shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

小春日和の鈴ヶ岳(赤城山)ハイキング

2022-10-30 05:30:27 | 山行・旅行
10月28日、赤城山の大沼の西に連なる、姥子山(姥子山、標高1507m)、鍬柄山(くわがらやま、同1562m)、鈴ヶ岳(すずがたけ、同1564m)のトレールを歩いてきました。この道はこれまでに何度も歩いています。私の経験では冬でも風が穏やかで歩きやすいです。また、年中人が多い黒檜山や地蔵岳とは対照的に、静かな山歩きが楽しめます。
この日は落葉樹の葉が落ちて、見晴らしがよくなったトレールを楽しむ目的で出かけました。
※10月28日は旧暦では10月4日にあたり、小春(陰暦十月)となります。

下の写真でお分かりの通り、鍬柄山まではなだらかなアップダウンが続き、そこからは一旦大きく下って鈴ヶ岳に登り返すルートになります。
帰路は来た道を引き返します。
 2022/09/26撮影

 2022/02/25撮影

当日の歩跡です。スタート地点の新坂峠の標高が1410mあるので、最高地点の鈴ヶ岳山頂との標高差は154mです。YAMAPのログでは往復の距離が4.7km、累計標高差が470mでした。ガイドブックでは中級者向きとなっていますが、これは痩せ尾根や岩場があるためだと思います。


8時34分、新坂峠の駐車場を出発しました。新坂峠と登山口の様子です。
 

稜線に向けて標高を上げていきます。緩やかな登りです。斜面全体に腰の高さほどの笹が生い茂り、落葉広葉樹の森が続きます。
木々の葉はほとんど落ちていて、ふかふかの道を歩いて行きます。
 

稜線まで上がると白樺牧場の柵に沿って歩きます。所々笹で足元が見えにくいので、浮き石や木の根に注意しながらゆっくり進みます。
姥子峠を過ぎたところで、赤く色づいた葉が残っている樹がありました。
 

ウリハダカエデのようでした。


その後も紅葉が残っている樹がいくつかありました。こちらはハウチワカエデのようでした。




こちらはイロハモミジのように見えました。


こちらはオオモミジのように見えました。


1時間ほど歩いて鍬柄山山頂に着きました。


山頂からはたくさんの山が見えました。この時期のお楽しみのひとつです。ザックを下ろして20分ほど休憩しました。
赤城山の最高峰、黒檜山(くろびさん、標高1828m)です。写真の左側に遠くに見えている山は皇海山(すかいさん、標高2144m)です。


関東地方の最高峰、日光白根山(日光白根山、同2578m)です。すでに冠雪しているようです。


東北地方の最高峰、燧ヶ岳(ひうちがたけ、同2356m)です。


そして、日本最高峰の富士山(同3776m)です。


山頂に綿毛をつけた草花がひとつ残っていました。キク科の植物だと思いますが、何でしょう。


ここまで誰とも会わずに歩いてきましたが、下から登ってくる人がいたので山頂を譲り、鈴ヶ岳に向かいました。
暑くなってきていたので、半袖のTシャツで歩きました。寒ければ上着を羽織るつもりでしたが、結局下山するまで半袖でした。

鍬柄山から鈴ヶ岳に向けては、一旦大ダオ(標高1420m)まで下ります。途中が痩せ尾根になっていますが、危なくはありません。
下っていくと木々の間から鈴ヶ岳が見えてきます。
 

大ダオに下りてきました。ここには黄色く色づいた大きな樹がありました。
 

橙色に色づいた葉もありましたが、多くは黄色でした。形からハウチワカエデのように見えました。




ここから鈴ヶ岳の山頂まで25分です。
 

途中、ロープが設置された岩場が2ヶ所あります。2ヶ所ともロープが新調されていました。ロープを頼らずに登りました。
 

空が広がってきたら山頂です。
 

山頂には、左から愛宕山大神、鈴嶽山神社、赤城山大神と刻された石碑があります。また周辺には別の石碑も複数あります。


期待していた谷川岳方面の遠望ですが、手前の木々が以前より伸びてきていて、邪魔でした。できれば切って欲しいものです。


鈴ヶ岳の山頂で25分休憩し、帰路につきました。
帰路はカメラをザックにしまって、来た道を戻りました。鈴ヶ岳山頂付近は道に迷いやすいです。以前に比べてピンクのテープがずいぶん増えていました。このピンクのテープに従って進めば、間違えることはないと思います。
新坂峠の登山口に12時20分に着きました。その後、紅葉見物で混雑する群馬県道4号前橋赤城線(赤城道路)を下り、日帰り温泉で汗を流して帰宅しました。
コメント (14)
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カラスウリ

2022-10-28 05:35:32 | みんなの花図鑑


今井の小川沿いの道を歩いていると、見事なカラスウリに出会った。
桜の木にカラスウリの実がたわわにぶら下がっていた。それは干し柿を吊したかのようでもあり、クリスマスか何かの飾りのようでもあった。

■カラスウリ(烏瓜、唐朱瓜ウリ科カラスウリ属の多年草)
花期は夏で、花は夜間だけ開く。果実は10月から11月末に熟し、オレンジ色ないし朱色になり、冬に枯れたつるにぶらさがった姿がよく目立つ。

この日は他でもたくさんのカラスウリに出会った。いくつかを持って帰った。




2022/10/23
コメント (16)
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冬鳥がやってきた - 七次川調整池 2022-2023冬 定点観察①(10月下旬)

2022-10-27 05:29:29 | 
今年も冬鳥が渡ってくる季節とになり、七次川調整池でもカモが観られるようになった。
10月22日。池にホシハジロが2羽休んでるのが観察できた。
■ホシハジロ
Common pochard

カモ目カモ科
Aythya ferina
星羽白/L45cm
2羽とも♂の成鳥だった。翌23日にはいなくなっていた。旅の途中にこの池に寄って休んでいたものと思われた。大きな群れからはぐれたのかもしれない。


