今朝の日本経済新聞、総合・経済版のコラム
広島市出身の岸田文雄外務大臣の話が載っています
「私は
被爆地、広島市の出身の初めての外相です
身内には
被爆し、命を落とした人もいる
小さい頃から
被爆の恐ろしさを聞かされて、育ってきた」
読みながら、『ん…、原爆でたくさんの人が亡くなったのは放射線の影響ではなく
高熱や爆風がほとんどなのに、広島市出身のこの人は知らないのかなぁ』
とがっかりしたんですよね
ところが、気がついたことがあって...ん?
被爆?
なんと

このコラム
放射線を浴びた時に使う「日へん」の「被曝」ではなく
爆弾などの攻撃を受けた時の「火へん」の「被爆」という言葉が使われているではありませんか
『やだァ~、日経ったら、漢字を間違えてる

』
原発事故から2年以上経ってるのに、今更間違えるかねェ
と思いながら、他の紙面を読み進んでいったら
その先の「日曜に考える」の取材記事、「原発の安全性は高まるか」

原子力規制委員の大阪大大学院教授と、
原子力産業協会理事長の話が載っているのですが
なんと

ここにはちゃんと被曝の文字が...
しかも、読めるように括弧のふり仮名がふられています
『あら、ちゃんと被曝って書いてあるじゃない

』
と気づいて、慌てて、外務大臣のコラム記事に戻り
改めて読み直してみたら
外務大臣の言葉は「
被爆の恐ろしさと惨禍を伝え、
核兵器をなくさなければいけない、という思いは、人一倍強い」と続き
今回の原発事故や原子力発電に関する記載はなく
世界の核兵器の話題が書かれているだけなのです
これって、明らかに
「爆弾攻撃を受けた」被爆と「放射線を浴びた」被曝を区別しているということですよね?
このコラムを書いた編集委員は、原爆による死者は放射能の影響ではなく
爆弾の威力によるものだと理解して書いているのかしら?
もしそうだとしたら、とっても嬉しい
広島の人たちが原爆による不要な差別を受けていたのは
放射能に対する知識の不足と、誤解によるもの
火傷や怪我の被害を受けながら助かった人だけでなく
何の被害も受けなかった人でさえ、原爆投下時に広島にいた、というだけで
「放射能を浴びたから奇形児が生まれる」だの
「いずれ癌になる」「病気になる」だの言われていました
だから多くの広島の人たちは、
原爆のことを語らなくなってしまったんですよね
本当は元気で生きている人たちがいっぱいいるのにね
でもそれは誤った情報を日本中にばら撒いた
新聞などのマスコミの影響がとても大きかったと思います
だからこれからの福島が、要らぬ差別を受けないためにも
そして今まで広島の人たちが受けた差別を、きちんと撤回していくためにも
原爆被害の本当の原因は、被曝ではなく、被爆だったということを
マスコミの人たちが理解し、日本中の人たちに広めていくことが大切だと思います
もしこの記事に対する私の理解が正しいのであれば
ますます私は日本経済新聞を良い新聞だと思って、応援しちゃいますよ

是非是非、放射能に関する正しい知識を広めていって欲しいなと思います
広島平和宣言「原爆と原発は別物」