ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

外国人が好きな米国と、「イージー・ライダー」の主人公たちを殺す米国

2016-12-31 00:00:00 | 社会時評

 前に米国大統領選挙で、民主党・共和党両党候補がとった州の図をご紹介したことがあります。2012年の前回の大統領選挙の際ですから、もう4年前です。

それでその図からわかることは、東部、西部、五大湖周辺の州などは民主党の候補がとることが多く、その他中西部や南部は共和党の候補がとることが多いということです。昨今の大統領選挙はだいたいにおいてそんなに極端な差がつかないので、ほぼこの構図が維持されます。極端な例では、72年の大統領選挙では、現職のニクソンが民主党のマクガヴァンに圧勝して、マクガヴァンはマサチューセッツ州とワシントンDCのみしか取れない(地元のサウスダコタ州ですら負けました)という大惨敗でしたが、最近はそこまでの差はつかない選挙になっています。

で、今回の選挙での選挙人獲得状況をお見せします。引用は、Wikipediaの2016年の選挙結果より。

この図自体をみますと、だいぶ共和党の取っている州の面積が多いですが、実際の投票数は、赤字が共和党、青字が民主党で見ていただきますと、

獲得選挙人 304 227
勝利州数 30 + ME - 02 20 + DC
得票数 62,979,636 65,844,610
得票率 46.0% 48.1%

というわけで、得票数も300万票ちかくヒラリーさんのほうが上で、投票率も2.1%もヒラリーさんが上回っているのに、選挙人獲得数で敗れてヒラリーさんが負けるというなんともトホホな結果になったということです。参考までに、私が作った1960年の選挙からの民主・共和両党の得票率の結果と推移の票をご覧ください。

こうやって見てみると、ここ最近は、こと大統領選挙に関しては民主党が強いですね。共和党候補が得票数で上回ったのは、1992年の選挙からでは2004年の選挙以外ないわけです。連邦議会は、最近は共和党のほう優勢なんですけどね。

そこでちょっとカリフォルニア州を見てみましょう。カリフォルニアは、かつてはロナルド・レーガンが州知事で大統領にもなったので共和党が強い時代もありましたが、昨今は民主党がだいたい大統領選挙では勝っていますし、知事選も、かつても知事を務めていた民主党のジェリー・ブラウンが勝っています。今年の選挙でも、875万票対450万票弱でヒラリーさんが勝ったくらいで、ほぼダブルスコアで差がついています。民主党が勝った図です。赤、青の関係は他と同じです。

これはだいぶ票差がついて民主党候補の勝ちでしたが、2010年の州知事選の図をご覧ください。


だいぶ赤の面積が大きいことがわかります。下は2014年の選挙です。


どちらもジェリー・ブラウンの勝ちですから、民主党候補のほうが票が多かったわけですが、しかし共和党候補の勝った地区のほうが面積は上回っています。つまり大統領選挙と同じ構図です。都会は民主党が強く、田舎は共和党が強いという構図があります。

それでなんとなく私が思い出すのが、映画「イージー・ライダー」で、主人公たちや仲間の弁護士を殺害する米国の姿です。で、この映画が撮影された1968年は大統領選挙が行われた年で、リチャード・ニクソンとヒューバート・ハンフリーが戦い僅差でニクソンが勝ちましたが、実は独立系の候補として、ジョージ・ウォレスが南部の5つの州で勝利する健闘を見せました。当時のウォレスはアラバマ州知事で、自他ともに認める人種差別主義者でした。ウォレスが出馬しなければ、もう少しニクソンが大きな票差で買っていたかもです。1968年の選挙結果です。

紫が、ウォレスが取った州です。

それで、「イージー・ライダー」の主人公たちはルイジアナ州で殺害されたという設定のようですので(食堂のシーン、ラストでトラックから撃たれるシーンは、ルイジアナでロケされました)、まさに米国の暗部(いわゆる深南部と呼ばれる部分をふくむ)を代表する部分で彼らは殺されたわけです。

そして、これは前にも書いた話ですが、日本人に限らず、世界の人間が好きな米国、あこがれる米国は、だいたいにおいて民主党が強い米国です。ハワイからカリフォルニア、ニューヨーク、マサチューセッツなど民主党の牙城と思われるところはだいたい外国人観光客が多いし、ビジネス、留学、その他多くの外国人が訪れます。逆に死刑が多いテキサスとか、共和党が強い州は、あまり外国人が好きな米国ではありません。