10月26日。池では30羽ほどのカモが3つのグループに分れて休んでいるのが観察できた。
このグループにはマガモとオナガガモが混じっていた。


■マガモ
Mallard

カモ目カモ科マガモ属
Anas platyrhynchos
真鴨/L59cm

■オナガガモ
Northern Pintail

カモ目カモ科マガモ属
Anas acuta
尾長鴨/L♂75cm、♀53cm

よく観るとカイツブリが混じっていた。
■カイツブリ
Little grebe

カイツブリ目カイツブリ科
Tachybaptus ruficollis
鳰/L26cm


ホシハジロが1つのグループを作っていた。そこにさらにホシハジロが飛来してきて、最初にいたグループとは別のグループを作った。


飛んできたホシハジロのグループ。灰色っぽいのは幼鳥かもしれない。


初めからいたホシハジロのグループには♂・♀が混じっていた。




そして、このグループにもカイツブリが混じっていた。


マガモとオナガガモのグループから、マガモが抜け出して小さなグループを作った。




同じ頃、2羽のオナガガモがグループから別れて、池を回るようにゆっくりと泳ぎだした。


最初からいたマガモとオナガガモのグループを観ると、オナガガモの♀ばかりのように見えた。カイツブリも残っていた。


池の北側にカルガモが2羽いた。側にカワウの姿も見えた。カワウは別のところにもう1羽いた。


途中分れたマガモのグループに、後から来たホシハジロのグループが合流し、大きなグループになった。


離れて泳いでいたオナガガモが近くに来てくれた。


北側の木に止まっていたコサギが、南側に飛んできた。


まだ幼そうなヒヨドリが、水場に来ていた。


こちらはセグロセキレイ。


マガモはここ数年この池では観ていなかった。この池で餌やりを始めるのはオオハクチョウが飛来してからになるだろう。
この日観られたカモたちが、この池に定着するかは分からない。今後も観察を続けていきたい。
コメント (10)
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モズ

2022-10-25 05:30:09 | 
今年もモズを見かける季節になってきた。
昨年モズを見かけた今井の桜並木へ出かけたところ、やはりモズがいた。

百舌鳥鳴いて暮れゆく今井の野道かな (shu)

■モズ
Bull-headed shrike

スズメ目モズ科モズ属
Lanius bucephalus
百舌・鵙/L20cm

モズは秋に縄張りを確保し、2月頃から越冬した場所で繁殖する。縄張りを持つ間は、♂も♀も他を寄せ付けない。
縄張りを主張するために大きな声で鳴く。これがモズの高鳴きである。モズ(百舌鳥、百舌、鵙)は秋の季語となっている。

この♀のモズにはそおっと近づいて、10mほどまで寄ることができた。
大きく口を開けて鳴いていた。


その後、こちらを向いてくれた。こちらに気づいたかな?








さらに近づこうとしたら、飛び去っていった。

一方、こちらの♂は20mほどで飛び去った。もっとも当方も隠れる場所がなかったのだが・・




結局、写真が撮れたモズは2羽だった。
モズ以外では、トビが鳴いているのを聞いて空を見上げた。遠くにトビが止まっているのが見えた。

■トビ
Black Kite

タカ目タカ科
Milvus migrans
鳶/L60cm


と思ったら、すぐ近くの樹から別のトビが飛び立った。写真が撮れたのは数秒間で、すぐに木陰へ消え去った。


その後、トビが上空を舞っていた。

秋高し暮れる今井に鳶の笛 (shu)

この日は蝶も撮ってみた。
モンキチョウがコセンダングサで吸蜜していた。


こちらでは、モンシロチョウがコシロノセンダングサに止まっていた。


花の周りを舞う蝶を撮りたかったが、花にピントを合わせると蝶がブレてしまう。
鳥を撮るセット(1/2000 sec.絞り開放)ではうまくいかないようだ。

いずれにしても、のどかな一日が終わった。
2022/10/23
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谷津干潟散策(植物編)

2022-10-24 05:30:07 | みんなの花図鑑
10月21日に谷津干潟へ出かけました。前報では見かけた鳥についてご覧いただきました。
今回は干潟周辺の植物についてご覧いただきます。

谷津干潟は東京湾の最奥部にあります。周辺はすべて埋立地なので、樹木は植栽されたものか、鳥が種を運んだものになります。
 

果実がなっている樹木を観ていきましょう。
 

トキワサンザシ(常磐山査子、バラ科トキワサンザシ属の常緑低木)です。
この時期のトキワサンザシの果実には毒があるので、野鳥は食べません。1~2月になると毒が薄まりヒヨドリなどはこの実を食べるようです。私は野鳥がこの実を食べるのを観たことがありません。植栽されたものなのか、鳥が種を運んだものなのかは不明です。

次はこの果実です。


クロガネモチ(黒金餅、黒鉄黐、モチノキ科モチノキ属の常緑中高木)です。
この果実も野鳥が食べますが、あまり人気がありません。野鳥が食べ出すのは1月になってからです。この木も植栽されたものなのか、鳥が種を運んだものなのかは不明です。

続いて花が咲いていた植物を観ていきましょう。




■ホトトギス(杜鵑草、ユリ科ホトトギス属の多年草)
日本固有種。北海道南西部、本州の関東地方以西・福井県以南、四国、九州に分布し、山地の半日陰地に生育する。観賞用に栽培もされる。


ホトトギスは植栽されたものだと思います。次の植物もそうだと思います。




■ハナトラノオ(花虎の尾、シソ科ハナトラノオ属の多年草)
北米東部原産。日本では園芸植物としてよく見られる。花期は8~9月頃。大変性質が強く、一度植えると放置していても地下茎でよく増え、半野生化することもある。


次も植栽されたものでしょう。


■デュランタ(クマツヅラ科デュランタ属の常緑低木)
原産地は米国フロリダ州からブラジルにかけての熱帯アメリカ。分類上は常緑樹だが、日本では通常、秋から冬にかけて低温のため落葉する。日本では6~9月に垂れ下がる花茎に径1cmほどの紫色の花を房状につけるが、暖地では通年咲く。咲き終えると、オレンジ色の果実を多くつける。日本では、特に濃紫色の花びらに白い縁取りが入るタカラヅカが人気品種として多く栽培されている。


