安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

冠着山登山 (長野県東筑摩郡筑北村・千曲市)

2016-04-30 06:53:00 | 登山・ハイキング

冬に登山口に向かって車を走らせたものの、積雪期のため道が通行禁止で、登るのを諦めた冠着山(かむりきやま)に登ってきました。冬の通行止めは当たり前なのですが、そこに考えが及ばないのが初心者ですね。冠着山は標高1,262mですが、頂上の近くまで舗装道路が通じていて、それからの上りもきつくないので、ファミリーなどにも適しています。

土曜日は10時開店のクリーニング店にできた服を取りに行ってくれと頼まれたので、出発は10時10分と遅い時間でした。歩行時間は、ゆっくりと歩いて、上り24分、下り20分で、約45分ほどでした。コースはいくつもありますが、鳥居平ルートという最も短いコースを歩きました。山頂は展望が開けていて、短いながら楽しい登山でした。

【行 程】

長野市自宅発 10:10 (長野道長野インター~麻績インター~冠着駅~登山口)
登山口駐車場着 11:10

登山口出発 11:17
林道終点 11:25
山頂まで0.4km標柱 11:29
展望台(山頂まで0.2km) 11:35
山頂 11:40

山頂休憩 11:40~11:50

下山開始 11:50
展望台(山頂まで0.2km) 11:53~11:55
山頂まで0.4km標柱 12:01
林道終点 12:04
登山口着 12:11

登山口駐車場で、昼食をとり、次の目的地の金戸山(かなとこやま、東筑摩郡生坂村)に向かいました。

【往 路】

   

JR篠ノ井線冠着駅です。この前を通ります。

   

駅から進んで、大野田というに入ると、この案内で右折して、上っていきます。

   

すぐ横に広い駐車場があります。20台くらい停まれそうです。道は舗装されています。

   

冠着山山頂まで1.1kmの標識が建っています。

   

林道の終点になります。SUVなど車高の高い車は、ここまで大丈夫です。

   

林道終点に立っている案内標識。

   

右折して、上っていきます。

   

快適な道です。

   

こぶしの木でしょうか。

   

登山道はよく整備されています。

   

山頂まで0.4kmの表示。右折して上っていきます。

   

展望台。山の表示板もあります。あと200mです。

   

展望台から北アルプス方面。

   

少し右手の方です。手前の山は鉄塔が建つ聖山で、かなり拡大してあります。天気がよければかなりの範囲が見れそうです。

   

階段も整備されています。ここを上ると頂上。

【山 頂】

   

山頂は広いです。

   

鳥居や句碑の並ぶ山頂。

   

神社。

   

記帳できたので、僕も書いてきました。

   

頂上から北の方面。千曲市や長野市など。左の山すそに高速道路、右手の方には千曲川が見えます。

   

山頂から南方面。遠くに見えるのは、浅間山の裾野でしょうか。

   

山頂から南方面。上田市方面になると思います。 

【復 路】

   

山頂へ0.4km地点。

   

山頂へ0.6km地点(林道終点)

   

無事登山口に到着しました。

   

登り始めから終わりまで、僕の車だけでした。

   

駐車場から奥の景色。登山道のわきには、白樺の木もありました。

【冠着山全景】

   

車で下りてきて撮影。多分冠着山でいいと思います。

【花、樹木】

   

   

これはスミレでしょうか。

   

上の2枚は、道端に咲いていた小さな花です。下の一枚は花木で、多分こぶしの花。


ヨーナス・ハーヴィスト・トリオ、西山瞳トリオ公演 (長野県須坂市メセナホール)

2016-04-29 08:49:33 | 演奏会・ライブ

長野県須坂市にあるメセナホール(須坂市文化振興事業団)では、たまに面白そうな公演が開催されます。今回、『北欧JAZZコンサート2016』と名付けられた二組のピアノトリオが出演する演奏会があったので、聴きに行ってきました。午後4時開演で、休憩をはさみ、午後6時50分まで演奏が行われたサービスのよい演奏会でした。

