ラグの「素直に生きれば人生は楽しい」

主に人生の歩き方について「人生お弁当箱診断」など
以前のブログ名:和色ムーブメント

トランジスタラジオ

2008年10月31日 | 昭和諳心



少し落ち着きたいから
クルマをセダンにでも変えてみようか
と言いながら、
やはり少しサワれそうなクルマをチョイス ・・・
白の日産ローレル2.0 4ドアハードトップ3速AT(C231型L20)

カセットデッキから流れていたのは
RCサクセションの
LPアルバム 「PLEASE」 にも収められていた
「トランジスタ・ラジオ」

高校時代を懐かしむかのように ・・・






トランジスタ・ラジオ / RCサクセション


Woo 授業をサボって Yeah
陽のあたる場所にいたんだよ
寝ころんでたのさ
屋上で タバコのけむり
とても青くて

内ポケットに いつも Oh トランジスタ・ラジオ
彼女 教科書 ひろげてる時
ホットなナンバー 空にとけてった
Ah こんな気持ち Ah
うまく言えたことがない NAI AI AI

ベイ・エリアから リバプールから
このアンテナがキャッチしたナンバー
彼女 教科書 ひろげてる時
ホットなメッセージ 空に溶けてった

授業中 あアクビしてたら
口がでっかくなっちまった
居眠りばかりしてたら もう 目が小さく
なっちまった NO no

内ポケットにいつも いまも Yeah トランジスタ・ラジオ
彼女 教科書 ひろげてる時
ホットなナンバー 空に溶けてった
Ah こんな気持ち Ah
うまく言えたことがない NAI AI AI

Oh・・・

Ah 君の知らない メロディー
きいたことのない ヒット曲 Ah・・・
Ah 君の知らない メロディー メロディー
きいたことのない ヒット曲 Ah・・・
Ah 君の知らない メロディー メロディー メロディー
きいたことのない ヒット曲 Ah・・・
Ah 君の知らない メロディー メロディー
きいたことのない ヒット曲 Ah・・・
Ah 君の知らない ハーモニー Baby
きいたことのない ヒット曲 Ah・・・
Ah 君の知らない メロディー Oh Baby
きいたことのない ヒット曲 Ah・・・
Ah 君の知らない メロディー Oh Mama
きいたことのない ヒット曲 Ah・・・

Ah 君の知らない メロディー メロディー
きいたことなんかない


作詞 作曲 / 忌野清志郎、G1、238、471



 


■ 昭和譜心 ■


あれは
80年頃だったのか
これといった定職にはつかず
あれこれアルバイトをした挙句、何となく
家業を手伝っていた奴が弾けた
悶々としていた時代
だったから
???

第五大成丸


ケンとメリー ~愛と風のように~

2008年10月25日 | 昭和諳心

高3の夏休み
ツレ(友人)の兄貴に借りた新車のケンメリ(日産スカイライン2.0GT)で、
港 神戸へ 男2女2のWデート? ・・・ ( デートより “ケンメリ” 目当てやった )

実は
もう一人の野郎(男のツレ)のデートに、何故か、彼女の友達と私が
巻き添えに ・・・ ( 女の子やなく、眼つきの悪いヒツジさんに私はモテモテ??? )

初心者マーク
バリバリで六甲山牧場まで、坂を駈け上がるドライブには
そこそこスリルが ・・・ ( もちろん、AT車やない5速マニュアル車です )

今も記憶に残る
摩耶港あたりから吹き上がってきた心地よい海風で
彼女の髪が柔らかに靡く ・・・ ( なぜ、自分の彼女を連れて行かなかったのか )

♪道の向こうへ出かけよぉお~今が通りすぎてゆく前に♪
このフレーズが好きやった。





ケンとメリー ~愛と風のように~ / BUZZ


いつだって どこにだって
はてしない空を 風は歌ってゆくさ
今だけの歌を
心はあるかい 愛はあるのかい

スプーンとカップをバッグにつめて
今が通りすぎてゆく前に
道のむこうへ 出かけよう
今が通りすぎてゆく前に

愛と風のように Mm・・・
愛と風のように Mm・・・

いつだって どこにだって
知らない町を 風は歌ってゆくさ
ふたりの歌を
心はあるのかい 愛はあるのかい

見なれた時計を 部屋に残して
今が通りすぎてゆく前に
朝がきたら出かけよう
今が通りすぎてゆく前に

愛と風のように Mm・・・
愛と風のように Mm・・・
愛と風のように Mm・・・





作詞 / 山中弘光 高橋信之
作曲 / 高橋信之


虎、闘いは来年へ

2008年10月21日 | 虎視淡々


本当に、
阪神タイガースの今年の闘いが終わってしまいました。淋しさと虚しさが ・・・



CS(クライマックスシリーズ)
“見ないかもしれない” と言っておりましたが、3試合ともガッツリ見てしまいました。
いつもはテレビの前で 「にわか評論家」 として活躍?する私ですが、さすがに、
このシリーズは黙ってジッと見入ってしまいました。というより、ここまでくると、何が
良いとか悪いとかを試合中に喚いても何も変わらないと悟るものなのですよね。
( 冷静に、ジャイアンツやドラゴンズとの違いを分析できた気がします ・・・ )

常々、
野球やサッカーの戦略が、仕事にも繋がる要素が大きいと私は感じています。
阪神(タイガース)が好きなのは、元々、アンチ巨人(ジャイアンツ)から始まった
わけで、純粋なファン(サポーター)と言えるかどうか。逆に言えば、本気で
強くなってほしいと考えて応援してきたかどうかも定かではありませんでした。
( これまでは客観的で過去形でした。すべてが ・・・ )

しかし、
今年の闘いを見て、なぜか、来年からは本気で応援するかも ・・・ と思ったのです。
過去、何のビジョンも戦略も持たず漫然と試合をしていたチームがタイガースでした。
長年、熱烈なファンに支えられ(甘えて)、揺るぎない人気に胡坐をかき、毎年、同じ
ことを繰返してきた訳ですが、野村監督、星野監督、金本や新井といった外からの
熱い血を入れたことで、ファンを超えた世間からもチームの存在価値を問われ
出したような気がします。

要は、
ヘタをすれば、金をばらまいて選手を漁る 「読○ジャ○ア○ツ」 と何ら変わらなく
なってしまうという危機感です。球団の経営陣にあるかどうかはわかりませんが、
少なくとも、現場には芽生え始めているような気がします。野村監督や星野監督
とは少しカラーは違いますが、岡田監督の野球には美学がありました。そう、選手
を最後まで信頼して使うというスタンスの 「岡田ブランド」 です。

こう言うと、
一見、“選手任せ” と取られがちですが、そうではありません。監督自身が信用
していない(信頼できない)選手をベンチに入れて試合に出すことはありません。
言い換えれば、監督が人選し、ベンチに入れてラインナップに組み込んだ時点で、
その選手に対する信用や信頼は、監督自身の意思表示だということです。それを
岡田監督はずっと貫き通したのです。

