ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

やはり「ミスはこだて」は、今年も募集が大変らしい

2019-01-31 00:00:00 | Weblog

2日続けて「ミスはこだて」関係の記事を書くのもどうかですが、1月22日に更新された「第39代のミスはこだて」の方のブログ記事を。絵文字等は略します。

>2019年 01月 22日 UP!

延長募集中!!〈2019ミスはこだてコンテスト〉
皆さんこんにちは

第39代ミスはこだての田中樹里です。

2019年が始まりすでに1月が過ぎようとしておりますが、

ミスはこだての任期も残るところ2ヶ月と少し。

2019年も精いっぱい頑張りますので、

皆様よろしくお願いいたします

そう、「田中さん」とあともう1人、「世永さん」とあったりお話ができたり握手ができるのも、あと2か月くらいということです(悲しい、残念)。が、私がこの記事で書きたいのは、その件ではありません。続きを。

>只今応募者を募集しているミスはこだてですが、

募集期間を延長しております

新しい応募締め切りは

鉛筆1月31日(木)17時必着鉛筆
函館国際観光コンベンション協会まで

応募用紙をご持参いただくか、郵送にて受け付けております!

「2019ミスはこだてコンテスト」への応募者募集開始とともに、

現在もう一人のミスはこだての世永なつきさんと

FMいるか「金曜日のスイシーダ」様、

函館新聞社様、北海道新聞社様、

STVラジオ「函館発!恭子のスーパーステーション」様
(私たちミスはこだての研修講師を務めていただいる、
「オフィス・K」藤本恭子さんのラジオ番組です!)

等などにご厚意で出演、取材していただたりと、

現在PRに勤しんでおります!

(後略)

新たな締め切りはまさに本日ですが、募集期間延長ということは、やっぱりいまいちいい人材がいなかったということなのかもですね。前にこのような記事を書きました。

地域ミスコンも、将来性はあまりないと思う(特に地方発は)

その記事でご紹介したように、ここ数年「ミスはこだて」の応募者は、10人を切る人数のようです。そしてその人数もかなり無理をして集めている模様です。たぶんですが、今年も応募期間の延長は、ほぼ覚悟の上、予想していたことじゃないんですかね。あまり順調に集まることは期待していなかったでしょう。もっともそのわりには、「ミスはこだて」というのは毎年レベルの高い女性をどっかから見つけてくるのですが。たぶん上の記事でもご紹介したように、様々な人が一定レベルの容姿の女性に声をかけまくって、なんとか確保するんだと思います。

というわけで、私も次なる女性に期待したいのですが、でもなかなか大変ですよね。上の記事で書いたことを繰り返せば、

>少子化が進み、また時代背景が変わったので、なかなか地域の観光親善大使のたぐいに若い女性が魅力を感じるというのは厳しそうです。

ということになるかと思います。私は、函館市と遠く離れた所に住んでいますので、何も協力できませんが、微力ながらこれからも「ミスはこだて」の宣伝に協力したいとは考えています。いや、函館市の観光宣伝をしないとしょうがない? なお上の美女は、「第39代ミスはこだて」の田中樹里さんです。美人でしょ? 写真の出どころは、引用した記事より。

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ミスはこだてに逢えなくて、餃子を食べて帰ったとある日

2019-01-30 00:00:00 | 身辺雑記

1月某日、宇都宮市に行ってきました。2010年頃、所用があって定期的に宇都宮に足を運んでいたころがあったのですが、もうずいぶん長い間行っていません。今回宇都宮に行ったのは、いつもの通りといえばいつもの通りですが、こちらで下のイベントがあったからです。

チラシのPDFを拡大しているので、やや写真がぼけているのは乞うご容赦。私の本命は、もちろん「ミスはこだて」のほうです。が、あさいちで行くつもりが、ここでは書けないいくつかの事情で行けなくなってしまい、けっきょく私が行ったのはだいぶ遅い時間になってしまいました。

宇都宮駅からバスに乗って、最寄りの停留所で降りて、新幹線の下をてくてく会場に向かいます。別に駅から歩いたっていいんだけどね。

会場についたのはいいですが、彼女らはこの日1日だけの活動で(だいたい2日くらいいるのですが、ここでは例年1日だけです)、けっきょくお二人と遭遇することはできませんでした。莫大な電車賃を払ってやってきたのに、あー、無駄足だったとむなしい気分になり、今度は駅までの無料シャトルバスに乗って宇都宮駅に戻ります。

それで昼飯を食べていないので、やはり宇都宮では餃子かなと思い、かの有名な「みんみん」に行ってみようかなと思いました。この店にはまだ行ったことがありません。下の記事でも、この店についてコメントをいただいていました。

宇都宮で餃子を食べる

「みんみん」は、いくつか支店がありますが、駅近くにも複数あるので、本日はホテル アール・メッツ店へ行こうと思いましたが、休みでしたのでステーションバルに行きました。といっても隣り合っている店舗です。JR宇都宮駅(西口)駅ビル3Fに2つともあります。入ると、カウンターに案内されます。酒を飲める店舗ですが、酒は飲む気がしなかったので、定食と鶏のから揚げを頼みます。3時まででしたら唐揚げ3個でしたが、3時を微妙に過ぎたので、4個の注文になりました。それで以下写真です。 私が注文したのは、

