shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

白井市内の川 - 二重川沿いを歩く

2023-11-24 05:30:00 | 白井市内の河川沿い散策
白井市内には北に下手賀川、南に神崎川の2つの川が流れています。下手賀川には支流がありませんが、神崎川には二重川、野口川、七次川が流れ込んでおり、さらに二重川には法目川と富ヶ沢川が流入しています。

(出展:https://river.longseller.org/rc/8303030138.html)

これまで下手賀川、神崎川、野口川、七次川、法目川の川沿いを歩いて来ました。
今回は残っていた二重川と富ヶ沢川の川沿いを、3日間に分けて歩きました。

二重川が流れている場所です。

(出展:https://river.longseller.org/rc/8303030124.html)

二重川について、ウィキペディアの記事を引用させていただきます。
鎌ケ谷市中南部、丸山付近に源を発し東流する。貯留池が数多く整備されているが、源流部は大部分に蓋がされており、道路脇の歩道として使われている。井草付近より地上に出て、すぐに船橋市に入る。市境より下流はほぼ全区間に渡り河川敷が整備されている。高野台を過ぎると白井市との境界を流れ、橋戸橋付近で志多田川、富ヶ沢橋付近で富ヶ沢川を合わせる。北総線を越え、法目川を合わせると水田地帯に変わり、神崎川に流入する。

今回歩いたのは、1日目が船橋市高野台付近から富ヶ沢橋まで、2日目が富ヶ沢橋から法目川が合流する地点までです。富ヶ沢橋付近で合流する富ヶ沢川については3日目に歩きました。法目川が合流した後、神崎川との合流地点までは既に歩いていました。
■1日目に歩いた軌跡


■2日目に歩いた軌跡


■3日目は僅かな距離なので歩跡を残していません。

それでは上流から順にご覧いただきます。
■二重川 高野橋~富ケ沢橋(1日目に歩いたところ)
船橋市の八木が谷と高野台との間に架かる高野橋(こうやはし)を出発点としました。この橋は二重川の改修工事に合わせて平成16年に架け替えられたものです。


高野橋から見た上流の様子です。高野橋から上流に橋はなく、川が道路の下を通っています。また川沿いを歩くこともできません。


高野橋から見た下流の様子です。河川改良で川幅が広がり、両岸に遊歩道が設けられました。


左岸を歩きました。川沿いに畑が並んでいますが、畑の先は住宅地となっています。


高野橋から600mほど下ると、2つめの橋の八木が谷橋に着きました。この橋は平成15年に架けられています。


写真は橋を渡って南側から撮りましたが、この先も北側に当たる左岸を歩きました。


ここまでに咲いていた花です。セイタカアワダチソウとコセンダングサが多かったです。
 

 



八木が谷橋から次の橋戸橋までは400mほどでした。川の左岸は白井市、右岸は船橋市です。
 

この先は船橋市川の方が歩きやすそうに見えたので、橋戸橋を渡って右岸を進みました。左岸の白井市川には梨畑や野菜の畑が見えました。
昨年はいっぱい観られたカラスウリですが、今年は少ないようです。
 

草刈りされてよく踏まれた道でした。所々で紅葉した樹木を観ました。
 

橋戸橋から1.2kmほど歩いて次の富ヶ沢橋が見えてきました。1日目は富ヶ沢橋まで歩いて、そこから帰りました。


■富ヶ沢川(3日目に歩いたところ)
富ケ沢川は、富ケ沢川防災調整池を源流としている、僅か300mほどの長さの川です。川沿いに舗装された歩道が整備されています。
先ずは源流となる防災調整池の様子をご覧いただきます。大きさは東西の長さが約100m、南北の長さが約200mあります。カモが100羽あまりいました。
写真を北側からと南側から撮っています。
 

写真はハシビロガモです。他に、マガモ、カルガモ、コガモ、ホシハジロが確認できました。


池の水の出口、すなわち富ケ沢川のスタート地点です。


そこから緩やかに300mほどを流れて・・


二重川に注いでいます。
 

■二重川 富ケ沢橋~法目川合流地点(2日目に歩いたところ)
富ヶ沢橋から富ヶ谷橋までの間の1.1kmほどの区間は、船橋市が設けたハイキングコースの一部となっています。そのため両岸とも安心して歩けそうだったので、白井市側の左岸を歩きました。
 

ところが途中までは草刈りされていたのに、その後は胸ほどまである草に覆われて、歩くのが大変でした。しかもこの区間はコセンダングサが繁茂していて、ズボンもシャツもコセンダングサの種だらけになりました。針がズボンやシャツの生地を突き抜けて皮膚を刺すので、困りました。
 

数百もの種が衣服に付いて、途中途中で取り払うのですが、次から次へとくっつくので諦めるしかありませんでした。
憎っくきコセンダングサの果実です。写真を拡大して観ると突起が3本あるものが多いです。
 

富ヶ谷橋が近づいて、再び歩きやすくなりました。
 

一方この区間では野鳥が多く観られました。
スズメ、カシラダカ、アオジ、シジュウカラ、ベニマシコ(?)、モズ、キジ、ドバト、ヒヨドリが観られました。
 

咲いていた花はムラサキツメクサ、ヒメジョオン、セイタカアワダチソウ、コセンダングサが確認できました。
 

富ヶ谷橋を過ぎると再び腰から胸ほどある草を分けて歩きました。国道464号と北総鉄道が近いのに見えてきません。
 

ようやく見えてきました。ほっとしました。
 

北総鉄道の架橋の下に着いたら道がきれいになっていました。天国です!
ここで衣服に付いていた種をすべて取り除きました。
 

最後は天国の道を歩いて法目川の合流地点に到着しました。


これで白井市内に流れているすべての川沿いを歩きました。二重川の川沿いには自然がたくさん残されているので、草刈りがされればよい散策路になることでしょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

明日から旅に出ますので、明日以降いただいたコメントの返信は遅くなります。
何卒、ご容赦下さいませ。
コメント (8)
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白井市内の川 - 下手賀川沿いを歩く(その⑥、最終回)

2023-04-05 05:30:28 | 白井市内の河川沿い散策
3月2日に掲載した、白井市内の川 - 下手賀川沿いを歩く(その⑤)からの続きです。

白井市内を流れる主な河川です(出展:https://river.longseller.org/rc/8303030138.html)。


このうち下手賀川を示しています(出展:同じ)。


4月4日に、下手賀川沿いのうちまだ歩いていなかった、下手賀沼から手賀川に合流する部分へ出かけてきました。
今回は自宅から自転車で現地へ行きました。自転車の走行距離は28.4kmになりました。久しぶりに長い距離を走ったので疲れました。
赤線で表示されている自転車の軌跡からご覧いただきます。自宅付近はカットしてあります。


下手賀川沿いのうちまだ歩いていなかったのは、下手賀沼の沼口から手賀川に合流する部分でした。今日はそこをご覧いただきます。
(コーヒーカップのマークがあるところは、写真を撮るために2分以上止まったところです。)


下手賀沼の沼口に当たる部分です。近くにオオバンが2羽とカンムリカイツブリが1羽いました。架かっている橋は手賀干拓一の橋です。
 

橋のたもとに春の草花が花を咲かせていました。
 

 

今回は植物の名前を写真の後に書きました。順に、カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)、ノゲシ、ナガミヒナゲシ、ナズナでした。
他に、コハコベ、セイヨウタンポポも観られました。

橋を渡って右折し、下手賀川の左岸沿いに進みます。
川沿いに黄色いアブラナ科の花が咲いていました。クイズにしましょう。さてこの植物は何でしょうか? ヒントは、葉の基部が茎を抱いていないことです。


答えはセイヨウカラシナ(カラシナ)です。カラシナは葉の基部が茎を抱かず、セイヨウアブラナは茎を抱いています。
東日本のカラシナは葉に深い切れ込みが入り、茎に毛が多いのが特徴です。西日本のカラシナは切れ込みがなく全縁で、無毛のタイプが多いようです。
遠くから見ると、カラシナとセイヨウアブラナの区別はつきません。千葉県の河川沿いにはカラシナの方が多いようです。

