(1853年)に立てた句碑とのことです。松尾芭蕉の詠んだ『閑さや岩にしみ入る蝉の声』が刻まれています。ここでは、しばし佇んでみました。

   

   

   

立石寺は天台宗のお寺ですが、山岳信仰そのものがうかがえます。山門が登山口となっています。登山口とはいってますが、山全体がお寺になっているので、お寺の施設巡りといった方がいいかもしれません。道は全部が石段か石畳にになっていて、荒れないように、また上りやすいようになっていました。

   

   

   

   

姥堂

スギの大木があって、山全体に霊気が漂ってきそうでもあります。僕は久しぶりのトレッキング気分になって、景色を眺めながら歩く感触を楽しみました。今回は、リュックサックの支度で出かけたので、ちょうど歩くのに適切な格好でした。

   

仁王門。

   

仁王門(写真右)を上から見たところ。

   

奥の院(如法堂)。開山、慈覚大師が中国で修行中に持ち歩いた釈迦如来と多宝如来が本尊です。

   

開山堂。慈覚大師のお堂で、大師の木造の尊像が安置されています。

   

五大堂。五大明王を祀って天下太平を祈る道場。展望台でもあります。

観光客の数は多く、鉄道というよりもバスで来ているお客様が多いようです。一番上の「奥の院」や「五大堂」まで多くの人が登ってきていましたが、日本人ばかりで、外国の方は見かけませんでした。来ていないことはないようですが、俳句や山岳信仰に関心を抱く外国人はまだ多くはないかもしれません。

   

山寺駅に設置されている展望台からの山腹の眺め。垂直な岩が見えて、険しさがわかります。

山寺を訪れることができたので、今回の旅は、非常に満足のいくものになりました。ここから、山形、天童、米沢と回りました。その様子は、次回に記します。


仙台・山形・米沢の旅(1、仙台)

2016-06-27 21:05:18 | お出かけ・その他

仕事が一段落したので、思い立って一泊の東北旅行へ行ってきました。金曜日の午後に長野を発って仙台へ入り、翌日山寺(立石寺)、山形、天童、米沢と、観光の他に、ジャズ喫茶を回ってきました。ジャズ喫茶訪問は別に書くので、ここでは主として街歩きと山寺について記録します。

駅を降り立って向かったのは、ジャズ喫茶「カウント」です。仙台駅から少しあるので、地下鉄南北線で勾当台公園駅までいって、定禅寺通りから一番町方面へ歩きました。知らなかったのですが、三越の定禅寺通り館ができていました。定禅寺通りはかなり久しぶりなので、あたりを見回してみると、宮城県庁が新しくなっていましたが、仙台市役所は、学生時代と同じ建物でした。

   

三越定禅寺通り館

   

定禅寺通り。この通りも緑が多いです。

 

(ジャズ喫茶 カウント)

カウントは最高のジャズ喫茶で、かけてくれるレコードが僕の趣味にあっているし、オーディオ装置がよいので、どのアルバムもよく聴こえます。J.J.ジョンソンの「Really Livin'」がかかり、初めて聴くアルバムですが、いい内容に驚きました。

   

   

   

   

 カウントを出て、プラプラと一番町を散歩し、藤崎デパートのところで左に折れて、アーケード沿いに今夜の宿泊先の仙台駅東口のホテルに向かいます。老舗のお茶屋さんの「井ヶ田」で、抹茶ソフトクリームを購入、美味でした。仙台には蒲鉾店がいくつもありますが、そのひとつ「鐘崎」の入り口に置いてあった笹かまぼこの模型が面白く写真に撮りました。

   

   

   

   

山野楽器の支店があったので、そこへ入ったら、さっきカウントで聴いた「Really Livin'」のCDがあったので早速購入。東口のBivi(飲食店などが入る建物)に途中よってホテルへチェックイン。Biviには「半田屋」がありました。定食屋ですが、昔は仙台のあちこちにありましたが、今はどうでしょう。学生時代にお世話になりましたが、相変わらず安くて、大勢の人が入っていました。学生など若い人が多い仙台らしいお店です。

   

   

「Misty」という名前が面白かったので撮りました。30年以上続く喫茶店です。今回は入りませんでしたが、次に来るときには寄ってみたいものです。「Misty」は、エロール・ガーナー作曲の名曲です。インストやヴォーカルなど主にジャズとして演奏されています。

