shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

コオニユリ - 尾瀬・尾瀬沼

2018-07-22 11:36:01 | みんなの花図鑑
コオニユリ(小鬼百合)は、ユリ科ユリ属の球根植物です。

日本では、北海道から九州まで分布し、山地の少し湿った場所に自生します。
山地の湿地帯に咲くオニユリの近縁種ですが、オニユリより一回り小さく、ムカゴを作らず、種子を作ります。

尾瀬では7月下旬~8月中旬に、湿原で見られます。

7月20日、尾瀬沼でコオニユリが咲いていました。



尾瀬沼は、尾瀬国立公園の中心にあり、標高は1660mで尾瀬ヶ原に比べると240m程高いです。
大清水登山口(1180m)から入山すると、三平峠(1760m)までが登りになります。三平峠は只見川(阿賀野川=日本海に注ぐ)水系と片品川(利根川=太平洋に注ぐ)水系の分水嶺となります。

帰路、三平峠から大清水登山口に向けて30分ほど下ると、登山道の脇に湧水があります。「岩清水」です。
ザックに3リットル補給して帰りました。今は、冷蔵庫に入っていて、焼酎の割り水にいただいております。

次の尾瀬は紅葉の頃に計画したいと思います。
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ネジバナ - 尾瀬・尾瀬沼

2018-07-22 10:58:29 | みんなの花図鑑
ネジバナ(捩花)は、ラン科ネジバナ属の小型の多年草です。
花が花茎の周りに螺旋状に並んで咲く「ねじれた花序」が和名の由来で、右巻きと左巻きの比率はほぼ1対1だそうです。

日本全土、ヨーロッパ東部からシベリアにかけて、温帯・熱帯アジア全域、オセアニアなどに広く分布します。

7月20日、尾瀬沼ビジターセンターの近くで、ネジバナを見つけました。

この日、尾瀬沼湖畔には、日の出前からカメラマンが大勢集まっていました。
残念ながら、朝陽が山を照らし赤く染まる様子は撮れませんでしたが、霧が流れる風情はきれいでした。
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ツリガネニンジン - 尾瀬・大江湿原

2018-07-22 10:37:49 | みんなの花図鑑
ツリガネニンジン(釣鐘人参)は、キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草です。

日本では、北海道、本州、四国、九州の、山地の草原、林縁などに自生します。

花期は8~10月で、淡紫色の下を向いた鐘形の花を咲かせ、数段に分かれて茎に輪生する枝の先に少数ずつをつけます。
花冠は長さ15~20mmで先端はやや広がり、裂片は反り返ります。萼片は糸状で鋸歯があり、花柱が花冠から突出します。
非常に変異の大きい種で、特に花期以外の時期には葉の形、葉序などが大きく異なるものがあるようです。

7月20日、大江湿原でツリガネニンジンを見かけました。
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モウセンゴケ(葉) - 尾瀬・小沼湿原

2018-07-22 10:15:53 | みんなの花図鑑
モウセンゴケ(毛氈苔)は、モウセンゴケ科モウセンゴケ属の多年草です。

白いお花を咲かせますが、今回は見られませんでした。写真は葉を写しています。

コケとありますが種子植物です。
背の低い草で、茎はごく短く、地面から葉を放射状に出します。
葉にははっきりした葉柄があり、葉身はほぼ円形で、一面に長い毛があり、その先端から甘い香りのする粘液を出します。
これに釣られるなどしてやってきた虫がくっつくと、粘毛と葉がそれを包むように曲がり、虫を消化吸収します。

モウセンゴケは種子を作るためお花を咲かせます。そして、花粉を運んでもらうため虫を必要としています。
一方、食虫植物であるモウセンゴケにとって、虫は食べ物です。
花粉を運んでもらうために必要な虫を、自分自身が食べてしまっては花粉を運んでもらえません。
これは、モウセンゴケにとってジレンマとなっていることでしょう。


尾瀬沼の水は透明で、深くまで見透せます。西岸の遊歩道から撮影しました。。

(写真は7月19日に撮影)
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ワタスゲ(種子) - 尾瀬・尾瀬沼、小淵沢田代

2018-07-22 09:53:33 | みんなの花図鑑
ワタスゲ(綿菅)は、カヤツリグサ科ワタスゲ属の多年草です。

花期は5~6月で、他の植物が芽吹く前に、まったく地味なお花を咲かせます。
花の後にできる種子が集まってできる綿毛は、7月の緑の草原に光り輝きます。

7月中~下旬の尾瀬ヶ原、尾瀬沼では、ニッコウキスゲに代わり、ワタスゲが主役になってきています。




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ミヤマワレモコウ - 尾瀬・大江湿原

2018-07-22 07:08:40 | みんなの花図鑑
ミヤマワレモコウ(深山吾亦紅、深山吾木香)は、バラ科・ワレモコウ属の多年草です。
ワレモコウの名の由来は、木瓜文(もっこうもん)を割ったように見えることなど諸説あります。

