1・2・3 kick !!

葛飾区で きもの着付け教室をおこなっています
着付け教室の様子や出張着付けの様子、日常のあれこれを綴っています

いそいそきもの ♪  きもの着付け葛飾教室 

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扇文の帯

2012-10-30 | きもの ちょこっとばなし
以前に骨董市で購入した名古屋帯があります

アンティークの物でしたので、少々使用した感はありましたが

帯の色と、なぜか柄がとても気になって思わず購入しました


   

   


扇文です

ひとつの扇の地紙には富士山が描かれています

末広がりの扇に富士山とは なかなか縁起が良いようですよね

下の写真の手前の扇には山と船と松

一番奥の扇は梅のようです

縁起の良い場面で使用する帯なのかしらとも思いましたが

名古屋帯ですし、私にはとても粋な帯に感じました


   

ですので、こんな風に縞の着物と合わせてみました
 



また偶然にも もう一つ扇文の帯が以前からありました

 
   

こちらは草木染めの名古屋帯です

扇面には松、竹、梅など、また かえでやかきつばたと思われるものも描かれています

そのような小さな扇が一面に散らされています


このように、着物や帯の柄を良よ~く見てみると とても楽しいですよね

柄の中には物語のある物もありますので

お持ちの着物や帯の柄を見てみて下さい

また別の 思い入れのあるものになるかもしれませんよ




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おしゃれ着のお稽古最終

2012-10-28 | いそいそお稽古
お稽古8回目になります


今回はポイント柄の帯のお稽古もしました

胴帯の柄を合わせる為に後ろ側で胴帯の長さの調節をします

ポイント柄の帯をお持ちではありませんでしたので

こちらでご用意をさせていただきました

色の合わない帯でしたので写真はありませんが… 

計算通り結ぶことが出来ました

長さの調節以外は同じですので やはりきれいに仕上がりました

しかし ご自分ではお持ちでない染の帯でしたので

柔らかいため ちょっと苦労したようです


着物もそうですが、柔らかい帯であったり

張りのある硬めの帯であったりと色々ありますので

色々な帯に慣れておくとよいと思います

そうしましたら どんな時にも焦らずに対応できますのでね



   


   


今回お持ちの着物はいつもより柔らかめの着物でしたので

着物も素材の違いでどの位扱いが違うのか

少しわかっていただけたのではないでしょうか


訪問着なども着たいとの事ですので

ステージアップのお稽古をして行きます

お正月には自信を持って着物が着られるようになりますね

頑張りましょう 



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日本橋の着物のイベント

2012-10-21 | イベント
「TOKYO KIMONO WEEK 2012 きもの・和・日本橋」というイベントを

日本橋の三越本店、高島屋界隈で 10月9日から23日まで行っています

そんなイベントの中で、着物をお持ちでない方や自分で着られない方でも

着物を楽しんでいただこう という事で有料着物レンタル・無料着付けサービス

をするというイベントがありまして

私も着付ける側で参加をさせていただきました

着付け師さんたち10人で対応させていただきました


9:30から受け付けでしたが、9:00頃から待っている方もいらっしゃいました

たくさんの方にお見えいただきまして、レンタルの着物のアドバイスをさせていただいたりもして

色々なお話をして 楽しく着付けをさせていただきました



  

お母様とお嬢様とでご一緒にお見えになりました

お母様は、ご自分の着物をお持ちになりまして、結城紬に博多帯

とても素晴らしいですね~


  

お嬢様はレンタルですが とてもキュートな着物と帯を選ばれたので

引き抜きの角だしを結びました

名古屋帯ですので、柄合わせをしますと少々小さめの角出しになりますが

かえってキュートな感じにとてもマッチしていました



  

こちらの方はとてもスレンダーな方で、ご自分の着物をお持ちになりました

ちょっと大きめでしたが、その分をウエストの補正に使って素敵な仕上がりになりました



  