   

前半の1時間は、西山瞳トリオの演奏。メンバーは、西山瞳(p)、坂崎拓也(b)、清水勇博(ds)。西山瞳は、既にCDも数多くリリースしている人気のあるピアニストです。聴いていると、ビル・エヴァンスやブラッド・メルド―あたりを連想させるような自作曲と演奏でしたが、エンリコ・ピエラヌンツィからの影響を言われることもあるようです。

最後に演奏された「T.C.T」という曲は、和音の響きが独自の美しさをもっていて、これが最も印象に残りました。また、スタンダード曲の「イパネマの娘」もクールで、ボサノヴァではないリズムでやっていて個性的でした。人気ピアニストとあって、休憩中に彼女のCDを買い求める方が何人もいました。

   

休憩をはさんで、ヨーナス・ハーヴィスト・トリオの演奏。フィンランド出身ということもあって、最初にヤン・シベリウスに捧げる曲を演奏しました。ハーヴィストの演奏は、クラシカルな部分が多く、クールなたたずまいで、キース・ジャレットやチック・コリアあたりを連想させるプレイですが、ピアノソロの曲は、現代クラシックといってもよさそうでした。

このトリオは、ヨーナス・ハーヴィスト(p)、アンティ・ロジョネン(b)、ヨーナス・リーバ(ds)からなりますが、均整のとれたサウンドは実に素晴らしく、ことに、ベースの音に魅せられました。アンコールで演奏された唯一のスタンダード「When I Fall In Love」も抽象的なサウンドのコードづけて演奏されていて、響きそのものを楽しむことができました。

   

二つのグループの演奏がいったん終了したあと、アンコールに応えてくれましたが、サプライズがありました。まず、西山瞳(p)、アンティ・ロジョネン(b)、ヨーナス・リーバ(ds)で、ステラ・バイ・スターライト(星影のステラ)を。ピアノによる長いノン・ビートのイントロから、お馴染みのメロディが流れてきて、結構楽しめたのですが、アンティ・ロジョネン(b)のソロ、そしてヨーナス・リーバ(ds)のブラシも気持ちよかった。

次に、ヨーナス・ハーヴィスト(p)、坂崎拓也(b)、清水勇博(ds)というトリオで「On Green Dolphin Street」を。これが圧巻で、ハーヴィストは技術的にも非常に優れていて、鍵盤いっぱいに使ったソロは、粒だった音はいいし、スイングはしているし、切れ味がよくて、僕はこの演奏が最も気に入りました。

【ヨーナス・ハーヴィスト(Joonas haavisto)ホームページ】

joonashaavisto.com

【西山瞳ホームページ】

hitominishiyama.net

【須坂市メセナホール・ホームページ】

須坂市文化会館メセナホール


ウォーレス・ルーニー THE STANDARD BEARER

2016-04-27 19:46:06 | トランペット・トロンボーン

お昼休みに、職場の近くを散歩していたら、よく見かける野鳥がいたので、スマホで撮ってみました。近づいても逃げない面白い鳥なので、Kさんに種類を訊ねたところ、「ハクセキレイ」といい、尾を振りながら歩くので、別名「チンチン鳥」とも言われているそうです。本来は水辺に住んでいるようですが、都市化しているのか、街の中で見ることができました。都会の夜に映えるトランペットを。

WALLACE RONEY (ウォーレス・ルーニー)
THE STANDARD BEARER (Muse 1989年録音)

   

ウォーレス・ルーニー(1960年生まれ)は、1960年代のマイルス・デイビスのフォロワーとして知られているものの、そのことに関連して以外は、あまり話題に上ることがなかったように思えます。しかし、当時の若手ミュージシャンが集まり、フレッシュなハードバップを演奏したこのアルバムは、なかなかよかった記憶があり、再聴してみました。