干潟の周囲には園芸種ばかりかというと、そうでもありません。
アオサギが飛んでいる向こうに広がっているのは、芦原(葭原)です。


■ヨシまたはアシ(葦、芦、蘆、葭、イネ科ヨシ属の多年草)
河川および湖沼の水際に背の高い群落を形成する。花期は8~10月で、茎の頂から穂が出て、花は暗紫色から黄褐色。小穂が多数ついた長さ15~ 40cmの円錐花序に密集している。花序はススキのように片側になびくことがない。


ススキも咲いていましたが、こちらは水はけのよい土壌を好みます。


個人的意見ですが、谷津干潟には園芸種は似合わないと思います。

2022/10/21
コメント (8)
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谷津干潟散策

2022-10-23 05:30:25 | 
10月21日、谷津干潟へ行ってきました。
⾕津⼲潟は東京湾にある、面積約40haの⼲潟です。国内の干潟として初めて「ラムサール条約登録湿地」に認定されています。
この時期は、冬の渡り鳥に加えて、シベリアやアラスカから東南アジアやオーストラリアへ渡るシギ・チドリなどの旅鳥が観られるのではないかと思い、出かけてきました。

最初に淡水池を覗きました。
 
(Nカメラマン撮影)

ここでは、カルガモ、マガモ、コガモ、カイツブリ、ダイサギを観ることができました。
■カルガモ
spot-billed duck

カモ目カモ科マガモ属
Anas zonorhyncha
軽鴨/L61cm


■マガモ
Mallard

カモ目カモ科マガモ属
Anas platyrhynchos
真鴨/L59cm


■コガモ
Common Teal

カモ目カモ科マガモ属
Anas crecca
小鴨/L38cm


■ダイサギ
Great Egret

ペリカン目サギ科
Andea alba
大鷺/L88~98cm


続いて干潟へ向かいました。
潮が満ちてきている途中で、干潟にはダイサギ、アオサギ、カワウが観られました。残念ながらシギ、チドリは見えませんでした。



(Nカメラマン撮影)

海水が東京湾から水路を伝って流れ込んできていました。
よく観ると、たくさんの魚、クラゲがいました。
 

そして、こんなものもいたのにはびっくりでした。
 
(左:Nカメラマン撮影)

アカエイです。今年は東京湾でアカエイが異常に増えているようです。
アオサギが魚を捕まえました。大きな魚です。苦労して飲み込んでいました。
■アオサギ
Grey heron

ペリカン目サギ科
Ardea cinerea
青鷺/L93cm






ダイサギの飛翔です。

(Nカメラマン撮影)

アオサギの飛翔です。


干潟の周りを一周しました。干潟の西側にカモの群れがいました。オナガガモでした。
■オナガガモ
Northern Pintail

カモ目カモ科マガモ属
Anas acuta
尾長鴨/L♂75cm、♀53cm






全部で24羽いました。♂の成鳥、エクリプス、♀の成鳥、幼鳥が混じっているように見えました。
渡ってきたばかりで、羽を休めているのでしょう。これからまだ旅を続けるのだと思います。

他にはカルガモとオオバンも干潟にいました。
干潟の周辺で観た植物については、次回ご覧いただこうと思います。

2022/10/21

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サザンカ(千葉県白井市)

2022-10-21 10:01:53 | みんなの花図鑑
■サザンカ(山茶花、ツバキ科ツバキ属の常緑高木)
図鑑によっては低木あるいは小低木となっているものもある。
原種は本州(山口県)、四国、九州、沖縄に自生する日本の固有種である。原種の花色は白である。一方、古くから園芸用の品種が開発されて来ている。

園芸種のサザンカは、「サザンカ」「カンツバキ」「ハルサザンカ」「タゴトノツキ」の四つのグループに分けられる。
このうち、ハルサザンカは、サザンカとヤブツバキの自然交雑により生まれたと考えられている。

サザンカ群、カンツバキ群、ハルサザンカ群、タゴトノツキ群のそれぞれの特徴は次の通り。
■サザンカ群
〔開花期〕10月~12月、〔花色〕白~紅、ぼかし(白が基本)、〔大きさ〕小輪~大輪、〔花弁〕一重~半八重(雄蕊弁化なし、〔花の香〕強い、〔蕊苞〕開花時には落下、〔葉の大きさ〕小型~中型、〔樹形〕多くは立性
■カンツバキ群
〔開花期〕11月~3月、〔花色〕白~紅、まれに縁紅ぼかし、〔大きさ〕小輪~中輪、〔花弁〕八重~獅子咲(花形は多種)、〔花の香〕弱い、〔蕊苞〕開花時には落下、〔葉の大きさ〕中型、〔樹形〕多くは横張性
■ハルサザンカ群
〔開花期〕12月~4月、〔花色〕白~紅、縦絞り、縁紅ぼかし、〔大きさ〕小輪~大輪、〔花弁〕一重~千重咲(花形は多種)、〔花の香〕ほとんどないものから強いものまで、〔蕊苞〕多くは開花時には落下、一部は着生、〔葉の大きさ〕小型~中型、〔樹形〕立性~横張性
■タゴトノツキ群
〔開花期〕11月~12月、〔花色〕白、〔大きさ〕小輪、〔花弁〕一重咲(雄蕊弁化なし)、〔花の香〕弱い、〔蕊苞〕開花時には落下、〔葉の大きさ〕大型、〔樹形〕立性で横にも張る
■ツバキ(参考)
〔開花期〕10月~5月、〔花色〕白~紅、縦絞り(紅が基本)、〔大きさ〕小輪~巨大輪、〔花弁〕一重~千重咲(花形は多種)、〔花の香〕ほとんどない、〔蕊苞〕落下後に落ちる、〔葉の大きさ〕大型~巨大型、〔樹形〕立性~横張性
※出典:国立歴史民俗博物館資料

近くの公園を散歩したら、サザンカが咲いていた。上記の分類ではサザンカ群の花だと思う。
10月になると冬の花サザンカが咲き出すのは知っていたが、あらためて冬が近いことを感じた。もう少し秋の柔らかな日差しを楽しみたいものだ。




2022/10/21
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シュウメイギク、キブネギク(京都府立植物園)

