shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

国道8号を西へ(2024春・北陸紀行④最終)

2024-03-31 05:30:37 | 山行・旅行
新潟県から石川県へは国道8号を西に向かって走った。私にとっては走り慣れた道だ。
糸魚川市内から頸城山塊の山々が神々しく輝いて見えた。国道を離れて撮影スポットを探してクルマを止めた。




火打山(標高2462m)。


焼山(同2400m)。




また富山県に入り入善町から夕陽を受けて北アルプス朝日岳が赤く染まって見えた。
もう4、5km進むと白馬岳や鹿島槍ヶ岳が見えるのだが、既に陽が傾いていた。


朝日岳(同2418m)。




その後夜の道を進み予定していた宿泊地に着いた。
翌日は春の花を求めて里山に出かけた。前日観た花と重なるが、ご覧いただきたい。
先ずはオウレン(キクバオウレン)。




撮影地はご覧のようにカタクリの群生地でもある。もう2週間もすればカタクリが咲き乱れていることだろう。


カタクリはようやくいくつか蕾が出てきていた。
 

続いてはショウジョウバカマ。




次はお馴染みのキクザキイチゲ。花色が青で嬉しかった。




最後はヤマザクラである。手前にタラノキが見えた。




おまけにきれいな苔もご覧いただこう。


小雨が降ったり止んだりの天気だったが、無事に撮影を終了できた。
その後は温泉に浸かり、夜はゆっくり休んだ。

翌26日は本格的な雨となった。
晴れていれば低山を歩こうと思っていたが、この雨では中止である。湖にまだカモがいるというので観に出かけてみた。
いたのはマガモばかりだった。傘を差して撮影したもののカメラが濡れるので、中止して帰路についた。




2024春・北陸紀行 (完)

撮影:2024/03/24、2024/03/25、2024/03/26
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オウレン、オオミスミソウ他(2024春・北陸紀行③)

2024-03-30 05:30:48 | 山行・旅行
雪国植物園で観た花の中で、コシノカンアオイとコシノコバイモを除くと、一番出会えて嬉しかったのがオウレン(キクバオウレン)だった。
オウレンは入口近くにたくさん咲いていて、すぐに見つかった。三脚を立ててじっくり撮影した割に、うまく撮れなかったのが残念。

オウレンは翌日に石川県内に移動してそこでも撮影したので、ここでの写真は少しだけにしておきたい。






続いては、この時期の雪国植物園のナンバーワン人気の雪割草(オオミスミソウ)。
ちなみに雪国植物園の名前だが、日本海多雪地帯(雪国)の里山の自然植生を大切にして構成されていることに由来している。外国の植物・園芸植物・海浜の植物は一切植栽されていないのが嬉しい。
ということで、これからご覧いただく多種の雪割草(オオミスミソウ)に園芸種は含まれていない。
先ずは旅行用のズームレンズで撮ったものから、撮影した順にご覧いただきたい。




















最後にマクロレンズで撮影した1枚をご覧いただきたい。


続いてはその他に観た植物をいくつかご覧いただきたい。
先ずはナニワズ(ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の落葉小低木)。ナニワズの花はこの時期北陸の山で見かけることが多い。


続いてはお馴染みのフクジュソウ。


次もお馴染みのショウジョウバカマ。


またまたお馴染みのミズバショウ。


次はたくさん咲いているので驚かれるかもしれないが、キクザキイチゲ。コシノコバイモを観るため急いでいて、後から撮り直そうと思ったのに忘れてしまったのが残念だ。コシノチャルメルソウも同じ理由で撮り忘れてしまった。


続いてはホクリクネコノメ(ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草)。ホクリクネコノメは本州の島根県以北の日本海側に分布する。


最後はお馴染みのフキノトウ。


この日は正午過ぎまで雪国植物園にいて、その後長岡市内の日帰り温泉で休み、石川県に向かった。
明日は『2024春・北陸紀行』の最終回で、石川県で観た植物を中心にご覧いただきたいと思う。

撮影:2024/03/24

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コシノカンアオイ、コシノコバイモ(2024春・北陸紀行②)

2024-03-29 05:30:42 | 山行・旅行
今回の北陸旅行では、雪国植物園に行ってコシノカンアオイを観ることを一番の目的にしていた。
高内山でも観られるかと思ったが、植物(葉)は見つけたものの花は観られなかった。

雪国植物園には9時45分に到着した。入園料を支払い、合わせて見頃の花が載っているリーフレットを購入した。
そのリーフレットには山野草が96種載っていた。しかし目当てのコシノカンアオイは載っていない。果たして観られるのだろうか?
受付の方に訊いたが、コシノカンアオイのことはご存じなかった。園内にガイドさんがいらして、その方に訊ねて欲しいとのことだった。
入口のゲートをくぐって1、2分でそのガイドさんに出会えたのは幸運だった。咲いているという場所を伺って、そこへ直行した。
ところがである。そこでも葉は観られたが花は見つからない。行ったり来たりを3、4回繰り返して、一旦諦めることにした。

雪国植物園は最高地点が標高165mの里山(低山)である。山全体が整備されていて季節ごとにお花が楽しめる。中でも人気なのがこの時期に観られるスプリング・エフェメラルで、とりわけ雪割草(オオミスミソウ)の人気が高い。
低山ではあるがそこは山である。山好きの性として山頂まで登ってみたくなった。そこで上を目指して歩いていたら、たまたまお花をじっと観ておられる方にお会いした。
お話ししたところ地元の方で、ここへは足繁く通っておられるとのこと。コシノカンアオイの咲いている場所もよくご存じだった。
そこで案内をお願いして、連れて行っていただいた。


こちらは蕾。


そしてこちらは花が開いたものだ。


花が筒状になっていて中が暗い。写真を撮るには工夫が必要だと思った。是非リベンジしたい。
上記はマクロレンズで撮ったものだが、他にズームレンスで撮って拡大したものもある。




慣れると自分でも見つけられるようになった。案内いただいた方と別れた後に探したところ、いくつか見つけることができた。








コシノカンアオイはウマノスズクサ科カンアオイ属の多年草で、日本の固有種。分布は本州の日本海側(秋田県南部、山形県、新潟県、福島県西部、長野県北部)に限られる。
花期は3~5月。茎先に全体が暗紫色または淡紫色の花を1個つける。花に花弁は無く、萼裂片が花弁状になる。萼筒は太く大きな筒状で、萼筒上部がくびれることはなく、長さ15~20mm、径14~24mmになる。
萼筒内壁には格子状に隆起した襞があり、9~15個の縦襞と約7個の横襞がある。萼裂片は広卵形で、質が厚く無毛で、長さ約12mm、幅約14mmになり、平開し、表面はなめらかである。
雄蕊は暗紫色で12個あり、子房壁に短い花糸で内外2輪につき、葯は外側を向く。子房は上位で萼筒内で高く盛り上がる。花柱は6個あり、それぞれが合着しないで直立し、背部が伸びて長い角状になって萼筒の入口付近まで達する。柱頭は楕円形になり、花柱の角状突起の外側に側生する。
ギフチョウの幼虫の食草となっている。(ウィキペディア)


「コシノ」と名が付く山で観られる植物で、忘れてはいけないのが、コシノコバイモとコシノチャルメルソウである。
いずれも購入したリーフレットに載っていなかったが、案内していただいた地元の方によるとどちらも雪国植物園で観られるとのこと。
そのうちコシノコバイモの咲く場所を案内いただいた。




私にとっては昨年弥彦山で観て以来の再会であった。
コシノチャルメルソウは写真を撮り忘れてしまったのが残念である。来年もう一度出かけてみたい。
コシノチャルメルソウの代わりにもう一つの「コシノ」を載せておきたい。地元の酒店で購入したものである。


撮影:2024/03/24


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高内山(2024春・北陸紀行①)

2024-03-28 05:30:02 | 山行・旅行
今回の北陸旅行ではまっ先に雪国植物園に行きたかった。しかし植物園が開くのが10時だと聞いていたので(実際は9時開園)、その前に高内山を歩くことにした。
高内山は柏崎市にある標高246mの低山である。山頂部に上杉家臣大熊備前守朝秀を城主とした高内城の趾がある。またこの山はカタクリの群生地として知られていて、今回の目当てはカタクリを初めとしたスプリング・エフェメラルを観ることであった。


