羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

俺物語!! 4

2015-08-27 20:26:15 | 日記
理想化してんじゃねぇか?」「違います。私の理想が砂川君なんじゃなくて、砂川君が私の理想になったんです」「猛男?」「おおう?!」つくづく自分の思考を越えてくる悠紀華にある種、圧倒されていると、突然私服に着替えた当の砂川に話し掛けられ、猛男は驚いた。振り向くと悠紀華の姿が無い!(気配がする!)木陰に隠れたらしい悠紀華。「帰んないの?」「おお、帰るか!」猛男は一応潜んでいる悠紀華の方に手を振り、帰って行った。
「タケ! あんた幾つになったら服汚さなくなるんだい?!」帰宅した猛男は真希を抱えた母に怒られ、風呂場で足を洗い、着替えるとすぐに砂川の部屋に向かった!「どうしたの?」「なんでもねぇ」猛男は砂川のアルバムを開いてみた。居る! 幼稚園から中学校まで様々な場面に眼鏡の悠紀華が写真に見切れていた。全てカメラ目線!「砂、人っつーのはよ、皆心の中には熱い固まりみてぇなのを持っていて、それを丸出しにして生きている訳でなくて、何でもねぇみたいにして暮らしてんだなぁ」「皆じゃないかもしれないけどね」猛男は砂川の肩を軽く叩いて部屋を出て行った。
翌日学校で、「猛男君」後ろからか細い声がして振り返ると、悠紀華。(普通に居るじゃねぇか!)同じ高校だった。「砂川君に話し掛けてみようと思いまして」悠紀華は自然に砂川に話し掛ける為、『設定』を決めて猛男に協力を求めてきた。「ずっと、私の世界と砂川君の世界は繋がっていなかったから」「わかった、夕方でいいか?」猛男は了解した。放課後、二人はコンビニの前に居た。二人とも砂川が3日に1度くらいコンビニ(スリーエフ?)にゆくことを知っていた。砂川がコンビニから出てくると、「砂! 俺が駅で迷子になっててなぁ! この娘さんに送ってきて貰ったんだぁ」凄い『設定』。「親切な娘さんだ」俯く悠紀華を示す猛男。
     5に続く

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