2022-10-20 08:28:59 | みんなの花図鑑
■シュウメイギク(秋明菊、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草)
キクの仲間ではなくイチリンソウの仲間だ。中国から古い時代に入ってきた帰化植物である。
山渓ハンディ図鑑1野に咲く花では「別名キブネギク」とある。京都府立植物園でも名板には「キブネギク」と書かれていた。キブネギクの名前は、京都の貴船に多く咲いていたことに由来している。
植物の名前は「キブネギク」と貴船が濁るが、俳句の世界では貴船菊は「きふねぎく」と読む。晩秋の季語である。
祖母偲ぶ墓前に一輪貴船菊 (shu)




2022/10/16
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早朝に京都御苑を散策して、夕刻には上賀茂神社を参拝

2022-10-19 05:27:34 | 山行・旅行
10月16日は早朝に京都御苑を散策し、大学での行事に参加した後、義妹と待ち合わせるため上京区にある晴明神社まで行き、北山にあるお寺で墓参りをした後、さらに北に上がって上賀茂神社を参拝し、夜は中京区にあるお店で食事をするという忙しい一日でした。

この中から、京都御苑と上賀茂神社の様子を少しだけご紹介します。
先ずは京都御苑からです。京都御苑の地図は、こちらからご覧ください。京都御苑の中に京都御所、京都大宮御所、京都仙洞御所と、京都迎賓館などの施設があります。

宿泊先から近い中立売御門から御苑の中に入りました。


京都御所には6つの門があります。こちらは北側にある削平門(四脚門)です。平成20年(2008)8月~平成21年(2009)3月に桧皮葺屋根の葺替が行われました。


東側にある建春門(日之御門)です。平成18年(2006)9月12日~平成19年(2007)3月20日に桧皮葺屋根の葺替が行われました。


南側にある建礼門(四脚門)です。天皇陛下が御所に入られる際は、この門を使用するようです。


御所の南西の角です。


この大きな椋の木は、このあたりが清水谷という公家の屋敷であったことから「清水谷家の椋」と呼ばれています。樹齢は約300年だそうです。


続いて御所を離れて、御苑の中を見ていきます。
御苑の北側にある中山邸跡です。


北東側の散策路です。
  

北東側にバードバスがあります。既に三脚を立てたカメラマンが来ていました。実際は陽が当たらず暗いです。


空に月が残っていました。バードバスの上に赤い木の実が生る樹木が、その下には白い花が咲いていました。
  

30分ほど待ちました。来たのはヤマガラとシジュウカラだけでした。
  

京都御苑の樹木は見上げるばかりの老木が多く、手入れがとてもよくされていました。
時間に限りがあったので、御苑を後にして一旦宿泊先へ戻りました。


この日、京都市内の随所でキンモクセイの香りが漂っていました。京都でのキンモクセイの開花時期は、我が家(千葉県白井市)より半月遅いです。
 

夕刻には上賀茂神社に詣でました。上賀茂神社内の地図はこちらをご覧ください。
この日、上賀茂神社では笠懸神事が行われていました。
笠懸は疾走する馬上から鏑矢(かぶらや)を放ち的を射る、日本の伝統的な騎射です。流鏑馬(やぶさめ)より実戦的で標的も多彩であるため、技術的な難度が高いといわれています。
私たちが出かけたのは夕刻で、笠懸神事がすっかり終わり境内は静かでした。既に閉門の準備をされており、短い時間で参拝を済ませました。

二の鳥居をくぐると、正面が細殿(着到殿)です。立砂(たてずな)は、神が降臨した神山(こうやま)をかたどって円錐形になっています。


手水舎で身を清め、楼門を通ります。


中門まで進み、ここで二拝二拍手一拝の作法で拝礼しました。


2泊3日の忙しい旅でしたが、お目当ての府立植物園と京都御苑に行けて、満足な旅になりました。
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京都府立植物園に行ってきました - 後編(植物生態園で観た花々 その②)

2022-10-18 05:29:52 | みんなの花図鑑
先ずはこの花です。
なつみかんさんのブログでも紹介されていました。




サンインヒキオコシ(山陰引き起こし、シソ科ヤマハッカ属の多年草)です。
この植物は、北陸地方の西部から、山陰、九州北部にかけて分布します。四国のみに分布するミヤマヒキオコシの変種であり、葉の幅がより広く、花がより大きいという特徴があります。

続いてはこの花です。ススキの根元に咲いていて、手前の植物の葉が邪魔してうまく撮れませんでした。




ナンバンギセル(南蛮煙管、野菰、ハマウツボ科ナンバンギセル属の多年草)です。
この植物はイネ科の単子葉植物(イネ、ススキ、サトウキビなど)の根に寄生します。葉緑素が無く、寄主の根から吸収した栄養分に依存して生育します。

キク科の植物が2つ続きます。
先ずはお馴染みのこの花です。


ノコンギク(野紺菊、キク科シオン属の多年草)です。ノコンギクは変異種が多いといわれています。ここで咲いているものは、標準的なものだと思います。
頭花の大きさは2.5cmほどでした。

もう1つはこの花です。ノコンギクより二回りほど大きく、頭花は5cmほどありました。


ハマギク(浜菊、キク科キク属の多年草)です。青森県から茨城県までの太平洋側に分布し、海岸の陽当たりのよい崖や砂地に生えます。
花が大きく美しいので、古くから栽培されているようです。

次はキツネノマゴ科の植物が2つ続きます。
先ずはこの花です。写真は後ろ姿しか撮れませんでした。


スズムシバナ(キツネノマゴ科イセハナビ属の多年草)です。近畿レッドデータブックでは絶滅危惧種Aとなっています。
本州(近畿以西)、四国、九州、朝鮮半島南部、中国大陸中部に分布し、石灰岩・緑色岩地を好むようです。数を減らした原因のひとつが、シカによる食害です。

次もキツネノマゴ科の青色の花です。こちらは何とか前向きの花を見つけました。




ユキミバナ(雪見花、キツネノマゴ科イセハナビ属の多年草)です。かつてはスズムシバナと同種として考えられていましたが、1993年に新種として発表されました。
福井県と滋賀県に分布しています。