6時58分登山開始。登山口は国道116号から見えるところにある。クルマを数台駐められるスペースがあったが、1台も駐まっていなかった。
 

道は良く整備されていて、雨上がりでもほとんど泥濘はなかった。歩き出すとすぐにお地蔵さんを祀った祠があった。


歩き出して5分ほどで、最初のキクザキイチゲを観た。朝の早い時間で花(萼)は開いていなかった。


さらに2~3分歩くと七曲がりの標識があった。この山にはスギが植林されていて、足元の杉の葉を踏んで歩くことが多かった。


歩き始めて10分、カタクリがぽつんぽつんと現れだした。やはり朝の早い時間で花は開いていない。
カタクリはたくさん観られた。しかし結局この先、この山でカタクリの写真は撮らなかった。
 

歩き始めて15分、大天上と記された標識があった。大天上とは山頂部に近い平らな稜線のことだろうか。


この辺りではアオキがたくさん観られた。
 

鳥の囀りも聞えていた。シジュウカラの番や、エナガの群れに出会った。少し離れたところでキツツキが樹を叩く音が聞こえていた。
キクザキイチゲが多く観られた。花色はいずれも白だった。カタクリは蕾が固かった。

歩き始めて28分、三叉路に達した。近くにカタクリが群生していたが、蕾も出ていなかった。ヤブツバキに花が残っていた。


道脇には雪が残っていた。


斜面を見るとショウジョウバカマが咲いていた。このような斜面にはコシノカンアオイやコシノコバイモが観られるかもしれない。


コシノカンアオイの葉を見つけた。残念ながら花は見えなかった。


代わりといっては何だが、ツチグリを見つけた。


7時46分、山頂に到着。
 

山頂からは西側の眺望が得られた。昨年登った弥彦山や角田山も見えるようだが、どの山かよく分からなかった。
 

下山は三叉路まで引き返し、そこからは別の道を歩いた。同じ道でも登りに気づかなかった花を下りに気づくことがある。
斜面をじっと観ながら歩いたが、観たのはショウジョウバカマばかりだった(右の写真は崩落地で観たショウジョウバカマ。根や花芽が見える)。
 

近くにシジュウカラが来ていた。


三叉路を右折して緩やかな下り坂を歩いて行く。相変わらずアオキが多く観られた。
 

三叉路から12、3分歩いたところで標識があった。右に折れると甲戸口とある。本来通るべき道は右だ。真っ直ぐ進む道は地図には載っていない。しかし踏み跡がしっかり付いていた。地形図を見たら谷地を通り田んぼに出られそうに見えた。そこで真っ直ぐ進んでみた。


ところが先へ行くと倒木が道を塞ぎ、仕舞いには踏み跡も見えなくなった。藪を漕いで下りられないこともなさそうだったが、引返すことにした。
ショウジョウバカマがたくさん咲いていた。




分岐まで戻り、甲戸口に向かって下りた。標高を下げていくとキクザキイチゲがたくさん観られた。花はまだ開いていなかった。黄色い菌類も観られた。
 

しばらく下りるとエンレイソウが咲いていた。落ちていた梢で葉をそっと持ち上げて、花が見えるようにして写真を撮った。
 

キクザキイチゲは下山するまで開いている花を観られなかった。下山口近くで一つ二つ開いているカタクリを観たが、先に述べたように写真は撮らず仕舞いだった。


竹林を抜けて、9時7分に下山口に到着した。
 

そこからはアスファルトの道を歩いてクルマを置いたところまで戻った。途中、山の斜面にキクザキイチゲがたくさん咲いていて、そのうちいくつかは花が開いてきていた。


クルマに積んでいた雑巾で登山ズボンと靴の汚れを落とし、雪国植物園に向かった。

撮影:2024/03/24
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再びタヌキ

2024-03-23 05:30:30 | 日記(雑記帳)
半月ほど前にタヌキを観たことをご報告しました。
https://blog.goo.ne.jp/shu2702/e/47a429fc928797bf54222fac9195fd6b

20日にウグイスを探しに出かけたついでに、タヌキがまだいるか見てきました。
するとどうでしょう。先日観たところから100mほど離れたところに2匹のタヌキがいました。


奥に親、手前に子供の2匹です。写真が不鮮明なのは金網越しのためです。
親の頭に毛がはげているところがあります。先日観たタヌキと同じ個体です。
子供は皮膚の一部が剥けています。怪我をしたのかもしれません。


子供のアップです。やはりまだキツネ顔をしています。身体は親と同じくらいになりました。


タヌキは本来夜行性です。
学名をNyctereutes procyonoidesと言い、Nyctereutesは、古代ギリシャ語で「夜」の意があるnyctosと「探す」の意があるereunaに由来するようです(ウィキペディア)。
そのタヌキが日中に人前に現れるのは、人が餌を与えているためかもしれません。


確かにタヌキは愛嬌がありますが、タヌキを含む野生動物は、病原体を持っている可能性があり手を触れるのは危険です。


また白井市では農作物への被害を減らすため、イノシシ、ハクビシン、タヌキ、アライグマ、カラスについて罠を設置して対策を取ってきています。
このタヌキはいつまでここにいられるのか、気になります。


先日観た場所に行くと、もう1匹の大人のタヌキがいました。こちらも人を恐れてはいないようでした。


先日と同じタヌキですので、コメント欄を閉じています。
明日より数日間出かけますので、投稿はありません。

撮影:2024/03/20
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旅の途中カモ(七次川調整池)

2024-03-22 05:30:18 | 
前日に住宅街を自転車で走っていたら、すぐ近くにウグイスの声を聞きました。その日は急いでいたので、ウグイスを探す時間はありませんでした。
そして翌20日に、今年初めて自宅でもウグイスの声が聞こえました。そこでウグイスを探しにカメラを持って出かけてみました。

結論を先に言うと、ウグイスは声は聞こえても姿は見つけられませんでした。
七次川調整池の周囲ではいつもウグイスの声が聞こえます。池の西側(普段観ている場所の反対側になります)をフェンスに沿って歩いていると、池から大きな羽音が聞こえました。
繁っている樹の間から池面を覗くと、カモがばたばたしていました。写真を撮ってみると、コガモの♀のようでした。
また近くにコガモの♂がいるのを見つけました。全部で4羽ほどの群れのようでした。
 

池を丹念に覗くと、他にもカモがいました。
池の中央にいるのが見えたのは、このカモでした。


遠くでよく分からなかったのですが、ヒドリガモの♀のようです。
少し離れてヒドリガモが5、6羽いました。


オナガガモも数羽いました。


また別の場所にオカヨシガモの♂の若鳥のようなカモが2羽いました。この鳥については自信がありません。


上記のカモは、いずれも3月16日にこの池を観に行った際にいなかったものです。
恐らく旅の途中なのでしょう。今シーズンこの池で越冬したカモは、オナガガモとホシハジロがそれぞれ数百羽と、ヒドリガモが数羽でした。
またキンクロハジロがシーズンの初めごろと終わりごろに観られました。コガモはたまに観る程度でした。オカヨシガモは、私が観た範囲では確認できませんでした。

珍しいカモが旅の途中に立ち寄ることもありますが、残念ながら今冬は観ていません。

撮影:2024/03/20


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春分の日に咲いていた我が家の花

2024-03-21 05:30:25 | みんなの花図鑑
昨日(20日)の午前中はぽかぽか陽気で、庭に出て草取りをしたり、学校の花壇の水遣りをしたりしました。
庭ではユスラウメが咲き始めました。
 

