町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

小田急全線で運用中の赤い1000形

2020年08月15日 | 小田急電鉄

小田急では8月1日より、通常は小田原〜箱根湯本間で運用している赤い1000形を8月31日までの期間限定で全区間で運用を開始しました。台風19号の被害を受け、復旧工事が実施されていた箱根登山鉄道の全線運転再開を記念しての特別運転ですが、普段は出入庫を除いて箱根登山線区間しか走らない車両が定期で全線に姿を見せるとあってか沿線が賑わいを見せています。 

2009年に箱根登山鉄道のレーティッシュカラーに変更されて以来、久しぶりに新宿へ姿を見せた1059F。通過直前で雲が出てしまいましたが夏の朝は影落ちが酷いので、まぁまぁ良かったと妥協しています・・・。箱根登山線では小田原〜箱根湯本間は小型の登山線車両では輸送力に難がある為2000年12月で日中の小田原乗り入れを終了し、小田急車を主体とする運用にシフトしていました。2006年3月には僅かに残存していた登山線車両による小田原発着の列車を全廃し旅客車を小田急車の運用で統一しており、入生田駅より先の区間は自社の車両による運用が完全に消滅しています。このような経緯から、2009年には案内の明確化もかねて1000形4両3編成(1059F〜1061F)をレーティッシュカラーに改めて運用を開始しました。この時点では他形式による運用も存在しましたが、2012年からは原則として赤い1000形による小田原〜箱根湯本間折り返し運転を基本とし、追加で1058Fもレーティッシュカラーに変更されています。

SE車の最後の公開時に奥に展示され、晴れ姿を披露した際の1060F。赤い1000形が新宿発着の列車に運用されるのは今回が初めてではなく、2012年までの間にダイヤ乱れ発生時に乗り入れた実績があり、その際には8255Fと組んだこともありました。また旅客営業ではない試運転では4両単独で複々線区間を走る姿も見せています。

今回の10両編成組成に当たって、連結相手となる6両編成には1254Fが選ばれました。カラーリングが変更されたことで大幅に印象が異なっている様子が良く分かります。2代目5000形の登場で1081Fが廃車になったことから、未更新のまま残る1000形も危うくなって来たので、1254Fにとってはこれが最後の花道にならないことを願いたいですね。

車内広告は全て箱根観光に関するもので統一された車内。小田急車ではありますが箱根登山線の路線図(右のドア上)も掲出しています。なお箱根登山線内では自動放送を開始しましたが、小田急線内ではそれは行われないのが残念です…。

遠くない内に赤い1000形にもリニューアル工事が及ぶことになるでしょうから、未更新での全線への入線はこれが最後の機会になる可能性が非常に高く、31日まで沢山記録しておきたいですね。

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