「東金駅」。
駅前の案内板。
今回から、JR東金線「東金駅」から「成東駅」までの報告。
かつて東金駅から九十九里浜まで鉄道が敷かれていました。
↑が軌道跡。 「今昔マップ」より。
九十九里鉄道線は、千葉県東金(とうがね)市の東金駅と山武(さんぶ)郡九十九里町の上総片貝(かずさかたかい)駅を結ぶ8.6㎞の路線で、1961年に廃線となりました。1926年の開業後、成東(なるとう)町(現・山武市)や千葉市への延伸は実現しませんでした。九十九里鉄道では、小さな車体の単端式ガソリンカーが使われていました。客車の前面にフォード社製のエンジンを取り付け、バックができない構造のため、終点で向きを変える必要がありました。廃線間際には、鉄道と並行する未舗装の道路に自社の定期バスも運行し、列車と交互に運行しました。乗客が上総片貝駅で尋ねると、駅員が「列車が速いかバスが速いか」を、案内してくれたといいます。
※廃線跡は、用水路や歩道などとして残っているようです。機会を作ってこの路線の廃線跡を歩いてみようと思います。
さて、街道沿いには、歴史的な建築物がたくさんあります。
その一つ。国登録文化財「多田屋本社社屋・店舗」。
多田屋は江戸後期の文化2(1805)年創業の県下で最も古い書店の中の一つです。
店舗。看板建築の一つ。社屋に入る道路の角にあり、昭和初期に建築されたものと推測されます。
腰壁は切石積みですが、溝が入った柱型や持ち送りにより張り出した軒などは石造りを模した木造・モルタル造りで、全体からは古典的な雰囲気が見受けられます。
裏手の奥には、
多田屋本社社屋。元々は東金税務署として明治末期ごろに建てられたものです。のちに税務署の移転に伴い多田屋本社の社屋として使われるようになりました。平面はコの字型で、中央には玄関が設けられており、2階のテラス状のスペースと屋根の中央に設けられた三角形の屋根窓が端正な意匠を形づくっています。
この他にも、古い建物が目につきます。
成東駅に向かって歩きます。
「灰吹屋鈴木薬局」。
初代当主が八日市場(現・匝瑳市)の灰吹屋で修業し、名前を名乗る事を許されたという。
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