20世紀後半でも民主党は、リンドン・ジョンソンがテキサス出身であったくらいで、わりと南部で強い時代があったのですが(上の68年の選挙で民主党がテキサス州で勝ったのは、たぶんジョンソンの影響力だったと思われます)、最近は南部は共和党が強くなっています。民主党は西部と東部で強い政党であるという時代です。

民主党にそんなに期待するというわけにもいきませんが、でも基本的に民主党の大統領候補のほうが共和党よりは優秀だとは思います。優秀な人間が必ずしも勝てないというのは、選挙というのはそういうものだとは思いますが、それも「どうもなあ」です。ブッシュの父親とデュカキスなら、デュカキスのほうがはるかに優秀ですが、しかし選挙は(なぜか)ブッシュの父親が勝つとか、そういう愚にもつかない光景がいろいろ出てきます。それもどうかです。

さてこっから先は、まったくもって主観的かつ感情的な意見なので、私も選挙の結果が出るまでは書けなかったのですが、私は今回の大統領選挙は、皆様のご想像の通りヒラリー・クリントンを応援していました。私が彼女を応援していたのは、彼女がトランプよりはまともな政治家だと考えていたことが第一ですが、それ以外に、そういった話とは次元の違う個人的な事情があります。つまり私は、彼女の本や彼女の話す英語で、英語の勉強をしていたからです。

Living History (English Edition) 

[Living History] (By: Hillary Rodham Clinton) 

彼女の書いた本や、彼女が吹き込んだ朗読で、私はずいぶん英語を勉強しているわけです。そうなると、人情としてやっぱり彼女に勝ってほしいじゃないですか(苦笑)。

たとえば、それはお前の偏見といわれれば「ごもっとも」ですが、トランプやブッシュの子どもの演説なんかで英語の勉強なんかしたくないよねえ(笑)。フランスの政治家だって、ドゴールやシラクやミッテランやオランドの演説なら勉強する気になるけど、サルコジや、まだなっていないけど、ルペンの娘が仮に大統領になったら、あんな人間の演説なんか聞きたくない(笑)。これは日本だって、安倍晋三などもご同様。あんなやつ、顔も見たくないし声も聞きたくないわけです。

ヒラリーさんが当選していたら、彼女の大統領就任演説なんかを繰り返し聞いて勉強したいと思いますが、トランプの英語で勉強する気にはなりません。これは、2020年の大統領選挙で、まともな候補の勝利を祈るしかないんですかね。

なお、「イージー・ライダー」のロケ地情報は、こちらのサイトを参照しました。感謝を申し上げます。「めまい」の記事の際にお世話になったサイトさんです。

『イージー・ライダー』 Easy Rider (1969)

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2016年下半期に劇場で観た映画

2016-12-30 00:00:00 | 映画

 2016年7月から12月にかけて観た映画を五十音順に書きます。今年はわりと「映画の鬼」になってたくさん映画を観たと思います。2017年は、ついに劇場で200本観ようかな。 Wikipediaにある映画はリンクしました。

アイヒマン・ショー歴史を映した男たち

あなたと私の合言葉 さようなら、今日は

あの手この手

アマデウス ディレクターズカット(午前十時の映画祭)

或る終焉

アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(プレリュード)

生きうつしのプリマ

生きる(午前十時の映画祭)

いしぶみ

いまを生きる(午前十時の映画祭)

犬神家の一族

イレブン・ミニッツ

海辺のポーリーヌ

映画よ、さようなら

AMY エイミー

エル・クラン

炎上

おとうと

男と女 製作50周年記念 デジタルリマスター版

からみ合い

カルテル・ランド

華麗なるリベンジ

木靴の樹 

奇跡の教室~受け継ぐ者たちへ

君がくれたグッドライフ

君の名は《総集編》

黒い十人の女

ゲッタウェイ(午前十時の映画祭)

幸福は日々の中に。

ここに泉あり

聖の青春

シーモアさんと、大人のための人生入門

ジェーン

シチズンフォースノーデンの暴露

七人の侍(午前十時の映画祭)