>ダブル・スイ・ライス/790円【税込853円】

 「ダブル・スイ・ライス」とお店で注文していただくと、出てくるメニューが左の写真。内容は焼餃子2人前、水餃子1人前にライス付き。こんな独特の言い回しが一般になっているのも、創業以来餃子一筋の宇都宮みんみんが地元のお客様に愛されている証拠です。ヤキ・ダブルのメニューは、お腹一杯になりたい方向け。スイはスープ替りにもなります。 お醤油、お酢、ラー油をお好みでお使いください。

というものです。

日本人にとっては、餃子は焼き餃子が一番でしょうが、中国では水餃子のほうが主流です。また餃子はあくまで主食であり、日本のようにおかずとしては食べられません。このあたりの詳細については、Wikipediaをご参照ください。前に天津で餃子を食べたことがありますが、これについてはまた北京、天津紀行で写真をご紹介したいと思います。

 それで私が驚いたのが、唐揚げです。4つです。

あまりに量が多く絶句しちゃいました。もちろん食べましたが、かなり腹いっぱいになりました。

私の全くの個人的な趣味を書きますと、焼き餃子のほうがおいしかったと思います。というか、日本で食べた水餃子でおいしいものって、あんまり記憶にありません。たぶんあまり食べていないからでしょうが、この辺りは私ももう少し食べ歩く必要はありそうです。

電車に乗って自宅に帰りました。まあ人生、こういううまくいかない日もあります。

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米兵を起訴するのは、法相が指揮をすることらしい(それじゃ、検察だって、起訴なんかしたいわけがない)

2019-01-29 00:00:00 | 社会時評

昨日(1月28日)なかなか興味深い記事が出ました。共同通信の記事です。

>米兵起訴は「法相指揮」と規定
法務省の54年内規で

2019/1/28 02:00
©一般社団法人共同通信社

見つかった1954年の「処分請訓規程」。米軍関係者を起訴する場合は事前に法相らの指揮を受けるよう命じている


 日本に駐留する米兵らを起訴する場合、事前に検事長や検事総長、法相の指揮を受けるよう法務省が1954年の内規「処分請訓規程」で命じていたことが27日、分かった。前年には「実質的に重要な事件以外、日本は裁判権を行使する意図はない」とした裁判権放棄の日米密約が結ばれたことが明らかになっている。密約を受け、規程は検察内部の周知徹底が狙いだったとみられる。

 司法専門家は政治判断で不起訴が可能なシステムと分析、規程を入手した信夫隆司日本大教授(日米史)は「日本人なら当然起訴される犯罪も不起訴となってきた」との見方を示している。

 請訓は下級庁が上級庁に命令を請う手続き。2006年の神奈川県横須賀市での米兵による強盗殺人事件を捜査した若狭勝・元横浜地検刑事部長は「起訴前に東京高検検事長に請訓した」と、現場での実態を証言した。

 処分請訓規程は1948年に作られ改正を繰り返してきた。過去に野党が国会で開示を求めたが、法務省は応じなかった。

 54年の規程は「米国ならびに国際連合の軍隊の構成員、軍属、その家族の犯した罪」に絡む事件を起訴する際は「あらかじめ(高検の)検事長の指揮を受けなければならない」と明記。さらに「検事長が指揮する場合には、あらかじめ検事総長の指揮を受けなければならない」とした上で、検事総長の指揮時には「法相の指揮を受けなければならない」としている。

 51~53年の規程には米兵関連の記述はなく、53年10月の密約成立を受けた格好となっている。規程は「外患に関する罪」「外国の君主や大統領に対して犯した罪」なども請訓対象としている。

 規程が今も有効かとの問い合わせに、法務省は回答を検討中とした。外務省は2011年に密約文書を開示したが、日米間の合意はないと密約性は否定している。

 信夫氏は都内の古本屋から規程を収蔵した検察資料冊子を入手、近刊の「米軍基地権と日米密約」で内容を分析した。

 これまたすごい話ですよねえ。なにしろ

>54年の規程は「米国ならびに国際連合の軍隊の構成員、軍属、その家族の犯した罪」に絡む事件を起訴する際は「あらかじめ(高検の)検事長の指揮を受けなければならない」と明記。さらに「検事長が指揮する場合には、あらかじめ検事総長の指揮を受けなければならない」とした上で、検事総長の指揮時には「法相の指揮を受けなければならない」としている。

だそうなんですから、そんなのどこの馬鹿な検事が、米兵の犯罪を好んで起訴するかです。嫌がるのが当たり前でしょう。

2019年現在で、米兵の起訴が、法相マターであるのかはわかりませんが、少なくとも2006年時点では、テレビなどにもよく出てくる若狭氏の話では、

>起訴前に東京高検検事長に請訓した

というのですから、おそらく現在でも同じであるか、少なくとも検事総長までは話がいっていると考えるのが妥当なのでしょうね、きっと。

それにしてもこれどんだけすごい治外法権なんですかね。1954年の時点では、まだ日本はそういうことについて米国側にほぼ完全に服従せざるを得ない立場だったのでしょうが、たぶん現在もそれが変わっていない。ていいますか、かなり悪化しています。inti-solさんもご指摘のように、たとえば1968年や1977年に米軍機が墜落した時よりも、2004年に沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落した時が、米軍側の態度も無茶苦茶でした(inti-solさんのこちらの記事をご参照ください)。もちろんこれは、沖縄だからという側面はあります(だから、一部で言われている沖縄の米軍基地の本土移転なんてのは、実に非現実的です。そんなものを受け入れる本土の自治体があるわけもありませんが、沖縄のほうが本土よりはるかに乱暴な運用ができるのだから、わざわざ本土に移転する意味がない)。しかしそれにしてもです。