次の花はなつみかんさんのブログで最近紹介されていますので、お馴染みの方も多いことでしょう。タデ科の植物です。


そうです。サクラタデ(桜蓼、タデ科イヌタデ属の多年草)です。日本では、本州、四国、九州に分布し、日当たりの良い水辺や湿地に生育します。

次はマメ科の植物です。


そうです。タヌキマメ(狸豆、マメ科タヌキマメ属の多年草)です。日本では,本州、四国、九州に分布し、陽当たりがよくやや湿ったところに生えます。
「タヌキ」の名にふさわしく、萼に毛が生えています。

最後は、fukurouさんが試験管ブラシと仰る花です。




そうです。サラシナショウマ(晒菜升麻、更科升麻、キンポウゲ科サラシナショウマ属 の多年草)です。
この花は白山などの山で8~9月に観ますが、京都では10月に咲くようです。

植物生態園では、この他にもシロネ(白根、シソ科シロネ属の多年草)、メドハギ(筮萩、マメ科ハギ属の多年草)などいくつかの花が咲いていました。
また、実が生っていた草木がたくさんありましたが、今回ブログでご紹介するのはこれでおしまいです。

植物園から比叡山がきれいに見えましたので、ご紹介します。
  

最後に正門を入ってすぐの花壇と、正門前のケヤキ並木、そして池にいたカモ(マガモ、カルガモ)をご覧いただいて、京都府立植物園のご報告を終わりとします。
ご覧いただき、ありがとうございました。








2022/10/15
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京都府立植物園に行ってきました - 後編(植物生態園で観た花々 その①)

2022-10-17 05:27:03 | みんなの花図鑑
10月15日に京都府立植物園に行った来ました。
後編では植物生態園の花々をご覧いただきます。

先ず最初に観たのが、この黄色い花でした。


名板にはマツムラソウ(松村草)と書いてありました。
マツムラソウは、西表島、石垣島、台湾、中国南部に自生する、イワタバコ科マツムラソウ属の常緑多年草で、絶滅危惧IA類 (CR)(環境省レッドリスト)に上げられているようです。
こういう希少種の保全が行われているのが、植物園のありがたいところです。

次に観たのがこの小さい花です。たくさん観ました。


名板を探しても見つかりません。キツネノマゴ(狐の孫、キツネノマゴ科キツネノマゴ属の一年草)のように思いました。

続いてアザミの仲間(キク科アザミ属の多年草)を観ました。アザミは3種類が咲いていました。観た順に上げておきます。
なつみかんさんのブログをご覧になった方は、もう名前をお分かりかと思います。
1つめはこの花です。




そうです。オハラメアザミ(大原女薊)です。いかにも京都らしい名前ですね。

2つめは海辺に咲くこのアザミです。


はい、ハマアザミ(浜薊)です。根を食用にすることから、別名ハマゴボウ(浜牛蒡)とも呼ばれています。砂地、砂礫地から草原を好む海浜植物です。

3つめはうつむいて咲くこのアザミです。もう花が終わりかけでした。


ご存じかと思いますが、サワアザミ(沢薊)です。近畿から北海道南部にかけての日本海側の広範囲に分布します。名前の通り、沢沿いや川そばなどの湿り気のある場所を好みます。

次はさらによくご存じの花です。赤紫色のほか、白色の花もたくさん咲いていました。




はい、ツリフネソウ(釣船草、吊舟草、ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草)です。今が見頃でした。
白花はシロツリフネと呼ばれるようです。

続いてもお馴染みの花です。




そうです。ホトトギス(杜鵑草、ユリ科ホトトギス属の多年草)です。ユリ科らしい葉をしています。
白花はシロホトトギスと呼ばれます。栽培されているものはよく見かけますが、自生のものは観たことがありません。

植物生態園で観た花はまだまだありますが、長くなるので残りはその②でご覧いただこうと思います。

ところで、3年前に京都府立植物園に行った際は、地下鉄の「北山駅」で下車して北山門から入りました。ところが今回は「北大路」で降りて、正門から入りました。
理由は、単に降車駅を間違えただけでした。

降りてすぐに風景の違いに気づいたものの、正門から入ろうと気持ちを切り替えました。「北大路」からの道を選んだことで、いくつかいいことがありました。
1つめは、植物園を取り巻く最近の事情を知ったことでした。
何と、植物園の敷地を削って、巨大なアリーナを建設する計画が進んでいるようです。地下鉄の駅を出たところで、反対の署名を募っていました。

2つめは、駅とリンクして、イオンモールがあったことです。帰りに立ち寄って、その日の夕食の食材を買い出しました。
3つめは、加茂川をじっくり観られたことです。翌日に上加茂神社に詣でたので、そこでも加茂川沿いを歩いたのですが、加茂川にカモがたくさんいるのを再確認しました。カモの他にはアオサギもいました。
  

『京都府立植物園に行ってきました - 後編(植物生態園で観た花々 その②)』に続く。
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京都府立植物園に行ってきました - 前編(秋に咲く桜)

2022-10-16 05:51:28 | みんなの花図鑑
10月15日、京都府立植物園に行ってきました。
京都を訪ねるのは久しぶり、新幹線に乗るのも久しぶり、それ以前にマスクをして長時間外出するのも久しぶりの旅です。
秋の行楽シーズン、しかも全国旅行支援が始まって最初の週末とあって、京都は賑わっていました。

では、京都府立植物園のお話です。
今回は地下鉄を「北大路」で降りて、正門から入場しました。
コインロッカーに荷物を預け、バラ園をさくっと観た後、植物生態園に向かいます。
その様子は後ほどじっくりご覧いただくとして、今朝は時間がないので『秋に咲く桜』をご覧いただくことにしました。

植物園の中心部に桜林があります。そしてその一角に『秋に咲く桜』が集まっています。
秋に咲く桜は、どれもぽつんと咲いていました。春のように樹木いっぱいに花をつけることはありません。
では、早速ご覧いただきましょう。
今回はクイズ形式です。

A:


B:


C:


