猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

フライトプラン

2015-09-26 04:28:51 | 日記
2005年のアメリカ映画「フライトプラン」。
仕事先のベルリンに滞在中に突然の事故で夫を亡くした航空設計士のカイル・プラット
(ジョディ・フォスター)は、6歳の娘ジュリア、そして棺に入った亡き夫と共にベルリン空港
から飛行機に乗り、自宅のあるニューヨークへの帰路に就いていた。離陸して3時間後、
仮眠から目覚めたカイルは、隣の席にいたはずのジュリアの姿がないことに気づく。誰も
目撃者がおらず、乗務員総動員でジュリアの捜索にあたるが見つからない。更には搭乗
記録にジュリアの名前がないと言われてしまう。

一緒に飛行機に乗ったはずの幼い娘が姿を消し、乗務員も乗客も娘を見ていないと言う
中、必死に娘を捜す母親の姿を描いたサスペンス。こういう小説あったと思うが(一緒に
ホテルに宿泊に来た新婚夫婦の花嫁がいなくなって、誰も花嫁を見ていない、最初から
彼女はいなかったと言われ、花婿は何が何だかわからなくなってしまう)、これは怖い。
カイルは確かに娘のジュリアと飛行機に乗ったのだが、どこを捜してもいない、見た人も
いない。パニックになったカイルは乗務員の制止を無視して必死に捜し回る。そのうち
航空保安官のカーソンがカイルに付き添い、監視するようになる。
更には機長から、ジュリアは夫と一緒に死んでいるという衝撃の事実を聞かされる。機長
ら乗務員たちは、カイルが夫と娘を亡くしたショックで、精神に異常をきたしているのだと
思うようになり、いもしない娘を捜すカイルに苛立ってくる。こうなると、カイルも自分は
幻覚を見ていたのか?と不安になってくる。あんなに皆から娘はいない娘はいないと言
われたら、わからなくなってしまうかもしれない。私がおかしいのか?と。
しかし娘がいた証拠を見つけたカイルは、自分が設計した航空機のあらゆる所を1人で
必死に捜す。子供がいなくなってパニックになる気持ちはわかるが、カイルはちょっと
やりすぎではないかと思った。乗客を巻き込み、犯罪まがい(というか犯罪)の行為まで
して、そりゃ機長も怒るだろう。しかもカイル役がジョディ・フォスターなので迫真の演技
である。
謎というか、実際こんなことできる?と思うような突っ込みどころはいくつかあったが、俳
優陣の熱演でおもしろく観ることができた。私はこの映画、映画館で観たのだが、テレビ
放送だと吹き替えになってしまうので残念だった。機長役の人の声がハリソン・フォード
の声優さんだったので、似ていないのに機長がハリソン・フォードに見えて仕方なかった。



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コメント
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