少し進むと右から亀成川が合流します。付近にコブハクチョウが2羽いました。上空をカワラバトの群れが飛んでいきました。
 

さらに進むと、コブハクチョウの群れに会いました。この群れには22羽いました。




さらに飛んできたものや、群れから離れていたものを合わせると、この付近でおよそ30羽のコブハクチョウを観ました。
この日はコンデジしか持ってこなかったので、飛んでいる鳥はうまく撮れていません。
 

発作橋です。通行禁止の表示が出ていましたが、何台も車が通っていきました。


手賀川に合流する手前でも、通行禁止の表示がありましたが、その先にも車が入っていました。看板の影に隠して写らないように撮りました。


ここで河川管理者が変わるようです。


手賀川に合流するところです。手賀川の下流方向を見ています。右から下手賀川が合流しています。


手賀川の上流方向を見ています。




帰りは別の道を通って自宅へ帰りました。
どこの梨畑でも、ナシの花が満開でした。
 

この日に観た鳥のまとめです。オオバン、カンムリカイツブリ、コブハクチョウ、カイツブリ、カワラバト、アオサギ、ツグミ、キジバト、ヒバリ、ハシボソガラスの10種でした。
ウグイス、ヒヨドリ、シジュウカラ、キジ、エナガ(たぶん)の声を聞きました。

おまけの写真は、少し色調をぼかしてみました。
 

ホシノヒトミ(オオイヌノフグリ)、ホトケノザでした。
これで、シリーズ下手賀川沿いを歩くは終了です。市内の川で残っているのは、二重川だけになりました。今秋以降に歩こうと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
コメント (14)
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白井市内の川 - 下手賀川沿いを歩く(その⑤)

2023-03-02 05:29:59 | 白井市内の河川沿い散策
白井市内の川 - 下手賀川沿いを歩く(その④)からの続きです。

白井市内を流れる主な河川です(出展:https://river.longseller.org/rc/8303030138.html)。


このうち下手賀川を示しています(出展:同じ)。


3月31日に下手賀沼の右岸(南岸)を歩きました。
前日に上流から途中まで歩いたので、その続きを歩こうと車で出かけたのですが、沼の近くに車を駐める場所がなく、手賀干拓一の橋(千葉県道282号柏印西線、地図のマーク)付近に車を駐め、上流に向けて歩くことにしました。
そしてマークのところで水路に道を阻まれ、引返しました。
歩いた距離は往復で3.8km、累積標高差は2m、歩数は6000歩でした。


この日歩いたところは、印西市と柏市になります。下の地図で赤の点線で囲ったところが柏市で、下手賀沼の南側に柏市の飛び地があります。
地図で確認したところ、出発地点は柏市で、手賀干拓一の橋を渡って印西市に入り、沼沿いを歩いて柏市の飛び地に入り、白井市との市境まで行ったことになります。
帰路は同じ道を引返しました。


それでは出発です。12時51分にスタート地点から歩き出しました。手賀干拓一の橋を渡ります。橋の左側が下手賀川下流部で、右側が下印旛沼です。橋を渡ると印西市になります。すぐに右折して湖畔の道を歩きました。
  

ヨシ原が広がりますが、大部分が焼かれていました。残ったヨシ原に野鳥の姿がありました。また焼けた地面にツグミを見かけました。
  

同じような風景が続きます。
  

ここからは帰路に撮った写真です。上空にトビが舞っていました。最後は下手賀川の下流の風景です。14時13分に出発地点に戻ってきました。
  

この日観た野鳥の写真を上げておきます。
ホオジロの♂と、モズの♀です。
 

ツグミです。
 

トビとアオサギです。
 

カルガモとオオバンです。
 

コブハクチョウと、遠くを飛んでいるダイサギです。
 

遠くに見えたカンムリカイツブリと、ムクドリとツグミが一緒に入った写真です。
 

ミサゴです。
 

 

カワウと、ハシボソガラスです。
 

この日観た鳥をまとめます。この日観たのは、カワウ、カルガモ、ホオジロ、モズ、ツグミ、ムクドリ、ヒヨドリ(写真なし)、カワラヒワ(写真なし)、スズメ(写真なし)、トビ、アオサギ、ダイサギ、カンムリカイツブリ、コブハクチョウ、オオバン、ハシボソガラス、ミサゴの17種でした。

最後にご覧いただくのはイタチのようです。あまりにも近くに現れたので、慌てて撮ったものの尻尾しか写っていませんでした。
とても愛嬌のある顔をしていました。うまく撮れなくて残念です。近すぎるのも困ります。


このシリーズの次回は、下手賀川の最終回を予定しています。
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白井市内の川 - 下手賀川沿いを歩く(その④)

2023-03-01 05:30:12 | 白井市内の河川沿い散策
白井市内の川 - 下手賀川沿いを歩く(その③)からの続きです。

2月28日に、下手賀川の中流から下流域を歩いて来ました。
あらためて、白井市を流れる川から復習します。図-1が白井市内を流れる主な川です(出展:https://river.longseller.org/rc/8303030138.html)。すべて利根川水系に属するので1級河川となっています。
<図-1>


図-2は、その中から下手賀川を抜き出して示したものです(出展:同じ)。さらに下手賀川の中で下手賀沼に注ぐまでの区間は金山落(かなやまおとし)と呼ばれています。金山落は、名内川と呼ばれていた川を、江戸時代に灌漑用水路として整備したものです。国土地理院の地図や、白井市の内水ハザードマップにも名内川の名前がないことから、名内川の名前は今は使われていないようです。
行政区は、この川の南側が白井市で、北側は柏市となっています。
<図-2>


図-3は、2月28日に歩いた区間です。マークから出発し、下手賀沼の湖畔まで歩き、同じ道を引返しました。金山落の中でも「今井の桜並木」として有名な2kmほどの並木道と、下手賀沼の湖畔の一部です。歩行距離は往復で5.6km、累積標高は0m、歩行数は8000mあまりとなりました。
<図-3>


2月28日、10時ちょうどに歩き出しました。予定では下手賀沼への河口まで歩き引返すこととし、往きに45分、帰りに1時間をかけて11時45分に戻ることとしていました。それでは出発です。
  

金山落の流れは緩やかで両岸は土手で整備されています。右岸は桜並木になっています。
歩き出してすぐに対岸に渡る橋が2つ架けてありました。
1つめは橋板が木造でした。帰路に歩いてみると、半分渡ったところでシーソーのように揺れてびっくりしました。2つめはH鋼が2本寝かせてあり、歩くと多少揺れますが不安はありませんでした。
対岸には田んぼが広がっていましたが、花もなく鳥も見当たりませんでした。

この日も探鳥しながらの散策です。最初に観た鳥はハシボソガラス、続いてカワラヒワが群れていました。その後カシラダカの小さな群れがサクラの木に止まっていました。枝がかぶってうまく撮れませんでしたが、証拠写真としてあげておきます。
 

続いてムクドリが群れていました。モズが遠くにいました。
 

下の写真は順に、歩き出しから350mほど下ったところにある今井一号橋の上流付近、続いて今井一号橋、そして下流付近の様子です。
  

次は途中にある橋とその下流の様子です。途中から護岸がコンクリートに変わっています。今井二号橋は撮り忘れたようです。
  

続いて今井三号橋とその下流、そして下手賀沼に注ぐ河口付近の様子です。
  

再び見かけた鳥です。初めの鳥はホオジロの♀のようです。次は畑でたくさん観たツグミです。ツグミはサクラにも止まっていました。
 

続いてはヒヨドリとスズメです。
 

この日の予定地点まで来てしまいました。時間は42分で予定より3分早いだけです。
ここまで観た鳥は9種類で、あまりにも少ないので、もう少し先へ進むことにしました。帰路で時間は調整可能です。

下手賀沼の様子です。この景色を観たところで戻りました。
 

下手賀沼まで来れば水鳥がいるので、鳥果も自然と増えるだろうという魂胆です。
最初に観たのはカルガモでした。続いてカワウがいました。
 

ダイサギが浅瀬で餌を探していました。上空にトビの姿を観ました。
 

そして手賀沼と言えばこの鳥です。コブハクチョウが2羽いました。1羽は成鳥で嘴の上の黒いこぶが大きく発達しています。もう1羽は遠くでしたが、若鳥のように見えました。
■コブハクチョウ
Mute Swan