ジンチョウゲは満開です。今年は長い間咲き続けました。


草花ではヒアシンスが咲き出しました。
 

マクロでも撮りました。


白花の房咲きスイセンは今が盛りです。
 

やはりマクロでも撮りました。


ティタティタもたくさん咲いています。


今年仲間になったネモフィラとプリムラ・ジュリアンも元気です。
 

こちらは以前からあるノースポールです。


ハナニラとツルニチニチソウです。
 

パンジーと咲き出したばかりのシバザクラです。
 

最期はマクロで撮ったラベンダーです。


その他ではウメが僅かに咲き残っています。クリスマスローズは花が終わりました。しかし見た目はまだきれいです。
今年植えたキンギョソウが次々と花を咲かせています。早咲きのチューリップがそろそろ開きます。

撮影:2024/03/20
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散歩道で見かける鳥も減りました

2024-03-18 05:30:21 | 
3月16日は市内の調整池を3ヶ所回った他に、普段から歩いている道も歩きました。
そこで観た鳥は、ハシボソガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、シジュウカラ、メジロ、シロハラ、キジバト、ハクセキレイ、ダイサギ、カルガモの12種でした。
2時間も歩いた割に、観た鳥の種類が少なかったです。理由は冬鳥の大部分がいなくなったからのように思います。

珍しい鳥はいませんが、撮った写真を上げておきます。
アオジです。





■アオジ
Black-faced bunting

スズメ目ホオジロ科ホオジロ属
Emberiza spodocephala
青鵐/L16cm

シロハラです。頭部に白い眉線が見えないことから、♂のようです。



■シロハラ
Pale Thrush

スズメ目ヒタキ科
Thrdus pallidus
白腹/L25cm

ダイサギです。

■ダイサギ
Great Egret

ペリカン目サギ科
Andea alba
大鷺/L88~98cm

おまけの写真はナズナ(ぺんぺん草)です。


撮影:2024/03/16

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まだカモはいるのかな?(白井市内)

2024-03-17 05:30:26 | みんなの花図鑑
3月16日は大きな高気圧が本州を被い、朝から陽射しがたっぷりで、13時の気温はなんと21℃でした。
今週の初めにまだカモが残っていた市内の池では、どうなっているでしょう?
出かけてきました。

先ず、自宅から歩いて行ける調整池です。
まだヒドリガモ、コガモ、キンクロハジロがいました。キンクロハジロの数が減っていました。






続いてハシビロガモが越冬した池へ行ってみました。
いましたハシビロガモです。


ぐるぐる輪を描いているものもいれば、頭を突っ込んで餌を採っているものもいました。
数は以前観たときと変わっていないようです。




あらあら、このカモはオカヨシガモではないでしょうか?
市内で観るのは初めてかもしれません。しかもペアです。




続いて出かけたのはオオハクチョウが3月3日までいた七次川調整池です。
ここにはオナガガモとホシハジロが合わせて500羽ほどいました。

ところが1羽のカモも見えませんでした。1羽のカワウが悠々と潜水を繰り返していました。
写真も撮らずに帰ってきました。

おまけの写真は近所で咲き始めたダンチオウトウです。
ヒヨドリが来ていました。






今日は終日出かけていますので、コメント欄を閉じています。
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風が吹いた日は鳥も観られずただ歩いたのみ

2024-03-16 05:30:59 | 
13日は風が強い中、1時間ほど川沿いの道を歩いた。ここはいつも野鳥を多く観るところで、歩いていて飽きが来ない。
ところが、13日に観た鳥というと、ハシボソガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、アオジ、トビの5種類だけだった。スズメやツグミすら観なかった。本当はウグイスを観たかったのに、鳴き声すら聞けなかった。
おまけに花粉の飛散が強く、目は痛むし鼻水は出るしで散々だった。

アオジは何度か観たがいずれも藪の中だった。唯一藪以外で撮れたのは逆光だった。




トビが休んでいたのは、50m程先の川の土手に生えていた樹で、見下ろす角度でトビを撮った。
鳥類の視野は一般的に広く、しかもトビは極めて視力が高いらしい。
50m先から2mmの大きさの肉片を見つけられる視力(人間でいう7.0〜8.0の視力)があるというので、いかに離れていても見つかってしまう。
猛禽を見つけてラッキーだと思った(その時点でトビとは分からなかった)が、トビには既に気づかれていたようだった。




その後空を飛ぶトビの姿を観た。


風は、風速10mを越えていた感じだった。
煙突の煙も横に流れて、すぐに消えていた。


花はホシノヒトミ、ハコベなどを観た。
一番多く観たのは、ホトケノザだったように思う。


撮影:2024/03/13

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2時間の散策で23種の野鳥を観察(白井市内)

2024-03-15 05:30:10 | 
3月11日は穏やかな日和で、午前中にクルマで市の北側へ移動して2時間ほど歩きました。歩数は7400歩でした。
この日観た鳥は、ハシボソガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、ホオジロ、カシラダカ、スズメ、アオジ、オオカワラヒワ、モズ、キジバト、ハクセキレイ、コガモ、カルガモ、コブハクチョウ、オオバン、バン、アオサギ、コサギ、トビ、ノスリ、キジ(♀)の23種と、不明の1種でした。

普段撮らないカラスですが、逆光気味でも撮れる鳥です。
 

ヒヨドリ、ムクドリも普段はほとんど撮りません。
 

ツグミは最近よく見かけます。このところ我が家の庭にも毎日のように来ています。
この日も何度も観ました。ワンショットだけ撮りました。周りにホシノヒトミがたくさん咲いていました。


ホオジロは小さな群れで藪の中にいるのを何度か観ました。なかなかうまく撮れませんでした。


次はカシラダカのようでした。小さな群れがサクラに止まっていました。





■カシラダカ
Rustic Bunting

スズメ目ホオジロ科ホオジロ属
Emberiza rustica
頭高/L15cm

次は名前が分かりませんでした、目の上の眉斑あるいは側頭斑が見えません。スズメとも違うようです。
写真はこのショットだけです。


次はスズメです。50羽ほどの群れでいました。



■スズメ
Tree Sparrow

スズメ目スズメ科スズメ属
Passer montanus
雀/L14cm

続いてはアオジです。小さな群れで藪の中にいるのを観ました。
最近よく撮っているので、証拠に撮ったこの1枚だけです。ピントが合っていませんね。


続いてはオオカワラヒワだと思います。10羽ほどの群れが川沿いのサクラに止まっていました。


次はモズです。2ヶ所で観ました。この個体は草の茎に止まって、地面に下りて、再び草の茎に戻ってきていました。もう1羽はサクラの樹にいました。


続いてはキジバトです。ムクドリと一緒に畦道で餌を探していました。


ハクセキレイは遠くにいるのと飛んでいるのを観ました。写真は不鮮明なので載せません。

この後は水辺にいた鳥です。
先ずはコガモの群れです。別の種のカモが混じっていないか観ましたが、いないようでした。
 

カルガモは遠くにいたので、写真を載せません。
次はコブハクチョウです。2羽を観ました。下の写真の個体は嘴の色が淡く、こぶも小さいので若鳥のようです。



■コブハクチョウ
Mute Swan

カモ目カモ科
Cygnus olor
瘤白鳥/L152cm

続いてはオオバンです。20羽ほどの群れが水辺にいました。



■オオバン
Eurasian coot

ツル目クイナ科
Fulica atra
大鷭/L39cm

その次はバンの若鳥です。久しぶりに観たので嬉しかったです。







■バン
Common Moorhen

ツル目クイナ科
Gallinula chloropus
鷭/L32cm

アオサギを2羽、コサギを1羽観ました。写真は載せません。

続いては猛禽になります。
先ずはトビです。飛んでいる姿を何度も観ました。樹に止まっているところ、畑に下りたところも観ましたが、遠くなので写真はありません。




次は100mほど先の電柱に止まっていた猛禽です。写真は拡大しています。ノスリの若鳥ではないかと思います。


最後はキジですが、クルマで移動中にすぐ目の前を飛ぶ♀を観ました。写真はありません。また♂の鳴き声を2ヶ所で聞きました。
その他、ウグイスの鳴き声も数カ所で聞きました。

2時間も歩いたのに7400歩しか歩いていませんでした。
attsu1さんが仰るように、散歩というより一人探鳥会になりました。

撮影:2024/03/11
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本年2回目の赤城山雪上ハイキング