日本は、自称「先進国」だったり、あるいはGDP(GNP)世界2位とか3位である経済大国ですが、こんなことを今日まで続けているのではお話にもなりませんね。正直この記事の内容自体は、「そうなんだろうな」とかいう印象ですが、実にむなしいですね。で、安倍万歳の連中も、こういうことには見てみぬふりをする、しょうがないとかで逃げているんだから、なんとも無様で無残な光景です。

それで上の記事で紹介されている本がこちらです。

米軍基地権と日米密約: 奄美・小笠原・沖縄返還を通して

Amazonによると発売日が今年の1月18日ということですから、やや記事を出すタイミングと齟齬がありますね。この本さっそく買おうかと思ったのですが、6,264円というのは高いので、ちょっと購入を躊躇します。近隣の公立図書館に取り寄せてもらおうかな。なお同じ著者でこちらの本もあります。

若泉敬と日米密約  沖縄返還と繊維交渉をめぐる密使外交 

こちらもAmazonでもけっこう高い値段になっていますね。これは、本がそろっている図書館なら入手はできると思いますが、さて?

で、こういう資料が古本屋にあったというのもちょいちょい聞くことですが、興味深いですね。つまり元検察官の人物が亡くなって、蔵書を遺族が処分して、その中に入っていたというものなのでしょうが、可能ならこういうものがどんどん国民の目に触れられるようにならないといけません。こんなの行政が開示しないで逃げているなんてとんでもない話です。

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年末年始の九州福岡旅行(2018-2019)(Day5&6)

2019-01-28 00:00:00 | 旅(国内)

5日目と6日目(最終日)は、移動で写真がないのと、すでに写真を発表している記事を出しているので、2日まとめてにします。

『ブラック・レイン』のロケ地の現在(いま)(大阪府庁、京橋・あべの筋再撮影編)

ホテルの朝食です。会場が2つありましたが、ビュッフェのほうは、靴を脱いで上がるという形式でした。あるいは外国人向けサービスの一環?

博多駅からまずは小倉に向かいます。奥に見えるのは、新日鉄住金の施設ですかね。

小倉で乗り換え、下関でも乗り換えです。

瀬戸内海が美しい。この乗客は、外国人でした。

広島支社のマークですかね。これ、広島カープを意識しているの?

大阪駅の一つ手前、塚本駅で下車します。駅近くのホテルに泊まります。時間が遅いので、食事はマクドナルドで我慢します。

ホテルの部屋です。安いから、これで十分です。ではおやすみなさい。

翌日、簡素なビュッフェで朝食です。

塚本駅から、天王寺駅へ向かいます。なお、『ブラック・レイン』のロケ地の写真については、別記事で発表しましたので、以下それ以外の写真を。

 

あべのハルカスはやはり高い。

すみません、陰で暗くなってしまいました。

天王寺駅というのも、昔の国鉄の雰囲気があります。

大阪府庁へ向かいます。

 

おいおい、です。

大阪府庁を撮影した後、お堀を観ながら歩きます。

ソメイヨシノがきれいでしょうね、きっと。

大阪城を後にします。この後京橋に行きましたが、写真は『ブラック・レイン』の記事に掲載したものにつきますので省略します。

鶴橋のいつも行く店で昼食です。ビールを飲みます。

定食のおかずです。

牛テールのスープです。

よせばいいものをビビン冷麺までいただきます。この「アジヨシ」で、ビビン冷麺を食べたのは、たぶん初めてです。うまい。

帰り、伊吹山が見えました。

(完)

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年末年始の九州福岡旅行(2018-2019)(Day4)(追記あり)

2019-01-27 00:00:00 | 旅(国内)

2019年1月1日です。博多駅を望みます。って、前回の記事も、そのほとんどは2019年になってからの写真です。

ホテル近くの松屋で朝食をいただきます。朝食から食べすぎです。年初の朝食からこれでは、先が思いやられます。

ホテル近くにあったオブジェです。

次のホテルに荷物を預けて、映画館で、『こんな夜更けにバナナかよ』を観てしまいました。原田美枝子が出演したから観たのですが、映画としてはちょっと不満足でした。鑑賞後、昼食は食べずにJRに乗ります。こちらの駅で下車します。

西鉄の駅へ移動します。

なぜこうしたかというと、地下鉄に乗って天神から大宰府へ行くより、JRで西鉄に乗り換えたほうが安かったからです。

大宰府駅につきます。予想はしていましたが、ひどい混雑です。大宰府に来たのは、これが人生3回目です。

やや天気が怪しいのが不安です。

 

あまりに人が多いので、行く気がなくなったので、国立博物館に行くことにします。そもそも私は、初もうでとかはしない人間です。今回も、ただ行くだけのつもりでした。つまり願い事とかはしない所存です。

そういうわけで、国立博物館へ行きます。

ひどい渋滞です。正月には、車なんかで大宰府なんか行かないに限ります。

なかなかかっこいい建物です。

おしゃれな空間です。

撮影OKのエリアです。

カレンダーをくれました。大事に自宅に持ち帰ります。

大宰府駅に戻ります。

さっきほどではないかもですが、やはりすごい人出です。

また博多駅の駅ビルの「一風堂」で、食事をします。

一風堂で食べたのは、記事にはしていませんが、あるいは北京以来かも。2014年暮れの話です。

2020年3月31日追記:一風堂の話を記事にしましたので、興味のある方はお読みください。

北京・天津紀行(2014年12月~2015年1月)(3)

