千代の散歩は朝2回 夕方1回です。
最短コースは高速道路の下をくるっと回るコース。
野菜屋さんが
「あれ!今出て行ったと思ったらもう帰って来た。」
と、驚かれるくらいです。
その言葉で気分を害した千代は家に戻らず
素通りして散歩を続けます。
まっすぐ行って花屋さんに突き当たり
右に曲がりました。
ここで校区の元体育委員長が
「何歳になる~?」
「14歳です。」
「へえ~14歳、俺より上や~」
「それにしては若く見えるね~」
この会話は毎回同じです。
何回交わしたことか。
多分少し認知が入っているのでは。
千代も散歩をしている時は若く見えます。
が、家の中ではあごもたるみ年相応です。
体をマッサージしてやると
ニ~ッと口角を揚げ笑います・
まだ認知は始まっていないようです。