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マルキ・ド・サドはただの変態だったのか、偉大な哲学者だったのか

2024年05月29日 23時03分45秒 | 文化と芸能


マルキ・ド・サドはただの変態だったのか、偉大な哲学者だったのか



「サディスト」や「サディズム」という概念を生み出すきっかけとなったフランスの小説家、マルキ・ド・サド。過激な描写が盛りだくさんの著書をいくつも世に送り出した彼は、ただの「変態」なのでしょうか。それとも偉大な「哲学者」なのでしょうか。 



マルキ・ド・サド(ドナスィヤン・アルフォンス・フランソワ・ド・サド)は18世紀当時からベストセラー作家であったにも関わらず、生涯のほとんどを獄中で過ごしました。一方でフランス政府は2017年、彼の作品を「国宝」と認定しています。過去200年ほどの間、サドはどのような評価をされてきたのでしょうか。


5つのポイントで学びましょう。 

1. 『閨房哲学』、『ジュリエット物語あるいは悪徳の栄え』、そして『ソドム百二十日あるいは淫蕩学校』

──こうした作品こそ、サドは「忌まわしい本を書く」と当時の皇帝・ナポレオン1世に評価されたきっかけです。

彼の作品の語り手は銀行家や聖職者、裁判官、貴族、娼婦など特定の立場にいる人間でした。老若問わず、高潔であれ不道徳であれ、さらに貧富にかかわらず、サドのペンが持つ風刺的な力から免れる者はいなかったのです。 

2. サドは18世紀末フランスという恐怖の時代を生きました。

血に塗れたギロチンの影の下で、彼は執筆していたのです。

そのためサドの著書は、啓蒙思想における高い理想を反転した作品として読まれることもあるそう。たとえば『閨房哲学』で、サドは私たちにこう語りかけてきます。 「もしも人間が慎しみ深くあることが自然の意図に沿ったことであるならば、自然は人間を裸で生まれさせはしなかったであろう」

 3. 彼の嗜好──ソドミーや小児性愛、鞭打ち

──に加え、著書における性的加虐性や殺人行為を伴う乱交などの過剰な描写により、大勢が「サドは狂っている」と考えました。サドがシャラントンの精神科病院で生涯を終えたこともあり、そうした噂はさらに広がったのです。しかし死後に彼の頭蓋骨を科学的に検査したところ、身体的・精神的な異常は見られませんでした。

 4. フェミニスト哲学者であるシモーヌ・ド・ボーヴォワールは、エッセイ『サドは有罪か』でサドを擁護しています。

彼女は「社会が歪んでいるのは、個人も歪んでいるとき」という思想を掘り下げているサドの小説には説得力があると論じたのです。サドの人生そのもの、そしてそれに伴う小説の変態性の高まりは、サドを支配する「社会」の抑圧の強さを示しているのだと言います。

 5. 20世紀になると、サドは多くの知識人や芸術家から「神」と崇められました。

彼の著作は、人間が持つ非人間性を映し出す闇の鏡であると解釈されたのです。サドの名と作品は、近代の芸術家や作家たちが「戦争や全体主義体制の恐怖」を訴える手段となっています。 

サドの文章は冷酷で残虐な一方で、読者に強烈な印象を残すことは間違いありません。それこそが芸術の力であり、私たちがサドを読み続けなければならない理由なのかもしれません。 






本名生年月日没年月日出生地死没地国籍職業配偶者著名な家族主な作品
ドナスィヤン・アルフォンス・フランソワ・ド・サド(Donatien Alphonse François de Sade)
(1740-06-02) 1740年6月2日
(1814-12-02) 1814年12月2日(74歳没)
 フランス王国、パリ
 フランス王国、パリ
フランス
作家
ルネ・ペラジー・コルディエ・ド・ローネー・ド・モントルイユ
ジャン・バティスト・フランソワ・ジョゼフ・ド・サド
 マリー・エレオノール・ド・マイエ・ド・カルマン
『ジュスティーヌあるいは美徳の不幸』
『ソドム百二十日あるいは淫蕩学校』
『ジュリエット物語あるいは悪徳の栄え』