<分布>北海道(日高地方)、本州(秋田県・福島県南西部~岐阜県北部)。中国、朝鮮半島。
<同定のポイント>花穂は長さ1~4cm、直立し花は上から咲く。雄しべは4個で等長。萼片より長い。
<花期>8~9月

大江湿原の木道脇で、ミヤマワレモコウを多く見かけました。
緑の草原の中で、ミヤマワレモコウの錆色がよいアクセントとなっていました。
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オトギリソウ - 尾瀬・大江湿原

2018-07-22 06:38:06 | みんなの花図鑑
オトギリソウ(弟切草)は、オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草です。

この不吉な名前は、この草を原料にした秘薬の秘密を漏らした弟を兄が切り殺したという、平安時代の伝説によります。
本来薬草で、タカノキズグスリ(鷹の傷薬)、チドメグサ(血止め草)などの別の呼び名もあります。

日本全土から朝鮮半島、中国大陸の草地や山野に自生します。
高さ20〜60cmにまで生育し、夏に2cm程の黄色い花を咲かせます。

東北地方および中部地方以北の、主に日本海側の亜高山帯から高山帯に分布するイワオトギリは、オトギリソウの高山型変種です。
https://blog.goo.ne.jp/shu2702/e/a0fa2ec9a7606ea6f155f7a52aa2d137

尾瀬の大江湿原でオトギリソウを見つけました。尾瀬では7月中旬から8月上旬に咲くようです。



(写真は7月20日に撮影)
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サワラン - 尾瀬・小淵沢田代

2018-07-21 21:37:49 | みんなの花図鑑
サワラン(沢蘭)は、ラン科サワラン属の多年草です。

高地の湿原のミズゴケの中に自生するランです。

昨年、同時季に訪れた尾瀬ヶ原では、やっと見つけたサワランは木道から離れていて、良い写真が撮れませんでした。
今回散策した範囲では、小淵沢田代で多くのサワランを見かけました。やはり、木道から数メートル離れたところが多く、その中で木道脇にサワランを見つけたときは嬉しかったです。
全体的にお花の見ごろを過ぎたものが多かったのは残念でした。来年は、もう少し早く来ましょう。

小淵沢田代は尾瀬沼の東1.5kmほどのところにあり、大江湿原と尾瀬沼ビジターセンターから整備された道が通っています。
7月20日、6時前に尾瀬沼キャンプサイトを出発し、大江湿原から小淵沢田代を小鳥の囀りを聴きながら、またお花を眺めながらゆっくり散策し、9時前にキャンプサイトに戻りました。その間、大江湿原の小淵沢田代分岐以降、誰とも出会いませんでした。

小淵沢田代では夏の陽を浴びた草原が緑に輝き、その中にワタスゲが白い穂をなびかせていました。
池塘に針葉樹の影が写り、針葉樹の森の上から顔を出した燧ケ岳の頂に、夏の陽が当たっていました。


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カラマツソウ - 尾瀬・尾瀬沼

2018-07-21 20:52:48 | みんなの花図鑑
カラマツソウ(落葉松草)は、キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草です。

昨年、同じ時季に尾瀬ヶ原を散策した際にも、カラマツソウをたくさん見ました。
その際、自然観察員の方から、ミヤマカラマツとの違いを教わりました。
ミヤマカラマツの小葉には縁に鋭い鋸葉があり、カラマツソウにはそれがないのが特徴だそうです。

尾瀬沼から大江湿原へ向かう木道の脇に、カラマツソウが並んで咲いていました。

尾瀬沼の南岸から見た燧ケ岳です。
この東側に福島県と群馬県の県境があります。道脇に県境の印が、特に目立つようにないのがいいと思いました。
「尾瀬」は何県かは関係なく、「尾瀬」でいいと思います。

(写真は7月20日に撮影)
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コバギボウシ - 尾瀬・尾瀬沼

2018-07-21 18:34:43 | みんなの花図鑑
コバギボウシ(小葉擬宝珠)は、リュウゼツラン亜科ギボウシ属の多年草です。

北海道、本州、四国、九州までの広い地域に分布し、日当たりの良い湿った草原や湿原に自生します。

花茎の高さは30~50cmくらいになります。
葉は根生葉、形は長楕円形、披針形で、葉の長さは10~20cm、幅は4~8cmくらいになり、葉柄がつきます。
花期は7~9月で、漏斗型の濃い紫色から淡紫色の花をやや下向きにつけ、筒部に透明な線が入ります。花軸につく蕾が下部から上部へと開花していきます。

オオバギボウシに比べると全体に小さいですが、尾瀬の木道脇に多く見られ、鮮やかな紫色が目を引きました。




尾瀬沼西岸から見た燧ケ岳。

(写真は7月19、20日に撮影)
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キンコウカ - 尾瀬・小沼湿原

2018-07-21 17:51:16 | みんなの花図鑑
キンコウカ(金光花、金黄花)は、キンコウカ科キンコウカ属の多年草です。
名前は、黄金のように輝いて見えることからついています。