 ホテルにチェックインします。

今回泊まった5つのホテルの中では、このホテルが一番高くていいホテルです。この後映画館で『ボヘミアン・ラプソディ―』を観ました。なぜ2本も旅先で映画を観たかというと、一日ですから、映画が安い日だからです。

博多駅にあるラーメン屋でチャーシュー麺をいただきます。替え玉は、さすがにしませんでした。おいしかったけどね。

やはりいろいろな店で食べると個性の違いが分かり、いいかと思います。

ホテルに戻ります。明日は、もう帰路につきます。

(つづく)

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年末年始の九州福岡旅行(2018-2019)(Day3-4)

2019-01-26 00:00:00 | 旅(国内)

それでは新年カウントダウンに参加するため、ホテルを出ます。目指すは、ベイサイドプレイス博多です。

 

行きたかったのですが、2日からでは行けません。青春18きっぷで2日かけて戻ります。

レディ・ガガも観ないとね。

着きました。私は、当然無料スペースにたむろります。

 

2019年になりました。以後、花火の写真を延々と。

 

 

 

スマートフォンをかざすのが時代ですかね。

これで花火は終わりました。ホテルに引き上げます。

こういうものを初めて見ました。いや、別に珍しくもないのかもですが。

(つづく)

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産経新聞の本音(?)

2019-01-25 00:00:00 | 社会時評

先日の記事より。

>「北方領土」を口にしない安倍首相、ロシアの優位あらわ

専門記者・藤田直央 2019年1月23日06時54分

解説 専門記者・藤田直央
 平和条約締結交渉の行方が注目された、安倍晋三首相とプーチン大統領との25回目の日ロ首脳会談。終了後にあった日本時間23日未明の共同記者発表は、まず経済関係の発展をと訴えるプーチン氏のペースだった。安倍首相は、6月末に大阪で開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議での首脳会談で決着を目指していたが、交渉の先行きには暗雲が漂う。

首相、先に切らされた経済カード ロシアとの領土交渉

「相互に受け入れ可能な解決策を目指す」。モスクワ・クレムリンでの共同記者発表で、北方領土問題の決着が前提となる平和条約締結について両首脳は言葉をそろえた。だが、戦後70年以上も北方領土を実効支配するロシアの優位が、双方の発言に露骨に表れた。

 ホストとして先に発言したプーチン氏は、平和条約締結には「全面的な関係の発展が必要」と強調。その肝として「経済・貿易で日ロ関係は順調に発展しつつある」と述べた上で、「今後数年間で1・5倍、300億ドルの貿易高を目指そうと合意した」と語った。

そういうことですよね。けっきょく、予想通りですが、だいたいロシア側は、現段階「平和条約締結によって、2島なら返還する用意がある」なんて一言も言っていませんもんね。つまりはその程度の状況だということです。

それで面白いのが、首脳会談前の産経新聞の記事です。

> ロシアは第二次世界大戦の結果、北方領土はロシア領となったと主張するが、旧ソ連は第二次大戦末期に日ソ中立条約を一方的に破って参戦し、その後、北方四島は不法占拠された。この歴史的事実を曲げるロシアの主張を受け入れれば、国際社会で「法の支配」を重視してきた日本の信頼は失墜する。尖閣諸島(沖縄県石垣市)を自国の領土と主張する中国を利することにもなる。

なんてのは、産経の好きな枕詞ですからどうでもいいとして(尖閣と北方領土では現状も歴史的経緯も事情もまったく異なるので、関係ないにもほどがあります)、興味深いのはこちら。

>ロシアは在日米軍が島に展開する可能性も強く警戒する。米政府は「現時点で米国が(北方領土に)戦力を置く計画はない」(在日米軍トップのマルティネス司令官)が、日米安全保障条約は日本の施政権が及ぶ地域に米軍活動を認めるとしている。日本政府高官も「国と国との約束はどうなるかわからない。米国が嫌がらせで置くかもしれない」と話す。

 おいおい

ですよね(苦笑)。だったら、まさにプーチンのいう米軍基地不設置の確約は絶対条件じゃないですか。繰り返しますが、領土を返した、それで自国至近の場所に敵対国家の軍事基地がおかれた、こんな馬鹿な話はない。それでは、安倍晋三が話した

>首相はインタビューで「在日米軍は日本や極東の平和と安全を守るために存在し、決してロシアに敵対的なものではない」と強調。「今までもプーチン氏に説明してきた。必ず理解いただけると思う」と述べた。説明の時期には触れなかった。

なんてばかばかしいにもほどがあるってものじゃないですか。なにをどうしたら、こういう記事が書かれるのか。いや、私みたいなアンチ安倍が書くのならいいですが、産経新聞みたいな自他ともに認める安倍御用新聞、安倍絶対支持新聞、安倍応援団がこんなことを書いてどうするのか(苦笑)。つまり産経からしても、この件でも安倍を支持しようという考えと、2島返還ではだめだという考え、あるいは北方領土をアンチロシアの道具として利用したいので返還不要という考えがあるということですが、現段階産経も、北方領土が返還されるなんて考えていないということですね。考えていれば、仮に反対するにしてもまた違った書き方になるでしょう。