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【名人戦】藤井聡太名人“不調説”要因の1つ明かす「経験の少ない将棋が多く

2024年05月29日 21時09分08秒 | 文化と芸能

【名人戦】藤井聡太名人“不調説”要因の1つ明かす「経験の少ない将棋が多く」/一問一答 (msn.com) 

藤井聡太名人(竜王・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖=21)が、豊島将之九段(34)の挑戦を受ける将棋の第82期名人戦7番勝負第5局が26、27の両日、北海道紋別市で行われ、先手の藤井が豊島を下し、シリーズ対戦成績4勝1敗で名人初防衛を果たした。これでタイトル戦は負けなしの22連覇を達成し、8冠を堅持した。


終局後に行われた会見の主な一問一答は以下の通り
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-叡王戦5番勝負では1勝2敗とタイトル戦では初めてかど番に追い込まれている。いま調子はどう感じているか


藤井 ここ2カ月ぐらい、ミスが少なからず出ていると思っている。ただ対局して得たものもある。叡王戦はかど番で迎えるが、やるべきことはいままでと変わらない。全力を尽くしたい。


-4月から調子がよくない原因は


藤井 要因ははっきりとは分からないが、少し読みの精度が下がり、ミスにつながっているところがいくつかある。


-対局の過密日程による疲れよりも、読みの精度の低下が1つの要因か


藤井 名人戦はじめ、これまで経験の少ない将棋になることが多く、局面における判断力が十分ではないのかなと思う。


-北海道対局は7戦全勝、相性がいいので引退後は北海道に移住したい気持ちがある


藤井 あまり結果は意識していなかった。食べ物がおいしく、よい環境で対局させてもらっている。

全文はリンクから


https://www.msn.com/ja-jp/sports/other/%E5%90%8D%E4%BA%BA%E6%88%A6-%E8%97%A4%E4%BA%95%E8%81%A1%E5%A4%AA%E5%90%8D%E4%BA%BA-%E4%B8%8D%E8%AA%BF%E8%AA%AC-%E8%A6%81%E5%9B%A0%E3%81%AE%EF%BC%91%E3%81%A4%E6%98%8E%E3%81%8B%E3%81%99-%E7%B5%8C%E9%A8%93%E3%81%AE%E5%B0%91%E3%81%AA%E3%81%84%E5%B0%86%E6%A3%8B%E3%81%8C%E5%A4%9A%E3%81%8F-%E4%B8%80%E5%95%8F%E4%B8%80%E7%AD%94/ar-BB1n8pnj?ocid=msedgdhp&pc=NMTS&cvid=fb0f6496d0b34a91a1b96e7b4262cf1c&ei=11



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ドラえもん「しずかちゃんは出木杉くんではなく何故のび太を選んだのか?」★

2024年05月29日 11時05分51秒 | 文化と芸能

『ドラえもん』の劇場版『STAND BY MEドラえもん2』が昨年公開された。大人になったのび太くんとしずかちゃんの結婚を描いた感動作だが、ハイスペックな同級生の出木杉くんではなく、何をやってもダメダメなのび太が結婚相手に選ばれたことに引っ掛かりを覚えた人もいるようだ。


ガールズちゃんねるに2月19日、「しずかちゃんは出木杉君ではなくなぜのび太を選んだのか?」というトピックが立った。トピック内では、しずかちゃんがのび太を選んだ理由が議論されている。(文:石川祐介)


