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ゆめと(ttm21)です。所感、エピソード等を気ままに綴ってみたいと思います

生きているとはどういうことかを極めたかった。

2020年04月01日 | 雑文

 表題はキャスターの国谷裕子さんが、小石川植物園で植物学者の岩槻邦男さんにインタビューした時のものです。これは、「植物学のなかでも地味といわれる分類学をなぜ専攻したのですか?」という問いに対しての回答です。

 詩人の長田弘さんは歴史には2つあると書いています。<ファスト・ヒストリー:手っ取り早い歴史>と<スローヒストリー:ゆっくりとみえてくる歴史>。

  30年以上生放送の仕事に携わってきた国谷さんは自身が<ファストヒストリー>を追いかけてきたように思われました。岩槻さんは3億年の進化の歴史を持つシダ植物を専門とし、標本の整理などの研究のためこの植物園に通っている86歳の植物学者です。そこに生命の歴史という気の遠くなるような<スローヒストリー>と向き合う方の究極の姿を見出したものと思われます。

 岩槻さんは現在東大名誉教授で、文化功労者でいらっしゃいます。そして自然と人間の共生という理念に寄与する優れた業績に贈られる「コスモス国際賞」も受賞されています。

 

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