いつの頃からかは忘れたけど
寝つきはいいけど、夜中の3時とか4時にに目が覚めて
そのまま眠れなくなっていた私
でもまあ、歳だし(笑)、特に寝不足という意識は無いので
『お布団に入る時間が早いかも』ということで
就寝時間を遅くしたけど、やっぱり4時位に目が覚めるし
特に去年の震災の後からは、夜中に目が覚めると
なんやかやと色んなことを考えては憂鬱な気分になって
余計に眠れなくなっていたので
帰脾湯などの漢方薬を飲んで、まあそれなりに効果があったのですが
昨年末からちょっと憂鬱な気分が強くて
漢方薬を飲んでも効かないし
11時半ごろ寝て、明け方の3時とか4時とかに目が覚めて、そのまま朝
という感じになっていました
ただ夜中に目が覚めた時は憂鬱でも、昼間は特に問題は無いし
寝不足という感じもしていないので気にしていなかったのです
ところが2月末から、なんというか
昼間にも憂鬱な気分が襲ってきて
物凄く人恋しくて、心の中に空虚感が広がって
なんというか『生きてても仕方ないなぁ

』みたいな思考が
頭の中をよぎったりして
3月に入っても
『あぁ、私ってこの頃、友達と全然お喋りしていない・・・』
と急に虚しくなって、慌ててご近所さんに声かけてお茶をしたりして
でもよく考えたら、その二日目までは仕事で、いっぱいお喋りしていたわけで
なんでそんな虚しくなるんだろう
とちょっと自分自身のことをおかしいと思うようになっていたのです
それで色々考えて気になったのが、これ

メバロチン
実はわたくし、LDL(悪玉)コレステロールと中性脂肪が多いということで
一昨年からメバロチンを一日一錠、飲んでいるのです
で、中性脂肪は
へんせきのお陰で減ってきたけど
LDLコレステロールの値がまだ高いので
そのままズ~ッと飲み続けていたのですよね
で、もしかしたら、私の不安、憂鬱の原因はこれではなかろうか?
と思って、医薬品の副作用情報を調べてみたんですけど、そんな記載は無し
でもやっぱり気になるので、ちょっと一旦
メバロチンを飲むのを、止めてみたんです
そうしたら、数日後にはまあ、
夜中に目が覚めることはあっても憂鬱感は無くなって
日中も特に何かに思い悩むこともなくなったので
『どうなんだろう?ただの思い違いかなぁ』なんて考えて
またまたしばらくしてから、メバロチンを夜に一錠、飲んでみたんです
そうしたら、最初の夜は特に問題は無かったのですが
二日目の夜が明けた朝、なんというか落ち着かない気分になって
夫を送り出した後に、不安感とか、憂鬱感と共に
焦燥感というか、何かに追い立てられるような気持ちが襲ってきて
自分で自分をどうしたらいいかわからない気分になってしまったのです
で、慌ててメバロチンを処方してもらっている友だちのドクターに連絡して
「メバロチンで不安感とか、憂鬱感とか、不眠とか出る、って話し
患者さんから聞いたことある?」と聞いたけど
彼は「いや、聞いたことがないなぁ」というので
「これこれ、こういうわけで」と今までの経緯を話し
「今、不安感と焦燥感がすごくて辛い」と話したら
「じゃあ、服用を止めてみて」とすぐに言われ
結局服用しないことにしたのです
そして先月末、クリニックの開業24周年のお祝いの時
港区やら横浜市やらの大きな病院の院長先生や副院長先生方がいる席で
そのメバロチンの話になって、友達のドクターがその先生方に
「メバロチンで不穏な症状が出るという話はありますか?」聞いたところ
「あぁ、あるみたいだよねぇ」と言うから
「え゛~!やっぱりそうなんだ」と叫んじゃった私
友だちドクターも「○○ちゃん(私のこと)、止めてよかったね」
とホッとした感じで、私も自分の感が当たって、ホッとしたのでした
私が何故『メバロチンでは?』と気になったかというと
実はうちの母が同じような症状になっていたからなのです
私の母は、85歳過ぎから幻覚、幻聴の症状が出ていて、父が倒れて入院しても
「これはお父さん(父のこと)じゃない」と言い続け看病を拒否したり
その後、自分も倒れて入院していても
「誰かに殺される」だの「天井に飛行機が飛んでる」などと病院で大騒ぎして
退院して父が亡くなった後も、長い間精神科に通い続けなければいけない状態でした
その後、介護施設に入所したのですが、幻覚、幻聴、徘徊は治まらず
ある時、意識レベルが低下して、目は開いてるけど
話しかけても全く反応しなくなったので
救急車で搬送されて、流山中央病院で詳しく検査をしたら
心臓の周りにお水が溜まっているとのこと
中央病院の先生曰く
「服用している降圧剤(テノーミン)の血管拡張作用のせいで
脳に送られる血流が悪くなったため
心臓が脳に血液を送ろうと働きすぎて熱を持ったため
心臓を冷やそうとして水が溜まっている」とのこと
当時の母は、高脂血症の薬以外にも
血圧が高いということで、降圧剤をたくさん飲んでいたんですね
で、心臓の周りの水を抜いて、服用している薬を減らしたところ
低下していた意識が戻ったどころか、今までの幻覚、幻聴もすっかり無くなり
まともな会話も成り立たなかったのに、すっかり普通の人に戻っていたのです
それだけではなく、幻覚、幻聴を訴えていた頃のことを全然覚えていなくて
父が亡くなった時のことも知らないというではありませんか
ということで、『母の怪しげな状態は飲んでいた薬のせいだったんだ』
とわかり、介護施設の担当のドクターには、とにかく薬を増やさないで
とお願いすることにしたのでした
そんな経験をしていたので、私はやはり長期間、薬を服用する時は
アレルギー、薬疹だけでなく、精神的な面に関しても注意を払うべきだ
と思っているのです
そんな経験をした時、ふと思い出したのが鬱病の治療している友人のこと
彼女は3年ほど前から鬱病になり、お食事会などに出かけることも出来なくなり
2年ほど前に漢方薬の相談を受け、いくつかの漢方薬を奨めたのですが
なかなか効果が出ず、結局精神科の治療を続けているのです
その彼女のことを思い出し、『もしかしたら・・・』と思い
「鬱病になる前、降圧剤か高脂血症の薬を飲んでた?」とメイルしたところ
「鬱病になる半年くらい前から、降圧剤を二種類飲んでます」といって
降圧剤の一つはテノーミンと言うではありませんか!
「え゛~!その薬が鬱病の原因かもしれないよ」とすぐに返事をしたのですが
その後、精神科と内科の先生と相談したところ
「今は落ち着いてるので、このまま続けましょう」と言われたとのことで
結局、今も降圧剤と鬱病のお薬を続けているのです
他にも、高齢者の方で不安感を持ったり、他人に攻撃的になったり
徘徊したり、汚い言葉を浴びせたり、などなど色んな話を聞いて
どれもこれも「歳のせいだから」とか「精神病かも」なんて言っていますが
私は降圧剤や、高脂血症のお薬が原因の場合があるんじゃないかと思っています
お心当たりの方がいたら、是非ドクターと相談の上
一時的に休薬したり、お薬を変えてもらったりして
様子を診てみるのもいいんじゃないかと思います
そんな薬剤師的な私の(笑)体験談でした