赤面して手を振る眼鏡。「できそうなことを思い付いたら言ってくれ、じゃあな!」猛男は走って去って行ったが。「猛男君!」(猛男君?)いきなり眼鏡に名前で呼ばれ、猛男は振り返り、戻ってきた。「そしたら、今から私の話聞いて下さい。私に、砂川君について語らせて下さい!」「お、おう」「私のことわからないですよね?」幼稚園で猛男とも同じ組だったと言う眼鏡。「天海悠紀華です」(天海、悠紀華?)思い出せない猛男! どうにか記憶を探る猛男! ぼんやり、眼鏡の子供の姿が浮かぶ!「天海悠紀華ちゃんかぁ!!」思い出した!「です」取り敢えず、猛男は宝塚女優の様な名前だったよく知らない幼馴染みの眼鏡女子と公園に向かった。
濡れた靴を干し、そこらで猫が欠伸する中、ベンチで話を聞く姿勢の猛男。悠紀華はベンチの端に座ったまま何も話さない。戸惑う猛男。猛男も話上手では無いがラチが開かない、切り出すことにした。「ドンと来いッ!」自分の胸を打つ猛男! 悠紀華は慌てた。「ごめんなさい、男子と話すの苦手なんです。幼稚園の頃から男子って、女子がおままごとしてるのに砂場荒らしたりするし、虫とか教室に持って来るし、朝から泥んこだし、靴下黒いし」全部当てはまっている猛男、というか猛男についての感想!「でも、砂川君は違ったんです。雰囲気合って」砂川を真似て同じ絵本を読んだという悠紀華。
「砂川君は給食の食べ方も綺麗で、でも! ドッジボールも上手だったんです!」避けるのが上手かったらしい砂川。だが、「一回だけ」砂川は当時の悠紀華を庇ってボールに当たっていた。「眼鏡に当たったら、危ないかなぁって思って」試合後、悠紀華が謝りにゆくと砂川はそう言い、「わぁっ」子供の悠紀華はときめき、「凄く、好きに、なってしまって!!」ベタ惚れしたらしい。「それが、砂川君と直接話した最後の思い出」
3に続く
濡れた靴を干し、そこらで猫が欠伸する中、ベンチで話を聞く姿勢の猛男。悠紀華はベンチの端に座ったまま何も話さない。戸惑う猛男。猛男も話上手では無いがラチが開かない、切り出すことにした。「ドンと来いッ!」自分の胸を打つ猛男! 悠紀華は慌てた。「ごめんなさい、男子と話すの苦手なんです。幼稚園の頃から男子って、女子がおままごとしてるのに砂場荒らしたりするし、虫とか教室に持って来るし、朝から泥んこだし、靴下黒いし」全部当てはまっている猛男、というか猛男についての感想!「でも、砂川君は違ったんです。雰囲気合って」砂川を真似て同じ絵本を読んだという悠紀華。
「砂川君は給食の食べ方も綺麗で、でも! ドッジボールも上手だったんです!」避けるのが上手かったらしい砂川。だが、「一回だけ」砂川は当時の悠紀華を庇ってボールに当たっていた。「眼鏡に当たったら、危ないかなぁって思って」試合後、悠紀華が謝りにゆくと砂川はそう言い、「わぁっ」子供の悠紀華はときめき、「凄く、好きに、なってしまって!!」ベタ惚れしたらしい。「それが、砂川君と直接話した最後の思い出」
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