まあ、
他球団の話で申し訳ないですが、今年もあったかも ・・・ 高い金を積んで獲って
きた主力クリーンナップ選手に犠牲バンドのサイン ・・・ そんな監督もおられるわけ
ですが、それは選手を信頼していないというより、自身の考えにブレがあるということ
ではないでしょうか。現役時代、4番を打っていた監督が4番バッターに犠牲バンド
のサインを出すというのは ・・・
( 勝てばいいのか?それとも、現役時代の仕返し?愛を語る前にすることが ・・・ )

ほんまに
“勝てばいいのか?” という素朴な疑問がわいてきます。さて、他球団の話はさて
おき、これからの阪神タイガースというチームはどうあるべきなのか、また、どこを
目指すべきなのか ・・・ その答えが今日の試合で見えたような気がします。ここに
きて、岡田監督続投を望む声が上がっていますが、それも論外です!誰かが常に
答えを持って、手とり足とり教えなければ何もできない、という体質では、いつまで
経っても強いチームにはなりません。

また、
フロントが現場の声を聞かず勝手に舵を取ったり、逆に、丸投げして逃げ腰になる
ようなこともチームの後退につながります。もちろん、新しい監督やコーチの姿勢も
重要なポイントになりますが、やはり、一番大きいのは、選手とファンの毅然とした
姿勢だと思います。選手個々は、自身がどんなチームでどんな選手になりたいのか、
また、ファンはタイガースにどんなチームになってほしいのかというメッセージを常に
発信すべきです( 強い意志が強いチームをつくる )。お揃いのハッピを着て、メガホン
持って、“勝った負けた” と一喜一憂して、騒いで終わるという表面だけのファンは
そろそろ卒業し、チームの将来に愛情を持って応援すべきではないでしょうか ・・・ 。

総評
というわけではありませんが、ペナントレースで大逆転されたことは大きな反省
材料になるとして、このCSの第1ステージでの1勝2敗の要因は何だったのか?
私なりに思うに、全ての面(対戦成績や防御率などの数字)で有利だったはずの
阪神が勝てなかったのは、データ分析から始まって、自軍と相手チームの選手
のコンディション等の洞察力から判断した選手起用、作戦面でのシミュレーション
と進む中で、イマジネーションが足りなかったと感じます。要は、敵将の落合という
監督のすごいところは、ゲームシミュレーションに自身のイマジネーションを組み
込むということができる ・・・ 早い話、ベンチでゲームを創造できる監督だという
ことです。タイガースや岡田監督が劣っていたのではなく、落合の眼力に負けた
という面も少なからずあったのではないでしょうか。

もちろん、
9回、球児(藤川)のウッズに対する投球(カウント2-3からど真ん中ストレート)で
ホームランを打たれて負けたと思われる方も多いでしょうが、それは結果論です。
結果論(たられば)で言うなら、球児が出るまでに3点取っていれば勝っていた
わけです。大事なのは、勝負を決するステージを事前にどう積み上げおくかです。
岡田監督が9回に球児を出したのは、岩田が不安だったからではなく、9回裏
サヨナラゲームで勝ちにいったわけですよね。要は、打撃陣に暗黙のプレッシャーを
与えたわけです。ポイントはここだと思います。来年、勝って強いチームにする
ためには、勝負どころをハッキリさせるのと同時に、事前に仕込んでおくべき
ポイントを共有する仕組みの構築が必須です。今年に関しては、肥やしだと思い
少し我慢が必要です。来年、監督が仕掛けなくても選手個々が事前に事前に
察知・準備ができれば勝てるはずです。そうなれば、誰が監督でも強いチームに
なる可能性はあります。

気づけば、
また評論家になってしまいました。何はともあれ、「阪神タイガース」 の選手はじめ
首脳陣、そしてファンの皆さん、お疲れさまでした!来年こそ、完全優勝を目指して
気張りましょう(応援しましょう)!

岡田監督、
また、数年後にはユニフォームを着られると思いますが、良い機会(時間)ですので、
見分視野を広げておいてください。次回、監督就任の折には、一層、幅と弾力のある
オモロい采配を期待しております。5年間、大変、お疲れさまでした!!


なぜか上海

2008年10月17日 | 昭和諳心




なぜか上海 / 井上陽水


星が見事な夜です
風はどこへも行きます
はじけた様な気分で
ゆれていればそこが上海

そのままもそ もそ も もそっとおいで
はしからはしのたもと お嬢さん達
友達さそ さそ さ さよっておいで
すずしい顔のおにいさん達

海を越えたら上海
どんな未来も楽しんでおくれ
海の向こうは上海
長い汽笛がとぎれないうちに

流れないのが海なら
それを消すのが波です
こわれた様な空から
こぼれた落ちたとこが上海

いいからまそ まそ ま まそっとおいで
ころがる程に丸いお月さん見に
ギターをホロ ホロ ホ ホロッとひいて
そしらぬ顔の船乗りさん

海を越えたら上海
どんな未来も楽しんでおくれ
海の向こうは上海

長い汽笛がとぎれないうちに
海を越えたら上海
君の明日が終わらないうちに


作詞 作曲 / 井上陽水
編曲 / 高中正義

1979






■ 昭和譜心 ■


陽水
ミュージシャン
より
アーティストを感じ
彼の昔曲
今日、久し振りに聴いて新鮮
たぶん、
明日、聴いてもそう思うのだろう ・・・


第五大成丸


長い散歩

2008年10月15日 | 造形憧憬


先日、
俳優の 「緒形 拳」 さんが肝癌でお亡くなりになられました。
数多くの作品に出演され、個性的で存在感のある主役が張れる俳優さんでした。





『 長い散歩 』
この作品、映画館には行かなかったのですが、ずっと気になっていた奥田瑛二
監督作品です。心の揺れを独自の感性で表現する個性派タイプの俳優 奥田瑛二
が原案を描き、自らメガホンをとり、これまた、個性派の 緒形 拳 を主役に据えて、
社会問題となっている、親(特に母親)による子どもの虐待、熟年夫婦、特に定年
後のオヤジの悲哀、そして、家族や周囲の人間とどう関わるべきかなど、誰もが
陥ったり立ち止まったりする可能性のあるシチュエーションを組み込み展開されて
いきます。

主人公の
安田松太郎(緒形 拳)は、日頃、仕事中心で奥さんや娘とコミュニケーションが
とれないまま、高校の校長まで勤め上げて定年を迎えた厳格な男だった。こうした
松太郎のせいもあってアルコール依存症となった妻節子(木内みどり)が亡くなり、
娘の亜希子(原田貴和子)からは、親として三行半を突きつけられる。そこで漸く、
自分の人生や生き方を見つめ直し清算するために独り暮らしを始める松太郎。

小さなアパートに
部屋を借りた松太郎の隣の部屋では、男運の悪い 横山真由美(高岡早紀)と
情夫の水口(大橋智和)と真由美の娘 幸(杉浦花菜)が荒れた生活をしていた。
幸(サチ)は幼稚園にも行けず、いつもひとりで遊んでいた。夜中に部屋の外へ
出されて泣いていたり、体には無数のアザがあった。日常的に母親から虐待を
受けていることを松太郎は知り、元々持っていた正義感と、親として、夫として、
男として、何かできないか ・・・ といった感情が高ぶり、少しずつ行動を起こそう
とする松太郎。

