羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

手裏剣戦隊ニンニンジャー 1

2016-01-31 19:13:52 | 日記
「ここで散るのが貴様ら一族の宿命だ!!」妖力弾を放ってくる幻月。天晴達は避け、旋風と好天は避けつつ幻月に飛び掛かった。ガマガマ銃も使いつつ激しく幻月と斬り結ぶ二人。「お父さん! お爺ちゃん!」「うお~熱いなこれっ!」風花は心配したが天晴は燃えた。天晴達も加勢に入る。単独で一太刀浴びせるキンジと霞、奇襲して足と胴に二太刀浴びせる風花、攻撃は受けられるが八雲と一緒に幻月を押さえ込む凪。「天兄!」八雲に促され、幻月の薙刀に飛び蹴りを打って回転し胴を強く斬り付ける天晴。続けて凪、八雲、天晴で蹴り付けた。
「砲煙弾雨の術!」再び火球弾の雨を降らせる好天。「親子合わせ斬りの術!」旋風、風花、天晴で協力して力の斬撃弾を放った。これを薙刀で弾く幻月。「牙凌道百鬼幻!」妖力で実体化させた多数の牙を撃ち出す幻月。風花を守って牙を打ち払う天晴と旋風。「オラオラオラオラっ!」ハイテンションの旋風。「やりおるわ」感心する幻月。好天、旋風、天晴は構えた。「三代忍烈斬!」3人で加速して幻月に斬り掛かった。好天が滑り込んで斬り付け、旋風も背後から滑り込み斬り付け、天晴は飛び掛かって斬り下ろし二ノ太刀で薙ぎ払った。
加速解除でコケそうになり風花に支えられる旋風。「お爺様、おじさま、天晴君お見事ですっ!」霞も仲間達と共に駆け寄った。「最後は全員で決めるぞ!」促す八雲。「オール伊賀崎流アッパレ忍烈斬!!」全員で声を合わせ術を発動させた。飛び上がり、激しく旋回しながら落下し一斉に幻月を斬り付け、周囲を高速旋回してさらに斬り付けて飛び退く一同。爆発が起こる。しかし「ハハハハハッ!!」高笑いする幻月が爆炎の中から姿を現した。「甘いわっ、牙凌道阿修羅!!」多数の強力な妖力の手を生み出し天晴達を襲わせる幻月。「ああーっ!!」受け切れず吹っ飛ばされる一同。
     2に続く

手裏剣戦隊ニンニンジャー 2

2016-01-31 19:13:43 | 日記
「皆っ、うおーっ!」仲間が倒れ、天晴は単独で突進した。「天晴っ」出遅れる好天。「邪魔だ小僧!」幻月は簡単に天晴を打ち払った。「うわぁ?!」弾かれた天晴と入れ代わり、好天が斬り掛かった。「終極斬!!」交錯する好天と幻月。大爆発が起こり、傍にいた天晴はさらに吹っ飛ばされた。「ううっ!」膝をつく幻月。好天も膝をついた。笑う幻月。「ラストニンジャッ!」振り返り様に斬り付ける幻月。斬り返して幻月の薙刀を受ける好天。
「やはりうぬは、宿命から逃れられんようだ」「なんじゃと?」問い返した瞬間、背後から加速してきた新月に小槌の小太刀で背中から刺し貫かれる好天。「じっちゃん!」叫ぶ天晴。戦慄する旋風達。「久衛門っ」「言っただろ? 力を奪うのは僕だ!! 遊離吸収の術!」刺したまま好天から全ての力を奪う新月。変化が解け、好天の心臓の位置に終わりの手裏剣が透けて見えた。背中から手を突き入れ、小太刀も抜きながら終わりの手裏剣を抜き取る新月。よろめく好天。姿が薄くなる。「やはりね。終わりの手裏剣が君を生かしていたというわけだ」「そんなっ」ショックを受ける霞。
「宿命なんだ。444年前から定められていた宿命なんだ!」「愚かな久衛門、いや、わしもか」封印手裏剣を取り出す好天。使おうもするが、見切っていた新月に腕を取られる好天。「悪足掻きか、さらばだラストニンジャっ」新月は小槌の小太刀で既に薄い好天の体を斬り払った。粒子になって掻き消えてゆく好天。「爺ちゃん!」叫ぶ天晴。「爺さん!」八雲。「お爺ちゃん!」凪。「お爺ちゃん!」風花。「お爺様っ!」霞。「好天様」キンジ。「父さんっ!!」旋風。好天は厳しい顔で一同を見詰め消えた。「嘘だろ? 爺ちゃーん!!」絶叫する天晴。「終わりの手裏剣は僕がもらった。僕がラストニンジャだ!!」
     3に続く