だいたい上の記事を読んでも、産経の主張は「だから、絶対米国側の、基地不設置の確約を必要とする」なんていうものではないですね。本音で産経は、返還されてもぜひ米軍基地を置きたいと考えていそうです。いずれにせよ返還なんてないと考えていればこその記事です。

もう1つ。1月22日の産経抄より。会員記事なので、bogus-simotukareさんのブログから引用します。

>映画は、学生たちが大使館に押し入り、多数の外交官を人質にする場面で始まる。1979年11月にイスラム革命後のイランで起きた、米大使館占拠事件である。実は6人の職員が裏口から脱出して、カナダ大使公邸にかくまわれていた。

▼もし見つかれば、処刑の恐れがある。米中央情報局(CIA)で人質奪還を専門とする工作員は、奇想天外な脱出作戦を思いつく。イランを舞台にしたSF映画の製作をでっち上げ、6人をカナダ人スタッフに見せかけて出国させる、というのだ。

▼映画「アルゴ」は、アカデミー賞の作品賞などに輝いた。何より、脱出劇が実話だったことに驚かされる。6人を無事に帰国させ、映画の主人公のモデルとなったトニー・メンデスさんの訃報が、米国から届いた。78歳だった。

それでこのような落ちです。

>残念ながら「人質外交」を進める国は、今も後を絶たない。昨年12月にカナダ当局が中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の副会長を逮捕して以来、中国当局は在中カナダ人を相次いで拘束している。もともと副会長の逮捕は、対イラン制裁に違反した疑いで捜査してきた米当局の要請によるものだ。3カ国は水面下で、激しいせめぎ合いを続けているようだ。

▼中国では、日本人も人質となっている。合計8人がスパイ容疑で拘束され、このうち4人に実刑判決が下った。8人は、情報公開がないまま自由を奪われている。ただCIAのような諜報機関を持たない日本には、外国から人質を奪還する選択肢はない。

『アルゴ』の話は人質外交とはまた違いますが(人質になっているのではなくて、隠れているのですから)、それはともかく。

>ただCIAのような諜報機関を持たない日本には、外国から人質を奪還する選択肢はない。

産経って、自衛隊による北朝鮮による拉致被害者奪還を肯定する本を(自社から発売して)嬉々として紹介していたじゃないですか。

自衛隊による拉致被害者奪還という幼稚なデマを嬉々として流す巣食う会、産経新聞

上の記事で紹介した本は、2016年10月の発売のようです。上の記事で使った表現を繰り返せば、

てめえら、どんだけデタラメなんだよ!!!

ということになるでしょう。

もっとも、この筆者がその件について考慮に入れていたかどうかはわかりませんが、つまりは産経だって、自衛隊による北朝鮮による拉致被害者奪還なんてできっこないと考えているということです。当たり前ですが。

ほかにも昨年11月に米子市長が、拉致問題の関係で

>もし安倍内閣が軍事行動をするというのであれば、あるいは憲法を改正するというのであれば、全面的に支持をして、この拉致被害の回復、主権の侵害の回復に、私たちは国民として全力で当たりたい。全力で支援をし、そして支持したいと思っております

発言し、その後撤回していますが、産経は、こちらの記事などではその点に触れていませんね。あるいは触れている記事もあるのかもですが、たぶん産経としても、この米子市長の発言は、よろしくない、安倍政権にも迷惑だという判断なのでしょう。少なくとも積極的に支持するようなものではないと考えているということです。これについては、さすがに政府側などからも、まずいという話になってこうなったのでしょうが、ともかくそんな程度のものだということです。産経だって、阿比留瑠比みたいな狂信者ばかりでは(当然)ない。

 ただいずれにせよ、特に北方領土問題は、産経ですら安倍を支持しかねるところがあるくらい、かなりいろいろな意味で危ない橋であるということなのでしょうね。なお、この件については、bogus-simotukareさんが記事でご紹介していたこちらの記事がとても勉強になります。ぜひご一読を。

【断言】北方領土と平和条約交渉の行方、日ロ首脳会談でも専門家は「進展しない」
「安倍晋三首相は『地獄の1丁目』に立った」。岩下明裕・九州大教授はそう話した

今回の記事は、bogus-simotukareさんのご紹介した2つの記事を参考にさせていいただきました。感謝を申し上げます。

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美女とフェルメールほかを楽しんだある平日の1日

2019-01-24 00:00:00 | 美女探求

いつかは記事にしなければと思っていたので、ついに記事にします。昨年10月の、私の休日の1日です。

この日は、水戸市に「ミスはこだて」の女性が出現するという情報を入手し、平日に休みをセッティングし、ついでですから、フェルメールも観にいこうと考えて、チケットを手配しました。日にちと時間指定ですので、平日に行くのは好都合です。

電車に乗って水戸に行き、開場の百貨店に行き、ミスはこだての女性と写真を撮りました。ちょうどちょっと前にこの女性とは一緒に写真を撮ったので、あるいは私のことを覚えていたかもしれません。もちろん握手もしました。

参考動画

海の幸からスイーツまで 「第13回北海道の物産と観光展」をPR 京成百貨店

それで駅への帰り道、こちらの記事でご紹介した奇妙な光景に遭遇したわけです。

一瞬前衛芸術のたぐいかと思った

水戸駅のマクドナルドで、辛いチキンマックナゲットを食べます。これはけっこうおいしくいただけました。

それで上野公園に到着します。

国立博物館で、時間をつぶすことにします。仏像を観るのです。

 

