ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

小さな村の小さなダンサー

2010-08-23 10:51:41 | た行

あら、予想以上にスケールでかっ!

「小さな村の小さなダンサー」72点★★★


1972年、中国・山東省。

11歳の少年リー・チンシンは
毛沢東の文化政策によって
バレエ団にスカウトされる。

厳しい練習を積んだリーは
やがてダンサーの才能を開花させ
アメリカに留学することに。

そこで自由と愛を見つけたリーは
ある重大な決断をする……。


中国版「リトル・ダンサー」って宣伝文句から
小さな可愛らしい作品かと思ったら

意外にスケールでかかったです。

どちらかというと
バレエ版「ラスト・エンペラー」って感じ。
ちと大げさか。


実在のバレエダンサーの生涯を
奇をてらわない
オーソドックスな演出でしっかり描き

画面の色味といい
正統な感じといい
なんとなく80年代っぽい。


なにより
このドラマチックな話が実話で
しかもほんの最近のことだという事実に
けっこう驚きがありました。


主人公のお母さん役で
ジョアン・チェンが出てくるのも
ラスト・エンペラーを想起させた理由かも。


ほかにも
あの懐かしい人が出てくるのでびっくりしました。

いや~久しぶりだなあ
カイル・マクラクラン!


★8/28からBunkamura ル・シネマ、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開。

「小さな村の小さなダンサー」公式サイト
コメント (2)
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