カモ目カモ科
Cygnus olor
瘤白鳥/L152cm
 

これで鳥果は14種になりました。時間も11時になったので戻ることにしました。
戻り始めてすぐに、ヨシの根元に何やらいます。バンでした。
■バン
Common Moorhen

ツル目クイナ科
Gallinula chloropus
鷭/L32cm




上の写真の鳥はすぐにヨシの茂みに消えましたが、もう1羽が開けたところでヨシの根を食べていました。
ずっと同じ場所にいてくれたので、いいモデルになってくれました。








バンに出会えたことに満足して帰りました。あらためて観た鳥を整理しておきます。ハシボソガラス、カワラヒワ、カシラダカ、ムクドリ、モズ、ホオジロ、ツグミ、ヒヨドリ、スズメ、カルガモ、カワウ、ダイサギ、トビ、コブハクチョウ、バンの15種です。
最後にこの日観た草花を上げておきます。
  

スタート地点に戻ったのは11時40分で、当初の予定より5分早く着きました。
コメント (8)
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白井市内の川 - 下手賀川沿いを歩く(その③)

2023-02-26 05:30:20 | 白井市内の河川沿い散策
白井市内の川 - 下手賀川沿いを歩く(その②)からの続きです。

このシリーズの前回の投稿から18日ぶりの投稿となった。
今回は、前回歩いた下手賀川上流部からの続きで、中流部を歩いた。
出発点は地図にで示した地点である。交差点の角にセブンイレブン沼南藤ヶ谷店がある。そこから国道16号を横断し(下手賀川は道路の下を通過)、さらに約3.3km下ったところにある河原子街道(下手賀川は道路の下を通過)まで川沿いに歩き、そこでUターンした。帰路は川の東側を通る道路を歩いてで示したゴール地点に戻った。
歩行距離は8.6km、累計高低差は34m、歩数は1万5千歩あまりだった。YAMAPの地図では往きはゆっくり歩いたので水色で、帰りはやや急ぎ足だったので黄色から黄土色で表示された。
この日歩いた区間では、下手賀川は道路の下を通る部分以外は地上に出ていた。


2月25日8時50分に歩き出した。交差点を渡り、川沿いに出られる場所を探す。畑のあぜ道のようなところを通り川沿いに出られた。道沿いにホトケノザやホシノヒトミが咲いていた。(交差点の写真は帰路に撮影)
   

そこから川岸の獣道のような道を歩き、国道16号まで進んだ。
  

途中、畑にムクドリが群れていた(紫色はホトケノザの群落)。また藪の中にモズの姿を観た。川面をすれすれに2羽のカワセミが飛んでいった。




川にカルガモの姿を見つけた。カルガモもこちらに気づいていて、先へ進んだところ飛び立った。上空で確認したところ5羽いた。


国道16号の交差点を渡り、しばらく進んで川沿いへ出た。今日歩いたところは川の右岸(東側)が白井市、左岸(西側)が柏市だ。初めのうちは右岸を歩いたが、下の3枚目の写真の先で行き止まりとなり、戻って左岸を歩くはめとなった。(国道の写真は帰路に撮影)
  

セイヨウタンポポ、ナズナ、そして行き止まりとなった地点。
  

この辺りからツグミを多く観るようになった。


左岸を歩いていたが、右岸へ渡れる橋(電柱2本を寝かせたもの)があったので渡った。右岸は先へ進むと藪がひどく、結局次の橋で左岸へ戻った。YAMAPの地図を見るとこの辺りで迷走しているのが分かる。ホシノヒトミがきれいに咲いていた。
  

右岸にたくさん観られたセンダングサ属の果実と種子。ズボンにたっぷり付いた。種子は家に帰ってズボンに1つだけ残っていたものを撮影した。恐らくコセンダングサだろう。
 

西側の水路から水が流れ込んできていた。地図を見ると一定間隔で水路が設けられていることが分かる。また、ナシの樹にアルミホイルを巻き付けたような、不思議な光景を観た。どうやら保温しているようだった。
 

近くで樹に小鳥が群れているのを観た.カワラヒワの群れだった。写真のフレームからはみ出たものを合わせると、30羽を超えていた。


ノスリが飛んできた。ノスリは鉄塔に止まって、そこから畑に向かって急降下したが、その先は見えなく残念だった。
 

 

  

歩いている先にヒヨドリより小さくツグミより大きい灰色の鳥がいた。カメラを構える前に藪に入り姿が見えなくなった。そしてその後飛び去ったが、飛び方を観るとヒヨドリではなかった。シロハラかと思ったが不明だ。
右岸は藪なので左岸を歩いたが、右岸の藪に鳥の姿を何度も見かけた。左は手前の枯穂がかぶって頬が白いように見えるが、アオジのようだ。右はホオジロのようだ。
 

今度は上空にトビが現れた。ピ~ヒョロロと鳴いていた。
 

右岸はずっと藪なので、左岸を歩いた。右に行くと白井工業団地に続く道を横断し、その先も左岸を進む。
  

春のお花がきれいだ。
  

鳥は相変わらずツグミが多い。川の中にオオバンが4羽いた。またセグロセキレイも見かけた。50cmもある大きな鯉がいた。岸からカメが飛び込んで音を立てた。
遠くに折り返し点が見えてきた。近づくと民家の竹藪が手前にあり迂回した。ぴったり予定通りの10時30分に河原子街道に出た。
  

帰路は車が多く通る道を歩いた。右側が藪のところで何度かカワラヒワを見かけた。
 

カワラヒワばかりかというと、そうではなかった。カシラダカの群れが来ていた。








この日観た鳥は、ハシボソガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ムクドリ、モズ、カワセミ、カルガモ、ツグミ、スズメ、カワラヒワ、ノスリ、アオジ、ホオジロ、トビ、オオバン、セグロセキレイ、カシラダカの17種だった。

道路を歩いて気になったのは沿道にゴミが多いことだ。ペットボトル、空き缶、カップ麺の容器、中にはレジ袋にゴミを詰めて捨ててあるものもあった。
沿道は藪ばかりではなく、田んぼや畑もある。その中にも平気で捨ててある。白井市は対策を強化すべきである。
11時30分にスタートした地点に戻った。ここからは自転車に乗り自宅へ帰った。
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白井市内の川 - 下手賀川沿いを歩く(その②)

2023-02-08 05:30:11 | 白井市内の河川沿い散策
白井市内の川 - 下手賀川沿いを歩く(その①)からの続きです。

2月6日の午後、地図にで記した国道464号の下手賀川上空から歩き始めた。
その①では、地図にあるコーヒーカップの印のところで、メジロの群れに出会い歩みを停めた。
今回はそこからのリスタートである。


1分ほど歩くと調整池に出た。これまでに何度か訪れたところだ。奥の方にカモ群れが見えた。西側の通路を歩き、ゆっくりと近づいた。




20羽ほどのキンクロハジロが群れていた。数羽が群れから外れて潜水を繰り返していた。
定点観測を続けていた七次川調整池にキンクロハジロはめったに現れないが、1kmあまりしか離れていないこの池ではいつも見かける。
一方、ホシハジロはこの池では数羽が混じるだけだ。不思議なものだ。




岸辺にはヒドリガモとコガモが休んでいた。




2羽のヒドリガモが泳ぎだした。10羽ほどが続いた。全体ではヒドリガモは30羽ほどいるように見えた。




調整池を西側から眺めるとこんな感じだ。すぐ近くまで住宅が並んでいる。


池にはこの他にカイツブリの姿も見えた。白い冬羽で、きれいだった。

下手賀川は四角い調整池の2辺に沿って、流れている。北側で川面を覗けそうなところがあった。
顔を近づけたら、いきなりカルガモが6羽ほど飛び立った。驚いた。水はさらさら流れていた。

調整池の北側で東に向かって流れていた下手賀川は、調整池を過ぎると再び北へ流れる。調整池と川は池の北東の端でつながっていた。
調整池を過ぎても景色はすぐには変わらない。しばらく歩くと左岸が開けてきた。
ここで川沿いの道を歩き始めてからは、自然公園風の設備を除くと、初めて対岸へ通じる橋があった。しかしまだ工事中で通れない。名前が付くのかも分からない。
 

スズメの群れが現れた。カメラを向けると飛び去ったが、1羽だけ残ってくれた。たまにそういうことがある。何故だろう?