メンバーは、ウォーレス・ルーニー(tp)、ゲイリー・トーマス(ts、3曲に参加)、マルグリュー・ミラー(p)、チャーネット・モフェット(b)、シンディ・ブラックマン(ds)。ゲイリー・トーマスのハードボイルドタッチの音色、マルグリュー・ミラーの小気味よいソロやハービー・ハンコックを髣髴とさせるバッキングもあって、ルーニーのプレイ以外にも聴きどころが多いです。

曲は、タイトルどおり(タイトルを直訳すれば「スタンダード曲を伝える人」とでもなるのでしょうか。)1曲を除いてスタンダードです。「The Way You Look Tonight」(今宵の君は)、「I Didn't Know What Time It Was」(時さえ忘れて)、「Don't Blame Me」、「Con Alma」、「Giant Steps」、「When Your Lover has Gone」、「Loose」。「Con Alma」はディジー・ガレスピー、「Giant Steps」は、ジョン・コルトレーンの作曲ですが、両方ともいまやスタンダードです。「Loose」は、多分即興で作ったと思われるルーニーやブラックマン共作の曲です。

1960年代半ばのマイルス・デイビス・グループを想わせる演奏ですが、オリジナリティもあり、優れたアルバムだと思います。「The Way You Look Tonight」では、モフェット(b)の伴奏だけによるルーニー(tp)の演奏から出て、リズムが入ってくるところがかっこいいですが、トーマス(ts)の力強い吹奏もフレッシュに聴こえます。バラードの「Don't Blame Me」はルーニーのソロとともにミラー(p)の抒情的なソロが美しい。曲の初めから熱気を帯びたルーニーのソロが続き、トーマスもエキサイティングな「Giant Steps」は、最後にテーマが出てくるまで曲名がわかりませんでした。

【長野市街地のハクセキレイ】

   

   


今年(平成28年)の山行計画

2016-04-25 21:07:41 | 登山・ハイキング

ゴールデンウィークも近づき、次第に高い山に行きやすい季節になってきました。そこで、今年の山行計画をブログにも掲載し、気分を高めていくことにしました。

(グループで行く山)

標高2,000メートル以上で標高差の大きい山は、今年もSさんをリーダーとしたグループで出かける予定で、初心者2年目の僕はかなりお世話になります。先般、平成28年の山行計画をいただきましたが、山の名前を見ているだけで、ワクワクしてきます。予定する山は、

◯5月下旬~6月上旬  火打山(2,461.7m)  
◯6月中旬 雨飾山(1,963.3m) 
◯6月下旬~7月上旬 常念岳(2,857m) 
◯9月下旬~10月上旬 蝶ヶ岳(2,677m) 

で、すべて日帰りです。余裕があれば、高妻山(2,353m)、黒姫山(2,053m)、甲武信ケ岳(2,475m)、荒船山(1,422m)などにも行く可能性があります。しかし、慎重に検討し、天候が悪ければ中止し延期するので、上記に掲げた4つの山に登ることができれば、僕は十分満足です。

(一人で行く山)

標高1,500mくらいのまでの低い山(里山)には、一人で行っていますが、それについても、行きたい山の候補を挙げました。今年は低山なら一緒に行ってもいいという、僕とほぼ同世代の友人(昔、北アルプスのレンジャーもしていたので、山に詳しい方です。)もいるので、たまには二人連れになるかもしれません。

◯独鈷山(1,266m)
◯冠着山(1,252m)
◯美ヶ原高原
〇高ボッチ~鉢伏山
◯大城(980m)・京ヶ倉(990m)
◯虫倉山(1,378m)
〇飯盛山(1,643m)

ポピュラーな山ばかりですが、これらに限らず、低い山を中心に面白そうなところに出かけるつもりです。

一人で行きたい山を選ぶのに、最近購入した「信州の山」(宮坂七郎著 信毎書籍)という本を参考にしています。北信・東信編と中信・南信編があって、里山からアルプスまで430の山が紹介されています。信州(長野県)に住む人には便利な本です。

【信州の山 宮坂七郎著】(信毎書籍出版センター)

   

   