ジャニス:リトル・ガール・ブルー

ジュリエッタ

将軍様、あなたのために映画を撮ります

女経

白い帽子の女

シング・ストリート未来へのうた

砂の器(午前十時の映画祭)

戦場のピアニスト(午前十時の映画祭)

早春

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(午前十時の映画祭)

ソング・オブ・ラホール

太陽のめざめ

築地ワンダーランド

ティエリー・トグルドーの憂鬱

ティファニー ニューヨーク五番街の秘密

天河伝説殺人事件

トーク・トゥ・ハー

ドクトル・ジバゴ(午前十時の映画祭)

ど根性物語銭の踊り

友だちの恋人

日本橋

野火

破戒

はじまりはヒップホップ

バック・トゥ・ザ・フューチャー(午前十時の映画祭)

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(午前十時の映画祭)

ハドソン川の奇跡

ハリーとトント(午前十時の映画祭)

ひと夏のファンタジア

FAKE

フラワーショウ!

プリンス/サイン・オブ・ザ・タイムズ

ブルックリン

ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ

弁護人

ポセイドン・アドベンチャー(午前十時の映画祭)

ボルベール〈帰郷〉

ぼんち

満員電車

満月の夜
 

めまい(午前十時の映画祭)

モード家の一夜

モンパルナスの灯(午前十時の映画祭)

ヤング・アダルト・ニューヨーク

雪之丞変化

ラサへの歩き方~祈りの2400㎞

ランデブー

レネットとミラベル四つの冒険

ロイヤル・ナイト英国王女の秘密の外出

ロング・トレイル!

我が家は楽し

 

 

 

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今日から韓国へ行ってきます

2016-12-29 00:00:00 | 旅(韓国)

関空⇔釜山の便で、1月3日まで5泊6日で韓国へ行ってきます。大晦日から1月2日まではソウルの宿を予約しています。ほかは釜山と大邱に泊まろうと考えていますが、予約はしないことにしています。旅行記をおみせできるかはわかりませんが、しかし楽しい旅をしてきます。申し訳ないですが、コメントの返しは4日以降になります。ご容赦ください。

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サンフランシスコに行ったら、「ホテルめまい」に泊まることにしたい

2016-12-28 00:00:00 | 映画

過日「午前十時の映画祭」で映画「めまい」を観ました。今月30日まで上映しています。

それで映画を観終わった後、「めまい ロケ地」で検索してこちらのサイトさんにたどり着きました。

『めまい』 Vertigo (1958)

「めまい」自体は何回か観ておりますし、こちらのサイトさんも、「ひまわり」「イージー・ライダー」「愛と希望の街」「残された日々」などの記事を拝見しておりました。「ひまわり」で、ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニが再会する駅のシーンのロケ地や、「イージー・ライダー」での食堂のロケ地や、最後に2人が殺されるシーンのロケ地などがわかるあたりはやはり驚異です。グーグルアースほかを活用してのネットの時代だから可能な技ではありますが、IMDbやWikipediaなどで明らかになっているわけでもなく、いわば探し求めたものですから、その成果には本当に敬服します。「残された日々」での、給水塔の場所を見つけ出したところは感動モノでした。「給水塔」とはどういう意味合いかはこのブログでは書きませんので、興味のある方はご自分でお調べください。

ところで「めまい」は、ストーリーを知らないほうがいい映画ですから、この記事でも決定的なことは書きませんが、それでもわかっちゃうこともありますので、見ていない方は、見てから以下読んでくれいと書いておきます。

 

 

 

 

 

いいですか? では書きますよ。

さて、「めまい」は、1957年撮影、1958年公開の映画で、もはや60年くらい前の映画ですから当然とはいえ、キム・ノヴァクが滞在していたらしいMcKittrick’s Hotelは周辺もろとも消えているとか、キム・ノヴァクに服を買い与えるランソホフもすでに閉店しているとか、時の流れの残酷さを思わないでもありません。私は1回だけサンフランシスコに行っておりますが、この時はまだ「めまい」をみていなかったので、今にしてみればもったいなかったと思います。映画関係では、「ブリット」で主人公が情報屋と待ち合わせたカフェのエンリコを「おお、この店だ」と思った記憶があるくらいです。