2024-03-14 05:30:36 | 山行・旅行


ちょうど1ヶ月前に赤城山を歩いた時は春のような陽気だった(1ヶ月前の記録)。できれば霧氷が期待できる中にもう一度出かけたいと思い、山行を計画した。
前日に南岸低気圧が通過し、山に湿度をもたらした、その後気圧配置が冬型に変わり冷え込んだので、霧氷が期待できそうだと読んだ。
時間とともに風が強くなる予報だった。無理なら途中で引返せば問題ない。半月ほど前に腰を患い、まだ背中や腰が痛むのが気がかりだった。


途中クルマで通った新坂峠の気温はマイナス9℃で、1ヶ月前より2℃低かった。これまで一番の霧氷を観た時はマイナス13℃だったと記憶している。それに比べるとまだ暖かい。さて霧氷はどうだろう。
大沼湖畔の駐車場を出発したのは8時13分で、予定より30分ほど遅れていた。急ぎ足で登山口へ向かった。
風が強かった。霧氷が発達するには風は無い方がよいはずだ。

登山口でアイゼンを着用し、猫岩まで休まずに登った。相変わらず腰が痛い。
 

猫岩付近から観た大沼は、やはり一部が結氷していないようだった。


条件が良いと猫岩辺りから霧氷が観られるが、そうではなかった。しかし積雪は十分にあり雪庇が発達していた。雪庇を入れて何枚か写真を撮った。




ゆっくり登ったものの腰が痛んだ。引返すことも考えたが、上の景色が気になり、引き続きゆっくり歩くこととした。
標高が1700mを越えるとダケカンバに付いた霧氷が出てきた。後は空が晴れれば写真が撮れるので、ザックを降ろして待つことにした。
ようやく晴れたところで撮った写真。


次は偏光フィルターを効かして撮った写真。




もうすぐ山頂。


10時16分に山頂到着。ずいぶんゆっくり歩き、写真を撮るため止まってもいたのに、コースタイムより14分早く着いた。何だか不思議だった。


山頂到着後すぐに曇ってきたのが残念だった。




展望スポットに向かったが、西側の目当ての山はひとつも見えなかった。土曜日だというのに付近に誰もいなかった。
ザックを降ろしてしばらく待ったが、晴れそうな気配は感じられなかった。さらに悪いことに西風がまともに当たるので、退散することにした。ここで食事など考えられない。
 

さてここから下山するか、駒ヶ岳へ向かうかを思案したが、先ずは黒檜権現に参拝しようと決めた。


黒檜権現はなぜか西側を向いている(大沼湖畔に建つ赤城神社の方向ではある)。祠の後に当たる東の空に晴れ間が見えた。
さてどうしようか。参拝を済ませて再び考えた。先ずは数分で行ける南向きの展望スポットまで足を伸ばすことにした。

ここは北西側に樹が茂っていて風が当たらない。ザックを降ろして食事をすることとした。
展望スポットからは、晴れていれば秩父の山々や富士山が一望できる。
この日遠くの山は見えなかったが、右に地蔵岳、左に駒ヶ岳、中央奥に小沼、その左に長七郎山が見渡せた。


同じ景色だが、風が吹くとこの通り。遮るものが無いと、相変わらず風が強い。


食事を終えた頃に1人の登山者がやって来た。ちょうど良いタイミングだったので展望スポットを譲った。
さて、このまま来た道を引返すか駒ヶ岳に向かうかだが、雪が豊富にあり歩きやすそうだったので(雪が無いとこの先の激下りがきつい)、駒ヶ岳へ向かうことにした。
途中3~4人に抜かれて、駒ヶ岳に11時50分に着いた。


駒ヶ岳から観た黒檜山。登りは左端の尾根を、下りは中央から左手前下へ伸びるる尾根を歩いて来た。


駒ヶ岳から観た大沼。南側に当たる左側が凍結していない。


駒ヶ岳からの下りもゆっくり歩き、途中脱兎のように駆け下りていった女性に抜かれたりして、12時35分に下山した。


腰が痛む中、先ずは無事に下山できて良かった。写真は二の次ということで。

撮影:2024/03/09
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スプリング・エフェメラルのまとめ

2024-03-13 05:30:10 | みんなの花図鑑
◇キンポウゲ科
フクジュソウ キンポウゲ科フクジュソウ属の多年草。(2024/02/20 みかも山公園)
 
 日本ではフクジュソウ(エダウチフクジュソウともいう。Adonis ramosa)、ミチノクフクジュソウ(Adonis multiflora)、キタミフクジュソウ(Adonis amurensis)、シコクフクジュソウ(Adonis shikokuensis)の4種が自生する。花期は早春であり、3-4cmの黄色い花を咲かせる。当初は茎が伸びず、苞に包まれた短い茎の上に花だけがつくが次第に茎や葉が伸び、キタミフクジュソウ以外はいくつかの花を咲かせる。花は花弁を使って日光を花の中心に集め、その熱で虫を誘引している。そのため、太陽光に応じて開閉する(日光が当たると開き、日が陰ると閉じる)。葉は細かく分かれる。夏になると地上部を枯らす。初春に花を咲かせ、夏までに光合成をおこない、それから春までを地下で過ごす。いずれの種も石灰岩質を好む。(wikipediaより抜粋。 特記なき場合は以下同じ)
セツブンソウ キンポウゲ科セツブンソウ属の多年草。(2024/02/20 みかも山公園)
 
 地下に球状で径0.8-1.5cmの暗褐色をした塊茎があり、下からひげ根を出す。茎は高さ10-30cmになり、その上方に2個の茎葉が無柄で輪生する。茎葉は長さ2-2.5cm、幅3-5.5cmになり、深く羽状に切れ込み、裂片は広線形となる。根出葉は単生し、葉柄は長さ7-15cm、五角状円形で長さ幅ともに1-5cmになり、3全裂し、さらに羽状に欠刻する。
 花期は2-4月。花は茎先に単生し、白色で径2-2.5cmになる。花柄は茎葉から出て長さ0.5-1cmになり、細かい絨毛がある。花弁に見えるのは花弁状の萼片で、ふつう5個

ニリンソウ キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。(2022/04/19 滝川渓谷)
 
 深く裂けた根生葉を持つ。茎に3枚が輪生する葉には、サンリンソウのような柄はない。3-6月に、白い萼片を持つ直径約2 cmの花をつける。多くは1本の茎から特徴的に2輪ずつ花茎が伸び、和名の由来となっている。まれに1輪や3輪のものもある。根茎で増えるため、群落を作ることが多い。
キクザキイチゲ キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。(2022/03/29 角田山)
 
 北海道、本州の近畿地方以北に分布し、落葉広葉樹林の林床などに生育する。高さ10-30 cm。花期は3-5月で、白色~紫色の花弁状の萼片を持つ花を一輪つける。花弁はない。キクに似た花を一輪つけることからこの名がついた。
アズマイチゲ キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。(2022/03/11 みかも山公園)
 
 根茎は横に這い、紡錘状にふくらむ。茎につく葉は柄を持って3枚が輪生し、3出複葉である。花期は3-5月、花茎の高さは15-20cmになり、直径2-3cmの花弁状の萼片を持つ花を1個つける。萼片は白色で8-13枚。花弁はない。近縁のキクザキイチゲに似るが、浅く3葉に切れ込んだ葉の形が特徴である。
オオミスミソウ(別名雪割草) キンポウゲ科ミスミソウ属の多年草。(2022/03/29 角田山)
 
 山地に生えるミスミソウの品種で名のとおり全体が大きい。高さ10-15cm。葉は幅が5-10cmもあり、先は鋭い。花は直径1.5-2cmで花弁状の萼片は長さ8-10mm。花色も白、紫、紅、藍色などと豊富。花期は3-5月。
オウレン(別名キクバオウレン) キンポウゲ科オウレン属の多年草。(2022/03/29 角田山)
 
 常緑で小型の多年草。雌雄異株または雌雄同株。草丈は20cm内外で、地中に伸びる根茎の表面は黄褐色で内部は鮮やかな黄色をしている。根茎から黄色い細根を多数出し、早春の2 - 3月頃に花茎を伸ばす。1回3出複葉。
セリバオウレン キンポウゲ科オウレン属の多年草。(2022/03/28 赤城自然塩)
 