ついにある日、
幸(サチ)の悲鳴が聞こえた時、部屋に押し入り情夫の水口を竹の棒で殴打した。
「おじいちゃんといっしょに行くか。・・・ 青い空見に行こう。綿飴みたいな雲が
浮かんで、白い鳥が飛んでる」 と言って、松太郎は幸を旅(散歩)に誘った。
幸を連れて、昔、家族で行ったその想い出の場所へ向かった。旅(散歩)の途中、
ワタルという青年(松田翔太)と出会い、一緒に旅(散歩)をすることになった。
ワタルは帰国子女で、周囲の環境や人間に馴染めず彷徨っていたところだった。
松太郎に加え、ワタルの存在が感情を表せなかった幸の心を少しずつ解きほぐ
していった。

ある朝、
寝床にワタルの姿がなく、心配になった二人はワタルを捜しに行った。池の畔で
見つけた二人の目の前でワタルは自らピストルで頭を打ち抜き命を絶ってしまった。
松太郎と幸は傷心しながらも旅(散歩)を続けた。「青い空に綿飴のような雲が
浮かび白い鳥が飛んでる」 その場所に何とか辿り着いた。そして二人は下山して
松太郎は警察に投降した。

ストーリーは
こういう流れですが、この作品はそのストーリーよりも、それぞれのキャストが各々、
自身のテリトリーと前後左右に存在するキャストのテリトリーを少しずつ共有すること
で、自身と周りの人々の変化を確認(表現)できるところに主眼があるような気が
します。そういう意味では、やはり、主役の 緒形 拳 の演技力は見事でした。当然、
この作品を撮っている時には、既に自身の病魔を知って闘っていたわけで、それが
一層、演技を際立たせたのかもしれません。そこそこ全力で走ったりするシーンが
あったのですが、個人的に少し居た堪れない気持ちになりました。しかし最後まで
役者にこだわって演じている 緒形 拳 さんを改めて讃えたい気持ちです。

それから、
幸(サッ)ちゃんを演じた杉浦花菜ちゃんという子役の演技力もレベルが高かった
と思います。そして、松田翔太さんの存在感はやはり親譲りなのでしょうか ・・・ 。
高岡早紀さんの演じた愛情に乏しい母親役、ハマり役と言うと語弊があるかも
しれませんが、いい味が出ていました。それから、監督の奥田瑛二さんも刑事役
で出演されています。当たり前ですが、この作品の意味を率先して表現されていた
ように感じました。(友情出演?で)1カットだけ医者を演じていた津川雅彦さんも
存在感を示しながら作品趣旨のつなぎ役に徹していたように思います。

少し歳を重ねてきた人間が
それぞれの “心を旅する” ような作品だという印象です。若い方にはややウケない
かもしれませんが、団塊の世代あたりの方々には沁みる作品ではないでしょうか。
前だけ向いて走り続けてきた人ほど、今の社会の中で起こっている理屈では処理
できない問題や閉塞感に覆われた環境へ追いやられるような恐怖を感じている
のではないでしょうか。そして何より、自身の周りにコミュニケーションのとれる仲間
が居なくなってしまうと、どうしようもない空虚感すら芽生えます。そんな心の隙間を
能動的に自身で埋めていこうというメッセージのような気がします。

 これまでの人生に大きな後悔はない。
   しかし、もう少しあの時、ああすべきだったのかも ・・・
 周囲の人のために生きてみたい。
   今まで自分は何ができたのか、これから人に何ができるのか ・・・
 自分の人生をやり残したくない。
   だからこそ、いっそう自分らしく素直に進んでみたい ・・・

こんな気持ちの人に沁みる作品だと思います。

刑期を終え、
松太郎が刑務所から出てくるエンディングのシーンでは、幸(サッちゃん)も
娘も迎えには来ない。そして、井上陽水の 「傘がない」(唄:UA) が流れる。
大人の男だから ・・・ そうだろうとは分かっているのが、やはり、切ない ・・・ 。
そんなラストシーンでした。


 

 

 

 

 


「緒形 拳」 さんと言えば、
一般的には、今村昌平監督の 「楢山節考」 などでの認知度が高いのでしょうか。
若い頃には、NHKの大河ドラマ 「太閤記」 の主役にも抜擢されたこともあったよう
です。もちろん、新国劇の辰巳柳太郎さんを師事し、劇団にいたわけですから、
正統派といえば正統派です。ただ、私の中では、野村芳太郎監督の 「鬼畜」 や
五社英雄監督の 「陽暉楼」、深作欣二監督の 「火宅の人」 などで見せる、自分の
世界観の中で少し歪んで生きていく男の役が 「緒形 拳」 らしいと感じています。
寡黙だがソワソワして落ち着きのないところがあったり、急に激高したり、シャイで
人間くさいところがあったり、といった役どころが似つかわしいと感じます。そして
もう一面、テレビドラマ必殺シリーズの第一弾 「必殺仕掛人」(池波正太郎原作)の
藤枝梅安 役で見せたような、職人的な男のカッコ良さですかね ・・・ 。

今回の作品で
演じていた 安田松太郎 という老人役を見て、やはり、まだまだ 役者 緒形 拳 を
見てみたかったという感情は残りました。しかし、カッコいい俳優はカッコいいまま
終わるのもいいのかもしれませんね ・・・ 。 ご冥福をお祈り申しあげます。


秋の日は釣瓶落とし

2008年10月14日 | 街的興趣


「秋の日は釣瓶落とし」 ・・・ 物悲しい気持ちになります。





本屋までクルマを走らせます。

気になった本をまとめ買いします。

“いつものお気入りの駐車場” にクルマを滑らせます。

“いつものお気に入りの場所” にクルマを止めます。

少しシートをリクライニングさせます。

小さなボリュームで BGM を流します。

本を開き 1頁 読みます。

栞を挟んで 本を閉じます。

目を閉じて うたた寝をします。

目が覚めれば 本を開いて 1頁 読みます。

そして また 栞を挟み直して うたた寝をします。

このリズムが好きです。

気づけば 日が暮れています。

ほんとに、秋の日は釣瓶落とし ・・・ 。



■ 街的興趣 ■

街でも気にかければ
季節の移ろいを感じる
街も捨てたものじゃない
ただ、“時間は戻らない”
ということも同時に感じる
この物悲しさは何 ・・・

第五大成丸


業界と環境、そして商売繁盛

2008年10月13日 | 二升五合


さて、
「日本(世の中)」 はどこへ向かうのでしょうか ・・・ ?





