息子の(小中高等)学校は脱皮中~ホワイトPTA目指して~

PTA問題に目覚めてしまい活動を始めたのは2015年。
私立高校でも、県立高校でもPTAが…。終わらないな。

夏休みプール問題のその後~2017年⑤~

2017-09-16 23:23:12 | プール問題
KKです。
前回は子ども会非会員に学校からプール使用
について連絡がされ、子どもがプール使用す
る際は保護者が付き添う事を了解した話
でした。

その報告を受けても正直子ども会非会員の 
子どもが保護者と一緒にプールに来るのか
確信が持てませんでした。
行くつもりであっても、何らかの事情で
保護者が付き添えない時は子どもはプール
に行けない事になります。
心配が尽きずどうなるのかと気をもむ
毎日でした。


プール開放最終日がやってきました。
息子が非会員の子どもをプールに
誘いに行きました。
しかし、不在で会えませんでした。

結局子ども会非会員の子どもは、プールに
一度も参加しないまま今年の夏休みプール
開放が終了してしまいました。


自分がした最悪の予想通りの展開に
ショックでした。
こんなひどい事態を避ける為に一生懸命
動いたつもりでしたが力が及ばず…。
私は何も出来なかったのだ。流れを
変えられなかったのだ。
自分の無力さを痛感するばかりでした。
力になれずに本当に申し訳なく感じ
ています。
子ども会会長と一緒に頑張りましたが
改善出来ませんでした。
非常に残念な今年のプール開放でした。


そんな私の気持ちを他の人は当然知り
ません。
私はプール開放最終日の監視当番の
代表者であり、他の監視当番の保護者に
指示をしないといけませんでした。
ショックでしたが気持ちを切り替える
しかありません。
事故やケガから子ども会の子どもたちを
守る為にしっかり監視しないといけません。
何かあれば真っ先に動き対応しないと
いけません。

当日は天候が微妙でプールを中止するか
どうか悩みました。
雨や雷などが日中あった場合、その日の
プール使用の子ども会監視当番の代表者
が中止の判断をするルールでした。
責任重大です。気が重かったです。

中止するとなると集合時間から逆算して
早急に子ども会の連絡網を回す必要が
あります。
またPTAが雇っている監視員、PTA、学校
にも連絡です。
児童育成クラブに通う子どももいるので
その連絡も必要です。

連絡網が間に合わず学校に来る子どもが
いないとは限らず、学校に行き最終
確認も必要になりそうです。
天気が良ければ心配はいりません。
しかし、何かあれば代表者は全面的に
責任を負わされ判断を迫られます。


私の監視当番の少し前に三重県四日市市
の小学校で夏休みのプール開放で小学生
の男児がおぼれました。
一時、意識不明の重体になる事故が
起こりました。
記事はこちらです。


覚えている方もいる事と思います。
私は背筋が凍る思いがしました。
あの事故ではPTA保護者による監視員
6人と学生ボランティア1人が
いました。
しかし、周りの子ども以外男児の異変に
気づきませんでした。
子どもから指摘されPTA保護者がプール
から引き上げました。
恐ろしい限りです。

当初事故を報じたニュースでは、AEDが
使われなかったと言われており、大変
驚きました。
AEDが故障していたのかと思っていまし
たが、後日脈がありAEDを使用しなかっ
たと分かりました。
幸いおぼれた男児はその後回復したよう
でした。


AEDが使われなかった理由が分かるまで
私はいろいろ考えました。
息子の通う小学校にもAEDは設置されて
います。
しかし、プール真横の体育館の中にあり、
万が一必要な際は誰かが取りに行かない
といけません。
プールについての引継ぎにAEDは体育館
にあるようになっていました。
プールサイドには見当たらなかった
ように思いますが未確認です。

普段体育館は施錠されており、恐らく
AEDを素早く運び出しが出来ないと
思われます。
プール使用の前にAEDに異常がないか
どうかはを保護者が確認出来ません。
プール使用のルールでPTAが雇っている
監視員はプールから離れられません。

つまり、その日の保護者の監視代表者が
監視員から鍵を預かり、体育館を解錠。
AEDを持ち出す事になります。
緊急事態で落ち着いて一連の流れを
やり遂げる自信が私にはなく、怖くて
たまらなかったです。
緊急時の1分2分が生死を分ける可能性
があります。
そんな事を訓練なしに任せられるのは、
一保護者にすれば、荷が重くて仕方
ありません。