D:こちらは『秋に咲く桜』の一角ではなく、別のところで観ました。


では、クイズの答えをどうぞご覧くださいませ。
A:十月桜
B:冬桜
C:河津桜
D:樹名板はなかったですが、ソメイヨシノのようでした。

いかがだったでしょうか。
植物生態園で観た花は、後編でご覧いただきたいと思います。
今日はこれから京都御苑に散策に行ってきます。

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白井市内の川 - 神崎川沿いを歩く(その⑩ 最終回)

2022-10-15 05:29:45 | 白井市内の河川沿い散策


これまで9回に亘ってご覧いただいた『 白井市内の川 - 神崎川沿いを歩く』だが、今回が最終回となる。
今回は国道464号に架かる橋から下流に向かって進み、印旛放水路(新川)に注がれる地点までを歩いた。神崎川は二重川との合流後、白井市と船橋市の境界を流れ、鈴身川との合流後は八千代市と白井市、さらに下流では八千代市と印西市との境界を流れている。今回は白井市の範囲を越えて最下流までを見てきた。


下記はYAMAPで取った歩跡だ。Sがスタート地点の「国道464号に架かる橋」で、Gがゴール地点の「印旛放水路」である。
その⑨でゴールとした「鎌倉橋」から「国道464号に架かる橋」までの間(約60m)は歩いていない。なお「鎌倉橋」のいわれだが、たもとに鎌倉幕府の役所があったのでこの名があるらしい。


今回は、先ず前半で川沿いの風景とその近くで見かけた鳥、そして後半で見かけた花の順にまとめてみた。花は思いのほか種類が多かったが、珍しいものはなかった。

では、先ず風景から・・
スタートは「国道464号に架かる橋」だ。この橋が白井市と船橋市との境になっている。国道464号は東京外環自動車道と成田空港を結ぶ道路として計画され、将来は高速化も計画されている。沿線に商業施設が開業して以来、慢性的に渋滞が見られる。
写真左は白井市側から船橋市側を見たもの。写真右は橋の中央から下流を眺めたものだ。
 

白井市側の左岸は草がぼうぼうで歩くことも困難な一方、船橋市側の右岸は道が舗装されている。今回は自転車に乗って右岸を進んだ。
 

周辺の田んぼは既に稲刈りが済んでいるが、ひとつだけまだ刈られずに残っている田んぼがあった。
  

周囲にスズメが集まっていた。


稲刈りが終わった田んぼに1羽のダイサギがいた。そこに4羽が飛来してきて、最終的に5羽となった。40mほど離れているので、この写真では見えにくい(多分見えない)。しばらくダイサギを眺めて過ごした。近くで南から鈴身川が注ぎ込んできた。
 

■ダイサギ
Great Egret

ペリカン目サギ科
Andea alba
大鷺/L88~98cm








こちらは別の田んぼで観たダイサギ。何か餌を見つけたようだ。


アオサギも見かけたが、すぐに飛び去っていった。
■アオサギ
Grey heron

ペリカン目サギ科
Ardea cinerea
青鷺/L93cm


小池橋を通過した。その先の道も舗装されていた。
 

佐山第二橋を通過した。その先の道も舗装されていた。
 

川と周囲の田んぼの風景。手前の畦にはエノコログサの群落。
 

佐山橋を通過した。その先の道も舗装されていて、サイクリングロードの体をなしてきていた。
 

と思ったら、舗装路が突然終わり、道は川沿いを離れて竹藪に突入。おいおい大丈夫か??


そのまま進んだら千葉県道61号船橋印西線に出た。左折して神崎川に架かる「神崎橋」に向かった。
写真左が印西市側(左岸)。右が八千代市側(右岸)。
 

右岸の舗装路を進む。川幅が広くなり見た目では水の流れが分からなくなった。


この先でカイツブリを観たが、背負っていたカバンからカメラを取り出す隙に見えなくなった。
印旛放水路(新川)直前に架かっている名の無い橋と放水路への流入地点。
 

自転車を停めて放水路沿いの桜並木を平戸橋まで歩いた。


平戸橋から眺めると、80mほど上流に2羽の鳥が浮かんでいた。カイツブリより大きい鳥だった。
川沿いの道からは藪が邪魔して鳥が見えない。見かけた辺りを文字通り右往左往して見つけた鳥はオオバンだった。
 

自転車まで戻り、帰路は「神崎橋」まで左岸を進んだ。そこから自宅までは川を離れて最短距離を行ったが、1時間もかかってしまった。

では、見かけたお花(実になっているものもある)を順にご覧いただきましょう。


■ツユクサ(露草、鴨跖草、鴨跖、ツユクサ科ツユクサ属の一年草)






■コセンダングサ(小栴檀草、キク科センダングサ属の一年草)


■カナムグラ(鉄葎、アサ科カラハナソウ属の一年草)


■セイバンモロコシ(西播蜀黍、イネ科モロコシ属の多年草)


■メマツヨイグサ(雌待宵草、アカバナ科マツヨイグサ属の二年草)




■セイヨウタンポポ(西洋蒲公英、キク科タンポポ属の多年草)だと思うが自信がない。


■セイタカアワダチソウ(背高泡立草、キク科アキノキリンソウ属の多年草)

 
■ノゲシ(野芥子、キク科ノゲシ属の一年草または二年草)だと思うが自信がない。


■アキノノゲシ(秋の野芥子、秋の野罌粟、キク科アキノノゲシ属の一年草または二年草)


■ムラサキツメクサ(紫詰草、マメ科シャジクソウ属の多年草)


■ヒメジョオン(姫女菀、キク科ムカシヨモギ属の一年草または二年草)


■ニラ(韮、韭、ヒガンバナ科ネギ属に属する多年草)の実


■ユウゲショウ(夕化粧、アカバナ科マツヨイグサ属の多年草)


■ススキ(芒、薄イネ科ススキ属の多年草)




■イガオナモミ(葈耳、巻耳、キク科オナモミ属の一年草)
南アメリカ原産の植物で、荒地、道端などで普通に見られる。葉柄は赤から暗い赤紫色。短毛がやや多めに散らばる。果苞のくちばしの先端は内側にカールする。完熟すると全体が黒っぽくなる。果苞のサイズは20~30mmと大きい。表面の棘の胴体部には細かな棘を密生させるため、オオオナモミと区別できる。








■コシロノセンダングサ(小白の栴檀草、キク科センダングサ属の一年草)