 オウレンとの違いは2回3出複葉。本州と四国に分布。

◇ユリ科
カタクリ ユリ科カタクリ属の多年草。(2022/03/29 角田山)
 
 地下茎は意外と深く、鱗茎の姿がクリの片割れに似ることから、「片栗」の意味で名づけられたといわれている。鱗茎は長さ4 -5cm 、直径1cmほどの大きさで、デンプンを蓄えている。
 早春に地上部を展開して、花期は早いところでは3月、ふつうは4-6月ごろで、10-15cmほどの花茎を伸ばし、直径4-5cmほどの薄紫から桃色の花を先端に一つ下向きに咲かせる。まれに白花を咲かすものがあり、シロバナカタクリとよばれる。蕾をもった個体は芽が地上に出てから10日程で開花する。花茎の下部に葉が通常2枚、若い株では1枚の葉がつき、葉柄を含めて長さ10-12cm、幅2.5-6.5cmほどの長楕円形。葉身は質がやわらかく、迷彩柄のような暗紫色の模様がある。地域によっては模様がないものもある。
 花被片と雄しべは6個。雄蕊は長短3本ずつあり、葯は暗紫色。長い雄蕊の葯は短いものより外側にあり、先に成熟して裂開する。雌蕊の花柱はわずかに3裂している。地上に葉を展開すると同時に開花する。晴天時は花に朝日を浴びると、花被片が開き背面で交差するほど極端に反り返り、夕暮れに閉じる運動を繰り返す。日差しがない曇りや雨の日には、花は開かないまま閉じている。開花後は3室からなる果実が出来、各室には数個 - 20程の胚珠が出来る。平均で60%程の胚珠が種子となる。胚珠は長さ2mmほどの長楕円形である。
 果期は5-6月ごろで、花後に結実して、蒴果が裂開して種子を落とす。その後、葉や茎は枯れて宿根する。地上に姿を現す期間は4-5週間程度で、群落での開花期間は2週間程と短い。種子にはアリが好む薄黄色のエライオソームという物質が付いており、アリに拾われて巣に運ばれることによって生育地を広げている。

コシノコバイモ ユリ科バイモ属の多年草。(2023/03/30 弥彦山)
 
 地下の鱗茎は2個で半球形の鱗片からなる。茎の高さは10-20cmになり、葉は下部では対生し、上部では3輪生し、葉身は披針形から広線形となる。
 花期は4-5月。花は茎先に下向きに1個つく。花は淡黄色の広鐘形で、花被片は長さ2cm、中部下寄りで外側に角張って張り出す。花被片の基部や縁に暗紫色の網目状の斑紋があり、花被片内側の中部より下側、下側から3分の1 - 5分の2の位置から上に向かう腺体がある。花被片内側の中脈と内花被片の縁に著しい毛状突起があるのがこの種の特徴。花被片より短い雄蕊が6個あり、葯はクリーム色になる。子房は3室あり、各室に多数の胚珠がある。果実は蒴果で胞背裂開し、種子には狭い翼がある。
 日本固有種。本州の山形県から石川県にかけた日本海側、静岡県、岐阜県、愛知県に分布し、山地の林内に生育する。まれに見られる植物である。


◇ケシ科
ミチノクエンゴサク ケシ科キケマン属の多年草(2023/03/29 角田山)
 
 地下にある球形の塊茎があり、塊茎からは茎を1本だけ出す。茎は高さが15cmほどになり、葉柄のある茎葉を2個、基部には鱗片葉を1個つける。茎葉は1-2回3出複葉となるが、小葉はさらに分裂することがある。小葉は楕円形から線状楕円形になり、長さはふつう1-2cm、先端は鈍形またはやや鈍形、基部は鋭形になる。
 花期は4-5月。花茎の先端に総状花序をつける。小花柄の基部の葉状の苞は倒卵形または広線形で、先は分裂しないか欠刻状に2-3裂する。花冠は一方が唇状に開き、その反対側が距となり、長さは7-15mmになり、花冠の長さが15-25mmあるヤマエンゴサクと比べると小さい。花冠は淡青紫色から青紫色になり、先端の方が色が濃い。果実は披針形または狭卵形で円柱形の蒴果で、幅は狭い。熟すと2片に裂ける。
 日本固有種。本州の東北地方(日本海側)、中部地方(日本海側、長野県、岐阜県)、島根県隠岐(島後)に分布する。

ヤマエンゴサク ケシ科キケマン属の多年草(2022/04/18 大滝渓谷 )
 
 地下に径1cmほどになる球形の塊茎がある。塊茎から5cmほど伸びた位置に卵状披針形で長さ1.8cmになる鱗片葉がある。茎は高さが10-20cmになり、鱗片葉の腋には小球芽がある。葉は2-3回3出複葉となり、葉柄があり、小葉は卵円形から披針形になり、先は3-4裂する。小葉の数や形状に変異が多い。
 花期は4-5月。総状花序に5-10個の花をつける。小花柄の基部の苞は菱状卵形で先が3-5裂しており、近縁種のエゾエンゴサクやオトメエンゴサクの苞が全縁となるので区別できる。花冠は一方が唇形のように開き、その反対側がまっすぐに伸びるかやや湾曲した長い筒型の距となり、長さは15-25mmになる。花冠は青紫色から赤紫色になる。 果実は蒴果で、長さ10-15mm、幅4-8mmになる広披針形または狭卵形になる。

ミヤマキケマン ケシ科キケマン属の越年草。(2022/04/18 大滝渓谷 )
 
 茎は赤みを帯び、下方で分枝して斜上し、高さは20-50cmになる。葉は1-2回羽状複葉で、小葉はさらに羽状に深裂する。葉はしばしば紫褐色を帯びる。
 花期は4-7月で、茎の先に3-10cmの総状花序をつけ、多数の黄色い花を密につける。花の長さは20-23mmになる。果実は蒴果で、長さ2-3cmの線形になり、数珠状になる。

ムラサキケマン ケシ科キケマン属の越年草。(2019/04/18 滝子山)
 
 茎は真っ直ぐに立ち、高さは30-50cmほど。茎には複数の葉がつき、それぞれ斜め上に伸びて2-3回3出複葉、小葉は扇形に近く、先端は丸くて、丸い鋸歯がある。葉質は薄くて柔らかく、つやを欠く。花期は4-6月で、赤紫色の長さ2cmでキケマン属に独特の筒状の花を咲かせる。果実は豆の果実に似る。

◇シュロソウ科(メランチウム科)
ショウジョウバカマ シュロソウ科ショウジョウバカマ属の多年草。(2022/04/19 滝川渓谷)
 
 葉は広い線形でなめらか、根本から多数出てロゼット状に平らに広がる。花茎はロゼット葉の中心から出現し、花が成熟するまでは高さ10~30cm、花が成熟すると1m近くまで成長する。花序は花茎の先端に横向きに形成される。花の色は生育場所によって、淡紅色、紫色、白色と変化に富んでいる。花期は低山では3-4月であるが、高山では雪渓が溶けたあとの6-7月になる。なお、花被は花が終わった後もそのまま残り、色あせはするものの、咲いたときの姿を残しているので、夏に緑の花が咲いている、といった姿となる。種子は約5mmで細長く、1つの蒴(さく)果に40-60個が格納される。種子は春化により発芽する。
 繁殖は種子のほか、葉の先にできる不定芽によっても殖えることができる。

エンレイソウ シュロソウ科エンレイソウ属 の多年草。(2022/05/24 尾瀬)
 
 太く短い根茎から、高さ20-50cmの茎が一本伸び、その先端に3枚の葉を輪生する。葉は葉柄を持たず、茎から直接生ずる。葉の形状は丸みを帯びたひし形で、直径は10-20cm。花期は4-6月。3枚の葉の中心から短い花柄が伸び、小さな花をつける。花は花弁を持たず3枚の緑色または濃紫色のがく片を持ち、横向きに咲く。