この日はモズ、ツグミ、そしてアカハラも見かけたが、飛び去ったりして撮れなかった。
川の右岸は相変わらず住宅だが、左岸にはとっくに稲刈りが終わった田んぼや休耕田(あるいは耕作放棄地)が続いていた。
 

歩き始めて55分、距離にして3kmほどのところで、東側の車道を渡ったところに再び調整池が現れた。この池へも何度か足を運んでいる。


池の周りを一周した。ここにもカモがいたが、数は少なかった。下手賀川に戻ると、本日のゴールはもうすぐだ。
 

こちらが本日のゴール。ここで川が地下に潜っていた。水は淀んでいて流れているのかどうかも分からなかった。
(さらに先まで歩いたので、冒頭の地図のはここから100mほど離れている。)


この先は修理に出しているカメラが戻ってきてから、歩いてみようと思う。3月になるようだ。
 

 

(写真は順に、コセンダングサかコシロノセンダングサ、エノコログサ、ニラ、紅梅)

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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白井市内の川 - 下手賀川沿いを歩く(その①)

2023-02-07 05:30:34 | 白井市内の河川沿い散策
『白井市内の川沿いを歩く』のシリーズ第2弾は、『下手賀川沿いを歩く』だ。
下手賀川は、利根川水系の一級河川であり、鎌ケ谷市軽井沢の鎌ケ谷自動車学校の裏手付近(行政区では柏市藤ヶ谷)を源とし、下手賀沼を経て印西市発作で手賀川に注いでいる。このうち白井市に含まれるのは、国道464号の北の西白井地区から下手賀川のある平塚地区までである。
下手賀川に架かる橋は、ウィキペディアには2つしか上がっていない。その理由は川の上流部は幅が狭いため、多くが架橋でなく地下河川となっているためである。
・手賀干拓一の橋(千葉県道282号柏印西線)
・発作橋 (ほっさくばし)
しかし、実際には小さな橋がいくつかある。これらの橋についてはこの記事の中で紹介していきたいと思う。


(「川の名前を調べる地図」より引用して編集)

下手賀川の源流部であるが、先に鎌ケ谷市軽井沢の鎌ケ谷自動車学校の裏手付近で、行政区では柏市藤ヶ谷だと書いた。
実はこの付近は柏市の飛び地となっていて、下手賀川の源流部がその飛び地に含まれている。下記の2つの地図で説明したい。
2つの地図のうち、上の地図で点線で囲んだ範囲が柏市藤ヶ谷である。国道464号を挟んで飛び地がある。この飛び地は大部分が谷地である。


次の地図では鎌ケ谷市軽井沢を点線で囲んでいる(鎌ケ谷自動車学校の場所が分かるよう縮尺を変えている)。上記地図と合わせて見ると、下手賀川が鎌ケ谷市軽井沢に含まれていないことがお分かりかと思う。川はこの付近では南から北へ流れている。


さて、前置きが長くなったが、実際に歩いてみた様子をご覧いただきたいと思う。2月6日の午後、地図にで記した国道464号の下手賀川上空からスタートした。


国道464号は都心と成田を結ぶ動脈だ。この道路の10mほど下を下手賀川が流れている。行政区は左の林が鎌ケ谷市、右の林が白井市で、間の谷地が柏市になる。
右の林から左の林に向けて、ヒヨドリが何羽も飛んでいった。またヒヨドリより小さな鳥も飛んでいったが、種類までは分からなかった。
 

ご覧いただいたように川岸は藪に覆われ歩けないので、右に迂回して歩いた。
国道464号から国道16号に向かって、まっすぐな道が3kmほど伸びている。初めのうちはその道の歩道を歩いた。
 

歩道からは林に阻まれて川が見えない。林が途切れたところからも川面は見えない。やはりヒヨドリが大勢飛んでいた。
 

国道464号から900m進むと、2つめの信号がある交差点に出た。左へ曲がるとジムやスパがある「さわやかプラザ軽井沢」だ。白井市の住人は軽井沢というとここを指すことが多い。
この交差点を過ぎて100mほどのところを左に曲がると、川沿いの道に出た。
 

川沿いにセンダンの樹があった。実がかなり落ちていた。ヒヨドリが食べに来たのかもしれない。川面はフェンスに覆われていて見えない。
 

所々に草が生えていたが、花は見当たらなかった。枯れススキに、枯れセイタカアワダチソウ。
 

川沿いに5分ほど歩いたところで、自然公園のような施設があった。残念ながら鍵がかかっていて入れなかった。月曜日は「さわやかプラザ軽井沢」が休みで、この施設にも入れないようだった。
  

さらに数分歩くと、嬉しいことにメジロが群れていた。何とすぐ隣にシジュウカラもいた。鳥撮り用のカメラではないが、近くなので撮れた。
この日、ヒヨドリ以外に観た最初の鳥だった。


















長くなったので、続きは明日ご覧いただきたいと思う。
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白井市内の川 - 神崎川沿いを歩く(その⑩ 最終回)

2022-10-15 05:29:45 | 白井市内の河川沿い散策


これまで9回に亘ってご覧いただいた『 白井市内の川 - 神崎川沿いを歩く』だが、今回が最終回となる。
今回は国道464号に架かる橋から下流に向かって進み、印旛放水路(新川)に注がれる地点までを歩いた。神崎川は二重川との合流後、白井市と船橋市の境界を流れ、鈴身川との合流後は八千代市と白井市、さらに下流では八千代市と印西市との境界を流れている。今回は白井市の範囲を越えて最下流までを見てきた。


下記はYAMAPで取った歩跡だ。Sがスタート地点の「国道464号に架かる橋」で、Gがゴール地点の「印旛放水路」である。
その⑨でゴールとした「鎌倉橋」から「国道464号に架かる橋」までの間(約60m)は歩いていない。なお「鎌倉橋」のいわれだが、たもとに鎌倉幕府の役所があったのでこの名があるらしい。


今回は、先ず前半で川沿いの風景とその近くで見かけた鳥、そして後半で見かけた花の順にまとめてみた。花は思いのほか種類が多かったが、珍しいものはなかった。

では、先ず風景から・・
スタートは「国道464号に架かる橋」だ。この橋が白井市と船橋市との境になっている。国道464号は東京外環自動車道と成田空港を結ぶ道路として計画され、将来は高速化も計画されている。沿線に商業施設が開業して以来、慢性的に渋滞が見られる。
写真左は白井市側から船橋市側を見たもの。写真右は橋の中央から下流を眺めたものだ。
 

白井市側の左岸は草がぼうぼうで歩くことも困難な一方、船橋市側の右岸は道が舗装されている。今回は自転車に乗って右岸を進んだ。
 

周辺の田んぼは既に稲刈りが済んでいるが、ひとつだけまだ刈られずに残っている田んぼがあった。
  

周囲にスズメが集まっていた。


稲刈りが終わった田んぼに1羽のダイサギがいた。そこに4羽が飛来してきて、最終的に5羽となった。40mほど離れているので、この写真では見えにくい(多分見えない)。しばらくダイサギを眺めて過ごした。近くで南から鈴身川が注ぎ込んできた。
 

■ダイサギ
Great Egret

ペリカン目サギ科
Andea alba
大鷺/L88~98cm








こちらは別の田んぼで観たダイサギ。何か餌を見つけたようだ。


アオサギも見かけたが、すぐに飛び去っていった。
■アオサギ
Grey heron

ペリカン目サギ科
Ardea cinerea
青鷺/L93cm


小池橋を通過した。その先の道も舗装されていた。
 

佐山第二橋を通過した。その先の道も舗装されていた。
 

川と周囲の田んぼの風景。手前の畦にはエノコログサの群落。
 

佐山橋を通過した。その先の道も舗装されていて、サイクリングロードの体をなしてきていた。
 

と思ったら、舗装路が突然終わり、道は川沿いを離れて竹藪に突入。おいおい大丈夫か??