ウェブスター・ヤング FOR LADY

2016-04-24 08:58:51 | トランペット・トロンボーン

隔週刊CDつきマガジンシリーズ「ジャズ・ヴォーカル・コレクション」(全26巻)が小学館から発行され、創刊号が発売されています。ジャズ・ヴォーカルについても出るのかと驚きましたが、試しに創刊号を購入してみました。「奇跡の競演」と題され様々なアーティストによる10曲が収録されていて、その中にビリー・ホリデイの「Yesterdays」が入っていました。彼女は、ミュージシャンから敬愛されていて、彼女にささげる作品もあり、これはその中の一つです。

WEBSTER YOUNG (ウェブスター・ヤング)
FOR LADY (Prestige 1957年録音)

   

ウェブスター・ヤング(tp)は、1950年代後半にプレスティッジ・レーベルにサイドメンとしていくつかの録音があり、リーダー作もここに掲載した一枚はありますが、60年代以降は活動していないので、幻に近いトランぺッターです。当時のマイルス・デイビスからの影響が伺えますが、ヤングは淡々と穏やかな演奏を行っていて、個性的なところもあるトランぺッターです。

メンバーは、ウェブスター・ヤング(tp)、ポール・クイニシェット(ts)、マル・ウォルドロン(p)、ジョー・ピューマ(g)、アール・メイ(b)、エド・シグペン(ds)。テナー・サックスにレスター・ヤング系のクイニシェットが起用されていて、ビリー・ホリデイの伴奏を多く手掛けたレスターのプレイを髣髴させるものとなっています。ウォルドロンは、ちょうどホリデイの伴奏者になったばかりの頃です。

曲は、ウェブスター・ヤング作「The Lady」、あとはスタンダードで「God Bless The Child」、「Moanin' Low」、「Good Morning Heartache」、「Don't Explain」、「Strage Fruit」(奇妙な果実)。ヤングの曲は、ビリー・ホリデイにささげられたものです。他は、ホリデイの歌で知られているものばかりです。

ミディアムテンポくらいで、哀切なテーマや穏やかなソロが演奏されている作品。ウェブスター・ヤング(tp)は、ミュートも使って、「The Lady」、「God Bless The Child」や「Don't Explain」など、それぞれの曲でブルーな雰囲気を出し、特に「God Bless The Child」の中音域を使ったソロが印象に残ります。また、クイニシェット(ts)やウェルドロン(p)もヤングに協調したソロをとっていて、伴奏陣も含め作品全体に統一感があります。

【ジャズ・ヴォーカル・コレクション・インフォメーション】

「ジャズの巨人」(全26巻)に続く隔週刊CDつきマガジンシリーズ第3弾
「ジャズ・ヴォーカル・コレクション」(全26巻)が創刊!

- 世界最高峰のジャズ・ヴォーカリストが、ぜんぶいる。 -
エラ、ホリデイ、サッチモ、シナトラ…美空ひばりまで、史上最強のジャズ歌コレクション!

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創刊号『ジャズ・ヴォーカル・コレクション 1巻 奇跡の競演 2016年5月10日号』

ジャズ・ヴォーカル・コレクション 1巻 奇跡の競演 2016年5月10日号

ジャズ・ヴォーカルの魅力が1枚に凝縮!巨人ルイ・アームストロングやエラ・フィッツジェラルド、魅惑のビリー・ホリデイなど偉大なジャズ・ヴォーカリストたちの名曲をたっぷり味わえます。

〈CD収録曲〉
1.サマータイム/エラ・フィッツジェラルド&ルイ・アームストロング
2.アイ・ラヴ・パリ/エラ・フィッツジェラルド
3.イエスタデイズ/ビリー・ホリデイ
4.バードランドの子守唄/サラ・ヴォーン
5.いつの頃から/カーメン・マクレエ
6.素敵なあなた/アンドリュース・シスターズ
7.恋に恋して/ヘレン・メリル
8.ラヴ・ミー・オア・リーヴ・ミー/アニタ・オデイ
9.マイ・バディ/チェット・ベイカー
10.アンフォゲッタブル/ナット・キング・コール