母から譲り受けた「単帯(ひとえおび)」があります
着付けを習い始めの頃、当時教えていただいていた先生に
「珍しい帯ですね。今はあまり目にしない帯です」と言われました
「そうなんですか~…???」
習い始めの知識のない私には 袋帯とは違うみたい… くらいで
八寸名古屋帯とどこが違うのか、何が珍しいのか解りませんでした
それからしばらくして、ある程度知識も増えてきた頃
はてっ? この帯はいつ締めたら良いのかしら? と思い 色々調べてみました
一見すると八寸名古屋の織り帯の様ですが、お太鼓になる部分はかがってありません
手の部分も半分には折らずに開いたままで、名古屋帯で言うなら おそめ仕立ての状態です。
そして、両端の部分だけが二重(筒状)に織られていて内側に折り込んで端を始末してあります。
長さは4メートル以上ありますのでお太鼓は二重太鼓
素材は… 木綿の様な気がするのですが…
母に聞いても「正絹じゃないの…」???
両端の折り込んである部分を見てみましたら縦糸が絹で横糸が木綿でした
「単帯」は、羅、紗、絽などの夏物に多く見られるようですが
「単帯」自体が今は数少なく珍しい帯の様です
素材は 絹はもちろん木綿やウールの物もあるようです
ですので素材、織り方により夏向きだけではなく袷の時期の帯としても締められる様です
私の「単帯」は、盛夏以外のカジュアルなシーンで活躍しています
きもの着付け 葛飾教室
いそいそきもの
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