欧米から
世界へ広がりをみせている金融危機、やはり、発端は 「イラク戦争」 にあったの
かもしれません。世界第二位の埋蔵量を誇ったイラクからの原油供給がストップ
したことで、OPECのカルテルが復活し、原油価格の高騰を招きました。産油国が
資金運用を金融から商品まで広げたことで、資金運用が米ドルで進み、資金その
ものも米国に流れ(過剰流動資金が不動産市場にも流入したことで)、いわゆる
「サブプライムローン」 に代表される 「バブル経済」 が構築されました。日本でも
過去、大きく膨らんだバブルがはじけ、国外にも少なからず影響を及ぼしたと思い
ますが、米国の影響は多大でその比ではありません。米国経済が良いも悪いも
世界に大きな影響を及ぼすということです。

俄かに
世界中がこのように騒がしくなってきましたが、まだまだ日本では “自分事” という
認識がない方が多いのではないでしょうか。特に、仕事や家庭にハッキリと影響が
でなければ、やはり、“他人事” でしかありません。振り返れば、私自身も今までは
多分にそうでした。( 過去形です。今はヒシヒシと ・・・ )

さすがに、
この時期にこの年齢で、無職の状態になっているのは厳しいものがあります。
よく言われる、“ちょっとずつボディーブローが効いてくる” のが実感できます。
何とか切り返しをしようにも、若い頃のように簡単ではありません。まあ、見方を
変えれば、焦っても何も生まれないのでシッカリ状況を見極めてから進路決定を
と考えています。

一つに、
私が今後も関わっていくであろう業界(外食産業)は、特に、景気の影響をモロに
受ける業界です。その情勢の推移が顕著に売上や利益に反映されるがゆえに、
事前に事前に 「まさかの時の対策」 を講じておかなければならないのですが、
いかんせん、層々自分たちの思うようにはいきません。また、全てに余裕を持って
対策を講じるなど、到底、無理な業界とも言えます。何せ、資源に余裕を持たさず、
いかに効率よく稼げるか、と考える経営者も少なくない業界ですから ・・・ 。

そしてもう一つ、
大きな流れがあるとすれば、食材や食品の 「流通」 が大きく変化してきた、または
変化しようとしているという点です。より一層、大手企業や資金力のある会社組織
しか残れないような流れになっています。卸しを必要としない直接買い付けやPB
ブランドの積極採用、投資などなど ・・・ ということは、中小や個人経営のお店は
どんどん苦しくなっていく可能性があるということです。まあ、人によっては、“その
苦しい時こそチャンス!” といった表現をし、セミナーなどで鼓舞する業界関係者
やコンサルタントが大勢いることも現実ですが、やはり、他人事でしかありません。

なぜなら、
好況や不況といった情勢をチャンスとして活かしているのは、現場(お店)ではなく
セミナーなどを開催する業界関係者やその取り巻き(コンサル)なのですから ・・・ 。
“藁にも縋る” 状態の方々を相手に、大きなビジネスチャンスをつかんでいるかも
しれませんが、今一番、社会で問題視されているのは、「モラル」 だということを
忘れてはなりません。ビジネスのプロになる前に、多くの関係者には、飲食業界の
プロとしてのモラルを再確認(習得)して行動してほしいと切望いたします。

さて、
「飲食業界」 はどこへ向かうのでしょうか ・・・ ?



「二升五合」

[英] Business prosperity
[仏] Prospérité de l'affaire
[伊] Prosperità di affari
[独] Geschäftswohlstand
[西] Prosperidad comercial
[葡] Prosperidade empresarial
[韓] 장사 번성
[中] 繁荣昌盛的买卖

“商売繁盛”
たぶん、国によって
ニュアンスが違ゃうやろぉなぁ~
まぁ、違ってて当たり前やとも思う
商いにこそ、“柄(なり)” が
出るんちゃうかなぁ ・・・

国柄、地域柄、人柄。
国なり、地域なり、人なり。

品を売るだけでは繁盛せーへん
ほんまもんの商いを目指すべきや
大阪の商売人なりに ・・・ 。

第五大成丸


阪神タイガース 岡田彰布

2008年10月12日 | 虎視淡々


阪神タイガース 「岡田彰布監督」 の辞意報道が ・・・


               


歴史的な
逆転優勝(メイクレジェンド?)をジャイアンツに許した責任をとって ・・・

野球界のみならず、
大人の社会ではよくあることです。特に近年、それをあからさまに、そして、早急に
結論づけるという風潮になっているかもしれません。もちろん、責任ある立場(特に
トップ)の人間には、その立場なりの身の退き方はあることは事実ですが ・・・ 。
正に、今の政治の世界はそうですよね。

要は、
成績不振、企業でいえば業績不振、政治でいえばスキャンダル含め議席損失の
可能性が高まれば、“誰か責任をとって辞めてくれ!” という暗黙のプレッシャーが
広まります。結果、一番目に付くポストの人間が辞めざるを得なくなり責任を取る。
一方、残った人間はこれまでの功罪を全肯定して(否定せず)体制維持に努める
という流れです。

プロ野球は
人気商売です。球団とすれば、チームの人気が出てファンが増え、興行収入が
増加すれば良いという考え方にもなるわけです。逆に言えば、いくら強くても人気が
無ければ ・・・ そこで安易ですが、人気のある選手や監督を採れれば ・・・ という
考え方(実際、そういう球団もありますよね)にもなるわけです。特に、球団自体に
方向性やポリシーがなければ、儲かれば良いという考えだけが残ります。必然的に
次に当てる人材の選別も簡単になります。そして、その範疇の人材をピックアップ
すれば済むのです。

良い悪いは別ですが、
読売巨人軍(ジャイアンツ)の監督像は分り易いですよね。まず、勝てる監督という
大義名分はあるのですが、基本は、球団のOBで、現役時代から貢献度が高く、
ジャイアンツカラーが鮮明で、球団に批判的でない人材?ということもポイントである
のかもしれません。それに加えてファンに嫌われなければ ・・・ という感じでしょうか。

そんな
業界事情の中で、阪神タイガースという球団は特殊な存在かもしれません。
それは、どんな状態でも応援してくれる強力なファンがいるということです。口では
“もう応援せーへんぞ!” と言いつつ、誰が監督になっても、誰がレギュラーに
なっても、何連敗しようとも、毎年最下位になっても、応援し続けるファンが存在する
球団なのです。( 阪神ファンはファン像の鏡です! )

話が逸れましたが、
岡田監督の辞意を球団はどうするのか ・・・ 今のところ、遺留して続投要請の
方向で動くようですが、岡田監督の意思が固く変わらなければどうするのか ・・・ ? 
個人的に非常に興味があります。もちろん、地元出身で生え抜きのOBでもあり、
無下に扱うことはないでしょうが、その対処こそが、今後の球団の方向性となり、
今後のファン層にも繋がります。今は情報化の時代です。誰がどう判断して
そうなったかなどは、即座にネットで漏洩して広まってしまいます。昔のように隠し
たり誤魔化したりすることなどできないでしょうから、間違いなく、球団の姿勢が
問われてきます。まあ、在京のどこかの財力ある球団のように開き直るのも手
ではありますが ・・・ 。

岡田彰布
という人間と私は無関係ではありません。( もちろん、身内や友達ではありません )
昔(20~21歳の頃)、私は運送屋(当時、大阪市東区にあり、「紙」 を運んでいた)
でアルバイトしていたのですが、その配達先の一つが玉造にあった岡田監督の
実家の 「岡田紙工(たぶんこんな名前)」 だったのです。