ただこの記事を読んで、今度サンフランシスコに行くときは、 Hotel Vertigoに泊まるぞと決めました(笑)。予約サイトでも予約が可能です。このHotel Vertigoというのは、映画でキム・ノヴァクが滞在していたHotel Empireの現在の名前です。

中です。これはホテルの公式写真なので、行ってみると「違うじゃん」ということも多々ありますが、いずれにせよこのようなホテルです。

映画では、緑のネオンが、妙に印象的でした。矢印は、彼女が滞在していたという設定の部屋です。

 

撮影当時は、York Hotelという名前だったそうですが、Hotel Vertigoに名前を変えました。Vertigoとは「めまい」という意味ですから、「ホテルめまい」という名前のわけです(笑)。なお、今の写真を見ると、現在は、映画で見られる看板は撤去されていますね。

 トリップアドバイザーのこのホテルについてのレビューでは、それ相応の評価になっているようですので、私もいつサンフランシスコに行くかはわかりませんが、このホテルに滞在してみたいと思います。値段もそんなにひどく高いというわけではない。

あと映画で直接行くわけではありませんが、主人公の家から見ることのできるコイトタワーはいいですね。「いちご白書」でも効果的に使われていました。やはりサンフランシスコは絵になる街だと思います。今にしてみれば、ゴールデン・ゲート・ブリッジの、キム・ノヴァクが飛び込んだあたりは行った記憶があるな。

それでちょっと検索しておりまして、こちらのサイトを読んでいましたら、ランソホフの店の中を非常に精密に再現していたと複数のコメンテイター方が書いておられまして、「北北西に進路をとれ」で、国連の建物の中をこれも正確に再現したという話を思い出しました。ランソホフのシーンは、ジェームズ・スチュアートの鬼気とした想いに圧倒されてしまいます(笑)。

すみません。単なる感想を書いてしましましたが、やはり外国で好きな映画のロケ地に遭遇するのは感動モノです。

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ジョージ・マイケルの死に驚く

2016-12-27 00:00:00 | 音楽関係(CD、コンサート、歌手、楽器その他)

ジョージ・マイケルが亡くなりました。記事を。

>ジョージ・マイケルさん死去 53歳、元「ワム!」

ロンドン=渡辺志帆2016年12月26日12時08分

 英国のシンガー・ソングライター、ジョージ・マイケルさんが死去した。53歳だった。マイケルさんの広報担当者が25日、「自宅で安らかに息を引き取った」と発表した。

 マイケルさんの自宅があるイングランド南部オックスフォードシャー州の地元警察によると、同日午後2時前、要請に基づいて自宅に出動し、その場で死亡を確認した。死亡時刻や死因は不明だが、事件性はないとしている。米音楽雑誌「ビルボード」(電子版)は男性マネジャーの話として、マイケルさんがベッドに横たわったまま亡くなっているのが見つかったと報じた。

 マイケルさんは1980年代にヒット曲「ラスト・クリスマス」や「クラブ・トロピカーナ」などを生んだポップデュオ「ワム!」の一人としても活躍した。(ロンドン=渡辺志帆)

     ◇

 1963年英国生まれ。80年代前半、学生時代の友人アンドリュー・リッジリーさんとポップデュオ「ワム!」を結成。クリスマスソングの定番「ラスト・クリスマス」や日本人歌手たちがカバーした「ケアレス・ウィスパー」、「ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ」「フリーダム」などを世界的にヒットさせた。86年の解散後はソロ活動を本格化させ、87年発表のソロアルバム「FAITH」は世界で1500万枚を超える売り上げを記録し、88年のグラミー賞アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞。エルトン・ジョンさんやクイーン、ホイットニー・ヒューストンさんらとも共演した。

 98年に自ら同性愛者であることを公表。2010年に大麻を吸って車を運転して事故を起こし、実刑判決を受けた。

 ドキュメンタリー映画「ジョージ・マイケル~素顔の告白」が日本で公開された05年に来日している。

別に私は、彼の熱心なファンというわけではなく、プリンス亡くなった時に感じたような、わが人生の一つが終わったみたいな感慨はありませんでしたが、しかし彼も、好き嫌いは別として、どこかでその歌を聞いたことがあるくらいの実力と知名度を誇る人間でしたから、やはり「え!」です。