そのまま進んだら千葉県道61号船橋印西線に出た。左折して神崎川に架かる「神崎橋」に向かった。
写真左が印西市側(左岸)。右が八千代市側(右岸)。
 

右岸の舗装路を進む。川幅が広くなり見た目では水の流れが分からなくなった。


この先でカイツブリを観たが、背負っていたカバンからカメラを取り出す隙に見えなくなった。
印旛放水路(新川)直前に架かっている名の無い橋と放水路への流入地点。
 

自転車を停めて放水路沿いの桜並木を平戸橋まで歩いた。


平戸橋から眺めると、80mほど上流に2羽の鳥が浮かんでいた。カイツブリより大きい鳥だった。
川沿いの道からは藪が邪魔して鳥が見えない。見かけた辺りを文字通り右往左往して見つけた鳥はオオバンだった。
 

自転車まで戻り、帰路は「神崎橋」まで左岸を進んだ。そこから自宅までは川を離れて最短距離を行ったが、1時間もかかってしまった。

では、見かけたお花(実になっているものもある)を順にご覧いただきましょう。


■ツユクサ(露草、鴨跖草、鴨跖、ツユクサ科ツユクサ属の一年草)






■コセンダングサ(小栴檀草、キク科センダングサ属の一年草)


■カナムグラ(鉄葎、アサ科カラハナソウ属の一年草)


■セイバンモロコシ(西播蜀黍、イネ科モロコシ属の多年草)


■メマツヨイグサ(雌待宵草、アカバナ科マツヨイグサ属の二年草)




■セイヨウタンポポ(西洋蒲公英、キク科タンポポ属の多年草)だと思うが自信がない。


■セイタカアワダチソウ(背高泡立草、キク科アキノキリンソウ属の多年草)

 
■ノゲシ(野芥子、キク科ノゲシ属の一年草または二年草)だと思うが自信がない。


■アキノノゲシ(秋の野芥子、秋の野罌粟、キク科アキノノゲシ属の一年草または二年草)


■ムラサキツメクサ(紫詰草、マメ科シャジクソウ属の多年草)


■ヒメジョオン(姫女菀、キク科ムカシヨモギ属の一年草または二年草)


■ニラ(韮、韭、ヒガンバナ科ネギ属に属する多年草)の実


■ユウゲショウ(夕化粧、アカバナ科マツヨイグサ属の多年草)


■ススキ(芒、薄イネ科ススキ属の多年草)




■イガオナモミ(葈耳、巻耳、キク科オナモミ属の一年草)
南アメリカ原産の植物で、荒地、道端などで普通に見られる。葉柄は赤から暗い赤紫色。短毛がやや多めに散らばる。果苞のくちばしの先端は内側にカールする。完熟すると全体が黒っぽくなる。果苞のサイズは20~30mmと大きい。表面の棘の胴体部には細かな棘を密生させるため、オオオナモミと区別できる。








■コシロノセンダングサ(小白の栴檀草、キク科センダングサ属の一年草)




■イヌタデ(犬蓼、タデ科イヌタデ属の一年草)


■キクイモ(菊芋、キク科ヒマワリ属の多年草)だと思うが、細かい観察はしていない。
今日の区間ではキクイモをほとんど見なかった。この花は印旛放水路への流入地点付近で観た。

2022/10/14
白井市内の川 - 神崎川沿いを歩く(完)

旅行中のため、コメント欄を閉じています。
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白井市内の川 - 神崎川沿いを歩く(その⑨)

2022-10-14 05:30:29 | 白井市内の河川沿い散策


いきなりアオサギの写真で驚かれたかもしれない。単調な川沿いの散策だったが、目の前をアオサギが飛んでくれたのでよい刺激になった。

10月11日に、神崎川に架かる「二重川橋」から、下流に向けて「鎌倉橋」までを歩いた。2枚目の地図で分かるように、単調な一本道だった。
この間は1.7kmあり、途中でいくつかの橋を通過した。1つめは県道189号千葉ニュータウン北環状線の橋で、その橋の下を通った。さらに「小室橋」を通過し、国道464号と北総鉄道「北総線」の間際に「鎌倉橋」があった。この日は午後に用事があり、そのためここで切り上げて、残りを後日歩くことにした。


今回はYAMAPで歩跡を取るのを忘れなかった。Sがスタート地点の「二重川橋」で、Gがゴール地点の「鎌倉橋」だ。


併せてGoogle Mapも載せておこう。見にくいかもしれないが、赤色の点線で市の境界線が示されている。行政区分は今日歩いた神崎川の右岸が船橋市で、左岸が白井市となっている。概ね神崎川と二重川で囲まれた範囲は船橋市小室町である。


それでは歩いた順に川沿いの風景、見かけた草花、野鳥などをご覧いただきましょう。
その⑧では「二重川橋」から上流に向かって左岸を歩いたが、今回は「二重川橋」から下流に向かって右岸を歩いた。先述したとおり、神崎川が市境となり右岸は船橋市になるが、歩きやすかったことからこの道を選んだ。この日は自転車を押しながら進んだ。
 

堤防の下に家庭菜園の畑があり、その奥は田んぼ、さらに集合住宅が連なって見えた。


見かける花に珍しいものは無い。今回も植物の名前を写真の後に記した。

■ヒメジョオン(姫女菀、キク科ムカシヨモギ属の一年草または二年草)


■キクイモ(菊芋、キク科ヒマワリ属の多年草)
今回はじっくり観たところ、葉はすべて互生だった。


■ムラサキツメクサ(紫詰草、マメ科シャジクソウ属の多年草)


■コセンダングサ(小栴檀草、キク科センダングサ属の一年草)


■セイタカアワダチソウ(背高泡立草、キク科アキノキリンソウ属の多年草)








■アキノエノコログサ(秋の狗尾草、イネ科エノコログサ属の一年草)
上4枚の写真のうち、1枚目の背景に見えるのがエノコログサ(狗尾草、イネ科エノコログサ属の一年草)だ。
アキノエノコログサは、エノコログサと比べると穂が大きく、垂れている。またアキノエノコログサの小穂は粒が大きく、第2苞頴が少し短いため、先がむけて見える。
※苞頴:イネ科植物の小穂の外側にある葉状の2枚の小片。


■チカラシバ(力芝、イネ科チカラシバ属の多年草)


■セイバンモロコシ(西播蜀黍、イネ科モロコシ属の多年草)
ヨーロッパ地中海地域に自然分布する植物で、日本には1945年頃、非意図的移入された。現在は、本州・四国・九州で見られる。

川岸に樹木が生えていて、そこにツタ植物が繁茂しているため、川沿いの道を歩いていても川面が見られるところは限られている。
上流から下流にかけて、歩きながら撮った写真を順にご覧いただきたい。

  
上の写真のうち、真ん中の写真の左側が川だが、樹木が邪魔をして川面が見えない。集合住宅は空き家になっているようだった。手前にススキとセイタカアワダチソウが繁茂していて、スズメが飛び交っていた。

  
道は最近除草されたばかりで、自転車を押して歩いても歩き易かった。

 
■イネ(稲、イネ科イネ属の一年草)
イネの草紅葉がきれいだった。収穫が終わったイネから二番穂が出ていた。二番穂は多くの野鳥の餌になる。

  
左は県道189号千葉ニュータウン北環状線の橋。この橋の近くのススキの群落にスズメが集まっていた。真ん中はセイタカアワダチソウの群落。

 
「小室橋」の西詰を通過した。カラスウリは、きれいなものをいくつか持ち帰った。

  
下流に行くに従って、川面が見えるところが増えてきた。右の写真では国道464号と北総線が見える。

この道を歩いていて見かけた鳥は、遠くのスズメとハシボソガラスとヒヨドリだけだった。
結局、鳥の写真は撮らずに終わるのかと思ったところで、ダイサギとアオサギを見かけた。

■ダイサギ
Great Egret

ペリカン目サギ科
Andea alba
大鷺/L88~98cm
40mほど離れたところにダイサギがいた。近寄ろうとしたが樹木が邪魔で近寄れなかった。その後ダイサギは南に向かって飛んでいった。


■アオサギ
Grey heron

ペリカン目サギ科
Ardea cinerea
青鷺/L93cm
さらに少し歩いたところで、50mほど先にアオサギがいた。30mほどまで近寄ってカメラを向けたら、すぐにこちらへ向かって飛び立った。






















樹木の陰に入り、数秒ほど見えなくなった。


樹木から出て東へ向かい、その後方向を変えて南へ飛び去っていった、






最後に北総線に乗り入れている京成スカイライナーを見て、自転車に乗って自宅へ帰った。
歩き残した「鎌倉橋」から下流の区間は、後日歩こうと思う。


2022/10/11

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白井市内の川 - 神崎川沿いを歩く(その⑧)