この後お友達と会うとの事ですが、着物を着て行くことは内緒なのだそうです

きっとビックリですよね~

着物がしっくりとなじんでいるようですが、興味はあるけれども着られないとの事

是非この機会にご自分でも着られるよに チャレンジしてみてはいかがですか




こちらの着物は二十歳の時につくられた お召 だそうです

とても複雑に織り柄が入っていて、かなり手の凝ったお召です

二十歳では落ち着いた感じの着物ではなかったかと思いますが

とても高価だったのではないでしょうか





お昼にはお弁当を用意してありまして、「今半」の豪華なお弁当でした

おいしっ 



他にも着物をご自分で着ていらっしゃって、お直しをさせていただいたりと

大盛況だったのではないでしょうか


プロのカメラマンが着物姿を撮影してくれる「きものフォトセッション」ですとか

日本橋の橋上を通行止めにして、着物姿の一般参加者で

集合写真の撮影を行います「きもの大集合写真」などに

この後皆さん参加されるかたも多いようでした

皆さん思い思いに日本橋界隈を楽しまれたのではないでしょうか


着物を返しに戻られた方々は 脱ぐのがもったいな~い ですとか

洋服で出かけるつもりだったのが着物で出かけられて

一段と楽しく、特別な日になった と、とても喜んでいらっしゃいました

一人でも多くのい方に着物を楽しんでもらいたいと思っている私たちですので

私も本当にうれしいです

また、たくさんの方と色々なお話が出来て、たくさんの方に着付ける事が出来て

とっても楽しかったです


また皆さんに喜んで頂けるイベントに参加できるとうれしいな~




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お稽古も終盤です

2012-10-14 | いそいそお稽古
「手始めおしゃれ着コース」8回コースの7回目になります


他に習い事をしていらっしゃっていて

少々期間が開いてしまったりというなかで、お忙しいのにもかかわらず

とても熱心に お家でも練習をしていらっしゃいました

ですので、手も慣れて とてもきれいに着られるようになりました



   

前回 名古屋帯でお太鼓結びを始めたばかりですが

手順は完璧に覚えていらっしゃいます


   

胴帯を帯締め一本で押さえていますが

その構造も納得していらっしゃるようです

ただ、ポイントだけに目がいってしましい

お太鼓の位置ですとか、大きさですとか

全体のバランスという部分で少々難しいようです

しかし、そこは何度もお稽古をして慣れることで

解決しますので、今まで通りお家での練習を頑張って下さい


次の段階のお稽古も検討していらっしゃる様ですので

お正月に着物を着られますように

安心して着物でお出かけができますように お稽古をして行きましょう



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虫干し、収納のおはなし

2012-10-09 | きもの ちょこっとばなし
以前に 衣替え のお話をさせていただきました

衣替えをした後は「虫干し」をして収納をしたいものです

日本は湿気が多い為、長くしまっておくとカビや虫が発生しやすいのです

まず「虫干し」は10月下旬から11月の虫の産卵期に

「土用干し」は7月下旬から8月上旬の梅雨明けに

「寒干し」は2月の一年の中でいちばん空気が乾燥している時期に

おこなうとよいようです

そのほかにも、お天気の良い日はタンスを階段式に開けて

風通しをしてあげて下さい

着物を着た日はもちろん、その着物を1,2時間ハンガーにかけて

体温を逃がして湿気を飛ばしてから収納しましょう


   
   江戸時代にも着物を座敷に広げて虫干しをしている様子が描かれています


   
   こちらは、花魁の脱いだ小袖を袖畳みにしているところの絵図


箪笥へのしまい方ですが、下の段には浴衣や長襦袢などをしまい

乾燥している上段になるにつれて高級な着物をおさめましょう



衣類用の箪笥がつくられるようになったのは

江戸時代の比較的初期(1661年)頃で、大阪で製造されたようです 

当時箪笥は、当然上流階級だけで、庶民には高嶺の花

庶民には置く場所も無ければ、しまうほどの衣服もありませんでした

火事が多い江戸の庶民は、いざという時に持ち出せる程度の家財道具しかなかったようです

    
   こちらは、上流階級の収納道具

   

最近では密閉度の高いマンションにいらっしゃる方なども多いかと思います

湿気を除去するものですとか、防虫剤も有効だと思います

しかし、防虫剤は二種類以上は使用しない様にし、直接着物の上に置かず

たとう紙などの上に置きましょう

匂いも強い物を避けて、無臭の物もあるようですので

大切な着物に香りが移らない様にしてあげましょう


きれいな状態で永く着られるように、大好きな着物を大切にしてあげて下さい



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名古屋帯のお稽古

2012-10-07 | いそいそお稽古
本日のお稽古の方は、名古屋帯のお稽古になります


私の教室では、ある程度お太鼓の形を作っておいてから

背中に背負って締めるという帯結びです

どの様な締め方なのか、ざっと説明をしましたら

「結ばなくていいんだ~」と感心していらっしゃいました

そうなんですね~ 

仕上がりは通常のお太鼓結びですが、楽に締められて、帯も傷めないのは

願ったり叶ったりですよね~



   

最初はよくわからないようで、手を、指を、どの様にしたら良いのかも

悩むようでしたが…

数回お稽古をしましたら この通り 


   

