安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

シェリー・マン SHELLY MANNE & HIS MEN AT THE MANNE HOLE

2017-04-30 09:52:57 | ベース・ドラムス

先日、松本市のジャズ喫茶「cafe884」(カフェ はやし)を久しぶりに訪れました。リスニングルームを独り占めして、ピアノトリオなどを聴きましましたが、いつものウェストミンスターに代わり、同じタンノイのインパルスというスピーカーを使用していました。すっきりと目の前で演奏している感じがしました。ピアノトリオをお店で聴いたので、帰宅後、管楽器入りのライブ盤を取り出しました。なお、Cafe884でも、不定期ですがライブを開催しています。

SHELLY MANNE (シェリー・マン)
AT THE MANNE HOLE (Contemporary 1961年録音)

   

シェリー・マン(1920~1984)は、西海岸を代表するドラマーとして多くのリーダー作を作っていますが、1960年から73年にかけて自分のジャズクラブ「The Manne Hole」を経営していたことでも知られています。ロスアンジェルスにあったそのクラブで録音されたアルバムには、このシェリー・マンの他にもビル・エヴァンス、ミシェル・ルグラン、ミルト・ジャクソンらのものがあります。

メンバーは、コンテ・カンドリ(tp)、リッチー・カミュカ(ts)、ラス・フリーマン(p)、チャック・バーフォーファー(b)、シェリー・マン(ds)。編曲は最小限だと思われ、カンドリやカミュカ、フリーマンのソロを主体に演奏が進められていて、スタジオ録音とは異なったジャズクラブにおける状況が記録されています。もともと、vol.1とvol.2に分けてレコードが発売されていましたが、一枚にまとめられたCDを聴いています。

曲は、「Love for Sale」、「How Could It Happen to A Dream」(エリントンなど作)、「Softly, As In A Morning Sunrise」(朝日のように爽やかに)、「The Champ」(ガレスピー作)、「On Green Dolphin Street」、「What's New?」、「If I Were A Bell」、「Everytime We Say Goodbye」(いつもさよならを)、「A Gem From Tiffany」(ビル・ホールマン作)の9曲で、78分10秒の演奏時間です。スタンダードがほとんどですが、3曲のジャズ・オリジナルには、作曲者名を付しました。

シェリー・マン(ds)はじめバンドの全員が、リラックスして思う存分演奏しています。最初の「Love for Sale」から軽快にスイングして管楽器2本によるサウンドが心地よく、続く「How Could It Happen To A Dream」は、バラードの佳曲で、カミュカ(ts)のソロがしみじみ。アップテンポの「The Champ」は、カミュカ、続くカンドリ(tp)と興奮もののソロが続きます。「On Green Dolphin Street」では、カンドリのミュートによるプレイがマイルス・デイヴィスを想わせるなど、どの曲も聴きどころが多く、楽しめるライブアルバムです。

【Cafe 884】

Cafe 884の拙ブログの記事はこちら

住所:松本市里山辺西小松4239 
電話:0263-35-0407

 

 

天井が高いので開放感があります。

 

本日は、この装置でした。

 

パイオニアのCDプレイヤー。

 

アンプ。

 

聴いたアルバム。ルイス・ヴァン・ダイク「Ballads In Blue」

 

上品な味です。


ブログ名を「安曇野ジャズファンの雑記帳」に変えました。

2017-04-29 18:54:18 | お出かけ・その他

今までの「お気楽ジャズファンの雑記帳」というタイトルは、私生活や仕事にはなるべく触れず、お楽しみブログを書こうという考えでつけたのですが、年齢を重ね、身辺状況も変化しているので、幅広くぼちぼちと書きたいと考え変更することにしました。

「お気楽」に代わる言葉については、「安曇野」、「信州」や「とある」などと思いついたのですが、安曇野市滞在が多くなっていること、ハンドルネームが「azumino」であることから「安曇野」としました。

なお、URLであるazuminojvの『jv』は、azuminoを他の人が使っているので付けたのですが、『jv』はjazz(ジャズ)とvocal(ヴォーカル)のことを意識したもので、ジョイントベンチャー(JV)のことではありませんので、念のため(笑)。

(注)ジョイント・ベンチャーとは(国土交通省)
共同企業体(ジョイント・ベンチャー、JV)とは、建設企業が単独で受注及び施工を行う通常の場合とは異なり、複数の建設企業が、一つの建設工事を受注、施工することを目的として形成する事業組織体のことを言います。

【安曇野や山の写真が投稿できるホームページの紹介】

安曇野市のホームページにリンクが貼ってあった写真共有サイトです。

「ビューポイントあづみの」

「ビューポイント信州の山」

【安曇野市の自宅の庭2017.4】

 

小さな庭があります。

【エレキピアノを再利用】

古いヤマハの電子ピアノを安曇野市の家の片隅に置いてあったのですが、たまに使おうと電気を通しました。指の運動といったところです。

 


イタリコ (イタリアン 長野市)

2017-04-28 20:11:33 | グルメ

JR長野駅前(西口、善光寺側)で、一人でランチにふらっと出かけていくのに都合のよいお店の一つが「イタリコ」です。一階はうなぎ屋さんのビルの二階、三階で営業をしていますが、昼は二階だけです。夜は飲会で賑わうと思いますが、昼間は意外と静かで、それも気に入っています。

ランチは、パスタと飲み物のセットに、サラダが食べ放題で提供されます。普通のテーブルの外に、窓に面したカウンター席があるので、一人でも入りやすい。パスタは「しらすとボイルトマトのオイルソース」を選びましたが、あっさりとして美味しかった。カジュアルに使えるレストランです。

 

駅前の信号を渡ったところにあります。左には、道を挟んで東急レイホテルがあります。

 