北海道、本州の中部以北に分布し、亜高山から高山にかけての湿原、湿地などに自生します。
尾瀬では7月上旬から8月上旬にかけて咲き、特にアヤメ平でのキンコウカの群生が有名です。
また、秋には橙色にきれいに染まるので、夏と秋の2度楽しめます。

今回歩いた中では、尾瀬沼の沼尻の南にある小沼湿原で小さな群落が見られました。


沼尻付近から見た燧ケ岳

(写真は7月19日に撮影)

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ノアザミ - 尾瀬・尾瀬沼

2018-07-21 13:26:55 | みんなの花図鑑
ノアザミ(野薊)はキク科アザミ属の多年草です。

shuの花日記では、昨年も尾瀬、山ノ鼻のキャンプサイトに咲くノアザミを載せました。
https://blog.goo.ne.jp/shu2702/e/aef8ba932bc09a4d097280f1d7330448


ノアザミは、自宅近所でも見られるお花ですが、尾瀬では栄養が少ないせいか、ほっそりとしているものが多かったです。
尾瀬沼のビジターセンターやキャンプサイト周辺の乾いた土地に多く見られ、様々な昆虫の楽園になっていました。

決して尾瀬を代表するお花ではありませんが、印象に残ったお花の一つです。






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ゼンテイカ - 尾瀬・尾瀬沼

2018-07-21 13:10:15 | みんなの花図鑑
ゼンテイカ(禅庭花)は、キスゲ亜科の多年草です。
日光の霧降高原、尾瀬ヶ原、霧ヶ峰などの群落が有名で、地名を付けてニッコウキスゲと呼ばれだし、その名が全国に広まりました。

尾瀬沼や大江湿原は、かつて7月下旬に一面がニッコウキスゲの黄色に染まりました。
十数年前からニホンジカによる食害で、数が減っています。ニホンジカは日光方面から移動したことが分かっています。これまで雪が遅くまで残るため尾瀬には足を運ばなかったニホンジカが、地球温暖化による降雪の減少から尾瀬に来るようになったようです。ニホンジカの生息数の増加も影響していることでしょう。現在は周辺に保護ネットを張って、ニホンジカの侵入を防いでいます。回復にはいかほどの年月がかかるでしょうか。
今年も最盛期にもかかわらず、ニッコウキスゲは疎らにしか見られませんでした。

7月19~20日、尾瀬沼キャンプサイトにテントを張り、尾瀬沼周辺を散策しました。
大清水登山口から入山し、テント、食料、カメラ機材など17kgを背負って、3時間近くかけてキャンプサイトまで歩きました。
本来涼しいはずの尾瀬もこの時期は暑く、背負った荷物の重さが身に応えました。

西日本豪雨災害で復旧に当たっておられるボランティアの皆様は、いかほど大変なことでしょう。
あらためてご苦労様と思いました。




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アキアカネ - 赤城山・黒檜山

2018-07-16 02:19:17 | 昆虫・クモ
アキアカネ(秋茜)は、トンボ科アカネ属に分類されるトンボです。

予てより、孫と赤城山の黒檜山(日本百名山、1828m)に登る約束をしていました。
これまで孫の成長につれて鍋割山、長七郎山、地蔵岳、鈴ヶ岳と順に難度を上げてきて、今日はついに主峰の黒檜山と駒ケ岳(1685m)に登る日になりました。

太平洋高気圧の張り出しで晴れて気温が上がり、熱中症を心配してお茶やジュースを合わせて5リットル余りをザックに入れて出かけました。
孫は終始元気でしたが、下山後は疲れたみたいで車に乗るとすぐに眠ってしまいました。私は汗疹で背中がかゆいです。

さて、アキアカネですが、黒檜山の絶景ポイントでカップ麺とおにぎりの昼食を摂る間、私たちの周りに多く群れていました。
中には私の指先や腕に止まるものもあり、私たちを楽しませてくれました。

アキアカネが山に群れる季節、夏本番です。
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オニユリ - 近所の散歩道(千葉県白井市)

2018-07-09 23:20:52 | みんなの花図鑑
オニユリ(鬼百合)は、ユリ科ユリ属の球根植物です。

グアム東部、中国、朝鮮半島、日本に分布し、日本では北海道から九州の平地から低山に自生します。近所でもよく見かけるお花です。

草丈は1~2m程となる大型のユリです。
葉は互生し、小さめの披針形で先端はゆるく尖ります。茎は紫褐色で細かい斑点があります。
花季は7~8月で、濃褐色で暗紫色の斑点のあるオレンジ色の花を咲かせます。花弁は強く反り返ります。
種子は作らず、6月ごろに葉の付け根に暗紫色のムカゴを作り、これが秋に地面に落ちて根を出して繁殖します。

今日は修理に出していた一眼が戻ってきたので、調子を見ようとカメラを持って出かけました。
故障の原因は、「絞りレバーの作動不具合」と「基盤の不具合」だったようですが、修理後はシャッターが軽くなったように思いました。
このカメラ、よく故障しますが、山で故障したことがないのは不思議です。
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