手裏剣戦隊ニンニンジャー 3

2016-01-31 19:13:33 | 日記
「倅よ、褒美だ。最後の封印の手裏剣による究極の力を得よっ!」残りの封印手裏剣を新月に与える幻月。高笑いして究極体に変化する新月。白虎と天狐を掛け合わせたような姿となった。一振りで天晴達を吹き飛ばす新月。「もはやお前達は何もできない」言い放つ新月。「我が覇道を指をくわえて見ておるがよい」幻月も笑い、新月と共に姿を消して行った。変化も解かれ、身動きもままならない天晴達。「爺ちゃん、ああーッ!!」天晴は叫んだ。
天晴達は一先ず道場に引き返していた。「もっと俺が上手く戦えていれば」好天の写真を見ている天晴。「いいえ、天晴君が悪いのではありません。でも、お別れ一つ言えないなんてっ、悲し過ぎればます」悔しげな霞。沈む一同の中、八雲は退室して行った。「どこへゆくの、八っ君?」凪が風花とそれを追ってきた。「俺達は、戦わなければならないんだぞ?! 悲しみに打ちひしがれてどうする?!」悲しげに振り返る八雲。「ごめん。あんな天ちゃん達、見たくないんだね」縁側に座る凪。
「俺が見てきたのは、他でもない天兄だ! 天兄に勝つ為にここまできた」「私は八っ君の気持ちわかるかな。私だってお兄ちゃんの背中追ってきたから」風花が八雲に続けた。そこへ「皆、ちょっと来なさい」腕に包帯を巻いて吊った旋風が3人を呼びにきた。道場に一同を集め、旋風は小箱とメモを天晴の前に置き、メモを天晴に渡した。『困難ありし時、開けよ』と書かれていた。前回旋風が狸の置物の中から見付けた品だった。開けてみると、中身は空だった。「あら?」戸惑う旋風。
1拍置いて箱から好天の立体映像が浮き上がり、一同は驚いた。「お前達がこれを見ているということは、わしが消えた後、誰もラストニンジャを継げずにいるということじゃな?」好天は改めて過去の幻月との戦いで既に落命し、終わりの手裏剣の力で
     4に続く

手裏剣戦隊ニンニンジャー 4

2016-01-31 19:13:23 | 日記
人の姿を保っていたことを語る好天。「黙っていて、すまんかった」聞いて沈む一同。「馬鹿者っ!!」突然立体映像の顔を巨大化させて一喝し、一同を驚かせる好天。「どうせシュ~ンと元気の無い顔をしておるんじゃろう? ただ、思い出してみよ、一人一人が完璧でなくとも、互いに競い、時にぶつかり、補い、高め合い、そして支え合ってきた。六人が共にいたからこそ、どんな困難も打ち勝ってこられた。六人おれば何も臆することは無い。わしが消えたくらいでクヨクヨせず、イケイケどんどんじゃ! そして、やるべきことをやってこいっ! それでは、チャオっ」好天の立体映像は消えた。
「お爺ちゃんらしいや」笑みを浮かべる凪。「悔しいが爺さんの言う通りだな」八雲。「悲しい時だからこそ、やるべきことと向き合わないといけないよね?」風花。「いや、俺達は俺達のやりたいことをやる」立ち上がる天晴。「そうだね」風花も立った。「やりたいことは決まっている」八雲も立った。「終わりの手裏剣を取り戻したいです!」霞も立った。「それから、幻月を倒しやす!」キンジも立った。「世の中の人達を守る!」凪も立った。「それが私達のやりたいことっ!」風花が結ぶと旋風も立ち上がった。「皆、最後の大一番だ。絶対勝つぞ?!」天晴は力を込めて言った。
天晴達が牙鬼城近くに現れると「来よったな、忍どもめッ!」萬月の復讐に燃える有明が雷蔵と共に立ち塞がった。「弔い合戦か?」雷蔵に問われると「関係無いっ!」「私達は私達のやりたいことをやり切るだけです!」八雲と霞は言い切った。「手裏剣変化!!」一同は変化した。殺到してきたヒャッカラゲ達と斬り結ぶ一同。有明とかち合い出す霞。雷蔵と斬り合いになる天晴。「何あれ?」赤いカラクリ九尾と巨大化ヒャッカラゲ数体も現れた。「よいしょっと」
     5に続く

手裏剣戦隊ニンニンジャー 5

2016-01-31 19:13:11 | 日記
ヒャッカラゲに転かされた風花を足を掴んで引っ張り上げる凪。風花は吊られてからクルリっと回転して起き上がった。「赤い狐?」戸惑う凪。ヒャッカラゲの操る赤いカラクリ九尾は子機を九つ放って、ヒャッカラゲ達諸とも凪と風花を強襲させた。
一方、腕の怪我もある為か普通に道場で留守番していた旋風は、戦いの震動で床に落ちた件の好天の小箱から追加で出現した立体映像に驚いた。「言い忘れておった。わしには見えておる。お前達六人がわしを越え、新たなるラストニンジャを作り上げることをな! 誰よりも負けん気の強い八雲。お前ならば誰からも頼られる皆を纏めラレル忍者となろう」八雲は子機に襲われていた風花達を銃撃で助け、赤いカラクリ九尾への対応を指示し、雷蔵を引き受け天晴を先に進ませていた。「人への気遣いがもっとも出来る凪。お前なら世の誰からも慕われる忍者となり得よう」凪は分身して一人でシュリケンジンの神輿を担いでいた。
「少~しドジじゃがとびきり明るく元気な風花。多くの者に愛される忍者にお前はなれるはずじゃ」神輿席の風花は倒したヒャッカラゲに躓いてシュリケンも自分ズッコケたが、いいタイミングで転けたことで敵を同士討ちさせ「結果OKっ!」などと言って凪に慌てて助け起こされていた。「知性と発想に優れ、皆を支えてきた霞。一度、敗北を学んだお前であれば、皆をさらなる高みへと導く忍者となるじゃろう」霞は身代わりの術と分身の術を組み合わせ有明を翻弄し、土の中から飛び出し斬り付けていた。「キンジ、お前には苦労をかけさせた。心の弱かったお前も、今や信頼の置ける立派な弟子じゃ。お前ならばワールドワイドな舞台に活躍する忍者になるんじゃろう」キンジは霞の助っ人に入り、ヒャッカラゲを退け、有明に打ち掛かっていた。「援護致しやすっ。思う存分
     6に続く