羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

火の粉

2016-05-22 18:59:12 | 日記
 琴音が覚醒っ! 戸惑う武内っ。武内は殺人鬼としては『殺してもいい条件』がわりと厳格。そのルールに当てはまると一気にいくようだが、やみくも殺るタイプではなくむしろ温厚な鬼畜。覚醒したばかりでギラギラしている琴音には若干引く武内はちょっと面白い。自分の矛盾を突かれても「お、おうっ」ぐらいのリアクション。場合によって自分を『狩りそう』な女だし、たぶん自分と同じ領域にいる人間に初めて会ったんだろうな。同類で、自分の事を『凄い好き』らしいけど、意外と友達になれなさそう。武内はあくまで『普通の家族の幸福』を求めていて、自分のいる世界を恐れているからどっちかといったら『異物』として対峙してくる雪見に共感している。
 マゾヒスティックな正義を貫こうとする池本は最後になって武内の世界に入り込む事には成功したが殺され、雪見もあっさり悲鳴を上げてしまい事態は混沌化。墓から暴いた物を警察に出せばいいのに武内とまともに対峙する機会を選らんでいる辺りは武内そのものを確実に負かしたかったんだろうが、手段と目的があべこべになっている気もした。尋恵も高確率で自分や家族に危険が及ぶのに対決宣言したりと皆、感情優先で行動し過ぎ。武内の方が困惑しがちになっていた。ただ俊郎は武内が来る前に病院を抜け出すのかと思ったら大人しく入院しているのはさすがにちょっと不自然だったかな? 逆らって処刑される程でもなかったりってのも。あと1話あるから武内が微妙に空気読んでる感じ。
 そして最終回はまさかの私刑上等展開っ! 家族狩りと比べると原作の深刻さはたぶん同じくらいなんだと思う。それでもどっかユーモラスなのは説教要素が無いのと予算と、あとはスタッフの気質の違いだろうね。

最新の画像もっと見る