2022-10-13 05:30:18 | 白井市内の河川沿い散策
夏の間中断していた白井市内の川沿いの散策であるが、涼しくなってきたので再開した。
10月9日に、神崎川の「白井橋」から下流に向けて、「二重川橋」までの間を歩いた。この区間は400mほどしかないが、途中で二重川が合流している。


YAMAPのログを取り忘れたため、Googleの地図上に歩いたコースを朱書きした。スタート地点は二重川に架かる「こふく橋」で、一旦二重川の右岸を歩いたが、途中で道がなくなり引き返した。
その後「二重川橋」まで舗装路を歩き、橋を渡って神崎川の左岸を「白井橋」に向けて歩いた。「白井橋」からスタート地点の「こふく橋」までは、川から離れて舗装路を歩いた。
この日歩いた歩数は2500歩で、時間は50分あまりを要した。


それでは川沿いの風景、見かけた植物などをご覧いただきましょう。
今回はさざんかさんのリクエストに応えて、植物の名前は写真の後に書いてみた。

「こふく橋」の西側に繁茂していたのがこの植物だ。もともと切り花用の観賞植物として導入された植物なので、花は美しい。



■ セイタカアワダチソウ(背高泡立草、キク科アキノキリンソウ属の多年草)

そして、道の反対側にたくさん咲いていたのがこの花だ。中には背丈が2mに達するものもあった。



■ アキノノゲシ(秋の野芥子、キク科アキノノゲシ属の多年草)。

アキノノゲシと並んで咲いていたのがこの花だ。普段嫌になるほど群生しているのを観るが、ここではちょっと控えめだった。



■コセンダングサ(小栴檀草、キク科センダングサ属の一年草)

そしてもっと控えめに見えたのがこの可愛い花だった。

■イヌタデ(犬蓼、タデ科イヌタデ属の一年草)

■こふく橋
 

二重川に架かる「こふく橋」を渡り、神崎川への合流部に向けて歩いた。
途中まではナシ畑に通じる道があった、その先は背の高い草に覆われていて、草をかき分け何とか合流部が見えるところまで進んだ。しかし、さらに進んで神崎川の右岸を歩くことは出来そうになかったので、来た道を引き返した。
 

橋のたもとにヒメジョオンが咲いていて、足元にはセイヨウタンポポ、ムラサキツメクサ、カタバミが観られた。特に珍しい植物はなかった。
  

一方、ナシ畑を過ぎた辺りで目立ったのがエノコログサやチカラシバの仲間だ。複数の種類が混じって咲いていて、既に果実となっているものが多かった。
 

「こふく橋」まで戻って舗装路を歩き「二重川橋」に向かった。

■二重川橋


二重川橋の麓に群生していたのがこの植物だ。すでに花はほとんど終わっていた。



■イタドリ(虎杖、タデ科ソバカズラ属の多年草)

二重川橋の上から上流、下流を眺めた。
 

上流は100mほど遡ったところで二重川が合流している。
下流には県道189号千葉ニュータウン北環状線が通る橋が見える。県道189号は国道464号の迂回路として期待されているが、甘利事件で広く知られたように用地・建物の移転補償が難航し、一部が未開通のままだ。

川下にアオサギがいた。
■アオサギ
Grey heron

ペリカン目サギ科
Ardea cinerea
青鷺/L93cm


また、目をこらして観ると、草むらの中にダイサギが見えた。
■ダイサギ
Great Egret

ペリカン目サギ科
Andea alba
大鷺/L88~98cm




上流を観るとセグロセキレイが餌を探していた。そして何やら捕まえたようだった。




再び下流をみると、アオサギはほとんど動いていない。


一方、ダイサギはかなり近くまで来ていた。草むらの中で昆虫を探しているようだった。まだ幼さが残っているように見えた。




二重川橋を渡り神崎川の左岸を遡った。ずいぶん前置きが長かったが、いよいよ目的の『白井市内の河川沿いの散策』だ。
ここでいちばん目に付いた植物がこの花だ。







■キクイモ(菊芋キク科ヒマワリ属の多年草)
キクイモか、キクイモモドキかで悩んだが、葉のほとんどが互生であること、葉に鋸歯がない(目立たない)ことからキクイモだと思う。
キクイモは、北アメリカ北部から北東部を原産地とし、日本には江戸時代末期に飼料用作物として伝来した。
草丈1.5〜3mと大きくなり、菊に似た黄色い花を9~10月につけ、10月末に地中に塊茎を作る。この塊茎にはイヌリンが豊富に含まれるため、注目されている。

二重川が神崎川に合流する地点に来た。この日いちばん見たかったポイントだ。左から流れてきているのが二重川で、まるで本流のように見える。


さらに進んで同じ所を撮影した。手前が神崎川で二重川の方が広い。地図で見てもそうなっていた。


道には草が生い茂っていたが、そのまま進む。花はキクイモ以外にはほとんど見なかった。河川の途中に小さな堰堤があった。
途中、草むらから2羽の鳥が飛び立つのが見えた。スズメと同じくらいの大きさで、色は褐色だった。
また、川の上を上流から下流に向かって飛んでいった鳥も見た。こちらはスズメより大きく、色は薄茶色だった。
 

ここでもエノコログサの仲間が多かった。途中、道端にカキの木が現れて驚いた。捨てられた実から育ったのだろうか。
 

「白井橋」まで残り150mほどのところで右手に白い動物が見えた。ヤギだった。
しばらく眺めていたらヤギもこちらに気づいたのか、互いに目を合わせて時間が経った。










この道は蝶も多かった。少なくとも4種類の蝶がいた。写真を撮れたのは1つだけだった。
画像検索で、ベニシジミだと分かった。




この日の川沿いの道のゴール、千葉県道59号市川印西線(木下街道)が通る「白井橋」に到着した。「しろいはし」と書かれていたが、色は白くなかった。
 

川沿いの道のゴールは「白井橋」だが、歩き始めた所まで戻らなければならない。
珍しくないが途中で観た花を上げておこう。

 
■フウセンカズラ(風船葛、ムクロジ科フウセンカズラ属の一年草)


■ホウセンカ(鳳仙花、染指草、ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草)

 
■アレチウリ(荒れ地瓜、ウリ科アレチウリ属の一年草)

 
■オシロイバナ(白粉花、白粧花、オシロイバナ科の多年草または一年草)


■ミント(シソ科)の仲間

2022/10/09
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白井市内の川 - 神崎川沿いを歩く(その⑦)

2022-06-01 05:30:31 | 白井市内の河川沿い散策




5月30日、この日は前回歩いた白井市けやき台付近(2枚目の地図の印)から出発し、源流とされる白井市富士の八幡神社付近(同印)までを歩いた。
しかしこの部分は大部分が暗渠となっているところが多く、また開放されている箇所も両川岸が私有地のため、近づくことが出来なかった。

前回歩いた最終地点の、けやき台付近から上流が暗渠となっている。
 

川の北側は畑、住宅、工場、資材置き場、野球場などとなっていて、いずれも私有地で近づけなかった。
開放部分で確認できたのは1ヶ所で、水は淀んで流れていなかった。
 

神崎川の源流付近にある八幡神社に参拝した。
 

社殿の南に神社建立を記念した石碑があった。神社は昭和54年に起工、昭和56年に竣工されたと記されていた。神社の南は竹藪となっていた。
 

この日はアスファルトで舗装された道(車道)を歩いた。野草については、特段記載するほどのものは見なかった。
鳥を何種類かを見かけたので、記載する。
■ツバメ
Barn swallow

スズメ目ツバメ科ツバメ属
Hirundo rustica
燕/L17cm






■ハクセキレイ
White Wagtail

スズメ目セキレイ科セキレイ属
Motacilla alba lugens
白鶺鴒/L21cm




■ホオジロ
Meadow Bunting

スズメ目ホオジロ科ホオジロ属
Emberiza cioides
頬白/17cm


■ハシボソガラス
Carrion crow

スズメ目カラス科カラス属
Corvus corone
嘴細烏/L50cm


これで神崎川の木下街道に架かる白井橋から上流側をすべて歩いたので、一旦「神崎川沿いを歩く」は中断とする。
再開は冬になってからとしたい。

2022/05/30
コメント (10)
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白井市内の川 - 神崎川沿いを歩く(その⑥)