◇ナス科
ハシリドコロ ナス科ハシリドコロ属の多年草。(2019/04/18 滝子山)
 
 日本の本州から四国・九州にかけて分布する多年草。山間の日陰などの湿った木陰に群生する。早春に葉に包まれた新芽を出し、全長は40-50cm程度に成長する。花期は4月から5月。釣鐘状の暗紫紅色の花を咲かせる。夏先には休眠状態に入るため枯れる。夏から冬までは見ることができない典型的な春植物である。


※上記以外のスプリング・エフェメラルについても、今後適時取材して追加していく予定。
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植物クロスワード(45)『スプリング・エフェメラル』の答え

2024-03-12 05:30:00 | クロスワードパズル

タテのカギ
1 上から読んでも下から読んでも――。
2 この資格を取るには、厚生労働大臣指定の――養成施設(専門学校、短大、大学の昼間部)に入学し、必要な課程を履修して卒業する必要がある。
3 フクジュソウ キンポウゲ科の多年草。(2024/02/20 みかも山公園)♪
 
 日本ではフクジュソウ(エダウチフクジュソウともいう。Adonis ramosa)、ミチノクフクジュソウ(Adonis multiflora)、キタミフクジュソウ(Adonis amurensis)、シコクフクジュソウ(Adonis shikokuensis)の4種が自生する。花期は早春であり、3-4cmの黄色い花を咲かせる。当初は茎が伸びず、苞に包まれた短い茎の上に花だけがつくが次第に茎や葉が伸び、キタミフクジュソウ以外はいくつかの花を咲かせる。花は花弁を使って日光を花の中心に集め、その熱で虫を誘引している。そのため、太陽光に応じて開閉する(日光が当たると開き、日が陰ると閉じる)。葉は細かく分かれる。夏になると地上部を枯らす。初春に花を咲かせ、夏までに光合成をおこない、それから春までを地下で過ごす。いずれの種も石灰岩質を好む。(wikipediaより抜粋。 特記なき場合は以下同じ)
4 春になると野山にたくさんの花が咲いて、筆者の心は――!
5 鹿児島弁で「――くいやんせ」とは「それを下さい」という意味。
6 仏像・位牌(いはい)が安置してある部屋。
7 「――を憎んで人を憎まず」は孔子のことば。
8 原人(げんじん)が使い始めた道具。
9 ニリンソウ キンポウゲ科の多年草。(2022/04/19 滝川渓谷)
 
 深く裂けた根生葉を持つ。茎に3枚が輪生する葉には、サンリンソウのような柄はない。3-6月に、白い萼片を持つ直径約2 cmの花をつける。多くは1本の茎から特徴的に2輪ずつ花茎が伸び、和名の由来となっている。まれに1輪や3輪のものもある。根茎で増えるため、群落を作ることが多い。
12 曲折(きょくせつ)と一緒に使われることば。
14 心に浮かぶことを独り言のように言うこと。
16 主に女性が使う一人称の一つ。
17 ココアやチョコレートの原料となる植物。
20 「海の女王」「海の白雪姫」「海の貴婦人」と呼ばれる魚。てんぷらが美味しい。
22 カタクリ ユリ科の多年草。(2022/03/29 角田山)
 
 地下茎は意外と深く、鱗茎の姿がクリの片割れに似ることから、「片栗」の意味で名づけられたといわれている。鱗茎は長さ4 - 5 cm 、直径1 cmほどの大きさで、デンプンを蓄えている。
 早春に地上部を展開して、花期は早いところでは3月、ふつうは4-6月ごろで、10-15 cmほどの花茎を伸ばし、直径4-5 cmほどの薄紫から桃色の花を先端に一つ下向きに咲かせる。まれに白花を咲かすものがあり、シロバナカタクリとよばれる。蕾をもった個体は芽が地上に出てから10日程で開花する。花茎の下部に葉が通常2枚、若い株では1枚の葉がつき、葉柄を含めて長さ10-12 cm、幅2.5-6.5 cmほどの長楕円形。葉身は質がやわらかく、迷彩柄のような暗紫色の模様がある。地域によっては模様がないものもある。
 花被片と雄しべは6個。雄蕊は長短3本ずつあり、葯は暗紫色。長い雄蕊の葯は短いものより外側にあり、先に成熟して裂開する。雌蕊の花柱はわずかに3裂している。地上に葉を展開すると同時に開花する。晴天時は花に朝日を浴びると、花被片が開き背面で交差するほど極端に反り返り、夕暮れに閉じる運動を繰り返す。日差しがない曇りや雨の日には、花は開かないまま閉じている。開花後は3室からなる果実が出来、各室には数個 - 20程の胚珠が出来る。平均で60%程の胚珠が種子となる。胚珠は長さ2 mmほどの長楕円形である。
 果期は5-6月ごろで、花後に結実して、蒴果が裂開して種子を落とす。その後、葉や茎は枯れて宿根する。地上に姿を現す期間は4-5週間程度で、群落での開花期間は2週間程と短い。種子にはアリが好む薄黄色のエライオソームという物質が付いており、アリに拾われて巣に運ばれることによって生育地を広げている。

24 オウレン(別名キクバオウレン) キンポウゲ科の多年草。(2022/03/29 角田山)
 
 常緑で小型の多年草。雌雄異株または雌雄同株。草丈は20cm内外で、地中に伸びる根茎の表面は黄褐色で内部は鮮やかな黄色をしている。根茎から黄色い細根を多数出し、早春の2 - 3月頃に花茎を伸ばす。
25 偕楽園、弘道館がある茨城県の県庁所在地。
26 ミニスカートの略称。
27 波頭(なみがしら)を稲の穂にたとえた語で、「いたぶらし」にかかる枕詞。「おして否と稲は搗かねど――いたぶらしもよ昨夜独り寝て」(万葉集)。現代語訳は「しいて嫌だと思って交わったわけではないが、やはり心が揺らぐよ。昨夜は一人寝をして」。
28 キクザキイチゲ キンポウゲ科の多年草。(2022/03/29 角田山)
 
 北海道、本州の近畿地方以北に分布し、落葉広葉樹林の林床などに生育する。高さ10-30 cm。花期は3-5月で、白色~紫色の花弁状の萼片を持つ花を一輪つける。花弁はない。キクに似た花を一輪つけることからこの名がついた。
32-1 ミチノクエンゴサク ケシ科の多年草(2023/03/29 角田山)
 
 地下にある球形の塊茎があり、塊茎からは茎を1本だけ出す。茎は高さが15cmほどになり、葉柄のある茎葉を2個、基部には鱗片葉を1個つける。茎葉は1-2回3出複葉となるが、小葉はさらに分裂することがある。小葉は楕円形から線状楕円形になり、長さはふつう1-2cm、先端は鈍形またはやや鈍形、基部は鋭形になる。
 花期は4-5月。花茎の先端に総状花序をつける。小花柄の基部の葉状の苞は倒卵形または広線形で、先は分裂しないか欠刻状に2-3裂する。花冠は一方が唇状に開き、その反対側が距となり、長さは7-15mmになり、花冠の長さが15-25mmあるヤマエンゴサクと比べると小さい。花冠は淡青紫色から青紫色になり、先端の方が色が濃い。果実は披針形または狭卵形で円柱形の蒴果で、幅は狭い。熟すと2片に裂ける。
 日本固有種。本州の東北地方(日本海側)、中部地方(日本海側、長野県、岐阜県)、島根県隠岐(島後)に分布する。

32-2 ヤマエンゴサク ケシ科の多年草(2022/04/18 大滝渓谷 )
 
 地下に径1cmほどになる球形の塊茎がある。塊茎から5cmほど伸びた位置に卵状披針形で長さ1.8cmになる鱗片葉がある。茎は高さが10-20cmになり、鱗片葉の腋には小球芽がある。葉は2-3回3出複葉となり、葉柄があり、小葉は卵円形から披針形になり、先は3-4裂する。小葉の数や形状に変異が多い。
 花期は4-5月。総状花序に5-10個の花をつける。小花柄の基部の苞は菱状卵形で先が3-5裂しており、近縁種のエゾエンゴサクやオトメエンゴサクの苞が全縁となるので区別できる。花冠は一方が唇形のように開き、その反対側がまっすぐに伸びるかやや湾曲した長い筒型の距となり、長さは15-25mmになる。花冠は青紫色から赤紫色になる。 果実は蒴果で、長さ10-15mm、幅4-8mmになる広披針形または狭卵形になる。