写真を撮っていいエリアでの1枚です。

そろそろフェルメールの会場に向かいます。

 

ある人が私に言いました。この看板が、一番よく絵が見えたなあと。

時間指定ではあるのですが、けっきょく列がっできるわけです。

絵は、かなり近くで鑑賞できたので、それはよかったと思います。会場を出るとき、係員の人にいつぐらいが鑑賞しやすいかと聞いたところ、あさいちか夕方がよいというお話でした。もっとも今は、また違うのかもしれません。なお、下の記事で、今回鑑賞できる絵をご紹介しているので、興味のある方はご覧になってください。

フェルメール展がついに開催される

9/35とは、フェルメールの作品のうち、今回鑑賞できる作品数を表しています。ただ作品数については諸説あります。また今回の展覧会では、大阪もふくめれば10点を鑑賞することができます。

というわけで、東京での展示もそろそろ終わりですから、ご覧になりたくてまだ行っておられない方は、早急にどうぞ。もちろん当方、大阪も観にいく所存です。

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やはり自分のことを名前で呼ぶのをやめるのは、それなりに難しいらしい

2019-01-23 00:00:00 | Weblog

「スポーツ」にしようとも思いましたが、そういったって、(元)スポーツ選手の話でしかありませんので・・・。

先日ちょっと某公立図書館で本をあさっていたら、浅田真央佐藤コーチの著書が目について、佐藤コーチは裏方ですが、浅田真央については、思わず「あ、過去の人だなあ」と思ってしまいました。彼女について私が書いたいくつかの記事は、それなりに読まれたし、「てめえ!」というコメントもずいぶんいただきましたが、もう私も彼女のことを学校に通っていないなんて記事は書く気がしないし(卒業したしね)、現役も引退したから、アスリートとしてはもう「余生」でしょう。

そんなことを考えていたら、スポーツ雑誌のサイトに、彼女の連載がアップされていることを知りました。それを読んでいて、私が苦笑したところを。なお、元は、

>2018年5月17日発売『Sports Graphic Number』952号掲載

とのこと。

> 5月3、4日に無事、サンクスツアーの初演となる新潟公演を終えました。メンバーやお客さんの笑顔と涙を見て、「やってよかったな」と思いました。温かい空間でした。

 私は前日のゲネプロからとても緊張していたのですが、メンバーのみんなに私のそんな姿は見せられないと思って、無良くんにだけこっそり「真央、超緊張してる」って言いました。無良くんはいつも落ち着いているから。

>真央、超緊張してる

浅田真央ってさあ、来年30歳ですよ(苦笑)。この時は27歳ですけど。これ、彼女の談話を筆記したものでしょうが、ほかの一人称は「私」になっていますけど、つまり仲間や家族や気安い間柄には自分のことを名前で呼んじゃうんでしょうけど、私みたいに自分のことを名前で呼ぶ女性大っ嫌いでなくったって、もう年齢的に痛いよね(笑)。こういうのも、やめるべき時に注意されたり自分でやめようと思わないから、こうなるんでしょうね。私がこの原稿を書いた人なら、このくだりは適当に修正しますが、これを書いた人はその必要性を感じなかったのでしょう。私生活の問題じゃなくて、こういうのを記事にした時点で、それって公知になっちゃうんだけどね。

さて、こちら

>自分のことを名前で呼ぶ女子、何歳までOK? 

というのがありまして、小学生になる前、とか小学生までという意見が多いですが、

>私は20代前半の女です。
自分のことを名前で呼ぶ人…
ずばり私です!

私は幼少時代、親の前で「わたし(もしくはあたし)」と呼ぶことが恥ずかしく、成人した今でも自分の名前で呼んでいます。。

友達の前では「自分」とか「うち」と呼ぶこともありますが、基本名前でした。

社会人になってから職場で「私」と呼ぶようになり、そこからだんだん定着しましたが。。

私の周りでも自分のことを名前で呼んだりみんなが付けたニックネームで呼んでる子はたくさんいます。

自分を可愛くみせようとかぶりっ子とか意外とそんなつもりでもないです。

痛い子って思ったこともないし(自覚なしですいません)、ましてこんなことみんなに意見を聞くなんて、

聞いてどうしたいのですか?
私たちのことを馬鹿にしたいのですか?迷惑かけていますか?

トピを立てたからには、その心理を聞かせてくださいませんか?

という人もいます。いや、迷惑をかけているとは思いませんが、馬鹿にはされるんじゃないんですかね。ていいますか、私は馬鹿にします。

私も自分のことを名前で呼んでいる某親戚に注意をしたことがあるのですが、最近会っていないのでやめたかどうかは知りません。

いずれにせよ、自宅の範疇でしたらどうこう言うつもりもありませんが、やっぱり他人との会話でしたら、相当甘く考えて、小学校まででやめたほうがいいんじゃないのと思いますが、どんなものですかね。なお、沖縄の女性というのは、わりあい自分のことを名前で呼ぶ人が多いという指摘もありますね。下の記事を参照してください。

沖縄の女性は自分自身の事を名前で呼ぶって本当なの!?

上の記事中で

>沖縄の女の子たちは「私」よりも「自分」という言葉を選んで使う子がとても多いんですよ!