で、最初に私が感じたのは、「もしかしたら彼って、あの病気で死んだの?」ということです。記事にもあるように、彼は同性愛者だったし、失礼ながら彼がセイフティセックスに気を遣っているようにも思えない。

が、報道によると、いわゆる病に苦しんで亡くなったというよりは、寝ていながら亡くなったようですね。ということは、やはりドラッグのたぐいでそうとう体がやられていたのかもと感じます。

ところで私は、上にも紹介されています「ジョージ・マイケル~素顔の告白」をたしか渋谷で見ています。面白い映画でしたが、まああの映画を見ながらも一筋縄ではいかない人間だなと思った記憶がありますが、こんなに早くこの世の人でなくなってしまうとはねえ。

それにしてもプリンスもそうだし、マイケル・ジャクソン、古くはジミ・ヘンドリックスからジム・モリソンジャニス・ジョップリンキース・ムーンでも誰でもいいですが、過度のドラッグ使用や酷使その他で才能あるミュージシャンが亡くなるのは本当に痛い気がしますね。ジョン・レノンオーティス・レディングなど、殺されたり飛行機事故で亡くなったりしたらそれはどうにもなりませんが、心が追い込まれたりしてドラッグやそうでなくても鎮痛薬などに逃避してそれで結果的に命を縮めたら悲しいにもほどがあります。

彼は、上の記事にもあるようにギリシア系英国人でした。そう考えると彼も、まさに多民族国家英国を象徴する人物だったのかもです。となると、カズオ・イシグロサルマン・ラシュディらと同様の位置づけで考えていいかもしれません。

ジョージ・マイケルさんのご冥福を祈ってこの記事を終えます。またYouTubeで、ワム!とソロの代表曲を貼り付けます。それにしてもクリスマスソングの定番を作った人がクリスマスに亡くなるというのも皮肉というべきか。

Wham! - Last Christmas

George Michael - Faith (US Version)

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引退しないそうだが、その判断が正しいかどうかはきわめて怪しい

2016-12-26 00:00:00 | スポーツ

フィギュアスケートの全日本選手権で、浅田真央の結果は「こうなるんじゃないかな」と多くの人が予想するとおりになったと思いますね。

浅田真央、現役続行の意志 全日本、自己最低の12位
朝日新聞デジタル 12/25(日) 19:24配信

浅田真央、現役続行の意志 全日本、自己最低の12位
女子フリーの演技を終え、花束を手に観客の声援に応える浅田真央=細川卓撮影
 フィギュアスケート女子で2010年バンクーバー五輪銀メダルの浅田真央(26)=中京大=が25日、平昌五輪シーズンとなる来季も現役続行の意向を表明した。この日あった全日本選手権フリーの演技を終えた後、現役を続けるかと問われ、「そうですね、はい」と述べた。今季の今後の試合については、「(試合が)まだ終わったばかりなので分かりません」と話した。

【写真】演技を終え、投げ入れられた花束を拾う浅田真央

 浅田は全日本選手権でジャンプのミスが相次いで総合174・42点で12位に終わり、ジュニア時代の03年以来の表彰台を逃した(休養した14年を除く)。今季は左足の痛みで調整が遅れ、グランプリシリーズは6位と9位で、ファイナルに出場できなかった。世界選手権(3~4月、ヘルシンキ)出場も厳しくなり、去就が注目されていた。

朝日新聞社

浅田真央、転倒でフリーも伸ばせず12位…04年からの連続表彰台途切れる

スポーツ報知 12/25(日) 20:02配信

浅田真央、転倒でフリーも伸ばせず12位…04年からの連続表彰台途切れる
フリーの演技をする浅田真央
◆フィギュアスケート 全日本選手権最終日(24日、大阪・東和薬品楽タブドーム)

 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)8位の浅田真央(26)=中京大=は114・10点、合計174・42点で大会ワーストの12位に終わった。14年の休養をはさみ、2004年から続けてきた連続表彰台は途切れた。

 SPに続いて挑んだ3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)は転倒したが、今季初めて連続3回転ジャンプに臨み「この試合は自分の最高のレベルでやりたくて。チャレンジしたことに関してはうれしく思うけど、2つそろえられなかったことは悔しい」。

