クロの里山生活

愛犬クロの目を通して描く千葉の里山暮らしの日々

イノシシの話

2014-04-04 09:22:28 | 日記
昨夜は居間の方からとても良いニオイが漂ってきた。
あれはシシ鍋とかいう食べ物らしい。
ご主人様は、お客さんが訪ねてくるといつもとてもおいしそうなニオイのするあのシシ鍋をふるまう。

シシ鍋を食べているご主人様の上機嫌な声が居間から聞こえてきた。
「そうでしょう。おいしいでしょう。これはあぶらが乗って一番おいしいロースの部位なんですよ」
「ーーーーーーー」
相手のお客さんはケモノ肉をじっくりと味わうかのように黙々と食べている気配だ。
「シシ鍋はやっぱりミソ味に限りますな」
御油人様は益々上機嫌になってそんな事を言っている。
「このイノシシは近くの山で獲れたものでね、ケモノ肉をさばく名人の村人からいつも譲ってもらうんです」
「イノシシを初めて食べてみましたが、以外にさっぱりしていてオイシイものですな。そういえば最近はフランスレストランなんかでもジビエ料理を出すところがあるようで、イノシシや鹿の肉料理が評判ですよね」

そんなシシ鍋の夕餉の翌日には、ご主人様からそのシシ肉を時々頂戴することがあるので楽しみにしていたのだが、今朝の拙者の朝食には残念ながらひとかけらも入っていなかった。なんとも人情の薄いご主人様である。

一度でいいから、思わずよだれが垂れてきそうなあのオイシイシシ鍋をタラフク食べてみたいものだ。

コメント
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