ユングとスピリチュアル

ユング心理学について。

2021年11月4日(木)ユングスタディのご案内 【オンラインのみ】

2021-11-01 12:37:49 | 心理学

ユング心理学研究会の皆様
 
いつもお世話になっております。
2021年11月4日(木)ユングスタディのご案内です。
 
ユング「心理学と宗教」を読む(第3回)
< zoom配信 >

 新企画「ユング『心理学と宗教』を読む」の第3回となります。「心理学と宗教」は、ユングが1937年に
アメリカ・イェール大学での「テリー講義」として行なった英語講演の記録です。ユングの宗教観が伺える
だけでなく、ユングの後期研究についての概観としても読むことができるテキストです。

 前回10月のスタディでは、全集パラグラフ19-32(邦訳書p.17-24)を読み進めました。
 無意識における本能的で自律的なイメージの諸力が意識に侵入することで、個人としてのあり方は阻害され、
まるで別の誰かに取り憑かれて動かされているかのような状態になります。宗教上の儀式は、こうした無意識
から生じる危険から身を護るため、無意識に一定の表現を与えることでそれを穏やかな方向づけに変化させる、
ある種の心理的防衛装置の役割を果たしてきました。ヨーロッパではこの二千年の間、キリスト教会の制度が
これらの防御機能を引き受けていたとされます。

 ※ 前回までのこのシリーズの内容については、こちらで報告をしています。
https://jung2012.jimdofree.com/スタディ/2021-2022年-通期-ユング-心理学と宗教-を読む/

 次回11月4日のスタディでは、全集パラグラフ33-40(邦訳書p.24-30)を読み進めます。前回の話を受けて、
ユングはまず、カトリックのキリスト教会が保持していた儀式の防御機能を、プロテスタントが破壊してしまったと
指摘します。その結果として、個人はむき出しの無意識に直に向かい合わなくてはならなくなりました。そこで
重要となってくる無意識についての情報源こそが「夢」であるとし、現代人の宗教的傾向を示す夢の分析へと
論が進められます。

 このところ落ち着きが見られる新型コロナウイルス感染症流行の状況ですが、今回も引き続き会場開催は行わず、
zoomオンラインのみでの開催となります。開始時間は、会場開催の場合よりも一時間遅い20時からとなりますので
ご注意ください。

       案内役:白田信重、岩田明子(ユング心理学研究会)
       司会進行:海野裕美子(同) 資料協力:山口正男

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    第3回:11月4日(木)20:00 〜 22:00 (開場19:45)

  ■ テキスト: C.G.ユング「心理学と宗教」
      村本詔司訳『心理学と宗教』人文書院、1989.4 所収            
   ・ 適宜、英語原文、ドイツ語訳文も参照します。
   ・ テキストを読んでいない方でも、資料を見ながらの進行なので参加可能です。
   ・ シリーズ途中からでの参加でも全く問題ありません。お気軽にご参加ください。
  ■ 会場:オンライン開催(zoomミーティングルーム形式)
  ■ 会費:1,000円
  ■ 参加申し込みページ https://jungstudy2021104.peatix.com
※ 会費のお支払い方法は、クレジットカード(VISA, Master, JCB, AMEX)、コンビニ / ATM、PayPal、
  銀行口座振替が利用できます。
※ このうち、コンビニ / ATM でのお支払いの場合は、手数料が購入者負担となります。
※ 昨今のコロナ感染症の状況を鑑みまして、会場開催を休止し、全てオンライン参加のみの開催に
   切り替えております。以降の会場開催については未定です。ご了承ください。
※ peatix からの参加申し込みに併用する形で、事務局宛のメールによる参加申し込みも受け付けて
    おります。この場合には参加費を、当会のゆうちょ銀行口座へ直接お振込みいただく形になります。
    参加申し込み用のメールアドレスは以下の通りです。
    研究会事務局 jungtokyo_info@yahoo.co.jp
※ 原則、いかなる事由によるものでもキャンセルされる場合は、返金は出来かねますので、予めご理解、
     ご承知おき下さいますようお願い申し上げます。
  ■ 主催:ユング心理学研究会 http://jung2012.jimdo.com/
  ■ 問い合わせ:研究会事務局 jungtokyo_info@yahoo.co.jp

"そのベールを引き剥がすのは最も苦痛を伴う処置ですが、心理的発展の一歩一歩はまさにそのことを意味し、新しいベールを引き剥がすことなのです。" - ユング

2021-11-01 05:06:58 | 心理学

"そのベールを引き剥がすのは最も苦痛を伴う処置ですが、心理的発展の一歩一歩はまさにそのことを意味し、新しいベールを引き剥がすことなのです。" - ユング

 

C.G. Jung Foundation

@cgjungny

"It is a most painful procedure to tear off those veils, but each step forward in psychological development means just that, the tearing off of a new veil." - Jung

 

「嘘とは、自分が見ているものを見たくないと思うこと、自分が見ているものを見たくないと思うことです。その嘘が目撃者の前で行われるか、目撃者のいないところで行われるかは問題ではありません。最も一般的な嘘は、自分自身に嘘をつくことであり、他人に嘘をつくことは比較的例外的である」。
~フリードリッヒ・ニーチェ『アンチキリスト』(1895年

"何よりも自分に嘘をついてはいけない。自分に嘘をつき、自分の嘘に耳を傾ける人間は、自分の中にも周囲のどこにも真実を見出すことができない状態になり、自分に対しても他人に対しても無礼に陥ります。誰にも敬意を払わず、愛することをやめ、愛がないので、自分を満足させ、楽しませるために、情熱と粗悪な快楽に身を任せ、悪徳においては完全な獣性に達します。
~フョードル・ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』。第2章

 

“By lie I mean: wishing not to see something that one does see; wishing not to see something as one sees it. Whether the lie takes place before witnesses or without witnesses does not matter. The most common lie is that with which one lies to oneself; lying to others is, relatively, an exception."
~Friedrich Nietzsche, THE ANTI-CHRIST (1895)

“Above all, do not lie to yourself. A man who lies to himself and listens to his own lie comes to a point where he does not discern any truth either in himself or anywhere around him, and thus falls into disrespect towards himself and others. Not respecting anyone, he ceases to love, and having no love, he gives himself up to the passions and coarse pleasures, in order to occupy and amuse himself, and in his vices reaches complete bestiality, and it all comes from lying continually to others and to himself.”
~Fyodor Dostoevsky, The Brothers Karamazov. Chapter 2.