私の仕事は
2t トラックで、ある場所から紙を引き取り、次の場所に運ぶという運送業です。
大阪ではわりと多い紙の運送です。たとえば、紙の卸屋さんから原紙を引き取って、
印刷屋さんに運びます。また、印刷屋さんから印刷された紙を引き取って、断裁屋
さんに運びます。そこで断裁(カット)された紙を次の場所に ・・・ という流れです。
岡田監督の実家は、断裁屋さん(紙をカットする仕事)だったと記憶しています。
親父さんは職人タイプで、そう多くは喋べらなかった印象があり、女将さんは明るく
社交的でシャキシャキしていた印象が ・・・ “お茶飲んで行き!” と女将さんに声を
掛けてもらった記憶もあります。大阪の家庭的な小さな家内工場という印象でした。

運送屋の社長は、
大の阪神ファンでした。当時、岡田選手は東京六大学(早稲田大学)で活躍して
おり、オフにドラフトに掛かるだろうとニュースになっていた頃で、すぐ近所、しかも
仕事でも関わりがあった運送屋の社長は、その後、阪神に入団した岡田選手の
後援会の役員をしていたと記憶しています。岡田監督より二つ歳下の私が、元高校
球児でありながら野球を諦め、わざわざ大阪に出てきて入学した専門学校も辞め、
今は運送屋のしがないアルバイト ・・・ という状態を比較して、運送屋の先輩方から
“お前、岡田とは大きな違いやのぉ!” と茶化されて、“先輩も同んなじですやん!”
と笑いながら切り返したのが昨日のことのように思い出されます。

こういうこともあってか、
私は岡田彰布という監督(選手)を他の選手や監督とは違う捉え方で見ていたかも
しれません。できれば、頑張ってほしい気持ちがあります。少し贔屓目で見ている
かもしれませんが、阪神タイガースの監督に似合っている男だと思います。他の
球団の監督より選手コーチを信用して接していると感じますし、俺についてこい!
という親分肌・兄貴分肌も無いわけではない。もちろん、勝ちたいという気持ちも
持っている監督だと感じます。

マスコミに対して、
いや、ファンに向かっても、“お前ら黙っとけ!俺が監督や!!” と毒を吐いて、
20年位、勝とうが負けようが監督として居座ってほしい気がします。阪神ファンは
そんな男をほんまは求めているのではないでしょうか ・・・ 少なくとも私はそうです。
ただ、本人がいくらその気でも、そういう環境を球団が提供しなければ、魅力ある
チームづくりの実現は不可能でしょうね ・・・ 。( 目先の勝ちにこだわるな! )

阪神タイガース、
さて、これからどこへ向かうのやら ・・・ ?
在京のビック球団のマネをして、力や人気のある選手監督を獲り続けますか?
それとも、オリジナルな視点でチームづくりのできる人選でアッと言わせますか?
いずれにせよ、ファンを楽しませてくれる球団になることを期待していますよ。
( 岡田監督と坂田利夫のCM共演もまた見たい気もするけど ・・・ )

阪神タイガースらしく!
ついでに、大阪(関西)らしく!



■ こんたく堵 ■

人は環境で育まれる生き物

言い換えれば、
環境に影響を受けながら人は成長する

そして、
それを一生、身に纏って生きていく

だから、
ちゃんとした環境の整備は必要

良い悪いはそのあとだ ・・・

第五大成丸


今年は終了いたしました!

2008年10月11日 | 虎視淡々

何て言えばええのか ・・・・・・・・・・ 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 





もちろん、
勝負事ですから、勝ったり負けたりするのですが、やっぱし、強いチームと
弱いチームの差は、ここぞ!という時に勝てるかどうかやと痛感した気分ですぅ。
勝った(優勝した)巨人が強おて、負けた阪神が弱いっちゅーうことですが ・・・ 。

CS(クライマックスシリーズ)は、
見んかもしれません。いや、全然見たーない気分ですワ。もう、私の中では
あれだけ熱く燃えていた炎が完全に鎮火いたしました。 終~了~っ!
秋ですねぇ ・・・

寒くなりましたので、
ストーブに火を ・・・ “ストーブリーグ突入や!” さて、来年の 「阪神タイガース」
は ・・・ と言いたいところですが、今日は、その気力もなく ・・・ 明日から私は、
「オリックスバッファローズ」 のファンになっているやらしれません。ほんまに!
がんばれ、オリックス! がんばれ、大石監督~ッ!!

いっそのこと、
チーム名を変更してみましょか ・・・ おもいきって、阪神も阪急も外して、
「高島屋ナンバーズロト6」 にでもしたら、“大当り!” するかもです ・・・ 。


北海道物産展

2008年10月09日 | 楽時々益


■□■ 秋の北海道物産大会
   □■□ 阪急百貨店(大阪梅田) 7階催場
      ■□■ 10/8(水)~14(火)





大阪梅田の阪急百貨店で開催の 「秋の北海道物産大会」 に行ってきました。
“もぅ、ええんちゃう!?” と、毎回、毎回、言いながら、「北海道」 という響きに
ついつい負けてしまうのです。昨日までやっていた阪神百貨店で景気付けを
行なうつもりでしたが、結局、行けなかったので、同じ会社になったということで、
阪急百貨店参り(神頼み?)です!
( しかし、阪神タイガースは読売ジャイアンツに負け、首位転落ってか ・・・ )





◆ 海鮮 三色弁当 ◆  [ 札幌カニ工房 ]

さすがに、
パンフレット(チラシ)に写真と名前が載ると、大行列ができてしまいます。
海鮮弁当は、大きな写真が載っていた 「蟹工船」 さんがダントツの集客でした。
この 「カニ工房」 さんは2位争いをしていました。私の性格で、ダントツの1位の
列に並ぶことはありません。2位以下でスタッフが元気に頑張っているところを
天の邪鬼に応援します。( カニは美味しかったです! )





◆ いか寿し ◆  [ 札幌 『浪花亭』 ]

確かに、
美味しいのですが、何か足りないような多いような ・・・ たぶん、上品すぎる?
大阪では、
構えた印象を持たれてしまうかもしれません。( 大阪は難しい! )





◆ 骨付きハム ◆  [ 十勝池田食品 ]

1パック 1,050円で販売していたのですが、奥で捌いているおっちゃんがええとこ
削いだあとの骨付き肉(写真右)、おばちゃんから “2,000円でどうですか?” と
声が掛かりました。“ハイ!貰ろときますわ!” と、すかさずゲットです。綺麗に
成形はできませんが、家庭で食べるなら上等です。くず肉は和えものや炒め物に
できますし、骨は週末の鍋料理でスープを引くのに重宝します。

味は、
悪くはありません。ただ、一ヶ月ほど前に 「千里阪急」 でイベント店を開いていた
東京の 「福生ハム」 さんというお店(ネット中心の商売だったと思います)のハム
の味がふくよかで超美味しかった印象が、余りにも強烈に残っているせいか、
普通に感じてしまいました。





◆ パフェ・ドゥ・フロマージュ ◆  [ ルタオ ]

チーズの風味豊か、しかも、冷凍なのに、ふっくら感が失われていません。
見た目でのコストパフォーマンスの低さを補って余りある味だと私は感じました。


◆ アイコのパリブレスト ◆  [ ティフィンコトニ ]