2022-05-22 05:50:46 | 白井市内の河川沿い散策
【本日の1枚】アメリカオニアザミの葉


5月19日、シジュウカラが巣立ったのを見届けて散歩に出かけた。
今回ご覧いただくのは、前回(5月15日)歩いたところの上流に当たる。国土地理院の地図には左岸に小道が記してあるが、はたしてどこまで道がつながっているのか不安だった。

結論からいうと、西白井駅の南側にある、けやき台の防災調整池まで川(水路)を遡ることができた。


今回は自宅からスタート地点(地図にで表示)まで歩いて行った。
国道464号の沿線に、オオキンケイギク(キク科ハルシャギク属)が群生していた。また、空地にはブタナ(キク科エゾコウゾリナ属)の群落があった。
オオキンケイギクは白井市内でも毎年駆除を行っている。しかし、減っているように思えない。今では初夏を代表する花のひとつになっている。
ところがこの植物は、川沿いで一切見られなかった。常に交通量の多い道路沿いで繁殖する、不思議な植物である。
 

さて、スタート地点までやって来た。近くに京葉ガスのガスタンクが見える。上流に向かって左岸の歩道を進んでいく。
 

土手に黄色い塊が見えた。写真をもとにグーグルレンズで検索すると、オノマンネングサ(ベンケイソウ科マンネングサ属)の名前が挙がった。


スタート地点から130mほどで車道を横切った(写真は振り返って撮ったもの)。そのまま左岸の歩道を進む。何とかこのまま歩いて行けそうだ。
 

神崎川の上流に向かって左岸を進んでいく。土手に藪が続いていて、遠くからウグイスの鳴き声が聞こえた。鳥撮り用のセットを持ってきたが、ここまで鳥は見かけなかった。
歩き始めて800mほど進んだ所で、住宅が立ち並ぶところに出た。
 

土手に白い花が見えた。ノイバラ(バラ科バラ属)のようだった。


さらに進むと、土手の藪はますます濃くなって、川面が見えにくいほどになった。ここは西白井駅から徒歩10分ほどで、ニュータウンの端になるが、ずいぶんワイルドなところだ。川向うには競馬学校の敷地が見える。
競馬学校とは聞きなれない名前かもしれない。何もギャンブルを指南する学校ではない。日本中央競馬会に所属する騎手や厩務員の候補生を育成する学校である。日本中央競馬会の騎手はここで1年間の寮生活を行い、その後騎手デビューを果たすのである。
 

道端に見慣れない草が生えていた。幅が50cmほどある大きな株で、葉の切れ込みが深く、葉に鋭い棘がついていた。
花はないがアメリカオニアザミ(キク科アザミ属)だと思った。私が白井市内で観たのは初めてだった。これは駆除した方がよいと思ったが、その場ではどうしようもなかった。


さらに進んでいくとアスファルトの歩道が突然行き止まりとなった。この先はフェンスで仕切られ、川沿いに進むことが出来なかった。
右の草むらの中に踏み跡が続いていた。そして踏み跡はガードレールにぶつかって終わったので、ガードレールを跨いで車道に出た。
 

神崎川はどうなっているかを回り込んで見てみた。どうやらここから先は暗渠になっているのだ(写真は暗渠部分から下流に向かって撮影)。暗渠の上は立入禁止と書いてあった。
 

カルガモが1羽いた。この日初めて鳥撮り用のセットが本来の役に立った。
■カルガモ
spot-billed duck

カモ目カモ科マガモ属
Anas zonorhyncha
軽鴨/L61cm


暗渠部分は地下で二手に岐れ、けやき台の防災調整池からの流れが合流しているようだった。調整池の方へ行ってみた。
調整池からの流れは普段はなく、大雨の時に溜まった水が流れるようだった。
 

調整池の周りを歩いて見た。残念ながら水鳥の姿はなかった。
 

調整池の西側は芝生広場になっていて、ちょうど草刈の真っ最中だった。作業が休憩になったところで、すぐにムクドリがやって来た。
何か餌を見つけたようだった。
■ムクドリ
White-cheeked Starling

スズメ目ムクドリ科ムクドリ属
Sturnus cineraceus
椋鳥/L24cm


池の周りに生えた樹にスイカズラ(スイカズラ科スイカズラ属)が繁茂し、水辺にはチガヤ(イネ科チガヤ属)の群落が見られた。




この日の神崎川沿いの散歩はここまでとした。歩いた距離は1.2kmだった。
ここから先、倍ほどの距離を歩いて自宅へ帰った。
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白井市内の川 - 神崎川沿いを歩く(その⑤)

2022-05-19 05:29:42 | 白井市内の河川沿い散策
【今日の1枚】キツネアザミとアゲハチョウ


今回ご覧いただくのは、5月15日に歩いた神崎川のやや上流の続きである。
地図にで示したスタート地点から上流(地図では下)に向かって、アスファルトで舗装された道を歩いた。





歩き出すとすぐに「七次橋」を通過し、さらに100mほどで西側から七次川が合流する。写真は合流地点で、この辺りは土手に樹々が密集していた。
 

ノイバラとクサイチゴが見られた。両者は遠くから見るとよく似ている。
 

休耕田が立派なお花畑になっていた。




黄色い花はブタナ(キク科エゾコウゾリナ属)、白いのはハルジオン(キク科アズマギク属)、ムラサキツメクサ(マメ科シャジクソウ属)とチガヤ(イネ科チガヤ属)、それにスギナ(トクサ科トクサ属)も混じっているように見えた。

チガヤについては、昨日載せるべきだったが、野口川の河口付近できれいな群落を見ていた。


【ここで緊急割り込みチェック!】
5月17日の投稿で"イヌカキネガラシ"と書いた草花だが、MIMI69さんから"カキネガラシ"だと教えていただいた。両者は共にアブラナ科キバナハタザオ属の1年草(カキネガラシは1年草または越年草)で、花だけ見ると似ている。
見分けるポイントとして、帰化&外来植物見分け方マニュアル 森昭彦著(以下マニュアルと記す)には次のように書かれている。
イヌカキネガラシ
①果実は四方八方に伸びる。
②果柄の大きさは果実の大きさとほぼ同じ。
③萼片は多毛で角状突起はない。
④葉の幅は狭めで矢印型になる。
カキネガラシ
①果実は花序の軸に密着する。
②葉はさながらロールシャッハテストのごとく不規則に切れ込む。
※ロールシャッハテストとは、被験者にインクのしみを見せて何を想像するかを述べてもらい、その言語表現を分析することによって被験者の思考過程やその障害を推定するものである。
では、5月18日に撮った写真から見ていこう。
 

 

 

 

8枚の写真のうち、カキネガラシの特徴がよく分かるのが3~6枚目(特に6枚目)だ。マニュアルには「背丈も大きく、よく分岐して横に広がるため、慣れれば遠目でも本種と知れる。とりわけ果実が花序の軸にピタリと密着しているのがよいサイン」とある。
ということで、カキネガラシであることは間違いないと思う。MIMI69さん、本当にありがとうございました。

神崎川をさらに上流へ進んでいくと、水道タンクやガスタンクが見えてくる。国道464号はもうすぐだ。
 

国道464号の橋梁が見えてきた。その間ずっと、道はアスファルトで舗装されていて歩きやすい。散歩する方ともすれ違った。
国道は上下の橋が分かれていて、その間に鉄道の橋がある。川沿いの歩道はその下を通っていく。しばらく待っていたら、上りのスカイライナーがやってきた。
 

その辺りに多かったのがキショウブ(アヤメ科アヤメ属)だ。もともと園芸用に導入され、ビオトープなどにも植えられてきている。しかし、ノハナショウブなどと競合するため、「日本の侵略的外来種のワースト100」に選出されている。


