のびたとブレイク

生き生きと第三の人生を歩んでいます
うたごえ ウォーキング ボランティア 時々花と金魚

耳鳴りが いつの間にか消えていた

2014年07月22日 08時32分34秒 | うたごえ

あの2月 東京に大雪が降った日 私には衝撃的な事が起きていた

前の日から 耳の奥が痛いような感じでいたが 朝 起きて驚いた

テレビを見たら 意外な方向から音が聞こえるのだ 耳鳴りも聴こえる

 

あれっと思い 顔を左右に向けて見たら右耳をテレビの方に向けなければ聴こえない

左耳が全く聴こえない そんなことがあるのか すぐ聴こえるようになるかもと思った

ガス台が左方向に有る やかんの湯気が立ち上りるのに 沸騰の音が聴こえない

 

ああ 完全に左耳が聴こえなくなっていることを この時ようやく認めた

そして私のうたごえの活動も ボランティアも ピアノが聴こえなくなるのかと思い始めた

多分 絶対音感で弾くことはできるが 聴くことが出来なくては会話も出来ない

 

 

とりあえず医者に行こう 駅付近に耳鼻咽喉科があったのを思い出した

健康診断以外 医者に行くことは数十年で1.2度の健康体質であった

雪が東京にしては積り 溶け始めて道路が冠水している

 

どうしてもその中を歩かねばならないので 靴の中へ冷たい雪と水が入る

大げさかもしれないが 私にとっては 今後も含めて哀しい感情の中で歩いた

辿りつくとすぐ 聴覚テストをした 薄暗い部屋でヘッドホンを付ける

 

いろいろの音を出して聴こえたらボタンを押す 右側は異常が無い

左側が微かに聞こえる時もあったが 殆ど聴こえない

左と言われているが 右から聴こえる時もあった 脳を半周しているのか

 

右から聴こえるのだけれどと言うと 今は左ですよと言われた

結果は突発性難聴と診断され ステロイド系の強い薬を指示された

そのあと 知り合いの方の誘いで 地域の音楽会に行った

 

 

会話をしても右耳をその方の方向に向けなければ聞き取りにくい

コンサートも少し顔をそむけて聴いた

耳鳴りの状態は ちょうど 日暮らし蝉が鳴き続けている感じだった

 

翌日になると私は諦めた まだ片方が聴こえる それは救いでもあるのだ

神様があまり良い日常なので 試練を与えてくれたのかもしれない

多分 両耳が聴こえないと言うことは無いだろうと 前向きに考えを切り替える

 

 

 

それから5日目 私に奇跡が起きた

珈琲を飲もうとガス台で湯を沸かしていたら 正常の方向から音が聴こえるのだ

うわっ 音が聞こえる 単純に喜びが込み上げてきた

 

テレビを付けて音を聴いた 今まで通り普通に聴こえる

嬉しかった 聴こえることが こんなにありがたいことだと 神様に感謝した

突発性難聴は 最初の1日で 明暗が分かれるそうだ

 

早い段階で医者に行けば 治る確率が半分はあるそうだ

しかし そのまま聴こえなくなる方も 半分居ることになる 私は幸せ者である

ただ 耳鳴りは 毎日 日暮らしの蝉を聴いていた

 

 

 

それから何カ月か経過して 最近は回数も減ったなと実感した

今 多分 耳鳴りは収まっていると思う 忘れている時が多い

夏 蝉が鳴き出す そして日暮らし蝉も鳴く季節 私の蝉は山へ帰った

 

       最後までお読みくださいまして有難うございました m(_ _)m

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コメント (8)
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