とあり、そういえば浅田真央も「自分」て言っていたよな(最近はそうでもないのかもですが)と思いました。そういうわけで、このブログの読者にそういう方はいないのかもですが、やっぱり対外的には自分のことは代名詞で呼びましょう。家庭内までは関知しませんが、やはり知性や社会常識を疑われます。

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韓国と良好な関係を保てないで、拉致問題解決や対北朝鮮対応などできるわけもない

2019-01-22 00:00:00 | 北朝鮮・拉致問題

先日の時事通信に興味深い記事が出ていました。

>日本人拉致問題に暗雲=橋渡し役韓国と関係悪化
2019年01月15日19時16分

 安倍晋三首相が「政権の最重要課題」と位置付ける日本人拉致問題が動いていない。首相が意欲を示す北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との直接対話は実現のめどが立っておらず、橋渡し役を期待する韓国との関係も悪化。問題解決の行方には暗雲が垂れ込めている。

 「あらゆるチャンスを逃さずに、拉致問題の解決に臨んでいきたい」。首相は15日の政府・与党連絡会議で、日ロ平和条約交渉と並ぶ外交課題の一つとして拉致問題を挙げ、「戦後日本外交の総決算に取り組む1年にしたい」と力を込めた。
 政府は、これまで北朝鮮との間で北京の大使館ルートなどを通じて接触を図り、「あらゆる努力を継続中」(菅義偉官房長官)との説明を繰り返している。だが、日ロ交渉とは対照的に、日朝間では交渉の糸口すらつかめていないようだ。

 背景には、北朝鮮が米国との非核化交渉に神経を集中させ、「日本に関心を見せていない」(政府関係者)ことがある。外務省幹部は「日朝は停滞気味だ」と指摘。首相は10日のロンドンでの記者会見で、日朝首脳会談に関し「決まっていることは何もない」と認めざるを得なかった。
 さらに、ここに来て日朝交渉の実現を難しくしているのが日韓関係の冷え込みだ。元徴用工訴訟や韓国駆逐艦の火器管制レーダー照射問題をめぐり、日韓両政府は互いに非難。自民党からは駐韓大使の召還や査証(ビザ)の発給制限など対韓制裁を求める声が上がる。
 韓国の文在寅大統領は昨年4月と9月の南北首脳会談で拉致問題を取り上げ、正恩氏から「日本と対話する用意がある」との言葉を引き出した。このため、政府内には文氏に日朝交渉の仲介役を期待する声もあるが、関係悪化の影響で首相と文氏の会談の機運はしぼんでいる。
 拉致被害者横田めぐみさんの母早紀江さんは15日、めぐみさんの同級生と首相官邸で、拉致問題担当相を兼務する菅氏と面会。「入院中の主人もめぐみちゃんに会えるまで頑張ると言っている。一刻も早く再会できるようお願いしたい」と求めた。菅氏は「全力で取り組む」と応じたが、事態が動く兆しは今のところ見えていない。(2019/01/15-19:16)

記事の内容自体は、正直私みたいな人間でも過去に書いているくらいのことですが、でもこういう記事を通信社が書いたのは称賛に値しますね。なかなか日本のマスコミは、このようなことを書こうとしない。

かつて私は、bogus-simotukareさんの記事によせたコメントで、

>けっきょく安倍が全然拉致問題で結果が出せないのも、中国や韓国などとのパイプがないことが一因でしょう。中国はまだしも韓国は、現在北朝鮮側に何らかのアドバイスができる状況ではないかもですが、まあよほど思い切った手を打たなければ、何もどうしようもないでしょうね。

と書きました。こういっては何ですが、こんな話は、拉致問題をちょっとまめに追っていれば、自然にたどり着く結論です。いいとか悪いとかの話でなく、単なる真理です。しかし、現日本政府(安倍政権)、巣食う会、家族会など、どれもこういったことを徹底的に逃げていますよね。これではお話にもならんでしょう。

前にもご紹介しましたように、これは産経新聞にも載っていた話ですが、拉致問題の解決に当たっては、当時の金大中大統領やその側近の統一相である林東源氏が、北朝鮮とのパイプ役で動いてくれていたことが明らかになっています。

>林東源は、小泉からのメッセージも金正日に伝える。「拉致問題に進展があれば、国民を説得して関係改善を進める意思がある」との趣旨だったという。

 林は「日本人拉致は『過去に過激な盲動分子がやったことだ』という程度に認め、遺憾の意を表し、早期の帰還措置を取るのがよい」という「金大中の考え」を伝えて説得したとも回顧録で主張している。

産経新聞の考えでは、これは「金大中が金正日と癒着している証拠だ」「金大中はとんでもない野郎だ」ということなのでしょうが、そんなことより、韓国のトップが、北朝鮮側に話をつないでくれたということが重要なわけです。こういったことで動いてくれたことが、拉致被害者が日本に帰国できた大きな助けになったと私は考えるわけです。だから私は、もちろん拉致被害者の身内ではありませんが、金大中、林東源氏ほか、この件で動いてくれた韓国のさまざまな人たちには、本当に感謝したいと思います。ほかの問題で金大中氏に批判的であったとしても、これは(もし拉致被害者が日本に帰ってこれてよかったと考えるのなら)感謝すべきでしょう。ところが、これも何回紹介したかわかりませんが、荒木和博などは、金大中氏が殺されていればよかったなんてクズなことをほざく始末です。つまりこの連中は、実のところ拉致被害者が日本に帰ってきてよかったとは思っていないということでしょう。それで小泉首相や田中均氏みたいな本当に動いてくれた人が罵倒されて、それで安倍みたいに口先だけで何もしない野郎がいまだに家族会では支持されているみたいなのですから、世の中ここまでの忘恩の連中は、私は見たことも聞いたこともありませんね。木が沈み、石が浮くとはこのことです。

