クロの里山生活

愛犬クロの目を通して描く千葉の里山暮らしの日々

ワンちゃん嫌いの母上

2014-04-15 09:52:00 | 日記
今までお話する機会がなかったが、ご主人様は母上様と一緒にこの里山で生活している。
母上様は90歳を過ぎた車椅子生活のお婆さんであるが、まだボケてはいないようで、60過ぎのご主人様でもなんとか世話することができるようだ。
有難いことに、こんな限界集落的里山にも老人介護施設があり、週3回、母上様はデイサービスに通っている。

ちなみに前回お話した拙者の大好きなオネエ様は孫娘にあたるそうで、オネエ様が来るととてもうれしそうである。

ところでこの母上様はいぬ年生まれのくせにワンちゃんが苦手らしい。
デイサービスに行く朝、迎えの車がくるとご主人様が母上の乗った車椅子を押して玄関から出てくるので、拙者も押すのを手伝おうと思って母上のそばに近づくのであるが、なんと母上は手足をバタつかせて、
「キャー、コワイ! クロにかじられる!」
などと騒ぐのである。誠に残念なことである。犬様の好意が分からない人間様には困ったものだ。
そのたびに拙者は思うのである。人類と犬類は偏見捨てて、もっと理解しあう努力をすべきであると。そうすれば、世界はもっと平和になるはずである。

ところで、イノシシやサルなどというケモノが出没するこんな里山にも老人介護施設があり、きめ細かくさまざまなサービスを提供してくれる。ニッポンという国は誠に良い国である。

寝たきり高齢ワンちゃんにも、ご主人様たちはオシメしてくれて面倒みてくれているらしいと、散歩の途中で時々会う老齢ワンちゃんがボソボソと、そんなことを言っていた。

ニッポンは良い国である。




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