ベジタブルスウィーツの専門店 「ティフィンコトニ」 が初登場!というコピーに
惹かれて、アイコ(甘い完熟プチトマト)をトッピングしたケーキ2個と牛蒡(ごぼう)
の入ったケーキ3個買いました。両方、甘さ控えめで美味しかったです。それから、
このお店で対面販売をしていた2名の女性スタッフの笑顔が物産展 NO.1 でした。


◆ ゆきおやき ◆  [ サザエ食品 ]

この会社は十勝産の小豆やもち米を使ったおはぎやおやきが主力です。特に
おはぎは、あの 「石原軍団」 御用達としても有名ですが、私もここのおはぎは
大好きです。ゴールデンウィークにあるお店で 「豆乳入りの回転焼(名前不明)」
を見つけて食べたのですが、これが美味しかったのです。今回、「あんこ+豆乳」
しかも、「白い回転焼(ゆきおやき)」 です。買わないわけにはいきません!
“素朴ですがどこか垢抜けた感じがする” ・・・ そんな味わいです。( うまい! )


◆ コンフィチュール カシス ◆  [ 赤井川村 アリスファーム ]
◆ 羅臼昆布 ◆  [ 道産昆布 ]
 ※ まだ未使用ですのでコメント無しです。


今回、
この物産展で感じたのは、“北海道らしさ” にマンネリ化が見え客離れが起こり
得る、という懸念でしょうか。特に、海産物や農作物に関しては、都会では情報の
出し入れが早く、追いついていない感が否めません。素材(食材)のみの勝負は
難しい位置にきています。唯一、残れるとすれば、(2次、3次)加工品でしょうか。
北海道に限らずですが、地の素材(食材)を使ってこれまでにない加工を施した
スウィーツなどは好調(好評)です。やはり、これもある意味 “新鮮さ!” ですよね。


わかれ道

2008年10月08日 | 昭和諳心




わかれ道 / 伊勢正三

 
あぁ
君の長い髪と
胸のふくらみを
愛して時は流れた
つい昨日までは
もう
もどれない
道二つ別れて
歩き始めて
別れたことに気づいた
 
あぁ
ぼくの心の中に
寂しい椅子がある
そう
昔君もそこに
すわっていたんだね
あぁ
君といた頃は
誰にも
愛は一度
めぐると知っていたのに
 
  
あぁ
六本木の街に
降る雨が
街ゆく人達の肩を
濡らして
も少し早くほんとの愛を
知ってたらと
誰もが後悔しながら
歩いてる
 
あぁ
君がいた頃は
酒にも飲まれることは
なかったことに気づいた


作詞 作曲 / 伊勢正三

1978


* YouTube わかれ道 *


■ 昭和譜心 ■


違う道を
歩み出したふたり
“別れ” という切ない言葉が
心に刻まれたあとに、なぜか戸惑いが
雪崩のように押し寄せていた
でも引き返すことは
なかった


第五大成丸


地元の名店に学ぶ。

2008年10月07日 | 街的興趣


そこそこ昭和チックなお店。前々から名前が気になっていて ・・・
大昔、この愛称(字も同じ)で呼ばれていた大~っきなカラダの同僚がいました。
( 同い年、一緒に働いていて仲が良かったヤツ ・・・ どないしてるのやろぉ? )


 


嫁さんに付き合って
晩飯の買い物に行ったのですが、約2名、わが家の極楽蜻蛉な息子と娘から
“晩飯いらん(友人と食事する)” とメールが入りました。そやったらということで、
残り3名も負けじと豪華ディナー?を食べに近場の中華料理屋さんへ ・・・ ???

ここ数か月、
「地元」 や 「懐かしい」 「慣れ親しんだ」 というキーワードで旅している気分です。
外食も同様で、街場の最先端スポットや流行りの料理やサービスを提供している
お店をリサーチする一方で、「昭和なお店」 や 「普通においしい」 というキーワード
のお店に潜入する回数も増えてます。ちょっと前なら、絶対に入らんかったような
お店にも “忘れていた食楽” を掻き集めるために足を運んでいます。

何年も
地元で同じ商売を続けておられるお店は、一見さびれた様子が窺えるのですが、
よぉ~見ると強い芯があります。やっぱ、本当に良いお店というのは、経営者や
ご主人の “絶対に譲れないもん” が垣間見えるのものなのですね。言い換えたら、
気負うことなく、出し惜しみすることなく、平気で “店のこだわり” をあっちこっちで
振りまいている。如何せん、新しいものや流行りのものばっかり追いかけてると
それが見えなくなっていたりするものです。

そして、
こういうお店には、キマって “旨い” “楽しい” “嬉しい” もたくさん転がっていて、
オーラとなって店内外にまで漂っていたりもします。そんな独特の空気にお客は
吸い寄せられて、ファンとなり足繁く通ってしまうものなのですよね ・・・ 。

店内は
100㌫ 地元の方々です。大きなテーブルでは、ご近所3家族合同飲み会が開催
されていて、座敷では近所の小学校(何かのクラブ)の生徒と父兄が、わが家の
ようなノリでテレビを見ながらわいわいと夕食タイムです。JRの4名座席に姿勢
良く座っているかのようなお年寄り軍団は、前後3テーブルに分かれて上品に
社交の場を楽しんでおられました。皆さん、秋なのに “ほんのり桜色” ですわ!

初入店にも関わらず、
わが家の3名は、4人用の円卓にどっかと鎮座し、まるで常連客のようにオーダー
するのでした。( ・・・ でないと、この地元民100%の店内では浮いてしまいそうです )
“とりあえず、大瓶3本ほど持ってきて!” ( “今どき「大瓶の瓶ビール」” が有り )
“とりあえず、1本でええんちゃう!!” とすかさず、嫁さんが訂正注文したことは
言うまでもありませんが ・・・ 。

娘はいきなり、
皿うどんと鶏の唐揚げとギョーザ2人前、あと、スタミナ焼きと白ごはんと ・・・
“どんだけ!?” と言いたくなるような、しかし、見事なまでのマシンガンオーダーが
炸裂しました。これにはお店のおばちゃんもビックリ!と思いきや、意外と冷静に、
“それだけでよろしぃーか?” と返すあたり、おばちゃんもなかなかのツワモノ!

オヤジの私も負けじと、
海老チリに焼売にカレーラーメンに ・・・ 誰が食べるねん!と一人ノリツッコミを
かましながらも味のチェックは忘れず ・・・ 肝心の味は “普通に旨い!” です。
ポーションを考えれば、価格は至って良心的。家族3人?で営業されている様子
ですが、そこそこスピーディー(オーダー上がりも早い)でキレがありました。

壁に貼ってあった
「紹興酒」 と 「老酒」 の文字が気になって気になって ・・・ 気分は 「紹興酒」。
“紹興酒くださいな!” と私が言うと、“燗で?” とおばちゃんが返してきます。
ちょい予想外の逆提案に、少し身動ぎながら、“そんなら、燗で!” と返します。
更に “大きいの?小さいの?” と、おばちゃん攻めます!攻めます!“壁には
「紹興酒 500円」 としか書いてないやん!大きいの小さいのってどれやねん?”
と独り言の私。小声で、“小さいのん貰ろとこかなぁ~” とファイナルアンサー 。
( 日本酒用の8勺ほどのお銚子に入った紹興酒の超熱燗が ・・・ ホッ!)