さて、私が上の引用を紹介した記事を書いたのは2016年で、当時の朴大統領という人物は、北朝鮮と敵対していた人物でしたので、どっちみち韓国ルートで北朝鮮と話ができる状態ではありませんでしたが、現在の文大統領は、ともかく北朝鮮とそれなりに話ができる人ですよね。それで日本政府は、それを活用しようという意思があるんですかね? どうみてもなさそうですが。

安倍晋三が北方領土問題解決に向けて本格的に動く意向であるニュースを知って、私は「ああ、拉致問題は、自分の任期中では解決に動こうとしないということなんだな」と思いました。北方領土返還も大変ですが、これと拉致問題解決を一緒にするのはまずできない相談です。で、こういう件については、さすがに拉致被害者家族はそれなりに話をすべきだろうと思いましたら、上の引用記事でも紹介されていますが、こちらを。

>横田めぐみさん救出へ署名提出 早紀江さん菅長官と面会

北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさんの母・早紀江さんらが、菅官房長官と面会し、6,600人を超える署名を手渡した。

同級生の会のメンバーは、横田早紀江さんとともに、6,600人以上の署名を菅官房長官に手渡した。

同級生は、「これ以上、めぐみさんの両親が苦しんでいる姿を見るのがつらい。一刻も早く帰ってほしい」と訴えた

とありまして、この記事では触れられていませんが、別の記事を読むと、また違ったものが見えてきますね。

>「一日も早い解決に全力」菅官房長官がめぐみさん同級生と面会

毎日新聞2019年1月15日 18時20分(最終更新 1月15日 18時34分)

 拉致問題担当相を兼務する菅義偉官房長官は15日、首相官邸で拉致被害者の横田めぐみさん(行方不明時13歳)の同級生で作る「横田めぐみさんとの再会を誓う同級生の会」(池田正樹代表)のメンバーらと会い、「一日も早い解決に全力で取り組む」と重ねて表明した。

 池田さんは同級生らが集めためぐみさんの帰国を求める約6000人分の署名を手渡し「もう少しすれば米朝首脳会談があるかもしれないが、一刻も早く日朝首脳会談を実現し、解決に突き進んでほしい」と求めた。めぐみさんの母早紀江さん(82)も同席。父滋さん(86)の近況について「めぐみちゃんに会うまでは頑張ると言っている」と語った。【高橋克哉】

ここでは、

>一刻も早く日朝首脳会談を実現し、解決に突き進んでほしい

ということが、「池田さん」という方から述べられたと書かれていますね。

さすがに「北朝鮮混乱時での自衛隊による救出」なんてのは現実性がないと認めざるを得ないということかもですが(もちろん部外者が、担当相にそんなことを頼むわけもないですが)、日朝首脳会談を実現する態勢には、最初に紹介した記事にもあるように、まったくなっていないですね。新日鉄住金の件では、高裁の段階で判決受け入れあるいは和解に動こうとしていた新日鉄住金に、政府が「しないでくれ」と頼んで最高裁判決が出たとか、レーダーも、自衛隊側が渋ったのを無理に公表したとかいろいろ言われますが、いずれにせよこういうことを「悪いのはすべて韓国側だ。日本に一点の落ち度もない」とか主張してもしょうがないですよね。三菱マテリアルでは、けっきょく和解したし、レーダーも、仮に日本に一点の落ち度がなかったとしても(どうなのか私は知りません)、こんなのはむしろ韓国側に恩を売るくらいの程度のことでしょう。いちいち大問題とするようなものではない。けっきょく「韓国に頭を下げたくない」「韓国に借りを作りたくない」「拉致問題で、北朝鮮と交渉したら、自分の株が下がる(中国やロシアに対しては、安倍のほうから頭を下げていますけどね)」とかいうくだらん話なのでしょう。むしろこの件は、そういうことを本格的に批判しない拉致被害者家族(荒木とか西岡力らは、議論すべき連中ではないでしょう)の問題でしょう。たぶん今後もだらだら安倍支持を続けて安倍の首相退任の日を迎えるんでしょうね、このままでは。いや、私は何もできませんから別にいいですけど(私は拉致被害者家族でもその代理人でもないので)、拉致被害者家族の人たちはそれでいいのかなあですね。何もしないのに支持する(される)、世の中こんな馬鹿げた話はそうもないでしょう。

つまりはこれも、いろいろな理由はあるのでしょうが、かなり早い段階でボタンを掛け違って、それが今日まで至った、ってことなんでしょうね。安倍をいまさら批判できないという部分が大きいのでしょう。たぶん巣食う会を切り捨てることも。蓮池透氏らに謝罪することなども同じでしょう。いまさら縁を切れない、頭を下げられないというこれまたくだらん話です。

で、たぶんこれは、2002年の日朝首脳会談で、その成果を、ちゃぶ台返しで反故にしちゃったことが大きいのでしょう。それは日本政府の問題でもありますが、けっきょくその際では自称対北朝鮮強硬派だった安倍だって、首相を延々続けていても強硬策もふくめてこれといった成果を出せていないわけです。自分の誤りを認めるのは嫌でしょうが(もちろん私も嫌です)、こんなことで安倍とかにすがっていたり、非常識な反韓の姿勢を保っていても、問題は一歩も進みませんね。強くそう思います。

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