■イヌタデ(犬蓼、タデ科イヌタデ属の一年草)


■キクイモ(菊芋、キク科ヒマワリ属の多年草)だと思うが、細かい観察はしていない。
今日の区間ではキクイモをほとんど見なかった。この花は印旛放水路への流入地点付近で観た。

2022/10/14
白井市内の川 - 神崎川沿いを歩く(完)

旅行中のため、コメント欄を閉じています。
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白井市内の川 - 神崎川沿いを歩く(その⑨)

2022-10-14 05:30:29 | 白井市内の河川沿い散策


いきなりアオサギの写真で驚かれたかもしれない。単調な川沿いの散策だったが、目の前をアオサギが飛んでくれたのでよい刺激になった。

10月11日に、神崎川に架かる「二重川橋」から、下流に向けて「鎌倉橋」までを歩いた。2枚目の地図で分かるように、単調な一本道だった。
この間は1.7kmあり、途中でいくつかの橋を通過した。1つめは県道189号千葉ニュータウン北環状線の橋で、その橋の下を通った。さらに「小室橋」を通過し、国道464号と北総鉄道「北総線」の間際に「鎌倉橋」があった。この日は午後に用事があり、そのためここで切り上げて、残りを後日歩くことにした。


今回はYAMAPで歩跡を取るのを忘れなかった。Sがスタート地点の「二重川橋」で、Gがゴール地点の「鎌倉橋」だ。


併せてGoogle Mapも載せておこう。見にくいかもしれないが、赤色の点線で市の境界線が示されている。行政区分は今日歩いた神崎川の右岸が船橋市で、左岸が白井市となっている。概ね神崎川と二重川で囲まれた範囲は船橋市小室町である。


それでは歩いた順に川沿いの風景、見かけた草花、野鳥などをご覧いただきましょう。
その⑧では「二重川橋」から上流に向かって左岸を歩いたが、今回は「二重川橋」から下流に向かって右岸を歩いた。先述したとおり、神崎川が市境となり右岸は船橋市になるが、歩きやすかったことからこの道を選んだ。この日は自転車を押しながら進んだ。
 

堤防の下に家庭菜園の畑があり、その奥は田んぼ、さらに集合住宅が連なって見えた。


見かける花に珍しいものは無い。今回も植物の名前を写真の後に記した。

■ヒメジョオン(姫女菀、キク科ムカシヨモギ属の一年草または二年草)


■キクイモ(菊芋、キク科ヒマワリ属の多年草)
今回はじっくり観たところ、葉はすべて互生だった。


■ムラサキツメクサ(紫詰草、マメ科シャジクソウ属の多年草)


■コセンダングサ(小栴檀草、キク科センダングサ属の一年草)


■セイタカアワダチソウ(背高泡立草、キク科アキノキリンソウ属の多年草)








■アキノエノコログサ(秋の狗尾草、イネ科エノコログサ属の一年草)
上4枚の写真のうち、1枚目の背景に見えるのがエノコログサ(狗尾草、イネ科エノコログサ属の一年草)だ。
アキノエノコログサは、エノコログサと比べると穂が大きく、垂れている。またアキノエノコログサの小穂は粒が大きく、第2苞頴が少し短いため、先がむけて見える。
※苞頴:イネ科植物の小穂の外側にある葉状の2枚の小片。


■チカラシバ(力芝、イネ科チカラシバ属の多年草)


■セイバンモロコシ(西播蜀黍、イネ科モロコシ属の多年草)
ヨーロッパ地中海地域に自然分布する植物で、日本には1945年頃、非意図的移入された。現在は、本州・四国・九州で見られる。

川岸に樹木が生えていて、そこにツタ植物が繁茂しているため、川沿いの道を歩いていても川面が見られるところは限られている。
上流から下流にかけて、歩きながら撮った写真を順にご覧いただきたい。

  
上の写真のうち、真ん中の写真の左側が川だが、樹木が邪魔をして川面が見えない。集合住宅は空き家になっているようだった。手前にススキとセイタカアワダチソウが繁茂していて、スズメが飛び交っていた。

  
道は最近除草されたばかりで、自転車を押して歩いても歩き易かった。

 
■イネ(稲、イネ科イネ属の一年草)
イネの草紅葉がきれいだった。収穫が終わったイネから二番穂が出ていた。二番穂は多くの野鳥の餌になる。

  
左は県道189号千葉ニュータウン北環状線の橋。この橋の近くのススキの群落にスズメが集まっていた。真ん中はセイタカアワダチソウの群落。

 
「小室橋」の西詰を通過した。カラスウリは、きれいなものをいくつか持ち帰った。

  
下流に行くに従って、川面が見えるところが増えてきた。右の写真では国道464号と北総線が見える。

この道を歩いていて見かけた鳥は、遠くのスズメとハシボソガラスとヒヨドリだけだった。
結局、鳥の写真は撮らずに終わるのかと思ったところで、ダイサギとアオサギを見かけた。

■ダイサギ
Great Egret

ペリカン目サギ科
Andea alba
大鷺/L88~98cm
40mほど離れたところにダイサギがいた。近寄ろうとしたが樹木が邪魔で近寄れなかった。その後ダイサギは南に向かって飛んでいった。


■アオサギ
Grey heron

ペリカン目サギ科
Ardea cinerea
青鷺/L93cm
さらに少し歩いたところで、50mほど先にアオサギがいた。30mほどまで近寄ってカメラを向けたら、すぐにこちらへ向かって飛び立った。






















樹木の陰に入り、数秒ほど見えなくなった。


樹木から出て東へ向かい、その後方向を変えて南へ飛び去っていった、






最後に北総線に乗り入れている京成スカイライナーを見て、自転車に乗って自宅へ帰った。
歩き残した「鎌倉橋」から下流の区間は、後日歩こうと思う。


2022/10/11

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白井市内の川 - 神崎川沿いを歩く(その⑧)

2022-10-13 05:30:18 | 白井市内の河川沿い散策
夏の間中断していた白井市内の川沿いの散策であるが、涼しくなってきたので再開した。
10月9日に、神崎川の「白井橋」から下流に向けて、「二重川橋」までの間を歩いた。この区間は400mほどしかないが、途中で二重川が合流している。