2本目の国道464号の橋の下をくぐると西白井駅周辺の建物が見えてきた。今回はここで引き返し、帰路は同じ道を歩いて帰った。
 

最後にこの区間で見たホオジロとムクドリをご覧いただきたい。
■ホオジロ
Meadow Bunting

スズメ目ホオジロ科ホオジロ属
Emberiza cioides
頬白/17cm




■ムクドリ
White-cheeked Starling

スズメ目ムクドリ科ムクドリ属
Sturnus cineraceus
椋鳥/L24cm


【おまけの動画です】
シジュウカラの巣立ちが近づいてきました。今日(5月18日)も親が忙しく餌を運んでいます。
動画は1分38秒あります。開始直後に親(恐らくメス)が巣箱へ入っていきます。その後1分ほど中にいます。その親が出たら入れ替わるようにもう1羽の親(恐らくオス)が入っていきます。この親はすぐに出ていきます。
動画に生活音が入っています。お耳障りだと思いますので、ミュートでご覧くださいませ。


2022/05/15 2022/05/18(カキネガラシ) 2022/05/18(おまけの動画)
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白井市内の川 - 神崎川沿いを歩く(その④)

2022-05-18 05:30:20 | 白井市内の河川沿い散策
【今日の1枚】スズメ


今回は5月15日に歩いた、神崎川のやや上流部についてご覧いただこうと思う。
そこは、5月10日に歩いた神崎川の中流部から、国道16号の「新所沢橋」を挟んで上流側(地図では下側)に当たる所だ。そして、国道464号と北総線の橋梁をくぐったところまでを今回歩いた。
YAMAPの軌跡が入った地図をご覧いただこう。歩いた距離は4.7km。時間は1時間40分かかった。


前回歩いたところとの関係が分かるように、縮尺を変えたYAMAP地図と、白井市の河川地図も用意した。




今回歩いた範囲で、七次川と野口川が合流している。いずれこの2本の川についても、いずれ歩こうと思う。

それでは、歩いた順に川沿いの様子をご覧いただきたい。
今回は「七次橋」と「庄左エ門橋」の間からスタートし(一番上の地図の印)、下流(地図では上側)に向かって歩き始めた。

「庄左エ門橋」のたもとの風景と、そこに咲いていたシロバナアカツメクサ(別名セッカツメクサ、マメ科シャジクソウ属)だ。
この辺りは舗装されているが、通るのは農作業車が主で、一般車両はほとんど通らない。
 

ナシ畑に農薬を散布するスピードスプレイヤーが通っていった。舗装されているのは「戸崎橋」までで、ここから先はほとんど踏み跡もない。
 

何とか歩けそうなので草を踏んで進んでいく。生い茂っているのは主にイネ科の植物で、花も咲いていた。ここは右岸も同様で、帰りは迂回した。
 

白いチョウが止まっていた。野口川が合流するところで先へ進めなくなったので、野口川に沿って西へ迂回し、車道に出た。
 

野口川に架かる車道の橋を渡り、田圃のあぜ道を歩いて神崎川に出ようとしたが、堀があり神崎川には出られなかった。結局、野口川合流地点から「野口橋」までは、川から離れた車道を通った。
 

「野口橋」は、本来車の往来もそこそこあるが、この日は橋の東側で工事をしていたので車の通行は見られなかった。「野口橋」のたもとから左岸を「所沢小橋」に向けて歩いた。
川岸の道は草刈りがされていなかったが、踏み跡はあった。草を踏んで歩いた。右の写真は「野口橋」から下流(これから進む方向)を見た様子。河川敷はなく川岸に樹々が生えている。
 

踏み跡の周辺に小さな花も見られた。黄色い花が3つ並んでいるが、1つ目はハハコグサ(キク科ハハコグサ属)、2つ目はタチカタバミ(カタバミ科カタバミ属)だと思う。3つ目はグーグルレンズではカキネガラシ(アブラナ科キバナハタザオ属)となった。拡大したものを右に並べた。イヌカキネガラシと比べると、茎は太く花は小さい。
 

 

野口橋から「所沢小橋」にかけて、左岸には田圃が作られているが、休耕田も見られた。そこにはキツネアザミ(キク科キツネアザミ属)らしい植物が乱立していた。図鑑ではキツネアザミの高さは60~90cmとあるが、ここでは120cmほどあった。
 

近くでスズメが遊んでいた。河川敷に生えた樹がスズメのお宿になっていた。別の休耕田ではブタナがお花畑を作っていた。
■スズメ
Tree Sparrow

スズメ目スズメ科スズメ属
Passer montanus
雀/L14cm
 

 

生活道路として往来が多い「所沢小橋」から先は草刈りがされていた。道沿いにウスベニアオイ(アオイ科ゼニアオイ属)が群生していた。栽培していたものが流出したのだろう。




こちらはコメツブツメクサ(マメ科シャジクソウ属)と、コマツヨイグサ(アカバナ科マツヨイグサ属)。
 

ほどなく国道16号に架かる「新所沢橋」に出た。「新所沢橋」から歩いてきた方向の上流側を見ると、川岸に生い茂った樹々のせいで、ほとんど水面が見えない。
 

「新所沢橋」を渡り、今度は神崎川の右岸を上流に向かって歩いた。写真は「所沢小橋」とその先の風景。左側にナシ畑が広がる。
 

この後「野口橋」まで右岸を歩き、「野口橋」を渡り車道を通ってスタート地点に一旦戻った。さらにスタート地点を通り過ぎ、上流に向かい国道464号と北総線(鉄道)に架かる橋まで歩いた。
「野口橋」の手前の川岸にクワ(クワ科クワ属)の樹があり、実をつけていた。

※クワはクワ科クワ属の総称で、養蚕に使われるクワは、ヤマグワに対してマグワと呼ばれるが、品種名ではない。


鳥果としては、スズメ以外はホオジロを見た他、ウグイス、キジの鳴き声を聞いたが、写真は撮れなかった。
長くなるので、続きは明日ご覧いただきたい。
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白井市内の川 - 神崎川沿いを歩く(その③)

2022-05-17 05:44:51 | 白井市内の河川沿い散策
【今日の1枚】カキネガラシ
MIMI69から教えていただき、種名をカキネガラシとしました(5/18)。


今日は、5月10日に歩いた、神崎川の中流域の様子をご覧いただこうと思う。
歩いた区間は、5月7日に歩いた区間のすぐ上流に当たる。
国道16号線に架かる「新所沢橋」からスタートし、左岸を歩いて5月7日に渡った「河原子橋」を再び渡った。
「河原子橋」で折り返し、今度は右岸を歩いたが、「初崎橋」の100mほど南で工事中のため東側に迂回した。その後「所沢橋」から再び右岸を歩き、「新所沢橋」に戻った。
YAMAPのログによると、歩いた距離は3.0kmで、標高差は7m、時間は1時間ちょうどであった。




この区間は川の両側に農作業用の小道がついているが、一部は使われておらず草刈りがされていなかった。
そんなところに多く生えていたのが、今日の1枚に選んだカキネガラシ(アブラナ科キバナハタザオ属)だ。
MIMI69から教えていただき、種名をカキネガラシとしました。5月19日の投稿でカキネガラシについて詳しく書きます。(5/18)。


カキネガラシはヨーロッパ原産の1年草で、日本では1902年に青森県で初めて見つかっている。

もう一つ黄色い花をご覧いただこう。キショウブ(アヤメ科アヤメ属)である。こちらもヨーロッパ原産で「日本の侵略的外来種ワースト100」に選ばれている。


イヌカキネガラシ、キショウブ共に5月7日に歩いた川沿いでも見られた。

次に鳥であるが、今回は目ぼしい鳥果はなく、遠くでモズとホオジロを見ただけであった。
■モズ
藪の中で動く鳥を見つけたら、メスのモズだった。ウグイスの鳴き声を近くで聞いたものの、姿は見つけられなかった。


■ホオジロ
いずれも20mほど離れていて、近づこうとしたらすぐに逃げられた。ホオジロは高い樹の枝先に止まって鳴いているので、容易に見つけられる。








最後に、歩いた順に、川沿いの様子をご覧いただこうと思う。
■国道16号に架かる「新所沢橋」(トラックが通っているところ)と、橋の下の様子。
 

■「新所沢橋」から「所沢橋」までの小道(10日ほど前に草刈りされていた)と、「所沢橋」。
 

■「初崎橋」へ向かう左岸と、「初崎橋」を過ぎた辺りで左手に見た田圃。田植えを終えたばかりだった。
 

■「折立橋」と「河原子橋(右岸側から撮影)」。
 

■右岸のナシ畑とハリエンジュ(白井市内で見たのは初めて)。
 

次回は神崎川のさらに上流を歩こうと思う。


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