猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

フェイク

2014-10-24 03:38:24 | 日記
1997年のアメリカ映画「フェイク」。
FBI潜入捜査官ジョー・ピストーネ(ジョニー・デップ)は、かねてから連邦捜査局にマークされて
いたマフィアの一員である”レフティー”ベンジャミン・ルッジェーロ(アル・パチーノ)との接触の
機会を得る。宝石鑑定の腕をレフティーに見込まれたことをきっかけに、彼は”ドニー・ブラスコ”と
偽名を名乗り、身分秘匿捜査に入り、レフティーはもとより、その取り巻きのグループとも親密な
関係を築き始める。彼らとマフィアの一員として活動する中で、末端から組織の中核に至るまでの
全容を解明しつつ、潜入捜査は成果を上げていく。連邦捜査局のバックアップにより、ドニーは
グループ内で功績を示し始める。

実際のFBI潜入捜査官を描いた映画である。おもしろかった。若いジョニー・デップがかっこいいし、
アル・パチーノは相変わらず渋い。この2人だからとても良かったのだと思う。
ジョーはマフィアの一員として潜入し、全容解明という成果を上げていく。しかし一方でレフティーと
行動を共にし、予定外の情を持ってしまう。友人としてレフティーに、足を洗い、船で旅に出るように
勧めたりもする。ジョーは潜入捜査官という立場と、1人のマフィアという偽りの立場との間で苦悩
するようになる。この辺りの描写がいい。
そしてジョーにはもう1つ悩みがあった。家庭のことである。もちろんレフティーたちには秘密にして
いたが、ジョーには妻子がいた。仕事のためめったに家に帰ってこない夫のことで、妻は苦しんでおり、
たまに帰宅してもケンカが絶えなかった。それもジョーの悩みの種だったのだ。妻の気持ちわからなく
もないが、夫は潜入捜査官なんだから仕方ないんじゃないのかな…と見ていて思った。妻の方は離婚
まで考えるのだが。ちゃんとクリスマスにはプレゼントをたくさん持って帰宅したじゃない、と思った。
それにしてもラストの方でFBIがマフィアたちにジョーの正体をバラしていたが、あれは本当なのだ
ろうか?あんなことする必要があったのだろうか。あれは疑問に思った。
終盤はとてもおもしろかったし、ラストも感動的だった。



人気ブログランキングへ
映画(全般) ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする