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ゆめと(ttm21)です。所感、エピソード等を気ままに綴ってみたいと思います

早寝早起き朝ごはん「睡眠と健康」

2015年10月30日 | 放送大学

 放送大学の「睡眠と健康」(編著者:滋賀医科大学特任教授宮崎総一郎先生他)を修了しました。

 この講座を履修しようと思い立ったのは 経営コンサルタントの立場から業績改善には従業員の

良好な睡眠の確保が不可欠であるということを実感していたからです。

 

 印象に残ったのは睡眠障害あるいは睡眠不足により社会的な大事故が

多数発生しているということです。特に1986年に生じたスペースシャトル

「チャレンジャー号」の爆発事故にNASA発射管制官の睡眠不足による

判断力の低下が関与していたという事実です。これ以外にも、スマイリー島

やチェルノブイリの原発事故、巨大タンカー「エクソン・バンデーズ号」の

座礁による原油流出事故などが睡眠障害に関係していると指摘されて

います。

 

 そして最近では不眠症あるいは睡眠不足と生活習慣病との密接な関連が

注目されています。

 

 ここで厚生労働省が2014年に出した「健康づくりのための睡眠指針2014」を紹介します。 

 1.良い睡眠で、からだもこころも健康に

 2.適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを

 3.良い睡眠は、生活習慣病予防につながります

 4.睡眠による休養は、こころの健康に重要です

 5.年齢や季節に応じて、ひるまの眠気で困らない程度の睡眠を

 6.良い睡眠のためには、環境づくりも重要です

 7.若年世代は夜更かし避けて、体内時計のリズムを保つ

 8.勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を

 9.熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠

10.眠くなってから寝床に入り、起きる時間は遅らせない

11.いつもと違う睡眠には、要注意

12.眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を

 

 表題ですが、2006年に「早寝早起き朝ごはん」全国協議会が設立されました。

その目的は、子供の望ましい基本的生活習慣を育成し、生活リズムを向上させ、

読書や外遊び・スポーツなど、さまざまな活動に生き生きと取り組んでもらうと

ともに、地域全体で家庭の教育力を支える社会的機運の醸成を図るために

「早寝早起き朝ごはん」運動を推進することです。

 

 

 

 

 

 

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ブリーフセラピーの極意(森俊夫)

2015年10月23日 | 書評

「ブリーフセラピーの極意」は本年の3月17日に57歳の若さで病死された森俊夫先生

(我が国ブリーフセラピー第一人者のお1人)の最後の著作として、「にほんの森出版」

から7月15日に出版されたものです。ブリーフセラピーになじみのない方は同出版社の

「<森・黒沢のワークショップで学ぶ>解決志向ブリーフセラピー」を読まれてから、

この著作に向かわれると良いでしょう。

 

概略を書き出します。

 

*ブリーフセラピーとは何ぞや

 ・「20世紀最高の治癒実績を挙げたと称される、精神科医ミルトン・エリクソンの臨床

  実験に何らかの啓発を受けて発展した短期心理療法の一群であり、効果性、効率性を

    最大限に追及した精神療法」

 

*ブリーフセラピーの基本的極意

 1.ブリーフ(効果的・効率的)なかかわりをしようと思うこと

 2.ラポール(クライエントとの信頼関係)形成を素早く

 3.面接(かかわり)は、明るく、楽しく、楽に

 4.これから(未来)のことに、明るい展望が持てる面接に

 

*ブリーフセラピーの方法論の極意

 1.リソースを見つける極意

 2.コンプリメントの極意

 3.ミラクル・クエスチョンの極意

 4.ミラクル・クエスチョンのバリュエ―ション

 5.「ゴール」の設定の極意

 6.スケーリング・クエスチョンの極意

 7.アクションと課題にかかわる極意

 8.「問題の外在化」の極意

 

*森先生がエリクソンの遺したものから<極意>として選んだ言葉

 「心理療法とは、クライエントが持っていないものを与えることでも、もっているものを

矯正することでもない。もっているにもかかわらず、使われていないものを引き出すこ

とである」

 

森先生の楽しくも造詣の深い名講義にはいつも感服致しました。

その感謝と祈りをこめて 合掌。

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青年期の発達課題は自我同一性の確立である(エリク・エリクソン)

2015年10月02日 | カウンセリング

 日本産業7カウンセラー協会講師渋谷武子先生の「若年層のキャリア事例検討」

を受講しました。

 今回もワーク主体の6時間でしたが 印象残ったコメントを書き出します。

 

*自我同一性とは、自分自身が独自の存在であるという自己意識と、社会での役割、

他者との連帯感、価値観の共有といった社会とのかかわりの意識を含んでおり、

「自己の存在証明」「自己価値」「自己統合性」「主体性」などと意訳されている。

 

*若年層の特徴と問題

(1)発達課題

 ・精神的不安定

 ・アイデンティティ

 ・親子関係

 ・対人関係

 ・心理的両面性

   素直であるが頑固

   元気があるが折れやすい

   自己過信と自己否定

   いい加減で、ときに慎重  他

 ・発達障害

 

(2)現実認識力の不足・未熟

 ・自己理解

 ・他者理解

 ・環境理解

 ・仕事理解

 ・情報収集と情報選別

 ・働くこと(職業意識の確立)

 

(3)企業が求めるもの

 ・社会人基礎力

   常識、マナー、倫理観

   経済産業省2005年

   ①前に踏み出す力

      主体性、働きかけ力、実行力

   ②考え抜く力

      課題発見力、計画力、創造力

   ③チームで働く力

      発信力、傾聴力、柔軟性

      状況把握力、規律性

      ストレスコントロール

 

*若年層への関わり

(1)面談の中で援助できるところとできないところをんはっきりさせる

   (面談目的の明確化)

(2)時には親代わり、兄・姉代わり

    モデリングも含む

(3)自立性、自律性を育てる、適度な距離感

(4)心理的な健康な部分を育てる援助

(5)モチベーション向上への援助

    時には勇気づけ(自己肯定感)

(6)危機介入

(7)必要な情報の提供と確認

(8)一人の人間として関わる(尊重)

 

*モチベーション

(1)動機づけの要因

  ①達成した満足感

  ②承認されること、みとめられること

  ③仕事の内容への興味

  ④責任をもたされること

  ⑤昇進の機会があること

  ⑥成長が感じられること

(2)衛生要因(動機づけにはならないが、不足するとモチベーションを下げる要因)

  ①上司、同僚、部下との人間関係

  ②作業条件

  ③賃金

  ④地位

  ⑤雇用の安定

   フレデリック・ハーツバーグ「動機づけ・衛生理論」

 

 

 

 

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