2・28・2021

「ダメ男でもかわいいとこもあるしい?母性本能をくすぐられたんじゃない」

のび太のダメさが魅力的に映ったと考える人は多い。

「ダメ男でもかわいいとこもあるしい?母性本能をくすぐられたんじゃない」

しずかちゃんは、幼少期からのび太のダメっぷりを見ているため「私が一緒にいなければ」と母性本能をくすぐった可能性はある。

一方で「出木杉くんは出来すぎて完璧主義って感じがする。モラハラしそう」とハイスペックゆえに心労が絶えないのではないか、と推測する人もみられた。

「常にきっちりした人は息が詰まるからじゃない?のび太にはダラダラした部分も見せられるから」

完璧主義者は相手にも完璧を求めるあまり、正論ばかりを突きつけて精神的に追いつめるケースも考えられる。

「『そこそこかわいい』『そこそこ優しい』だけで世渡りをする女性が、自分が優位に立てるのは劣位のパートナーを選ぶことです」

のび太のダメさを理解した上で、打算的に結婚した可能性を指摘する人も。のび太と結婚すれば、”結婚してあげた”という上から目線の態度を取ることもできるだろうか。

加えて、出木杉くんは多くの女性からモテそうで、結婚しても心配が絶えないだろう。一方、のび太にそのリスクは低い。結婚後も自分が主導権を握れ、女性の影を感じない。よく言えば”安心できる男性”とのび太を認識しているだろう。

出来る夫を持つと、姑がめんどくさい?

他にも「あんな出来た人のご両親が姑としては最悪だったから」と出木杉くんの両親に危機感を抱いたのではないか。出木杉くんは何でもできるが、背景には両親の教育熱心な方針が浮かび上がり、結婚後も家庭のことに口を出されるリスクを警戒した可能性も考えられる。

「あなたなら東大卒エリートとドラえもんつきのニートどちらを選びますか?私はドラえもんつきならニートを選びます」

のび太と結婚すれば、ドラえもんがオプションとして付いてくる、と想定した人も。ただ、結婚する時にはドラえもんはいなくなっているため、仮にドラえもん目当ての結婚だったとしても、最終的にはのび太の魅力が決め手になったのは事実だろう。

『ドラえもん』から様々なことを学んだ人も多いだろうが、「完璧すぎる男性が決していつもモテるわけではない」ということも、その教訓の一つに加えておきたい。


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藤井聡太名人、4勝1敗で初防衛成功 豊島将之九段の必死の防御陣も藤井名人の攻めが上回る

2024年05月28日 19時05分35秒 | 文化と芸能

藤井聡太名人、4勝1敗で初防衛成功 豊島将之九段の必死の防御陣も藤井名人の攻めが上回る【名人戦第5局】 (msn.com) 


藤井聡太名人

© 中日スポーツ 提供
 将棋の藤井聡太名人(21)=竜王・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖との八冠=に豊島将之九段(33)が挑戦する第82期名人戦7番勝負第5局は27日、北海道紋別市のホテルオホーツクパレスで2日目の対局が行われ、先手の藤井名人が99手で豊島九段を破り、4勝1敗で初防衛に成功した。


 藤井名人はタイトル戦初挑戦から22戦連続制覇と自身の持つ最長記録を伸ばした。また藤井名人は伊藤匠七段(21)を挑戦者に迎え1勝2敗とかど番となっている第8期叡王戦5番勝負第4局を31日に控えている。


 1日目には豊島九段が16手目に8筋の飛を4筋に動かす、シリーズ初の振り飛車を採用。第4局で初勝利を挙げた豊島九段が勝負手で逆襲に挑んだ。藤井名人も35手目に、玉を1段上がった9筋の香車の下に潜り込み、穴熊を金銀4枚で囲う最強の堅陣に構え、2日目に入って藤井名人が2枚角、豊島九段が2枚飛車と戦力を整えながら本格的な勝負に突入。豊島九段も必死の防御で耐えようとしたが藤井名人の攻めが上回った。

 両者は38局対戦し、藤井名人の26勝12敗。タイトル戦では5度目の顔合わせで藤井名人が番勝負5連勝。叡王、竜王を獲得、王位を2度、名人を1度防衛した。








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凄いメンタリティー!>藤井聡太八冠が名人初防衛 挑戦者・豊島将之九段を4勝1敗で破り“八冠”堅守

