のびたとブレイク

生き生きと第三の人生を歩んでいます
うたごえ ウォーキング ボランティア 時々花と金魚

遠くへ行きたい その先で巡りあった人

2013年12月12日 09時51分33秒 | うたごえ
この歌が好きである この歌に秘めた想い出がある
「遠くへ行きたい」 みんなに愛される叙情歌だ
メロディも素敵だし 歌詞は もっとロマンチックに私を誘う

 知らない街を歩いてみたい どこか遠くへ行きたい
 知らない海を眺めて見たい じこか遠くへ行きたい
 遠い街遠い海 夢はるかひとり旅
 愛する人と巡りあいたい どこか遠くへ行きたい
  愛し合い信じあい いつの日か幸せを
  愛する人と巡りあいたい どこか遠くへ行きたい



30代前半 仕事人間の私がある日 会社の倉庫を調べていた
そこに想いも寄らぬものを見た
それは足踏み式のオルガンだった

埃を払って蓋を開け 踏み板を踏んで鍵盤を押してみた
懐かしい小学校の頃 音楽で聴いた音が蘇る
勿論オルガンもピアノも私には弾けない 弾いたことも無い

何か惹きつけられるものがあって このオルガンを工場の小屋に運んだ
以来 仕事が終わると静かになった工場の一角の小屋に足繁く通った
オルガンを弾く為であり その弾きたい心はますます大きくなって行った

 

街に出ればピアノ教室があるが わずかな月収ではその余裕も無い
更には一定時間に通うことが無理なのである 残業は当たり前の時代だ
私の性分としても 他人に習うことが嫌いなこともある

このパソコンの操作も 参考書を買って 見よう見まねで覚えたものである
中国語会話検定も4級で終わったが これもテレビと教本だけだった
枠にはめ ここはこの通りと教えられるのが嫌いな素直でない性格である

ピアノ入門には基礎があり大事だが 最初はドレミの音階の羅列である
指の動かし方なんて 大切は分かっていても自由に動かないし面白くない
好きな歌があった それが この「遠くへ行きたい」である

 

片手では何とかメロディを弾けるようになる 曲になれば嬉しいものだ
問題は左手である 右手と違う音符 時にはメロディと長さも違うものがある
左を意識していると右が狂う 右に集中すると左が入らない

鍵盤の位置も確かめなければならないから 眼は楽譜より鍵盤に多く行く
30も過ぎて この練習光景は ある意味滑稽でもあった
1小節進むと 間違え またやり直し この期間は永かった

この辺だけで半年も掛かっていた頃 工場の仲間たちが見に来たりしていた
公認では無いが生協から酒を買ってきて ここでつまみをかじりながら一息
それから工場の風呂に入って帰っていくのである

 

この中に 後にバンドを組む仲間がいた
ロックバンドのギターと ハワイアンバンドのベースである
彼らは あちこちでライブにも行っていた連中である

この3人で おい バンドを組もうと私が呼びかけた
それは オルガンとギターとベースと考えられないバンドだが当時は済んだ
ドラムセットを誰かが貰ってきた 素人だが これを任せて格好だけは付いた

社内行事にも呼ばれるようになった 当時は高度成長期 催しもある
他のメンバーは完成されているが 肝心の私は いつも間違えたり足を引く
ひとりで数時間練習することもあった

 

ようやく演奏が出来る曲もレパートリーに入り 会社の部活動に入部した
ここへ入ると会社の補助が出て ついにキーボードを購入した
以後 社内活動や町会の活動 どこでも要請があればバンド出演した

「遠くへ行きたい」の曲は 私の原点であり 永く付き合った楽譜である
叙情歌や軽音楽がバンドの目標であった クラシックは無論合わないから・・
しかし どこでも求められるのは私の好きでない 演歌ばかりだった

しかし それも永く演歌の伴奏をしていると 意外に良いものが沢山あった
昨日も下町のうたごえ 始まる前に参加者の一人が演歌の楽譜を持ってきた
まだ数名しかいないので初見で弾いてみた 演歌は大概すぐに弾ける



リクエストに 「遠くへ行きたい」があった 私はいつも原点の光景を想い出す
愛する人と巡りあいたい 私にとって今は愛する人は多く居る
うたごえに集ってくる方たち 支えてくれる人 施設の皆さんである

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