   

仙台駅前のパルコの中にはタワーレコードがあります。覗いてみましたが、ジャズ、クラシックなど在庫が充実し、新譜もおいてあり、大きなお店です。よってみる価値があります。

   

仙台駅東口のBivi。飲食店などが入るビルです。

   

Biviの中に入っている「半田屋」。

   

   

ご飯の量がいろいろ並んでしました。

   

惣菜の種類も多く、もちろんこのほかに、肉料理や焼き魚などあります。

 

(牛タン 利休)

雨足が強くなってきたので、夕食は、ホテルのすぐそばの牛たん「利久」に入りました。ヴォリュームがある夕飯になって、すっかりダイエットのことは忘れて食べてしまいました。ホテルへ戻り、明日は山寺や上杉神社を回る予定なので、早めに寝ました。

   

   

   

   

   

   

ホテルの前からとった雨の仙台。(駅東口付近)

   

宿泊した、コンフォートホテル仙台駅東口。


ズート・シムズ SUDDENLY IT'S SPRING

2016-06-26 09:01:14 | テナー・サックス

JA(農協)長野県ビルの最上階に食堂「しなの木」があり、近くなのでランチにたまに行っています。6月21日には、生食用あんず(「ハーコット」という種類)が無料でデザートに出されました。あんずはすっぱいので、生食用には向かないとされてきましたが、この品種は果実が大きいうえに、甘さがあって美味しく生食に適しています。まさに旬を感じさせてくれる果物でした。いつも旬だったズートのアルバムを。

ZOOT SIMS (ズート・シムズ)
SUDDENLY IT'S SPRING (PABLO 1983年録音)

   

ズート・シムズ(1925~85年)は、ベツレヘム原盤の「Down Home」をはじめ1950年代後半の録音に名盤が多いとされ、僕も愛聴しているものはその時期のものが多いです。シムズは、好不調の波が少なく一定の水準の演奏を続け、また、70年代に入ってソプラノサックスも手掛けるなど、後年のものも聴いてみるとよいものがあり、これもその一枚です。

メンバーは、ズート・シムズ(ts)、ジミー・ロウルズ(p)、ジョージ・ムラーツ(b)、アキラ・タナ(ds)。派手さはありませんが、堅実なサポートをするメンバーが集まっていて、特にムラーツ(b)のプレイが楽しみです。ロウルズは、一度だけ実演を聴いたことがありますが、訥々とした感じながら、バッキングなどタイミングよく入れていたのが印象に残っています。

曲は多彩です。ズート・シムズ作「Brahm's...I Think」、「I Can't Get Started」、ズート・シムズ作「Macguffie's Blues」、「In The Middle of A Kiss」、ウディ・ガスリー作「So Long」、「Never Let Me Go」、「Suddenly It's Spring」の7曲。ズート・シムズとウディー・ガスリー作のものを除いてはスタンダードナンバーですが、バラードなどミディアムテンポ以下の曲が選ばれています。

穏やかで温かみのある演奏が集大成されています。ズート・シムズの魅力は、ハードにスイングするところにもあるのですが、他方スローテンポの曲を旋律を大事にしながら歌い上げるプレイも素晴らしく、ここではそれが聴けます。優しげな表情で演奏される「Brahm's ...I Think」、 スタンダード中のスタンダード「I Can't Get Started」、しみじみとした味わいの「Never Let Me Go」とズートのスムーズなプレイが包み込むようで心地よい。ムラーツ(b)も音数を少なくして、ズートの演奏を盛り立てています。寛ぎの時間に最適なアルバム。

【食堂 しなの木】

住所:長野市大字南長野北石堂町1177-3 JA長野県ビル13階
電話:026-236-3533
ホームページ:naganoken-jabill

   

しなの木の入り口。セルフサービスです。中は広くて多くの方が利用できます。

   

ハーコットとズッキーニが提供されるという案内が出ていました。さすがにJAだけのことはあります。

   

かに玉丼定食にしてみました。あんずは普通はつきませんが、これで500円です。小鉢の2品は、何種類かある中から好きなものを選べます。キャベツとスパゲッティは盛り放題でした。

   

あんずの拡大。食べ終わってから、果肉の方を撮ればよかったと気づきました(笑)。