2月22日(土)
AM10時 久しぶりに幕張茜浜までウオーキング。
海は荒れていたが風は春の到来を告げる。
凍傷の痛みはない。
https://blog.goo.ne.jp/kikuchimasaji/e/f863d4ab992b1243ae676bc6273bfcf8
護岸のテトラポットに、白い波頭が打ちつける。
海原を吹き渡る風に向かって都鳥が飛ぶ。
魚群に向かって急降下するが風に遮られる。
ぐるりとマリンスタジアム 幕張メッセ 木更津、
ディズニーランドを見渡す。
大型船が港を出て外海に向かう。
何年か前のことだが、護岸に立って水平線を眺めていた。
振り返ると、石の階段に座る少女がいた。
海を見詰めていた。
その面影は愁いの瞳と黒髪が風に揺れ
額と悲し気な目を一瞬覆った。
少女は動かなかった。
暫くして、後ろから黒の装いの中年男女が
少女の背後に立った。
やはり二人は愁いの表情でじっと水平線を見詰めていた。
幕張茜浜
離れて見ていた私は、突然胸が締め付けられる悲しみに。
護岸の後ろは海浜霊園。
幕張茜浜海浜霊園
ウミネコ 松風騒ぐ護岸に
悄然と海原を見続けていた。
映画の一シーンを想わせる
とても美しい3人の姿だった。
祖父母の墓参りであれば、多数の人がいて話し声もある。
勝手な想像をしたのだ。
もっと、深い肉親の死への追憶なのか。
10年前、甥っ子が20歳で自死した。
妻の妹 その夫
妻と私
沈黙の葬儀をした。
若者の死を4人が受け入れることができなかった。
花々に包まれた棺を見詰めても涙は滲むこともなかった。
霊廟塔の階段を登り、納骨した。
塔を囲む木々からけたたましく蝉が鳴き出し、忽ち連鎖の鳴き蝉。
私達は、それぞれの帰り道で、無言の礼をして別れた。