最初は皆さん胴帯が緩くなりがちですが、きっちりと締められています

名古屋帯のお稽古初日で、憶える事がいっぱいでしたので

かなり疲れたと思います   お疲れ様です…



お稽古の日にちの間隔が少し開いてしまったりしていましたが

その分お家で随分と練習をしていたようで

着物の着方も随分手慣れていて、スムーズに着られるようになっています

本日の名古屋帯も、イメージトレーニングでもかまいませんので

忘れないうちに 頭の中で整理をしてみて下さいね




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谷中界隈へ着物でお出かけ

2012-10-02 | 日記
谷中界隈へ着物でお出かけしました~

10月ですので、基本は袷の着物の時期ではありますが

この暑さですので、単衣で出かけました

季節先取りとは言いますが、気温、お天気に合わせて…

しかし、単衣でもやっぱり暑い… 


谷中銀座の色々なお店を覗きながら…

観光客を対象にした小物屋さんなどもありますが

地元の方が買いに来るコロッケ屋さんですとか くだもの屋さんもあります

竹細工のお店ですとか、下駄屋さんもありました

本日は平日ですので あまり人は多くないようですが

土日は観光客で一杯になるそうです



      

ランチをしましたお店で、谷中の記念写真を…

お友達も単衣の着物でした



リサイクルの着物のお店もありました

「悦」というお店で、リサイクルでも比較的グレードの高いものを扱っているようです

男性の着物も扱っていて、おしゃれで粋な長襦袢がありました

最近は男性も着物を着る方が以前よりは増えているようですよね



        

千駄木になるのでしょうか  「いせ辰」という千代紙を扱っているお店

小さなお店ですが、たくさんのかわいい千代紙をメインで扱っていて

てぬぐいですとか風呂敷ですとか小物もあります

外国の方もいらっしゃっていました

   

6センチ角で百種類の千代紙が入っている物を購入しました

とってもかわいいのです…  額縁に入れて飾ろうかな~



   

谷中界隈は神社やお寺が多く、また 昔ながらの家屋も多いようです

こんな感じのお家もいい感じですよね…

このようなお家を改装して利用しているカフェも多いです

またの機会には訪れてみようと思います


雑貨屋さんに寄ったり、迷ったりであちこち歩きまわり

ちょっとお疲れ気味でしたが、楽しい谷中界隈めぐりでした~



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羽織り ちょこッとばなし

2012-10-01 | きもの ちょこっとばなし
秋も深まり、紅葉がはじまってきますと帯付きでは心もとない感じがしてきますね

そんな時に羽織りを着用します


今回は羽織りについてちょっと調べてみました

起源をたどると諸説あるようですが、僧侶の「直綴(じきとつ)」という衣服が起源で

鎌倉時代末頃から武士たちが小袖の上に着るようにる「十徳(じゅっとく)」となり

安土桃山時代には、戦場での防寒着として甲冑の上などにも直用し

「胴服」と呼ばれるようになるとの事です

日常でも着用されるようになったこの胴服が、地質や文様にいっさいの制限が無く

服飾史上もっとも自由な形式のひとつで、じきに「羽織り」と呼ばれるようになり

自由な衣服の為あくまでも略式であり、公式な場では着用しないとされていました



    江戸後期の絵図


そして江戸時代に入り、その異装性を反映して若衆やかぶき者達

(かぶき者=異風を好み、派手な身なりをして、常識を逸脱した行動に走る者) が

関心を示し、人目を引く華美な装いの道具として用いられました

しだいに羽織りの形式は安定へ向かい、武士たちは日常着として用いていましたが

幕末の服制改革により公服となります


このように、羽織りは元来男装として変還してきた衣服で

江戸時代の女性の上着はもっぱら打掛だったようです

しかし、颯爽とした羽織の姿に深川の芸者衆が関心を寄せて

羽織を愛用し「羽織り芸者」と呼ばれ注目を集めるようになります

女子の羽織着用の禁止令が出るなどしましたが、幕末には

武家の婦人たちにも着用されるようになります

ですが、一般に広く用いられるようになってゆくのは明治期以降のようです


以上のような経緯の為、現代でも紋付羽織袴が男性の正装となっていますが

女性の羽織はあくまでもおしゃれ着用の上着になります

洋服でいえばジャケットかカーディガンのようなものです

ですので、正装着用の場面では、羽織は着用しません

ですが、リサイクルのお店などで見かける事もあると思うのですが

女性用の紋が付いた黒い紋付羽織…

紋の入っていない、色無地や江戸小紋に着用し、略礼装として格をあげる事が出来ます

ですので 30年代頃の入学式などに 出席している母親が

黒紋付羽織を着ている写真を見ることがあります

しかし、このような羽織を着用したのも昭和40、50年代位までではないでしょうか

最近はまず見かけることはありません


羽織の着丈も時代によってさまざまで、そのときどきで流行があったようです

明治時代から大正時代は膝下までの長羽織

昭和30年代には帯が隠れる程度の短い羽織が流行ったようです

しかし、現在は長羽織を見ると素敵だな~ と思いますよね



こうやって衣服の歴史をたどってみると

なるほど~ だからなのね…

と いうところが見えてきますよね

羽織を着る時にちょっと思い出してみて下さい…



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