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ゆめと(ttm21)です。所感、エピソード等を気ままに綴ってみたいと思います

人間の価値(アドラー)

2021年07月01日 | 雑文

「勇気の心理学アルフレッド・アドラーが1時間でわかる本」(中野明)の巻頭にある「アドラー語録」からの引用です。 

*<人間の価値>

 「 一人の人間の価値を形成するのは、社会の分業のなかでその人に割当てられた役割を、その人がどのように果たすかということなのです。」 

これに関連した作家道尾秀介さんのエッセイの一部をご紹介致します。

 「自分は歯車の一つ」というのは自虐的な意味合いでよく口にされる表現だけど、僕はこの言葉が嫌いじゃない。歯車というのは、ぜんぶが同じかたちをしていたら複雑な機械は決して成り立たない。それに歯車というのはそもそも、一つでも欠けたら全体の動きが止まってしまうという、この上なく重要なものなのだ。
 自分という歯車のかたちを変えるのか、それともかたちは変えず、ぴったりと填(はま)る場所を探すのか。歯車として生きるのならば、人間どうしたってこの2通りの生き方しかできない。歯車はみんな大切なのだから、どちらがいいとはきっと言えないのだろう。ただ、歯車であることを放棄するような人間にだけはなりたくない。

 以上が引用文ですが いかがでしょうか 個性だ個人だということが声高に主張されますが 組織の中に納まり処のない個性なんかは所詮存続できないわけです。

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