入り口。階段を二階へ。

 

店内。

 

サラダバー。ソースは二種類で、わさびしょうゆを使いました。

 

 

窓からは、長野大通りや左手には長野東急デパートが見えます。

 

サラダ。

 

パスタ。ボリュームも結構あります。

 

珈琲。ケーキなどもあります。

 

ランチセットは、四種類のパスタの中から選べます。

【イタリコ(italico)】

住所:長野県長野市南千歳1-27-1 岩井屋ビル2・3F
電話:026-223-7888
ホームページ:italiconagano.com


益田ミリ著「心がほどける小さな旅」(幻冬舎文庫)

2017-04-27 20:15:55 | 読書

最近、旅行や山、音楽に関する紀行やエッセイをぼつぼつ読んでいます。先日、益田ミリ著「心がほどける小さな旅」という本をタイトルに惹かれて買い求めました。

   

著者は、1969年大阪生まれの東京を拠点とするイラストレーターで、四コマ漫画「オーちゃん」、「泣き虫チエ子さん」などのシリーズ、エッセイ「47都道府県 女ひとりで行ってみよう」といった著書があり、ジャンルを超えた活動を行っている方です。

(感 想)

著者が旅へ出かけるきっかけは様々で、『嫌なことがあったとき、一番いいのは寝ることだと思っている。・・・・だけど、寝たくらいではどうにもおさまらないこと(がときどきある)。そんなとき、旅というのはとっても便利。強引に気持ちが切り替わる。」と記して、山形県の山寺へ出発しています。タイトルの「心がほどける小さな旅」は、そういったところからつけられたものでしょう。

あとがきでは、(旅は)『ポンと普段の生活から切り離されるのはいいものである』とし、『自腹で行きたいところに行って、やってみたいことをやった』と記しています。通読して新鮮だったのは、参加型の「やってみたいことをやった」という点でした。例えば、「かごしま大声コンテスト」、「郡上八幡」(盆踊り参加)、「釧路湿原」(カヌー体験)など、有名スポット巡りといったいわゆる観光ばかりでなく参加・体験が多いです。

   

「郡上おどり」のイラスト・写真。本文はもちろん別にあります。

四季おりおりに、全部で14箇所に旅をしていますが、「釧路湿原」や「秋芳洞」は気になりました。旅した場所の写真や、やったことのイラストが添えられていて、文章だけでなく絵でも楽しめます。最後に、大阪の実家へ帰る際に、途中下車して名古屋、多治見を巡った旅が漫画で掲載されていて、この旅も面白そうです。

   

釧路湿原でカヌー体験。エゾシカに出会っています。

   

文庫版あとがきにかえて。名古屋で途中下車し、名古屋や多治見をまわった旅。4ページにわたり、これは1ページ目。


ティナ・メイ I'LL TAKE ROMANCE

2017-04-26 20:03:36 | ヴォーカル(S~Z他)

ランチで長野駅前まで行ったら、長野東急デパートで、三重県の物産展が開かれていたので、ちょっと覗いてみました。海産物が豊富で、その関連の店が多く、真珠の販売などもやっていました。お目当ての「赤福」(あんころ餅)があったので、小さいのを一箱買ってきました。あんこで覆われた柔らかな餅は、長野県内でも人気があります。柔らかな歌声を聴きます。

TINA MAY (ティナ・メイ)
I'LL TAKE ROMANCE (LINN 2003年録音)

   

ティナというと、すぐに女優でアルバムを一枚残しているティナ・ルイーズが頭に浮かびますが、ティナ・メイはイギリスのグラスゴー出身の歌手です。1961年生まれのベテランですが、1980年代から活躍し1992年には初アルバムを録音、現在もイギリスやフランスで盛んに公演を行っているイギリスを代表する女性歌手の一人です。

メンバーは、ティナ・メイ(vo)、スコット・ハミルトン(ts)、Nikki Lles(p)、Robin Aspland(p)、Alec Dankworth(b)、Tristan mailliot(ds)。まずはティナ・メイの歌に興味が湧くところですが、スコット・ハミルトン(ts)のスイングするソロなども聴きもので、それを目当てに購入してもよいくらいです。

曲はスタンダードです。「I'll Take Romance」、「I've Got A Crush On You」、「How Long Has This Been Going On?」、「Come Fly With Me」、「September in The Rain」(9月の雨)、「Tonight I Shall Sleep」、「Trust In Me」、「Nobody Else But Me」、「I Do It For Your Love」、「Quietly There」の全11曲。珍しいのは、ポール・サイモン作の「I Do It For Your Love」(君の愛のために)、デューク・エリントン作「Tonight I Shall Sleep」でしょうか。

ティナ・メイ(vo)は、時々高音を使ったフェイクなども取り入れていますが、安定した歌唱で、心地よく聴けます。歌に絡むハミルトン(ts)のテナー・サックスが好調な上に、リズムセクションもきれいで、高水準のアルバムだと思います。ジェリ・サザーンの歌も想い出した「I'll Take Romance」、ボッサリズムで歌う「I've Got A Crush On You」、歌、テナーソロともよくスイングしている「Nobody Else But Me」などが印象に残りました。「September in The Rain」はフランス語も入れて歌っていて優雅さが出ています。

【Tina May(ティナ・メイ)ホームページ】

ホームページ:tinamay.com

【ながの東急デパート三重の観光と物産展】

 

「三重の観光と物産展」の垂れ幕が出ています。

 

 

海産物のお店が多かった。

 

佃煮のようないろいろなものが並んでいて、豊かな海を連想させました。

 

長野県でも有名な伊勢名物の「赤福」でお客様が次々と来ていましたが、僕も小さいのを一箱買いました。こういったデパートの催し物もたまに行くと面白いです。