小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第523回小麦句会投句一覧(4月22日選句締切)

2024年04月16日 21時33分50秒 | 15日句会

「春眠暁を覚えず」いつもと同じ睡眠時間なのに。

兼題:連
連翹や雨の慕情の黄の窓辺  
島を出る連絡船や卒業子 
連翹や一行半のメールくる  
白亜館連れと夜遊び四月馬鹿  
駄句ばかりの十句連作山笑う  
連なるは伊勢路ご時世春なら津 
連吟の流るる空や花吹雪    
藤の影揺れて連ドラ一気見る   
連れ人の消え果つ先の花や散る   
連れ添うて老婆老爺は花の下    
突然のピアノの連弾春の駅 
連翹の黄の暮れ残る蔵の町  
ライラック連絡絶えし人の今 
亀鳴くや死語となりたる「愚連隊」    
この国は連鎖する国蛙鳴く  
日の午後の堰に連なる花筏   
潮干狩食物連鎖のどのあたり  
繰り返すエチュード連翹花盛り  
連日の春を抜け出す温度計  

テーマ:写真
「写ルンです」に消えた写真や鳥雲に  
アングルに桜ふぶきの婚衣装  
シャッターチャンス花のトンネル行く一両車   
家族写真がひきがねえごの花降らす   
花冷やこっそり用意する遺影 
学帽のモノクロ写真山笑う  
汗滲む鉢巻母がシュート一発  
観桜よ写真連写し酔う恩か 
写真家に狙はれてゐる鯥五郎 
十字に渡る花冷えの交差点  
春塵をかぶり戦場カメラマン  
シャッターを切る音さくら舞う力  
春泥の中より拾ふ遺影かな     
数字札現場写真に花の塵  
写真撮る皆既日食春の昼 
前列の右端にいつも春愁    
富士と花高く近くを写す湖      
鈴生りの写真高々苗木市  
翡翠の声に連写の音あまた   

雑詠
お花見に誘われている二行半  
かはたれの灯りおぼろに常夜灯   
春愁の「連ドラ予約」ボタンかな 
ごちゃまぜの山川草木春や濃し    
寄り道の多い小説黄砂来る  
花見酒最初は義理で参加して 
蒲公英の絮吹く儀式目を閉じて  
亀鳴けり憲法九条もしかり    
幸せが村にてんてん春時雨  
降車ボタン押し忘れたり花吹雪     
春愁びんずるさんの胸を撫づ  
初蝶の好みの色香邪気のなし 
花吹雪深々はぐれたままでいる  
人間なんて使い捨てだわ山笑う  
人処分おれは目溢し四月馬鹿  
仲間キス暖雨が生んだすき間かな 
飛行機雲が似合う性格金瘡小草  
母子草そぞろ歩きの足元に 
霾るや異国の丘をハミングす    

★選句要領
選句数6句(うち特選1句)
締切 4月22日(月)24時
選句コメントをつけて送ってください。
選外のものでもコメントしたい句がありましたら、コメントを受け付けています。



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