YAMAPのログを取り忘れたため、Googleの地図上に歩いたコースを朱書きした。スタート地点は二重川に架かる「こふく橋」で、一旦二重川の右岸を歩いたが、途中で道がなくなり引き返した。
その後「二重川橋」まで舗装路を歩き、橋を渡って神崎川の左岸を「白井橋」に向けて歩いた。「白井橋」からスタート地点の「こふく橋」までは、川から離れて舗装路を歩いた。
この日歩いた歩数は2500歩で、時間は50分あまりを要した。


それでは川沿いの風景、見かけた植物などをご覧いただきましょう。
今回はさざんかさんのリクエストに応えて、植物の名前は写真の後に書いてみた。

「こふく橋」の西側に繁茂していたのがこの植物だ。もともと切り花用の観賞植物として導入された植物なので、花は美しい。



■ セイタカアワダチソウ(背高泡立草、キク科アキノキリンソウ属の多年草)

そして、道の反対側にたくさん咲いていたのがこの花だ。中には背丈が2mに達するものもあった。



■ アキノノゲシ(秋の野芥子、キク科アキノノゲシ属の多年草)。

アキノノゲシと並んで咲いていたのがこの花だ。普段嫌になるほど群生しているのを観るが、ここではちょっと控えめだった。



■コセンダングサ(小栴檀草、キク科センダングサ属の一年草)

そしてもっと控えめに見えたのがこの可愛い花だった。

■イヌタデ(犬蓼、タデ科イヌタデ属の一年草)

■こふく橋
 

二重川に架かる「こふく橋」を渡り、神崎川への合流部に向けて歩いた。
途中まではナシ畑に通じる道があった、その先は背の高い草に覆われていて、草をかき分け何とか合流部が見えるところまで進んだ。しかし、さらに進んで神崎川の右岸を歩くことは出来そうになかったので、来た道を引き返した。
 

橋のたもとにヒメジョオンが咲いていて、足元にはセイヨウタンポポ、ムラサキツメクサ、カタバミが観られた。特に珍しい植物はなかった。
  

一方、ナシ畑を過ぎた辺りで目立ったのがエノコログサやチカラシバの仲間だ。複数の種類が混じって咲いていて、既に果実となっているものが多かった。
 

「こふく橋」まで戻って舗装路を歩き「二重川橋」に向かった。

■二重川橋


二重川橋の麓に群生していたのがこの植物だ。すでに花はほとんど終わっていた。



■イタドリ(虎杖、タデ科ソバカズラ属の多年草)

二重川橋の上から上流、下流を眺めた。
 

上流は100mほど遡ったところで二重川が合流している。
下流には県道189号千葉ニュータウン北環状線が通る橋が見える。県道189号は国道464号の迂回路として期待されているが、甘利事件で広く知られたように用地・建物の移転補償が難航し、一部が未開通のままだ。

川下にアオサギがいた。
■アオサギ
Grey heron

ペリカン目サギ科
Ardea cinerea
青鷺/L93cm


また、目をこらして観ると、草むらの中にダイサギが見えた。
■ダイサギ
Great Egret

ペリカン目サギ科
Andea alba
大鷺/L88~98cm




上流を観るとセグロセキレイが餌を探していた。そして何やら捕まえたようだった。




再び下流をみると、アオサギはほとんど動いていない。


一方、ダイサギはかなり近くまで来ていた。草むらの中で昆虫を探しているようだった。まだ幼さが残っているように見えた。




二重川橋を渡り神崎川の左岸を遡った。ずいぶん前置きが長かったが、いよいよ目的の『白井市内の河川沿いの散策』だ。
ここでいちばん目に付いた植物がこの花だ。







■キクイモ(菊芋キク科ヒマワリ属の多年草)
キクイモか、キクイモモドキかで悩んだが、葉のほとんどが互生であること、葉に鋸歯がない(目立たない)ことからキクイモだと思う。
キクイモは、北アメリカ北部から北東部を原産地とし、日本には江戸時代末期に飼料用作物として伝来した。
草丈1.5〜3mと大きくなり、菊に似た黄色い花を9~10月につけ、10月末に地中に塊茎を作る。この塊茎にはイヌリンが豊富に含まれるため、注目されている。

二重川が神崎川に合流する地点に来た。この日いちばん見たかったポイントだ。左から流れてきているのが二重川で、まるで本流のように見える。


さらに進んで同じ所を撮影した。手前が神崎川で二重川の方が広い。地図で見てもそうなっていた。


道には草が生い茂っていたが、そのまま進む。花はキクイモ以外にはほとんど見なかった。河川の途中に小さな堰堤があった。
途中、草むらから2羽の鳥が飛び立つのが見えた。スズメと同じくらいの大きさで、色は褐色だった。
また、川の上を上流から下流に向かって飛んでいった鳥も見た。こちらはスズメより大きく、色は薄茶色だった。
 

ここでもエノコログサの仲間が多かった。途中、道端にカキの木が現れて驚いた。捨てられた実から育ったのだろうか。
 

「白井橋」まで残り150mほどのところで右手に白い動物が見えた。ヤギだった。
しばらく眺めていたらヤギもこちらに気づいたのか、互いに目を合わせて時間が経った。










この道は蝶も多かった。少なくとも4種類の蝶がいた。写真を撮れたのは1つだけだった。
画像検索で、ベニシジミだと分かった。




この日の川沿いの道のゴール、千葉県道59号市川印西線(木下街道)が通る「白井橋」に到着した。「しろいはし」と書かれていたが、色は白くなかった。
 

川沿いの道のゴールは「白井橋」だが、歩き始めた所まで戻らなければならない。
珍しくないが途中で観た花を上げておこう。

 
■フウセンカズラ(風船葛、ムクロジ科フウセンカズラ属の一年草)


■ホウセンカ(鳳仙花、染指草、ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草)

 
■アレチウリ(荒れ地瓜、ウリ科アレチウリ属の一年草)

 
■オシロイバナ(白粉花、白粧花、オシロイバナ科の多年草または一年草)


■ミント(シソ科)の仲間

2022/10/09
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