 トリプルアクセルに挑み続ける理由については「やはり競技者として、選手である以上は現状維持ではなく、自分が出来る最高のレベルで臨まなきゃいけない」と口にした。

 平昌五輪イヤーとなる来季も続けるかという質問に「そうですね。はい」とはっきりと答えた。

羽生、宮原ら世界フィギュア代表に決定 浅田は外れる

スポーツナビ 12/25(日) 21:37配信

羽生、宮原ら世界フィギュア代表に決定 浅田は外れる
世界フィギュアの女子代表に決定した(左から)樋口、宮原、三原【坂本清】
 全日本スケート連盟は25日、フィギュアスケートの世界選手権(来年3月開幕、フィンランド・ヘルシンキ)代表選手を発表した。男子は宇野昌磨(中京大)、羽生結弦(ANA)、田中刑事(倉敷芸術科学大)、女子は宮原知子(関西大)、樋口新葉(日本橋女学館)、三原舞依(神戸ポートアイランドクラブ)が選ばれた。
 世界選手権を3度制した浅田真央(中京大)は、代表選考に関わる全日本選手権で12位となり、派遣選手から外れた。

 世界選手権ほか、発表された各大会代表は以下のとおり。

<フィギュアスケート国際競技会派遣選手>
■世界選手権
2017年3月29日~4月2日、フィンランド・ヘルシンキ
(中略)

・女子

宮原知子(関西大)
樋口新葉(日本橋女学館)
三原舞依(神戸ポートアイランドクラブ)
※補欠:本郷理華(邦和スポーツランド)、村上佳菜子(中京大)

(以下略)

補欠にも入らないって、12位だから入るわけもありませんけど、これ来年まで現役やってどうこうなるようには思えませんね。安藤美姫みたいに全日本選手権でオリンピック代表にチャレンジしてかなわず引退っていうことになるんじゃないんですかね。

で、宮原知子ほか優秀な後輩も育ってきているし、日本フィギュアを象徴する選手としては羽生結弦がいるわけで、もう浅田真央が活躍する余地はきわめて少ないように思います。本来なら今シーズンで引退するのがいいのでしょうが、ご当人、前の記事

やはり浅田真央に明日はなさそうだ

でご紹介したように、

>もうあと2年しかない選手生活。自分の目指す演技をして、結果がついてくればうれしい。(平昌五輪まで)カウントダウンであと2年、1年ってなってくるし、去年以上にどんどんやる気が出てくると思うし、今年も全力を出して、来年もさらに加速していけたらいい

と語っていました。この発言に私は、

>浅田真央が来シーズンで引退することは誰でもわかりきっていますが、しかしこれある意味「自分は2年間はなにがなんでも現役を続ける」という意味合いですよね。つまり今シーズンでどれだけ成績が悪くても現役は来年も続けるという。

それって決していい選択じゃないんじゃないのと思いますが、どうなんですかね。もちろん彼女が今シーズンいっぱいで現役を引退したところで、話が違うじゃないか、悪い、という人もいませんが、彼女の競技者としての今後にそんなに明るい未来が待っているようには思えませんね。やっぱりソチで引退した方がよかったのでしょう。たぶん今の彼女は過去のスケーターでしょうね。そんなことは予想できていましたが、やっぱりです。やはり浅田真央に明日はなさそうです。

と書きましたが、現段階全くそのようになっているとしか言いようがありません。でも現役続行を明言しちゃったから、来年も現役なんでしょうね。それもどうかです。

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アイルランド・英国紀行(2015年9月)(67)

2016-12-25 00:00:00 | 旅(英国・アイルランド)

途中のこちらの駅で、列車すれ違いの待ち合わせをします。

私以外にも、プラットフォームに出る人たちがいます。エコノミークラス症候群を防ぐためにも、このようなことをしておいたほうがいいわけです。

鉄道会社の職員(?)も何か話をしています。仕事の関係かそうでないかは不明。

アイルランドEdgeworthstown駅にて

そうこうしていると、列車がやってきました。

車両に戻ります。

自席に戻りますが、車内販売のワゴンが通るので、空いている席に退避して通るのを待ちます。

アイルランドの車窓です。

テーブルがある席もあります。

ダブリンが近づいてきました。

コノリー駅手前のドラムコンドラ駅です。いよいよ終点です。

大きなスタジアムがあります。クローク・パークスタジアムです。映画「マイケル・コリンズ」にも出てくる「血の日曜日事件」の舞台にもなりました。

大きなスタジアムです。ダブリン最終日は、このスタジアム至近のホテルに滞在する予定です。

あまり豊かな地区とは思われない車窓です。

しかしよくこんなところに落書きするよなという気はします。

 