何て言うのか ・・・
その時間、その空間で自分の存在が実感できる、この何とも言えない空気感。
( めっちゃオモロいなー、おばちゃん! ほんまに旨いやん、おっちゃん! )
ご馳走さまでした! ありがとう!


 


このラーメン屋さん、
ごく近所にあるお店ですが、今年に入って初めて伺いました。それから月2ペース
で通っています。見た目ベタで安っぽいラーメン屋さんですが、レベルは高いです。
魚系の出汁がアクセントになっている絶品のスープは、下品過ぎず上品過ぎずで、
“クセになる味” というより、“いつでも使えるプロの味” という域。私のおすすめは、
「こってりラーメン」  麺程よく(硬さ普通)、ネギは多めで、背油ボチボチ(普通)に、
卓上の卸しニンニクちょいと投入です。( スープの味を味わえるように ・・・ )

良いお店は、
接客(スタッフ)もレベルが高いものです。昼間はパート?のおばちゃん、夜は
若いアルバイトのお姉ちゃんなのですが、フレンドリーやけど線があって間合いが
ええ感じです。厨房の兄さん方も悪くないです。とにかく、フツーーーにええ店です。

近場(地元)の
この二店舗、共通しているのは、「普通に使えるお店」 ということと、次の日、全然
「胃もたれしない味」 だということです。ほんまにええ店ってどんな店なのか ・・・
少しわかったような気がします。勝手にお客様が集まるような繁華街で働いていた
時には気づかなかった素直な視点が一つ増えたかもしれません。



■ 街的興趣 ■

街にある繁盛店には
人に媚びない強さがある
しかし、街に媚びる弱さがある

沿線の名もないお店には
町を愛するオヤジがいる
人にやさしいオカンがいる

第五大成丸


食事パンと家ワイン

2008年10月05日 | 家WINE


何度か前を通って気になっていた
箕面で評判になっているブランジェリーです。





敷地内には
カフェレストラン併設で、箕面・豊中の有閑マダムたちがランチする恰好のスポット
となっており、ランチしたあとは、各々がフェイバリットなパンをテイクアウトするため
にブランジェリー内はいつも門前成市の状態です。

この日、
ランチを頂き、パンを買って帰るつもりで来店しましたが、さすがにランチタイム
ど真ん中の時間帯 ・・・ レストランは満員御礼状態。女性スタッフに待ち時間を
聞くと、慣れた口調で “事前にご予約の上で是非またお越しください。” とやんわり
あしらわれてしまいました。ただ、カラダを静止した上でちゃんと私の顔を見て返答
していた態度はそれなりに好感が持てました。

仕方なく、
すぐにブランジェリーでパンの物色を始めました。そこそこ種類は豊富です。
もちろん、“ワインの肴” にハード系のパンを買うことは必須なのですが、このお店
に来た目的がもう一つあります。それは、このお店のパンが 「ハード系食事パン」
という位置でかなりの評価を得ているという情報のレベルチェックです。

実は、
私のツレ(友人)が地元(姫路)で親の代からパン屋をやっているのですが、その
ツレが先日、来阪した時、“お前の店の参考になるかもしれん店が ・・・” と、私が
話し始めたところ、“大阪やったら、今、箕面の○○が ・・・” と、偶然にも本人が
先に、このお店のことが気になっていたと語り出したのです。

来年には、
新しくビルを建て、カフェ&レストラン併設のブランジェリーを展開するという計画が
持ち上がっているようで、サンプルとなる店舗のリサーチをしているとのことでした。
結果、私が買って食べたこのお店の 「ハード系食事パン」 の印象からすれば、
そのツレの店でそのまま提供でき得るスタンス(方向性・味・ポーション・価格)だと
感じましたので、その報告を次回会った時には行ないます。

当然、
ロケーションやタイミングもあるのですが、内容より上辺の情報が先行してしまう
街場では、少数の方の口コミ(個人ニーズに対する評価)が独り歩きをしてしまい、
偏った印象を持たれることも少なくありません。そのため、本質を見極めるには、
まず自身で足を運びリサーチするしかないのです。

まあ、
これ以上は仕事の域になってしまいますが、ネット上での評価やお客様の人数
ではなく、来店しているお客様の笑顔や働いているスタッフの視線を見るだけで、
良いお店かどうかの判断はほぼ確信が持てるものです。また、まず店外の様子
(エントランス周りのドアやガラスの汚れ、グリーンの手入れ、看板やメニュー
ボードのメンテナンスなどのクリンりネス)をチェックすれば、店内(物販スペース・
厨房・トイレなどの衛生管理)のレベルも自ずと見えてきます。

そして、
それらをちゃんとクリアできているお店が、とんでもなくマズイ商品を提供している
ことは稀です。逆に、不衛生なお店のスタッフが調理している商品は、一瞬、上辺
の味が良くても長続きはしないものです。まず、そこらをチェックしてから購入する
ことをおすすめします!

自宅へ持ち帰った
10種類以上のパン。もちろん、少し甘めの 「食事(調理)パン」 もあったのですが、
“やっぱ、ワインでしょう ・・・!” ということで、下写真のワイン4本が空きました。




Prosecco Spago Riondo

  ■ ワイン 名 : プロセッコ・スパーゴ リオンド
  ■ 生産者 : カンティーナ リオンド
  ■ 原産国 : イタリア
  ■ 地   方 : ソアヴェ地区 ゾナ・ストリカ地域
  ■ 品   種 : プロセッコ 100%
  ■ 価   格 : 1,580円

きめ細かな真珠のような泡が長く続きします。見事な花の香り、クリスタルの
ように透明で純粋なスパークリングは、さっぱり繊細なフィニッシュを楽しめます。
ソアーヴェとモンテフォルテ・ダルポーネ地域に、歴史地区として知られるソアーヴェ
発祥の地があり、この最古の生産地の葡萄は、特に最高級のスティルワインと
スパークリングワインの生産に適しています。比類ないミクロクリマのおかげで熟成
に最適な温度を保つことができ、最高品質ワインを形容するにふさわしいブーケと
風味を備えています。パーカーポイント90点-このとてもフルーティなライトボディは、
見事な花の香り、持続する泡立ち、さっぱりして繊細なフィニッシュを楽しめます。
クリスタルのように透明で純粋なスパークリングの白は、楽しく飲める理想的な
アペリティフです。驚くべきプロセッコ。(WEB記事抜粋)




Domaine Jean Bousquet Malbec 2003

  ■ ワイン 名 : ドメーヌ ジャン ブスケ マルベック
  ■ 生産者 : ドメーヌ・ジャン・ブスケ
  ■ 原産国 : アルゼンチン
  ■ 地   方 : メンドーサ トゥ プンガド
  ■ 品   種 : マブベック 100%
  ■ 価   格 : 1,380円

