かぼちゃ、じゃがいも、きゅうり、ハム
デザートはお中元でもらったお菓子
銀座プランタンのアンジェリーナ
焼き菓子がメインなんだけど、ん…お味的にはイマイチかな
ごちそうさまでした
せっかく副作用についての新聞記事が載ったので、風邪薬について書きますね
みなさんは、風邪薬ってどんなお薬だと思いますか?
多分「風邪を治してくれるお薬」と考えている人が飲んでいるんだと思います
風邪というのは、ウィルスによって罹る病気ですから
本当の意味での風邪薬は「ウィルスを殺す薬」であるべきなんですが
実際は
①解熱鎮痛薬
②鎮咳、去痰薬、
③抗ヒスタミン(鼻水を止める)薬
この三種類の成分を含むお薬が市販の風邪薬、いわゆる総合感冒薬なのです
つまりウィルスを殺す成分なんて全く含まれていないんですよね
だって、風邪のウィルスを殺す薬なんて世の中に存在しないから(笑)
①~③の成分は、それぞれ熱や咳や鼻水に関わる神経に作用して
まあ、無理やりその症状を抑えるわけです
パブロン、ルル、ベンザブロック、コンタック、ジキニンなどなど
色々なメーカーから、色々な総合感冒薬が販売されていますが、基本の処方は同じ
この①~③の3種類の成分が入っていて、その成分も時代ごとに
新しい成分が開発され、新しい成分が開発されると新しいお薬に変更されます
その他に、ビタミンCだの、眠気をとるカフェインだのが入って
まあ、メーカーごとに特色を出してはいますが
基本的な成分に大きな違いはありません
風邪薬が発売された大昔は
熱も咳も鼻水も、風邪に負けた身体の、必要の無い、悪い反応と考えられていたから
「熱が出たら下げる」「咳が出たら止める」「鼻水が出たら止める」
ということで、風邪薬というのが開発、販売されたけど
今は、発熱はウィルスの活動を停止させたり、免疫力を高めるために
わざと身体が体温を上げている、ということがわかったし
咳も、喉や呼吸器官に入ったウィルスや異物、気管の分泌物を
追い出そうとする有益な反応だとわかったし
鼻水も、粘膜からウィルスや異物を追い出そうとする身体の反応だとわかったし
ということで、発熱も咳も鼻水も
きちんとした理由があって、身体がわざと起こしている生体反応とわかったんですよね
だからいくら風邪薬を飲んでも、ウィルスの活動が収まっていなければ
薬の効果が切れる3-4時間後には、また熱は上がるし、咳は出るし、鼻水が出るのです
逆に熱を下げると、ウィルスの活動が活発化するから
却って風邪の治りが遅くなるんですよね
だから海外では風邪の症状だとわかると、37度台、38度台の熱ぐらいでは
薬は出してもらえないと聞いています
ということで、実は風邪は薬を飲まなくても、5~6日で治るのです
むしろ解熱剤や風邪薬を飲むことによって、治るまでの日数が1日増える
というデータも出ているのです
「でも私は○○の風邪薬を飲んだら治ったわ」って言う人は
たまたま風邪が治る前日に飲んだから、というのが一般的な考えです
だから日本でもきちんと理解している医師は
風邪と判断した時点で、解熱剤は出さないし、鼻水を止める薬も出さない
抗生物質もウィルスを殺す効果はないので、風邪ごときでは本当は出しません
ただ長引く咳は体力を消耗するし、アレルギーが原因の場合があるので
咳を止める薬ではなく、痰を出しやすくするお薬や
アレルギー用のお薬をを出すようになってきています
でもそのアレルギーの咳だって、実は解熱剤や風邪薬が原因で起きている場合もあり
アトピー咳とか、咳喘息とか言われていますが
風邪が治っても、咳だけ何日も何週間も残るというもので
この場合は、アレルギーを治療するステロイドの吸入を使わなくては
なかなか治すことが出来ません
だから、安易に解熱薬や風邪薬を、特に何日も飲むことはお奨めできないんですよね
でも日本の患者(お客)さんは、その辺を理解しないから
「風邪には早めの○○○○」なんてCMに乗せられて
風邪症状を感じたら、薬店に風邪薬を買いに行くし、はたまた病院に行くし
で、そういう人はとにかく薬を飲めば早く治ると考えてるから
「薬を出してくれない医師は、役に立たない医師」と判断して
そういう医師の医院には行かなくなるし
自ら進んで、解熱剤や抗生物質を出してくれるよう頼んだりします
医師も短い診察時間の中で理解してもらえないと判断すると
患者さんの希望に沿った処方箋を出しちゃいますよね
だってその方が患者さんからの評価は上がるし、収入は増えるし
だから日本の風邪に関するお薬は全然無くならないし
どんどん増えていってしまうんでしょうね
風邪ごときで、簡単に風邪薬を飲んじゃうとか、病院に駆け込むのは
先進国では日本だけかもしれないですね
アメリカではマスクだってしないそうです
「ウィルスや細菌に感染する機会が減って、免疫力を高める機会が減る」
と考えるからです
ただ日本の場合は、風邪が流行する冬に空気が非常に乾燥して
粘膜の水分が減り、抵抗力が落ちるため
「保湿」という意味でマスクをすることを勧めていますが
なんというか、風邪薬をサプリメントとかビタミン剤と同じような感覚で
飲んじゃう人が多すぎますよね
まあ、そういう人達がいっぱいいるから、病院や薬局や製薬会社が儲かるんですけど
でもそんな人がたくさんいるから、解熱剤による副作用がどんどん増えるし
その症状もどんどん悪く、重くなるし
抗生物質に抵抗力を持つ、つまり抗生物質が効かない細菌もどんどん増えて
日本はとんでもない状況になってきているんですよね
ホント、ちゃんと専門家の言うことを聞いてくださいよ
もしかして「医師や薬剤師は儲けることしか考えていない」とか
「利益の上がる薬しか奨めない」って、考えてはいませんか?
まあ、確かにそういう人もいるかもしれないけど
ほとんどの医師や薬剤師はそんなことはないですよ
そうやって疑い続けているうちに、本当に大切で重要なことを見過ごして
大きなダメージを追ってしまう人が増えていくんじゃないか
と思ってしまう私なのです
でもくじけずに、私は薬剤師として
もっともっと勉強していかなくちゃ、と改めて思った今回の記事でした
そしてついでに言うなら、何故私が風邪で漢方薬を奨めるかというと
それは、漢方薬は免疫力を高めるお薬だからです
症状を緩和するのではなく、人間が本来持っている免疫力を高め
それによって風邪を治していくお薬だからです
だから症状を感じたら1分でも1秒でも早く飲み
ウィルスの数が増える前に、自身の免疫力を高めてください
とお話しするのです
熱はお薬を飲まなくても3日で下がります
免疫力が確立するのに、それくらいの日数がかかるからです
また中医学では、高い熱が出るというのは病気と闘う力があると考えます
だから発熱したら、銀翹散を飲ませて免疫力を高めることを奨めるのです
虚弱な人やお年よりは高い熱が出ず、微熱が続くのは
闘う力が弱い、と判断し、桂枝湯や麻黄附子細辛湯を飲ませます
解熱剤や風邪薬を飲ませる前に、是非試して欲しいと思います
冷えの風邪、熱の風邪
こじれた熱っぽい風邪に効く漢方薬
咳・喘息・肺炎に効く漢方薬