33 ミヤマキケマン ケシ科の越年草。(2022/04/18 大滝渓谷 )
 
 茎は赤みを帯び、下方で分枝して斜上し、高さは20-50cmになる。葉は1-2回羽状複葉で、小葉はさらに羽状に深裂する。葉はしばしば紫褐色を帯びる。
 花期は4-7月で、茎の先に3-10cmの総状花序をつけ、多数の黄色い花を密につける。花の長さは20-23mmになる。果実は蒴果で、長さ2-3cmの線形になり、数珠状になる。

35 英語ではバンカー。
37 ためしに作ってみること。
38 北海道では自然分布しているが(エゾ――)、本州には本来いないリス。ペットとして利用された中国産の個体が各地で野生化している。
39 伊豆半島西側のエリア。
40 2月に行われたNLBドジャース恒例の――先大食い大会では、69個を食べた園田さん(山本投手の通訳)が優勝した。
43 小豆を炊き、つぶを裏ごしして外皮を取り除き、砂糖を加えて練り上げたあんこ。
44 ある人や者に対して抱く、強い愛着心・情熱・欲望などの気持ち。
48 毒のある蛇で、怒ると首の部分を平らに広げる。
51 スプリング・エフェメラルとは『春のはかない命』という意味である。マルかバツか?
52 筆者が住む――県の最高峰は南房総市にある愛宕山(408m)で、大阪府の最高峰(金剛山、1056m)や沖縄県の最高峰(於茂登岳、526m)より低い。
54 アメリカ航空宇宙局の略称。
55 ――の明星、宵の明星は共に金星のこと。

ヨコのカギ
1 英語で保安官のこと。
4 セツブンソウ キンポウゲ科の多年草。(2024/02/20 みかも山公園)
 
 地下に球状で径0.8-1.5cmの暗褐色をした塊茎があり、下からひげ根を出す。茎は高さ10-30cmになり、その上方に2個の茎葉が無柄で輪生する。茎葉は長さ2-2.5cm、幅3-5.5cmになり、深く羽状に切れ込み、裂片は広線形となる。根出葉は単生し、葉柄は長さ7-15cm、五角状円形で長さ幅ともに1-5cmになり、3全裂し、さらに羽状に欠刻する。
 花期は2-4月。花は茎先に単生し、白色で径2-2.5cmになる。花柄は茎葉から出て長さ0.5-1cmになり、細かい絨毛がある。花弁に見えるのは花弁状の萼片で、ふつう5個あり、広楕円形で長さ1-1.5cm、幅1.5-0.8cmで先端はとがる。花弁は5-10個あり、先端は2裂し、黄色から橙黄色の蜜腺になる。雄蕊は多数あり葯は淡紫色になる。雌蕊は2-5個。果実は袋果となり、種子は径2mmになり、褐色で表面はなめらかである。

10 「――は友を呼ぶ」とは「気の合った者や似通った者は自然に寄り集まる」の意味。
11 空っぽで中味がないこと。むなしいこと。最後に「メ」をを付けると人を非難することばに。
13 次々と明るみに出ている冤罪事件は、まさに――。
15 ショウジョウバカマ シュロソウ科の多年草。(2022/04/19 滝川渓谷)
 
 葉は広い線形でなめらか、根本から多数出てロゼット状に平らに広がる。花茎はロゼット葉の中心から出現し、花が成熟するまでは高さ10~30cm、花が成熟すると1m近くまで成長する。花序は花茎の先端に横向きに形成される。花の色は生育場所によって、淡紅色、紫色、白色と変化に富んでいる。花期は低山では3-4月であるが、高山では雪渓が溶けたあとの6-7月になる。なお、花被は花が終わった後もそのまま残り、色あせはするものの、咲いたときの姿を残しているので、夏に緑の花が咲いている、といった姿となる。種子は約5mmで細長く、1つの蒴(さく)果に40-60個が格納される。種子は春化により発芽する。
 繁殖は種子のほか、葉の先にできる不定芽によっても殖えることができる。

18 江戸時代に、素泊まりの客が煮炊きなどのための薪代 (まきだい) として宿に支払う金銭。――を取り、旅人に自炊させて泊めた宿屋を――宿という。
19 温泉場において、共同浴場ではなく宿泊施設内にある温泉のこと。
21 九州の中央部、熊本県にある――山を含む地域。大観望、草千里ヶ浜が有名。
22 ヨコ53科の常緑高木の一群の総称で、狭義にはコナラ属中の常緑性の種(しゅ)。
23 東洋水産(マルちゃん)の、赤いきつねはうどん、緑のたぬきは――。
24 オオミスミソウ(別名雪割草) キンポウゲ科の多年草。(2022/03/29 角田山)
 
 山地に生えるミスミソウの品種で名のとおり全体が大きい。高さ10-15cm。葉は幅が5-10cmもあり、先は鋭い。花は直径1.5-2cmで花弁状の萼片は長さ8-10mm。花色も白、紫、紅、藍色などと豊富。花期は3-5月。
27 まさにこの瞬間を英語で。
28 心のもちかた。特にその広さ。気がまえ。
29 魚は一尾(いちび)、――と数える。
30 ナッツクラッカーで割るもの。
31 ギターに似た4弦の楽器で、ハワイアンなど軽音楽に用いられる。
32 英語アルファベットの19番目の文字。
34 イネやオオムギなどイネ科植物で、花の外側の穎 (えい) の先端にある針状の突起。ススキにあってオギにはないので、見分けるのに使うことができる。
36 ――念、――業、――雪、――金。
37 中国の国営通信社。政府の正式発表を内外に報道することを主任務としている。
39 日本人の持つ独自の価値観は、良きにつけ悪しきにつけ独特だ。これを――と言ってもよいだろう。
41 魚を捕食することから「魚鷹(うおたか)」の異名を持つタカ。
42 酒場などの女主人。マダム。
43 コシノコバイモ ユリ科バイモ属の多年草。(2023/03/30 弥彦山)
 
 地下の鱗茎は2個で半球形の鱗片からなる。茎の高さは10-20cmになり、葉は下部では対生し、上部では3輪生し、葉身は披針形から広線形となる。
 花期は4-5月。花は茎先に下向きに1個つく。花は淡黄色の広鐘形で、花被片は長さ2cm、中部下寄りで外側に角張って張り出す。花被片の基部や縁に暗紫色の網目状の斑紋があり、花被片内側の中部より下側、下側から3分の1 - 5分の2の位置から上に向かう腺体がある。花被片内側の中脈と内花被片の縁に著しい毛状突起があるのがこの種の特徴。花被片より短い雄蕊が6個あり、葯はクリーム色になる。子房は3室あり、各室に多数の胚珠がある。果実は蒴果で胞背裂開し、種子には狭い翼がある。
 日本固有種。本州の山形県から石川県にかけた日本海側、静岡県、岐阜県、愛知県に分布し、山地の林内に生育する。まれに見られる植物である。

45 筆者はお陰様で庭の除草が楽になった。 
46 ヨコ53科の一属の樹木の総称で、日本はこの属の分布北限となり2種が自生する。
47 中央ヨーロッパにある共和制国家で、首都はプラハ。ピルスナービールが美味しい。
49 テレビドラマ『水戸黄門』での、格さんの相棒は――さん。
50 アズマイチゲ キンポウゲ科の多年草。(2022/03/11 みかも山公園)
 
 根茎は横に這い、紡錘状にふくらむ。茎につく葉は柄を持って3枚が輪生し、3出複葉である。花期は3-5月、花茎の高さは15-20cmになり、直径2-3cmの花弁状の萼片を持つ花を1個つける。萼片は白色で8-13枚。花弁はない。近縁のキクザキイチゲに似るが、浅く3葉に切れ込んだ葉の形が特徴である。
53 ――科には、――属の他、クリ属、コナラ属などがあり、種子はドングリと呼ばれるものが多い。
56 ロボット掃除機の代表名。
57 ムラサキケマン ケシ科の越年草。(2019/04/18 滝子山)
 
