エピローグ の追加編集 寂しい女 続き
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「消えた女」
その最下段に次の一文がある。
私も「あなたに苦言を呈します」
当時 身近にいた女性は皆幸福とは言えません。
私は別居生活が20年以上、もう一人は
最初の結婚は1年足らず、再婚したら死別
更に一人はまだ一人身です。
どのような責任をお取りなさるのかしら？
元気に 銀座でお食事しましょう
青字の女性。
銀座で女性二人と食事した時
夫の自殺を伝えた寂しい女性。
その話の後、メールをくれた
別居生活２０年以上の女性が波乱の半生を語った。
弟は４０才癌で亡くなった。
彼女と相性が悪く虐めぬいた母親は
７８才で都心の地下鉄で投身自殺した。
全て彼女が後始末した。
肉親はこの世を去った。
５８才で早期退職をした。
房総半島に農家の家屋を購入して
犬猫、ニワトリと暮らしている。
いっとき 腰を痛め入院もした。
彼女は高校卒業、中途入社。
気が強く、弁が立つ。
労組の関東支部長になり、リーダーシップを発揮。
男女雇用機会均等法が施行されると
直ぐに店長となった。
私の理不尽な退社に嗚咽した。
５才年下の夫とは絶対離婚しないと言う。
私の退社後も 全国の女性役員が上京すると
私を励ます食事会をした。
彼女達は皆純粋だ。
男どもの、損得関係を勘案して会社側に媚びて
私の送別会すら組合執行部は開かなかった。
去年秋 千葉房総半島に大型台風が襲った。
被害甚大報道。
家屋が軒並み破壊された。
森田健作千葉県知事は行方不明？になった。
彼女に安否確認のメールをした。
返信はない。
電話は通じなかった。
横浜に転居した女性も電話したが、別人が出た。
年賀状も来ない。
メールは閉じられた。
会社仲間にも訊ねた。
消息は知らないと言う。
葉書を出した。
転居先不明で戻った。
忽然と消えてしまったのだ。
何として探さねば。
プロローグ - Uru（フル）