ドメーヌ・ジャン・ブスケは、国際的にも広く知られているアルゼンチンの有機農産物
認証O.I.Aの認定を受けています。有機栽培で蒲萄を育てるために、すべて手作業で
手入れを行い、化学肥料は基本的に使用していません。必要に迫られた場合は、
グアノ(海鳥の糞が長年にわたって堆積し硬化した化石)を使い、菌類対策としては
「ビオロジック農法」で認められている銅と硫黄をベースににたものを最小限使用
しています。フランスとアメリカのオーク樽で熟成。チェリーやブラックベリーのフルー
ティーなアロマ、丸みのあるボディです。(WEB記事抜粋)




日本の地ワイン

  ■ ワイン 名 : 福島県大沼郡新鶴地区収穫地ワイン
  
■ 品   種 : シャルドネ 100%
  ■ 価   格 : 950円
  

  ■ ワイン 名 : 長野県塩尻市桔梗ヶ原地区収穫地ワイン
  ■ 品   種 : メルロー 100%
  ■ 価   格 : 950円



ご馳走さまでした!
次回は、ランチに ・・・



■ 家WINE ■

6本収容の簡易ワインセラーが
とんでもない音を発して痛んでいます。
どうやら、埃が溜まってモーター内に
アクシデントが起こったようです。やはり、
常日頃の清掃とメンテナンスが重要!
美味しくワインを飲むために ・・・

第五大成丸


甘~い甘~い “酒グセ”

2008年10月02日 | 楽時々益


“甘いもん” は嫌いではないです。
どちらかといえば好きかもしれません ・・・ !
特に、酒を飲んだあとの冷えたシュークリームとか ・・・ ???





人には、
大なり小なり “クセ” があるものです。他人と違う、他人に言えない、そんなことが
ある人は稀ではないはずです。( 他人に言えることは “趣味” というのかも ・・・ )
平生の志慮とは相反する態度をとってみたり、ちょっぴり軽薄な行動を起こして
みたりすることもあるのではないでしょうか。

私の場合、
酒を飲んで酔うと、無性に甘いものが食べたくなる “クセ” があります。真夜中、
飲み屋から家への帰り道、コンビニに立ち寄って躊躇いもなくシュークリームを
2つ3つ買って帰るわけです。美味しいとか不味いとかではなく、“甘いもの” が
気分をいっそう楽しくしてくれるのです。

たぶん、
子どもの頃の記憶で、お菓子やケーキなどの甘いものを食べる(食べた)時、
悲しくなったり、寂しくなったりはしなかった。いつも 「楽しい気分」 「幸せな気分」
になった名残かもしれません。あまり良い(楽しい)お酒でない時には、当然、
寄り道はありません。だから、自分では “良いクセ” だと思っています。

週末、
ツレと朝方まで飲み歩いた数時間後、私は一軒のケーキ屋さんの前に ・・・
以前、一度伺ったお店で、「手造りブッセ」 が美味しかった印象があって
自然と店内へ入っていました。もう昼前だというのに、フラフラ(酒が残ってる?)
状態の私は、ショーケースにあるお目当てのブッセを何とか見つけました。

それは、
チョコレートクリームの 「パパブッセ」、ホワイトクリームを挟んだ 「ママブッセ」、
いちごクリーム入りで双子の 「ちびブッセ」 です。どれも棄てがたく、全て食べたく
なって3種類全部買うことにしたのですが、やはり酔いが残っていたせいでしょうか、
1個ずつでは寂しい気がして ・・・ 2個ずつでは何か中途半端な気がして ・・・
結局、それぞれ3個ずつ買うことに ・・・ そして、“3個ずつ” と言うつもりだった
のですが、私の口からは、“それぞれ5個ずつください!” と計15個をオーダー
するコールが ・・・ 。

そして数分後、
“お待たせしました!” と大っきな箱が店員さんから手渡されました。それは、
40cm×35cm位はあろうかという大きな箱でした。“ちょっと買い過ぎたんちゃう?”
と、ひとりブルーになったことは言うまでもありません。お店を出た時には、私は
完全に素面(しらふ)で Around50 のオッサンに戻っていたと思います。 





この前、
退職した会社の元同僚(後輩)である女史2名(Y&Y)と、その一方の女史の
旦那さんI氏と私の4名で、これまた元同僚であるK野ちゃんのお店 『素の壱』 で
プチ飲み会を開きました。結局、私のプチ送別会も兼ねてしまいましたので、
正確には、“飲み会を開いて頂きました” ですが ・・・ 。
  
素の壱 http://r.gnavi.co.jp/c080600/

写真は、
その時に店主(店長?マスター?大将?社長?)のK野ちゃんが薦めて
くれた宮崎の芋焼酎。“クセがなく” 飲み易かったです。( 何杯でも飲めるゎ! )
ただ、“クセがない” ものもハマってしまうと、それこそ “クセ” になるものです。
店主のK野ちゃんは “クセのないクセ者” だと、あえて言っておきましょう!
( 普通~ぅのオッサンですが、なかなか情あって筋の通ったええ男です。 )

この日、
5時間ほど飲んで食べて、あれこれ話をしたでしょうか。とても楽しい宴でした。
皆さん、どうもご馳走様でした!
そして、本当にありがとうございました!

さて、
この日の帰り道、私はどのコンビニに寄って何を買って帰ったでしょうか ・・・ ?



■ 楽時々益 ■

楽しいことに遭遇した時
人はラッキーな気分になる

楽しい人に巡り合えた時
人はハッピーな気分になる

どちらも 嬉しいものですよね
どちらも 幸せになりますよね

自分は周りの人々に
“楽しい” を届けているだろうか

第五大成丸


ルミオンと港に ・・・

2008年10月01日 | 造形憧憬

   


夕暮れ時、
ルミオンに乗って幼年期を過ごした港町へふと立ち寄った私。
潮の香りより鉄や錆の匂いがする ・・・ そんな鉄錆色の港町と港が好きだ。





港へ向かい、
外国船籍の貨物船の荷役を行なうための岸壁の傍にルミオンを停めて
カメラを構えて撮ろうとした、まさにその時、対岸の工場から小さな灯りが
放たれた。ボンネットには夕焼けと共にその灯りがほんのり映し出された。





ルミオンを
「造形憧憬」 のカテゴリーで紹介しているが、この鉄錆色の港が重なると
どうしても 「昭和懐古」 調になってしまう。私の中にある “想い出(懐古)” が、
ルミオンに乗るようになって、いっそう深くなったような気がする ・・・ 。





ルミオンは
今までつき合ったクルマの中で、この港の景色に一番溶け込んでいる
かもしれない。そのフォルムが港湾施設にある重機などのアイテムの
造形に近いためかもしれない。人によっては無機質に見えるそのボディー
ラインにも愛着を感じている私、このルミオンというクルマとの出逢いを
真面目に大事にしたいと思っているのも事実だ。ひょっとしたら、初めて
本気でクルマが好きになったかもしれない ・・・ 。



■ 造形憧憬 ■

作り手の
心や魂の入った作品には
他を圧倒するような力強さや
包み込むような包容力がある

たが、
その心と魂がこもった
作品を磨き輝かせるのは
使い手の役目かもしれない

“あこがれの使い手”
を目指すのも良いのでは ・・・

第五大成丸