インターネットを見ていると
「公園の土に、数10ベクレル/kgの放射線が測定された

」とか
「野菜に、数10ベクレル/kgの放射性物質が見つかった

」
などと大騒ぎしている書き込みが、いまだに見つけられるんですが…
ん…、東日本大震災からそろそろ2年半
もう、いい加減、ちゃんとした知識を持とうよ
ということで、
ゼロベクレルを目指している「放射能怖いさん」に知ってもらいたい情報です
こちらは富士フイルムが、医療従事者向けに出している
放射性医薬品の取扱説明書
例えば、
ウルトラテクネカウの場合
甲状腺摂取率測定のための「用法・用量」のところに
「74~370
MBqを静注(静脈注射)し」と書いてあります
言っときますが、この
Mは
もちろん、m(ミリ)ではなく、
M(メガ)
つまり1000×1000の
100万倍のこと
だから74~370
MBqというのは
7千4百万~3億7千万ベクレルの放射性物質を注射する、ということ
また「放射性セシウムは心臓に沈着し、心筋梗塞を起こす!」
と大騒ぎしている人もいるようですが
例えば、
カーディオライト第一 の場合
こちらは心疾患を診断するための放射性医薬品ですが
「370~555
MBqを静脈から投与し」ということで
3億7千万から5億5千5百万ベクレルを注射して
心臓を検査をするんですよね
またこちらは、小児にも使われる
ミオMIBG-I123注射液
神経芽腫の検査で
「小児には200~400MBq/1.7平方メートル(体表面積)を静脈より投与」
と書いてあります
これって、1.3m四方の面積に、2億~4億ベクレルですよ
しかもこれは検査に使う放射線量ですから
当たり前ですけど、癌治療に使われる放射線量は、
この何倍も、何10倍も多い量が使われるんですよね
ん…こんな何億ベクレルもの大量の放射性物質を
一度に、しかも血液の中に入れて検査をしても
人は死なないし、下痢もしないし、心筋梗塞にもならないのに
1kgあたり100ベクレル、500ベクレルの食べ物を
数100g、週に何回か食べただけで、なんか病気になるのかしら?
触っただけで、どうかなっちゃうの?
それに検査や治療が終わった患者さんは、
尿や便などで放射性物質が体外に排出されるまで
身体から放射線を放出しているるわけで
例えば電車に乗って家に帰ったとしたら
この患者さんの周りにいる人たちは放射線を浴びるわけで
家に帰れば、家族も放射線を浴びるわけで
患者さんがトイレに何回も行っているうちに
患者さんの身体の中の放射性物質は減っていくけど
その分、トイレに流された放射性物質は下水道の汚泥の中に蓄積していくわけで
だから福島の原発事故後に
「下水処理場の汚泥の放射線量が高い

」と大騒ぎしたことがあったけど
ちゃんと測れば、原発事故前から汚泥の中には
検査によって生じた放射性物質はあったわけです
というわけで、100ベクレル、50ベクレルで大騒ぎすることが
いかにバカらしいことか、しっかり理解して欲しいんですよね
実は以前、「
家族のリスクマネジメント」に参加したとき
「PET診断では、約9億ベクレルの放射性物質が体内に注射され
甲状腺癌の放射線治療では10億ベクレル以上の放射性物質が体内に入れられる」
という話を聞き、びっくりしたと同時に
『なんだぁ、じゃあ数100ベクレル程度の放射性物質が体に入っても大丈夫じゃない!

』
と、ものすごく安心したんですよね
それで、是非記事にしたいと思ったけど
なかなか一般の人にわかりやすい資料がなくて
そのまま記事に出来ず、月日が流れてしまっていました
でも、ようやくわかりやすい資料を見つけたので今回、記事にしました
リスクを考える時、大切なことは「
量」です
地球上に存在するものは全て、存在することを前提として
人間や動物は生きているのです
細菌だって、ウィルスだって、カビだって、虫だって
紫外線だって、放射線だって
ゼロには出来ないし、共存しながら、その中で人間は強くなって生きていくんです
だからゼロを目指すのは間違い
「放射能怖い」さん達には、ここのところをよくわかって欲しいな
医療の中の放射線基礎知識