goo blog サービス終了のお知らせ 

羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

コタキ兄弟と四苦八苦

2020-03-23 23:01:12 | 日記









ラストの鏡や恋をして部屋が色付いて、という件は微笑ましいやり取り。さっちゃんのドタドタした走り方を含め可愛い。レズ云々というより十代の恋や学生の初同棲の定番のエッセンスをレズカップルに当てはめた感じだ。話が同性愛の倫理に触れる所になるとまず『敵』を作中に作ってから説教をする、というのが余り上手い方法じゃないなという気はした。会話で道徳の教科書のような言い回しを使い過ぎなのもどうかと。変なことを書くと色々怒られるから道理周りの描写はやや過剰に慎重になってしまったのかもしれない。一方で妙に細かい金の勘定に拘るところや、これまでほぼモブポジだったバール君がクローズアップされた途端、バリバリ騎士ムーヴしたりする辺りが野木ドラマ的だな、と。男や父ではなく、『兄』のイメージを持っている印象。最終回はさっちゃんが去るのか? さっちゃんの前提は最初は彼との同棲に破れ、ノープラン気味ながら密かな野心も抱いている、しばしば見掛けるタイプのフリーターガール(たぶん江戸時代にもこんな娘はいたと思う)。次に父の記憶を辿ってきたロンリーレズガールと判明し(持ってる属性が多い)、今回で元カノと復縁。と変遷した。帰る所が他にできちゃったね。コタキ兄弟のモラトリアムの最終処理を含め、物語の着地に注目しよう。


最新の画像もっと見る