 茎は真っ直ぐに立ち、高さは30-50cmほど。茎には複数の葉がつき、それぞれ斜め上に伸びて2-3回3出複葉、小葉は扇形に近く、先端は丸くて、丸い鋸歯がある。葉質は薄くて柔らかく、つやを欠く。花期は4-6月で、赤紫色の長さ2cmでキケマン属に独特の筒状の花を咲かせる。果実は豆の果実に似る。

その他のスプリング・エフェメラル

ハシリドコロ ナス科の多年草。(2019/04/18 滝子山)
 
 日本の本州から四国・九州にかけて分布する多年草。山間の日陰などの湿った木陰に群生する。早春に葉に包まれた新芽を出し、全長は40-50 cm程度に成長する。花期は4月から5月。釣鐘状の暗紫紅色の花を咲かせる。夏先には休眠状態に入るため枯れる。夏から冬までは見ることができない典型的な春植物である。

エンレイソウ シュロソウ科の多年草。(2022/05/24 尾瀬)
 
 太く短い根茎から、高さ20-50cmの茎が一本伸び、その先端に3枚の葉を輪生する。葉は葉柄を持たず、茎から直接生ずる。葉の形状は丸みを帯びたひし形で、直径は10-20cm。花期は4-6月。3枚の葉の中心から短い花柄が伸び、小さな花をつける。花は花弁を持たず3枚の緑色または濃紫色のがく片を持ち、横向きに咲く。


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植物クロスワード(45)『スプリング・エフェメラル』

2024-03-10 05:30:00 | みんなの花図鑑
今回の植物クロワードのテーマは、スプリング・エフェメラルです。
この季節だけ観られるスプリング・エフェメラル。今回は14種もの植物を写真付きで載せるため、マスの数を普段の2倍に増やしました。
(それでも載せきれなかった植物は3月12日の答えの後に掲載します。)
写真のある植物は、種名を入れてください。そのうち1つだけは、右から左に向けて文字が書いてあります(つまり右横書きです)。撮影場所がヒントになるかもしれません。
答えとそれぞれの植物に関する説明は、3月12日にアップします。どうぞお楽しみくださいませ。


タテのカギ
1 上から読んでも下から読んでも――。
2 この資格を取るには、厚生労働大臣指定の――養成施設(専門学校、短大、大学の昼間部)に入学し、必要な課程を履修して卒業する必要がある。
3 キンポウゲ科の多年草。(2024/02/20 みかも山公園)
 
4 春になると野山にたくさんの花が咲いて、筆者の心は――♪
5 鹿児島弁で「――くいやんせ」とは「それを下さい」という意味。
6 仏像・位牌(いはい)が安置してある部屋。
7 「――を憎んで人を憎まず」は孔子のことば。
8 原人(げんじん)が使い始めた道具。
9 キンポウゲ科の多年草。(2022/04/19 滝川渓谷)
 
12 曲折(きょくせつ)と一緒に使われることば。
14 心に浮かぶことを独り言のように言うこと。
16 主に女性が使う一人称の一つ。
17 ココアやチョコレートの原料となる植物。
20 「海の女王」「海の白雪姫」「海の貴婦人」と呼ばれる魚。てんぷらが美味しい。
22 ユリ科の多年草。(2022/03/29 角田山)
 
24 キンポウゲ科の多年草。(2022/03/29 角田山)
 
25 偕楽園、弘道館がある茨城県の県庁所在地。
26 ミニスカートの略称。
27 波頭(なみがしら)を稲の穂にたとえた語で、「いたぶらし」にかかる枕詞。「おして否と稲は搗かねど――いたぶらしもよ昨夜独り寝て」(万葉集)。現代語訳は「しいて嫌だと思って交わったわけではないが、やはり心が揺らぐよ。昨夜は一人寝をして」。
28 キンポウゲ科の多年草。(2022/03/29 角田山)
 
32 ケシ科の多年草(写真上、ミチノク――、2023/03/29 角田山)、(写真下、ヤマ――、2022/04/18 大滝渓谷 )
 

 
33 ケシ科の越年草。(2022/04/18 大滝渓谷 )
 
35 英語ではバンカー。
37 ためしに作ってみること。
38 北海道では自然分布しているが(エゾ――)、本州には本来いないリス。ペットとして利用された中国産の個体が各地で野生化している。
39 伊豆半島西側のエリア。
40 2月に行われたNLBドジャース恒例の――先大食い大会では、69個を食べた園田さん(山本投手の通訳)が優勝した。
43 小豆を炊き、つぶを裏ごしして外皮を取り除き、砂糖を加えて練り上げたあんこ。
44 ある人や者に対して抱く、強い愛着心・情熱・欲望などの気持ち。
48 毒のある蛇で、怒ると首の部分を平らに広げる。
51 スプリング・エフェメラルとは『春のはかない命』という意味である。マルかバツか?
52 筆者が住む――県の最高峰は南房総市にある愛宕山(408m)で、大阪府の最高峰(金剛山、1056m)や沖縄県の最高峰(於茂登岳、526m)より低い。
54 アメリカ航空宇宙局の略称。
55 ――の明星、宵の明星は共に金星のこと。

ヨコのカギ
1 英語で保安官のこと。
4 キンポウゲ科の多年草。(2024/02/20 みかも山公園)
 
10 「――は友を呼ぶ」とは「気の合った者や似通った者は自然に寄り集まる」の意味。
11 空っぽで中味がないこと。むなしいこと。最後に「メ」をを付けると人を非難することばに。
13 次々と明るみに出ている冤罪事件は、まさに――。
15 シュロソウ科の多年草。(2022/04/19 滝川渓谷)
 
18 江戸時代に、素泊まりの客が煮炊きなどのための薪代 (まきだい) として宿に支払う金銭。――を取り、旅人に自炊させて泊めた宿屋を――宿という。
19 温泉場において、共同浴場ではなく宿泊施設内にある温泉のこと。
21 九州の中央部、熊本県にある――山を含む地域。大観望、草千里ヶ浜が有名。
22 ヨコ53科の常緑高木の一群の総称で、狭義にはコナラ属中の常緑性の種(しゅ)。
23 東洋水産(マルちゃん)の、赤いきつねはうどん、緑のたぬきは――。
24 キンポウゲ科の多年草。(2022/03/29 角田山)
 
27 まさにこの瞬間を英語で。
28 心のもちかた。特にその広さ。気がまえ。
29 魚は一尾(いちび)、――と数える。
30 ナッツクラッカーで割るもの。
31 ギターに似た4弦の楽器で、ハワイアンなど軽音楽に用いられる。
32 英語アルファベットの19番目の文字。
34 イネやオオムギなどイネ科植物で、花の外側の穎 (えい) の先端にある針状の突起。ススキにあってオギにはないので、見分けるのに使うことができる。
36 ――念、――業、――雪、――金。
37 中国の国営通信社。政府の正式発表を内外に報道することを主任務としている。
39 日本人の持つ独自の価値観は、良きにつけ悪しきにつけ独特だ。これを――と言ってもよいだろう。
41 魚を捕食することから「魚鷹(うおたか)」の異名を持つタカ。
42 酒場などの女主人。マダム。
43 ユリ科バイモ属の多年草。(2023/03/30 弥彦山)
 
45 筆者はお陰様で庭の除草が楽になった。 
46 ヨコ53科の一属の樹木の総称で、日本はこの属の分布北限となり2種が自生する。
47 中央ヨーロッパにある共和制国家で、首都はプラハ。ピルスナービールが美味しい。
49 テレビドラマ『水戸黄門』での、格さんの相棒は――さん。
50 キンポウゲ科の多年草。(2022/03/11 みかも山公園)
 
53 ――科には、――属の他、クリ属、コナラ属などがあり、種子はドングリと呼ばれるものが多い。
56 ロボット掃除機の代表名。
57 ケシ科の越年草。(2019/04/18 滝子山)
 


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