「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

宮城の海に潜って40年以上、最新の女川湾の情報をお知らせします。
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2024年5月3日(金)竹浦の海&江ノ島の漁業支援活動

2024-05-06 10:31:29 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:西よりの風 凪

気温:17~22℃ 水温:15~16℃

透明度:3~4m

 越冬したと思われるハコフグ

 KAZUが竹浦のグロットと弁天島で潜ってきました。

 結果は、ダンゴウオの成魚や稚魚の姿はあるものの、クチバシカジカやフサギンポの姿は見つからず、越冬したと思われる季節来遊魚たちの仲間などが多い。

 お腹の大きなダンゴウオ

 ダンゴウオの稚魚は例年より少ない

 ヤリイカの卵が多い

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一方、JF女川町支所 江ノ島支部の漁業支援活動が今年も始ました。

 当初、4月の中旬から予定していた支援活動は、海況の悪化で4月28日からやっと始まった。

 今年の江ノ島海域は、水温が15~16℃と例年より8℃も高く推移し、ワカメやコンブ類の大型海藻がほとんど生育していない。

 また、季節来遊魚はスズメダイの仲間やメジナなど成長した個体や大型のコブダイの姿も多い。

 やっと凪になった江ノ島港

 


2024年4月29日(月) 竹浦の海

2024-05-02 12:35:39 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:東よりの風 多少うねりあり

気温:17℃前後 水温:15~16℃

透明度:4~5m

 ダンゴウオの稚魚

 KAZUが久しぶりに竹浦のグロットとアゴ島で生物探索をしてきました。

 多少うねりがあるものの、水温が15℃前後と例年に比べて7~8℃程高く推移している。そのため季節来遊魚たちも越冬して元気な個体も多い反面、クチバシカジカやフサギンポなどの寒流系の魚が見当たらない異常な海になっている。

 一方、ダンゴウオは抱卵している個所も少なく、観察できる稚魚の数は例年より少ない。

 

 マダコの抱卵

 シラコダイの幼魚とヤリイカの卵

 ヒラメ(体長  40cm)


2024年2月4日(日)竹浦の海

2024-02-08 09:47:39 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:西よりの風 多少風波あり

気温:4~7℃ 水温:13℃

透明度:3~4m

 沖縄などで見かけられる「ナマコマルガザミ」(アゴ島)

 アカナマコに共生するナマコマルガザミ

 KAZUが竹浦のグロットとアゴ島で生物探索をしてきました。

 水温は13℃台と例年より5~6℃も高いままでクチバシカジカの抱卵やフサギンポの抱卵などは見つからず、季節来遊魚たちがまだまだ元気に過ごしている。

 その中で、先月発見された南の海からどのようにやってきたのか、小さな可愛いナマコマルガザミを確認してきました。ナマコの肛門などに共生する色鮮やかなカニだが三陸の冷たい海でいつまで生き続けるのか心配だ。

 その他、ダンゴウオ、ババガレイ、ウミウシ類など観察できた。

 ダンゴウオ

 ババガレイ(地方名:ナメタガレイ)

 


2024年1月4日(木) 初潜り in 竹浦

2024-01-11 08:34:01 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:くもりのち晴れ

海況:北西の風 凪

気温:5~8℃ 水温:13.4℃

透明度:8~12m

 再び現れたベニカエルアンコウ(グロット)

 KAZUが竹浦のグロットとアゴ島で今年の初潜りをしてきました。

天候にも恵まれ、水温も例年より5~6℃も高く透明度も最高のコンディションだ。

 1本目のグロットでは、昨年暮れにアリエルの小玉さんが見つけたベニカエルアンコウが再び現れて幸先の良いスタートとなったが、クチバシカジカの抱卵どころか1個体も発見できない状態が続いている。また、フサギンポは何個体は確認されているが、抱卵はまだのようだ。

 その他、クジメの抱卵、アイナメの抱卵、ダンゴウオ複数、季節来遊魚たちも多く観察された。

 アイナメの抱卵

 ダンゴウオ

 シマウミスズメ


2023年12月24日(日)竹浦の海で潜り納め

2023-12-26 09:39:46 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ 

海況:西よりの風 弱く 凪

気温:4~5℃ 水温:14℃前後

透明度:7~8m

 クジメの抱卵

 江ノ島の漁業支援活動も19日で無事終了し、今年の潜り納めを竹浦で行ってきました。

 沿岸部の水温は、14℃台まで下がった来たが、季節来遊魚たちがまだ多く生存している。

 一方、クチバシカジカやダンゴウオ、フサギンポなど地元の生き物たちの姿が少なくなってきているのが気になる。

 ダンゴウオ(アゴ島)

 ダンゴウオは2個体のみ観察できたがクチバシカジカの発見には至らなかった。また、クジメやアイナメの抱卵が多く観察されているが、約1ヵ月ほど遅くなっている。

 ハコフグの幼魚

 ウミスズメの幼魚

 その他、スズメダイの仲間、オトヒメエビ、キンギョハナダイ、ゴンべの仲間など季節来遊魚たちが多い。