撮影時は気づきませんでしたが、顔を出している男性がいますね。

いよいよ到着です。さあこれからダブリンをごってり観光しまくるぞ。

(つづく)

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アイルランド・英国紀行(2015年9月)(66)

2016-12-24 00:00:00 | 旅(英国・アイルランド)

駅の中に入ります。規模は、日本の駅なら、ちょっと大きめの駅くらいですかね。

過去の記念写真も飾ってありました。

英語版Wikipediaによると、この駅は1862年に開業したとのこと。

ちょっと外に出てみます。やはりイェイツの肖像があります。

向こうの建物にも、イェイツの写真があります。こんだけ、1人の文学者の写真や肖像画がたくさんある街というのも珍しいかもです。

こんな気合の入った店名の薬局もありました。ウルフ・トーンとは、アイルランドの革命家です。彼はちなみにプロテスタント。

まだ改札は開いていませんでした。

だんだん乗客が集まってきました。アイルランドの鉄道も、そんなに頻発というわけでもありません。

ようやく車両に入ります。WiFiはきっちり入っています。ねえ、JRさん、新幹線だけでなく、もっと社内でのWiFiを充実させましょうよ。

こんな感じの車内です。

やはりアイルランド語(ゲール語)が上、英語が下です。

充電もできます。

到着が昼過ぎなので、あらかじめ近くのスパーでパンその他を仕入れておきます。

ここはBoyle駅です。Wikipediaによると、1862年12月3日に、スライゴーの駅と同時に開業したとのこと。

このくらいのこみ方です。だんだんに増えてはきましたが。

車内販売もあります。

コカ・コーラを買いました。この300ml台の缶て、日本ではすでに過去の遺物ですかね。そうでもないか。

 新しい車両なのか(いつの製造とかは確認しませんでした)、なかなかきれいです。

(つづく)

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アイルランド・英国紀行(2015年9月)(65)

2016-12-23 00:00:00 | 旅(英国・アイルランド)

翌朝宿での朝食です。

卵などはない、コンチネンタルスタイルの朝食でした。宿帳を拝見したところ、英国以外にも米国やオランダなどの住所も書かれていました。

記念写真を撮ってもらいますが、私がうっかり戸を閉めてしまったので、宿の人が入れなくなって困ってしまいました。すみません。

少なくともこの時間はきれいに晴れています。今日はついにダブリンに行くのです、って、入国したときはダブリン港だったし、そこからヒューストン駅までタクシーに乗ってはいますけどね。

今日は鉄道でダブリンに向かいます。建物をゆっくり見学しながら駅へ向かいます。駅は、バスターミナル(というほどの規模でもありませんが)の隣です。

年齢を重ねたせいか、花に注目してしまう私。

駅の近くに、イェイツのでかい壁画があります。

イェイツの詩まで、壁画になっています。

スライゴー駅です。ここでしばらく待ちます。

(つづく)

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おかげさまで1,400万PVを突破しました

2016-12-22 00:00:00 | Weblog

一昨日(12月20日)このブログのPVが1,400万PVを突破しました。

今年の8月23日に、このブログは1,300万PVを超えています

おかげさまで1,300万PVを突破しました(8月25日更新)

gooのアクセス数は、翌日にならないと数がよくわからないので、1日1記事の精神で更新していると、実際に記事でアップできるのは2日後ということになります。1日8,000PV強を不満といってはいけないのでしょうが、このブログも、「愛のコリーダ」についての一連の記事の神通力が薄れてきているので、IP数は正直苦戦です。次なるヒット記事が必要なのでしょうが、なかなかそれも難しいところがあります。ねらって書けるものでは当然ありません。

いずれにせよ早急の1,500万PV突破を目指しますので、これからも様々な記事を書いていきます。乞うご期待。

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