何も考えずに漠然とやる人は大して
気にならないかもしれない。
しかし、私は細部が気になり不安で
仕方なかったです。

PTAによる救急法の研修があったよう
でしたが、子ども会のプール監視の
代表者すべてが参加ではありません。
私は研修受けていません。

学生時代や社会人になってから救急法
を何度か学びましたが不安は払拭され
ません。
免許証入れに救急法について書いた
新聞の切り抜きを入れています。
普段から持ち歩きいざとなれば切り
抜きを見る事でパニックコントロール
が出来るようにしています。

監視代表者全員が救急法の参加となる
と手間暇がかかり負担になりそうです。
今さらですが、保護者の負担と安全性を
天秤にかけ、よく考えないといけないと
思います。


さて、監視当番の日は早めに学校に行き
AEDの場所を確認しました。
体育館は施錠されていた。
またPTAが雇った監視員に挨拶をし、
プールの構造や注意点を教えて貰い、
排水口に注意しないといけない、と
聞きました。
他県ですが、プールの排水口の柵が
外れ、子どもが吸い込まれ、亡く
なった事故が過去にあったと記憶
しています。
二度と起きては欲しくありません。


ネットで見かけたのですが、
監視をする時は漠然と子どもの
様子を見るのではなく、下記の
ような点に注意するようにあった。



・監視の時は顔と目を動かす。
・水中や底もよく観察する。
・私語やスマホをせず集中する。
・持ち場から勝手に離れない。
・緊急時に備える為に救急処置を
 学んでおく。



まだ他にも注意点はある事と思います。
しかし、こんなに詳しく監視の手順は
知らされていません。
水の事故での救急法は専門の知識と
技能も必要です。
海水浴場にいるライフセーバーの
ような対処はただの保護者には
出来ません。

オロオロしたりパニックになり迷惑を
かける可能性すら感じます。
事故が起きた場合、二次事故を防ぐ為に
他の子どもをプールから出す必要も
あると思います。

即座に子ども会保護者に役割を振る
必要があります。
救急法を行う監視員の補助をする人、
学校に連絡をし、場合によっては
救急車の手配をする人、PTAへの連絡
をする人、子どもを見る人。
素早く監視当番で役割分担しないと
子どもたちが混乱しそうです。

ちなみに何か事故があればまず学校
への連絡が優先されます。
心肺停止等非常事態では救急車への
連絡は現場判断のようです。


何にも訓練をされておらず、突然事故
が起きたら決断出来るのか心配です。
改めてPTAや子ども会保護者による
夏休みプール監視の危うさを感じます。


日本赤十字社東京都支部による
水上安全法の動画があります。
動画はこちらです。

動画を見てビックリ。保護者では到底
対応出来ません。
息子の小学校PTAは有資格者を雇って
いるのではないかと思います。
直接確認していないのではっきり
分かりません。
保護者だけの監視よりは手厚く
対処していると感じます。

ただ、三重県四日市市の小学校で
起きたプール事故は、決して他人事
ではありません。
いつ我が身に降りかかっても不思議
ではないのです。
こんな危機感を持つ保護者は少数
かも知れません。

うちの学校は大丈夫。今までプール
事故はなかった。
だから今後も心配いらない、等言い
対策を取らず、過去のプール事故から
学ぶ事をしなければ同じような事故は
起きます。

ここでおなじみ大塚玲子さんのYahoo!
記事を紹介をします。
『夏休みの学校プール開放、
監視を行うのは誰? 
安全はタダでは手に入らない』

記事はこちらです。

記事にあるようにPTAの保護者のみで
無償で行われる素人の監視は子どもの
為にもやめるべきと思います。
息子の小学校のプール開放は有償で
専門の監視員を雇っていると思いますが
安全とは言い切れない、と考えます。
相変わらず保護者はよく分からないまま
監視をしています。


PTA非会員や子ども会非会員の子ども
への差別以外にも問題があります。
プール開放自体を考え直す時期では
ないかと思います。

今回はここまで。
まだいろいろ考えていきます。
では続きは次回!