2024年05月27日 20時51分20秒 | 文化と芸能


藤井聡太八冠が名人初防衛 挑戦者・豊島将之九段を4勝1敗で破り“八冠”堅守 タイトル連続獲得記録を22期に伸ばす
5/27(月) 19:49配信



ABEMA TIMES
藤井聡太名人


 将棋の藤井聡太名人(竜王、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)に豊島将之九段(34)が挑戦する第82期名人戦七番勝負第5局が5月26・27の両日、北海道紋別市の「ホテルオホーツクパレス」で行われ、藤井名人が99手で勝利を飾った。この結果、シリーズ成績を4勝1敗とした藤井名人がタイトル初防衛を達成。自身が保持するタイトル連続獲得記録を22期に伸ばすとともに、八冠の一角のビッグタイトルを堅守した。


【中継】藤井名人が初防衛を達成した第5局解説(生中継中)


 全冠保持者の藤井名人が、八冠の一角・名人位を初防衛した。5期ぶりの名人復位を目指していた豊島九段を挑戦者に迎えたシリーズは、全局を通して豊島九段が渾身の作戦を用意。第4局の後手横歩取りの一局では豊島九段に黒星を喫したものの、本局を含めシリーズを通して持ち前の終盤力で挑戦者を圧倒する結果に。盤石の強さを見せつけた藤井名人が、4勝1敗の成績でタイトル初防衛を達成した。タイトル獲得数は歴代単独6位の22期に。初タイトル獲得から敗退することなく奪取と防衛を重ね、その獲得数を伸ばしている。


 決着局となった第5局は、後手の豊島九段が意表の振り飛車を採用。繊細な駆け引きの後、四間飛車に構えて見る者を驚かせた。受けて立つ藤井名人も、豊島九段の作戦に警戒。4枚の金銀を用いて居飛車穴熊に固く囲って戦いに備えた。中盤戦では、穴熊の堅陣を活かした藤井名人が決戦を挑むと、豊島九段も呼応するように攻め合いに。藤井名人はもう止まらないとばかりに後手陣を目掛けて総攻撃を仕掛けていった。


 長く形勢不明の戦況が続いたものの、藤井名人が終盤で抜け出すことに成功。自信を持った手つきで鮮やかな銀捨ての一手を披露し強く豊島九段に迫っていった。“熱戦の証”とも言われる駒柱が2度出現するなど、受けに回り粘りの道を模索した豊島九段だったが、藤井名人が冷静に押し切って勝利を手にした。


 終局後、藤井名人は「シリーズの内容としては反省点もいろいろあるが、なんとか防衛という結果を出せたことは良かったと思います」とコメント。「駒組み段階から一手一手、手探りになる将棋が多かったが、その中で形勢判断や構想の立て方に課題が残った」と反省点も口にしていた。


 ビッグタイトルの初防衛を達成した藤井名人だが、休む間はない。31日には同学年の伊藤匠七段(21)を挑戦者に迎えた叡王戦五番勝負第4局が予定されている。この防衛シリーズは1勝2敗と崖っぷちに立たされており、八冠の一角をかけて臨む大勝負に臨むことになる。さらに、6月6日には新たな挑戦者・山崎隆之八段(43)を迎えたヒューリック杯棋聖戦五番勝負も開幕するなど、タイトル防衛ロードは続く。息つく間もなく次なる戦いの場へ。「これからも対局が続くので精一杯頑張りたい」と語った藤井名人はどのように攻略していくのか、今後の物語からも目が離せない。


 ◆藤井 聡太(ふじい・そうた) 2002年7月19日、愛知県瀬戸市出身。中学2年生時の2016年10月に史上最年少で四段昇段、史上5人目の中学生棋士となる。2020年度の第91期棋聖戦でタイトル初挑戦。渡辺明棋聖(当時)を破り、17歳11カ月で最年少タイトルホルダーとなった。以降獲得と防衛を重ねて、竜王3期、名人2期、王位4期、叡王3期、王座1期、棋王2期、王将3期、棋聖4期の通算22期。棋戦優勝は10回。2023年度の第81期名人戦七番勝負を制し、20歳10カ月の最年少名人に就位。同10月には第71期王座戦五番勝負を制し、前人未踏の「八冠独占」を達成した。通算成績は369勝74敗、勝率は0.833。趣味は鉄道、チェス。
(ABEMA/将棋チャンネルより)



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